〓 mamiya (マミヤ光機) AUTO mamiya/sekor 50mm/f2 (black)《後期型》(M42)

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※解説とオーバーホール工程で掲載の写真はヤフオク! 出品商品とは異なる場合があります。

今回完璧なオーバーホールが終わって出品するモデルは、国産の
マミヤ光機製標準レンズ・・・・、
AUTO mamiya/sekor 50mm/f2 (black)《後期型》(M42)』です。


  ЯПОНІЯ З УКРАЇНОЮ!    Слава Украине!  Героям слава!  

上の文は「日本はウクライナと共に! ウクライナに栄光あれ! 英雄に栄光を!」の一文をウクライナ語で国旗色を配って表現した一文です。現地ウクライナでは民衆が「ウクライナに栄光あれ!」と自らの鼓舞を叫ぶとそれに応えて民衆が「英雄に栄光を!」と返すようです。

今回オーバーホール済でヤフオク! 出品する個体は当方がオーバーホール作業を始めた10年前からの累計で9本目にあたりますが今回扱った個体「後期型」だけでカウントすると6本目になります。

富岡光学製』モデルなのですが、特にその描写性が優れているとか人気とかではないもののこのモデルの登場時期1966年以降に出てきた同じ『富岡光学製』オールドレンズの様々なOEMモデルの写りに比較すると、特徴的にピント面とアウトフォーカス部との滲み方が異なりその境界が極端との印象から扱っています (その後に登場したOEMモデルの多くはアウトフォーカス部のボケ方が強めで境界が繊細/曖昧)。

その意味では割と早い時期に登場していた分その描写性も明確な傾向を示すのかも知れませんが、例えば富岡光学にとりもっと近しい供給先としていの一番に挙げられるヤシカ向け製品で1951年登場の半自動絞り方式を採り入れた「M42マウント規格」たる「AUTO YASHINON 50mm/f2 (M42)」がありますが、その後の廉価版標準レンズ50mm焦点域で捉えても明らかにその描写性が違うと受け取っています。

供給先相手がマミヤ光機となればそもそも主体が中判・大判サイズだったのでそう言う部分も影響しているのかも知れません。

ちょっと漠然としたとても抽象的な理由ですが、同じ廉価版標準レンズ域の『富岡光学製』で捉えると、その中で多少なりとも写りに特徴があるとみて扱っています。

さらに今回の個体は「後期型」ですが、光学系の後玉に「ランタン材を含有」したタイプで、唯一後玉だけが極僅かに茶褐色化しています。もちろんランタン材なので放射性同位体である以上原子核の崩壊時に極僅かに放射線を放出するので、例えば今回の個体の後玉直下で実測すると「3.37μ㏜」になり他の同じ「後期型」モデルの中にあって僅かにその線量が多くなります (今まで扱った同じ後期型8本の実測値0.78μ㏜4.17μ㏜/但し低い実測値は後玉が無色透明の個体)。

ところがこれら「後期型」だけをピックアップしてもその製造番号がバラバラでランタン材を含有して出荷していた法則性が見出せません。また光学硝子材精製時にランタン材を含有させると屈折率の向上が期待でき最大で10%ほど高められるとしています。

従ってランタン化合物は様々な光学硝子材に含有されたりライターやトーチなどの発火元素、或いは様々な電極やしまいには医療関係では腎不全の治療時にリン酸塩結合材として使われ たりしています。

ちなみにこの「後期型」に於ける光学系構成を後玉のランタン材含有の有無について (つまり茶褐色化している個体か無色透明かの相違) チェックしても全く同一のサイズなので、単に後玉にランタン材を含有したかしていないかの違いしか見出せません。すると逆に捉えるなら光学系の設計をイジらずに単に屈折率だけ上げて情報量を多くした個体とそうではない個体と分けて出荷していたとも受け取れますが、その真相はサッパリ分かりません (屈折率を上げた結果解像度が増すのでそう言う捉え方にならざるを得ない/現実にリアルに放射線量実測すると傾向的な相違が浮かび上がるのでランタン材含有の有無が明確に指摘できるし当然ながら茶褐色化しているのも視認できる)。

↑完全解体した時の内部構成パーツ全景写真です。オーバーホール工程やこのモデルの当時の背景など詳しい解説はAUTO mamiya/sekor 50mm/f2 (black)《後期型》(M42)』のページをご参照下さいませ。

ここまで掲載したオーバーホール工程の写真は「全て過去扱い品/個体からの転載」です。オーバーホール済でヤフオク! 出品する際の個体写真とは一部に一致しない場合があります。

