世間一般的なオールドレンズの愉しみ方をしていない・・
オールドレンズを見ると・・無性にバラしたくなる。
単に写真を撮るためだけの道具として「オールドレンズ」を捉えていない。
バラして清掃して、調整して、ヘリコイドのグリスも入れ替えてオーバーホールしてしまう。
そして仕上がったそのレンズを「いじる」・・言い知れぬ「悦」の領域に浸る瞬間・・。
ヘリコイドの動きが滑らかになりピント確認がし易くなる。
光学系のクモリが無くなりクリアになり、撮影の愉しみ感が増す。
絞り羽根の動きが小気味良く、今までとは違う写真を撮りたくなる。
高揚感に駆られ心に余裕が生まれる・・構図が変わる・・。
そんな関わり方も許されるのではないか・・。
バラすことで様々な苦心や工夫、与えられたであろう目的や意地が・・見えてくる。
当時の時代背景に思いを馳せ、そのロマンを少しでも汲み取ることができたら
そんなオールドレンズの愉しみ方も・・あってもいいかも知れない。
そこが新たなスタートライン・・。
オールドレンズにも辿ってきた長き道のりがある。
それぞれの個体にいにしえの時を経た「感触」がある。
これから先もまだ、その生涯を全うしてもらいたい。
そう願いつつ手を入れ、また新たな主人の下へと・・旅立っていく。
そのような心持ちで出品している。
どうかお気に入りの「逸品」にめぐり逢えることを・・。
☞:解説:無限遠位置確認・光軸確認・絞り羽根開閉幅確認について
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