DOHヘッダー

ここからはオーバーホールが完了した出品商品の写真になります。

↑完璧なオーバーホールが終わっています。今回も相変わらずシレッと当方の特異な距離環を 回すトルク感で仕上げてあり(笑)、もちろん軽めでヌメヌメッとした印象を持つ独特な感触 です (僅かな擦れ感があります)。

↑光学系内の透明度が高い個体です。LED光照射でもコーティング層経年劣化に伴う極薄いクモリが皆無です。但し残念ながら前後玉には経年相応なカビ除去痕が残っており、特に後玉側は菌糸状のカビ除去痕に附随して極僅かな薄いクモリが残っています (コーティング層の経年劣化に伴う極薄いクモリとはその領域の捉え方が異なるので分けて認識しています)。

これは光学硝子レンズに蒸着しているコーティング層の経年劣化に伴う極薄いクモリの発生は一部領域の場合もあればほぼ全面に近い領域の場合もありますが、そのいずれもそれら領域 全体に及んで極薄いクモリが生ずる傾向にあります。

一方カビ除去痕で特に菌糸状のカビ除去痕の場合に附随する極薄いクモリはそのカビの芯部分を中心にして菌糸状に広がる一部に附随するだけなので、光学系の入射光に対する影響を及ぼす度合いとして考察するなら菌糸状の領域内でさえ「無色透明な部分が存在して入射光がそのまま透過する」特徴を以て「コーティング層経年劣化に伴う極薄いクモリとカビ除去痕に附随する極薄いクモリを分け隔てている」のが実状です。

従ってやはりヤフオク! のオールドレンズ出品状況をチェックすると、相変わらず多くの『転売屋/転売ヤー』がコーティング層経年劣化に伴う極薄いクモリの発生やカビ除去痕に附随する 極薄いクモリに対し「写真には影響しません」と謳うのはその本質に於いてまるで違います。

コーティング層の経年劣化に伴う極薄いクモリだろうがカビ除去痕に附随する極薄いクモリだろうがその発生状況は個体別に千差万別であり、且つそれぞれのオールドレンズで光学設計が違うので一概に「写真に影響在りません」などと一括りにできないのは自明の理です。

つまりそれら出品ページで明記されている「写真に影響しません」はあくまでも謳い文句でしかなく、もっと言うなら落札者がクレームしてきた時点で「個人の主観」を理由に逃げるつもりで公然と平気で謳っているワケで、こういう『転売屋/転売ヤー』を以て煮ても焼いても食えない卑怯なヤツと当方では捉えています。然し当然ながら当方もそれら食えない『転売屋/転売ヤー』の部類である事をご認識頂くべきですね(笑)

↑上の写真 (3枚) は、光学系前群のキズの状態を拡大撮影しています。すべて極微細な点キズを撮っていますが微細すぎて全部写りませんでした。

ご覧のように見る角度により前玉に残るカビ除去痕が視認できたりできなかったりします。つまり蒸着コーティング層を侵食したカビ除去痕なので角度により見えなくなりますが、光学系に入る入射光に対しては100%必ず透過する点が一つちゃんと押さえるべき現実です

つまり人の感覚で「見える」と言う要素に必要以上に頼りすぎると真の状況を把握できなかったりするので理論的に考察する必要があると指摘しているのです。実際にこれら生じてしまった/残ってしまったカビ除去痕が入射光に対し影響を来し写る写真に悪影響なのか否かは個別に異なる事を確実に認識するべきですね。

その意味で前述のとおり『転売屋/転売ヤー』の謳い文句に惑わされるべきではなく、当然ながら前後玉にカビ除去痕が残っていない個体を手に入れるほうが良いに決まっているワケですが、そこは出品者に対する信用/信頼の度合いでガラッと変わり、その一方でオールドレンズに対する慈しみと言う側面から捉えるなら、それら出品者に対する信用性/信頼性が実は大きな 半段基準の根拠になり得るワケでなかなか葛藤が生まれ苦しくも愉しい次第です(笑)

・・オールドレンズとはマジッで悩ましい存在ですね!(笑)

なお、当方では敢えてLED光照射した状態での光学系内写真を掲示しません。それをあたかも落札者サイドに立っているが如く謳う出品者が居ますが、実は光学系内構成のどの群に生じている齟齬なのか一切説明せずにただ単に「落札者に配慮している姿勢を示す」が如く掲載しているだけです。

もっと言うなら光学系内のどの群に生じている齟齬なのかを「見た人が判定/大凡捉える」事が適わない限りそれは単に光学系内の構成を通して「齟齬がある」点だけを強調しているに過ぎず、はたしてそれら齟齬がどのように写真に影響を来すのか「一切説明していない」点で、当方にはむしろ落札者を惑わしているだけでとても「配慮した姿勢を示している」とは受け取れないからです。

正直、整備者でない限り光学系内のどの群に生じたいろいろがどのように写真に影響を来すのかなど判定できないと考えます(笑) それをあたかも落札者サイドに立っているが如く示す事に当方は相当な違和感を覚えます。

逆に指摘するなら当方がそのような写真を見た時、そのオールドレンズが実装している光学系構成図をチェックしてその何処の群に見えている齟齬が生じているのか/残っているのか納得 した上で判定していますが、大凡多くの落札者はそのように見ていないと考えます。

するとそれら齟齬がどんな写りの結果として具体的に撮影した写真に現れるのかをそもそも 出品者は一切述べて居らず、且つ個人の主観などと逃げ口上を以てボカしている始末で、そんなに落札者サイドに立つ意識を誇張するならちゃんと今まで自分が使ってきた中での写真に 対する影響度合いを解説するべきですね!

そのような観点から当方では事細かく出品ページに指摘し尽くしている次第で (オーバーホール後に気になる指摘事項の欄/出品ページ右側)、それを超長文でサクッと読めないと指摘する 時点で「言っている事とやっている事が矛盾しまくり」と当方では受け取っています(笑)

短文だけで今ドキの流れに沿って解説してそれで納得できるなら、どんなに枚数多く写真掲載しようがどんなに超長文で説明しようが最終的には「ブツを手にして自分の眼でチェックしない限り納得できない」ハズで、既にその時点で互いの (売り手と買い手の) 認識齟齬が生まれており、当方では最終的には「返品可」との前提で出品しており、しかしそれは出品ページ記載内容との相違という「落札者の判断基準」を明示しているワケで、いったいこの何処に落札者に配慮していない要素が在るのかキッチリ指摘してほしいものです(笑)

つまり何だかんだ言っても「出品者の立場が弱い」との一点に於いて、ヤフオク! の大多数の出品者の (まるで落札者サイドに立っているが如く示している) 姿勢とは一線を画すものです。

サクッとLED光照射して光学系内の写真を載せて済ませている時点で「決して落札者に配慮しているとは限定できず下手すると出品しているオールドレンズの価値を貶めてしまっている 仕業」として、そのような出品者の想いにオールドレンズに対する慈しみを当方は感じ得ません。もしも落札者に配慮するなら今まで自分がさんざんその出品個体を使って撮影してきた中でどのような影響があったのかをちゃんと解説するべきです。すると今度はシロウトなので細かく分からないと逃げる次第で、いったいその何処に落札者に真に配慮する想いで臨んでいると指摘できる要素が在るのですか?

最近、どんなメディアでもそのようにバイアスをかけて変調した情報/報道を流す傾向が伺われ、それをあたかも真実の如く追求しますが詰まるところまるで踊らされているだけでそう いう煽り的な要素に吐き気を催します。

↑光学系後群内もLED光照射でコーティング層の経年劣化に伴う極薄いクモリが皆無ですが、前述のとおり後玉の菌糸状のカビ除去痕に附随する極僅かな薄いクモリが残っています (然し全面ではないので入射光に対する影響は相当低い)。

↑上の写真 (3枚) は、光学系後群のキズの状態を拡大撮影しています。すべて極微細な点キズを撮っていますが微細すぎて全部写りませんでした。

【光学系の状態】(LED光照射で様々な角度から確認)
・コーティング劣化/カビ除去痕等極微細な点キズ
(経年のCO2溶解に拠るコーティング層点状腐食)
前群内:20点以上、目立つ点キズ:20点以上
後群内:20点以上、目立つ点キズ:20点以上
・コーティング層の経年劣化:前後群あり
・カビ除去痕:あり、カビ:なし
(前後玉に微かな点状カビ除去痕が複数あり)
・ヘアラインキズ:あり(前後群内僅か)
(前後群内に極微細な薄い最大5mm長数本あり)
・バルサム切れ:なし (貼り合わせレンズあり)
・深く目立つ当てキズ/擦りキズ:なし
(前後玉に点状カビ除去痕複数に残っています)
・光源透過の汚れ/クモリ (カビ除去痕除く):なし
(前後玉に微細な点状のカビ除去痕が複数残っており一部に極薄いクモリ附随します)
・光学系内は透明度が非常に高いレベルです。
・その他:光学系内は微細な塵や埃が侵入しているように見えますが清掃しても除去できないCO2の溶解に拠る極微細な点キズやカビ除去痕、或いはコーティング層の経年劣化です。
・いずれも全て実写確認で写真への影響ありません。

↑6枚の絞り羽根もキレイになり絞り環やA/M切替スイッチ共々確実に駆動しています。絞り 羽根が閉じていく際は「極僅かに歪なカタチ」になります。これは6枚の絞り羽根のうち1枚の絞り羽根についてプレッシングされている「キー」が既に垂直を維持できていないからで、おそらく過去の一時期に相当な粘性を帯びて絞り羽根が開閉していた時期を経てしまったと 推測できます。

例え6枚と一般的な絞り羽根の枚数としても経年で生じた油じみが進行し粘性を帯びてきた時各絞り羽根には「界面原理」が働き互いが密着して「最小絞り値に向かうほど膨れあがるチカラが働く」ので垂直を維持できなくなりこのように歪なカタチで絞り羽根が閉じていく因果に至ります。

ではどうして6枚実装されている絞り羽根の中で「たった1枚だけプレッシングされている キーが垂直を維持できなくなるのか?」と問われれば、それはマウント部内部の操作爪が鏡筒から飛び出てきている「絞りユニットからの開閉アーム」を1箇所だけ噛んで操作している 設計概念だからです。

つまり一般的なオールドレンズの大多数は「実装絞り羽根枚数全体に一斉にチカラを及ぼして均等に開閉動作させていない」設計概念なのが大きく影響しているのです。

↑上の写真は過去に出品した別個体からの転載写真ですが、ご覧のように絞りユニット内の「開閉環」と言う絞り羽根を実際に閉じたり開いたりする環/リング/輪っかに連結した「開閉アーム」が鏡筒から飛び出ており (赤色矢印)、この一箇所で6枚全ての絞り羽根を開閉駆動しています。

つまりこの「開閉アーム」をマウント部内部の「操作爪」部分がガシッと掴んで離さないので絞り環を回すとその設定絞り値に見合う移動量で絞り羽根を動かすので「設定絞り値まで瞬時に絞り羽根が閉じて撮影できる」仕組みです。

もしも6枚実装している絞り羽根総てに同時に/瞬時に均等にチカラを及ぼして開閉駆動させるならこのような一箇所での操作の設計には至りません。

しかしその時問題になるのは「絞り環操作時に6枚全てにチカラを均等に及ぼす必要があり 相当重いチカラが必要になる」事からサクッとたったの一箇所で開閉のチカラを伝達できる ようにしたのが大多数のオールドレンズの設計概念です。

従って話が長くなりましたが、過去の一時期絞り羽根の油染みが進行して粘性を帯びた時「一番最初に絞り羽根を動かす/設定絞り値にするチカラが及ぶのは開閉アーム直近のたった一枚の絞り羽根 (のプレッシングされているキー)」と言う「原理原則」がご理解頂けるでしょうか。

これがまさに絞り羽根が閉じていく時に「歪な開口部になる由縁」なのです。

ではもしも絞り羽根が歪なカタチに閉じていくとどのような問題が起きるのでしょうか???

写真撮影した時にピント面の背景に写った円形ボケはやがて溶けていきますが、実はその途中で「実装絞り羽根枚数のカタチに鋭角な角張ったボケが表出する」事があります。その角張ったボケの延長上に溶けて滲んでいくボケ方に変わるので、その直前まではキレイな円形ボケだったのに明確に角張ったボケ方に変化する瞬間があります。

この時6枚の絞り羽根実装なら「正六角形」の開口部としてボケが表出すれば良いのに「6角形としても正六角形ではない歪なカタチで表出する」のがこのプレッシングされたキーが垂直状態を維持できなくなった時の撮影写真に残る証です。

はたしてそれを気にする人がどんだけ居るのかと言う話は意味を成しません。

何故ならそれこそがまさに人の感覚での捉え方なので、気にする人は気にするし気にしない人は気にしないだけの話です。しかしそれが気になる人にはせっかく撮った写真に落胆してしまう要素の一つにも成り得るので、当方では必ず「歪なカタチなのか否か」を明示しています。

ここからは鏡胴の写真になりますが、経年の使用感が僅かに感じられるものの当方にて筐体外装の「磨きいれ」を施したので大変落ち着いた美しい仕上がりになっています。「エイジング処理済」なのですぐに酸化/腐食/錆びが生じたりしません。

当方ではヤフオク! で流行っている「抗菌剤/除菌剤による清掃」などは絶対に実施しません。これをやると薬剤に含まれている成分の一部が金属の表層面に対して酸化/腐食/錆びを促す結果に至るので、早ければ1年、遅くとも数年でポツポツと錆が表れ始めます。

詳細は厚労省の「新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について」が詳しく解説しています。

↑【操作系の状態】(所有マウントアダプタにて確認)
・ヘリコイドグリースは「粘性:中程度+軽め」を使い分けて塗布し距離環や絞り環の操作性は非常にシットリした滑らかな操作感でトルクは「普通」人により「軽め」に感じ「全域に渡り完璧に均一」です。
距離環を回すとヘリコイドのネジ山が擦れる感触が指に伝わります(擦れ感強め)。

【外観の状態】(整備前後関わらず経年相応の中古)・距離環や絞り環、鏡胴には経年使用に伴う擦れやキズ、剥がれ、凹みなどありますが、経年のワリにオールドレンズとしては「超美品」の当方判定になっています (一部当方で着色箇所がありますが使用しているうちに剥がれてきます)。
当方出品は附属品に対価を設定しておらず出品価格に計上していません(附属品を除外しても値引等対応できません)。

今回のオーバーホール済でのヤフオク! 出品に際しセットした附属品の一覧です。

《今回のヤフオク! 出品に際し附属するもの》
HAKUBA製MCレンズガード (新品)
本体『AUTO mamiya/sekor 50mm/f2 (black)《後期型》(M42)』
汎用樹脂製ネジ込み式M42後キャップ (新品)
汎用樹脂製スナップ式前キャップ (新品)

無限遠位置 (当初バラす前の位置に合致/僅かなオーバーインフ状態)、光軸 (偏心含む) 確認や絞り羽根の開閉幅 (開口部/入射光量) と絞り環絞り値との整合性を簡易検査具で確認済です。

もちろん光学系の光路長調整もキッチリ行ったので (簡易検査具によるチェックなので0.1mm単位や10倍の精度ではありません)、以下実写のとおり大変鋭いピント面を確保できました。電子検査機械を使ったチェックを期待される方は、是非ともプロのカメラ店様や修理専門会社様が手掛けたオールドレンズを手に入れて下さい当方の技術スキルは低いのでご期待には応えられません

↑当レンズによる最短撮影距離50cm附近での開放実写です。ピントはミニカーの手前側ヘッドライトの本当に「球部分」にしかピントが合っていません (このミニカーはラジコンカーなのでヘッドライトが点灯します)。カメラボディ側オート・ホワイト・バランス設定はOFFです。

各絞り値での「被写界深度の変化」をご確認頂く為に、ワザと故意にピントはミニカーの手前側ヘッドライトの本当に電球部分に合わせています。決して「前ピン」で撮っているワケではありませんし、光学系光学硝子レンズの格納位置や向きを間違えたりしている結果の描写でもありません (そんな事は組み立て工程の中で当然ながら判明します/簡易検査具で確認もして います)。またフード未装着なので場合によってはフレア気味だったりします。

↑絞り環を回して設定絞り値「f2.8」で撮影しています。

↑さらに回してf値「f4」で撮影しました。

↑f値は「f5.6」に上がっています。

↑f値「f8」になりました。

↑f値「f11」です。

↑最小絞り値「f16」での撮影です。絞り羽根が閉じきっているので極僅かに「回折現象」の影響が現れ始めています。

 回折現象
入射光は波動 (波長) なので光が直進する時に障害物 (ここでは絞り羽根) に遮られるとその背後に回り込む現象を指します。例えば、音が塀の向こう側に届くのも回折現象の影響です。
入射光が絞りユニットを通過する際、絞り羽根の背後 (裏面) に回り込んだ光が撮像素子まで届かなくなる為に解像度やコントラスト低下が発生し、眠い画質に堕ちてしまいます。この現象は、絞り径を小さくする(絞り値を大きくする)ほど顕著に表れる特性があります。

被写界深度
被写体にピントを合わせた部分の前後 (奥行き/手前方向) でギリギリ合焦しているように見える範囲 (ピントが鋭く感じる範囲) を指し、レンズの焦点距離と被写体との実距離、及び設定絞り値との関係で変化する。設定絞り値が小さい (少ない) ほど被写界深度は浅い (狭い) 範囲になり、大きくなるほど被写界深度は深く (広く) なる。