〓 CHINON (チノン) AUTO CHINON MCM 55mm/f1.7 MULTI-COATED LENS MACRO《富岡光学製》(M42)

(以下掲載の写真はクリックすると拡大写真をご覧頂けます)
写真を閉じる際は、写真の外 (グレー部分) をクリックすれば閉じます
※解説とオーバーホール工程で掲載の写真はヤフオク! 出品商品とは異なる場合があります。

今回完璧なオーバーホールが終わって出品するモデルは、国産の
チノン製標準レンズ・・・・、
AUTO CHINON MCM 55mm/f1.7 MULTI-COATED LENS MACRO《富岡光学製》(M42)』です。


当方でのこのモデルの扱い数は今回オーバーホール済でヤフオク! 出品する個体が累計で9本目にあたり、その中でCHINON製品のほうは6本目で先月10月に5本目を扱ったばかりです。

そもそも国内オークションなどでの出現率が極端に少なく、海外オークションebayなどを見ていても年間で数本レベルですから、銘玉か否かは別としても(笑)、稀少品オールドレンズの仲間の一つと認識しています。

このモデルの事を語ろうとするとどうしてもその背景を知る必要があります・・。

まず根底に流れる背景は、スイスのPignons S.A. (ピニオン) 社が1952年から発売していた超高級一眼レフ (フィルム) カメラ「ALPA ALNEA model 4」から始まるスピゴットマウントたる「ALPAマウ
ント規格
」のオールドレンズ群の存在を知らなければイケマセン。
(右写真はmodel 6)

ピニオン社はカメラボディ側を開発/製産するものの装着するオールドレンズ群に関しては他社光学メーカーからの供給に依存していたようです。

同じくスイスのKern-AARAU (ケルン・アーラウ) 社から供給を受けた「KERN-SWITAR 50mm/f1.8 AR《前期型》(alpa)」から始まる 銘玉 (人気が高いのは中期型のKERN-MACRO-SWITARのほう) が 今現在も含め当時からして銘玉中の銘玉としてあまりにも有名です。
(右写真は前期型で最短撮影距離55cmのタイプ)

この「SWITARシリーズ」は「中期型」以降になると最短撮影距離が「28cm」と当時としては驚異的な近接撮影を実現してしまった標準レンズであり、且つその描写性に至ってはトロットロなボケ味と相まり最近接撮影に特化したマクロレンズと対峙する標準レンズ域との狭間で「マクロ域に特化しない標準レンズ域まで見据えたオールドレンズ」と言う新たな境地を開拓してしまったのだと当方は認識しています。

従って当方の認識上は「1/3倍撮影」は決してマクロレンズに入らず、むしろ標準レンズ域からマクロ域にまで延伸させた特徴を持つ「あくまでも標準レンズ」との捉え方をしています。

まずその根拠の一つは当時の多くのマクロレンズで「1/2倍撮影 (ハーフマクロ)」が主流で且つオプションとして「1:1等倍撮影」を実現するべく延伸させる目的のエクステンション (延長筒) を必ず用意していた点が挙げられます。

従って自動的にその実装光学系は「近接撮影を積極的に特化させた光学設計を最優先」して いたとみており、標準レンズ域は二番煎じだったハズです (メインはマクロ撮影)。

一方今回扱うモデルも含めいわゆる「1/3倍撮影」を実現してしまったオールドレンズは「エクステンションを揃えなかった」点からして、そもそもスイスのピニオン社からして標準レンズ域の範疇でしか捉えていなかったと推察できるのです。

どうしてこんな細かい話に拘るのかと言うと(笑)、このマクロレンズなのか標準レンズなのかと言う認識を違えてしまうとその描写性の魅力が半減してしまうからです!(涙)

まっさらな想いで今一度 (敢えて一歩引いて) 考えてみて下さい。スイスのピニオン社にすればどうして精魂込めたALPAカメラにマクロレンズをセットレンズ化して用意しなければならないのでしょうか???

当方にとってはその根拠の時点で既に「相当な違和感」に至ってしまいます(涙)

その点に想いを馳せなければイケナイと言うのが、当方にとってスイスのピニオン社に対する礼儀のような気持ちが強くて仕方ありません。

つまり「SWITARシリーズはあくまでも標準レンズ」との位置付けだとすれば、それを意識して当時ちょこっとブームになった「1/3倍撮影」のオールドレンズ達は「やはりあくまでも標準レンズ」を強く意識した光学設計を採っていたとこだわりたいのです(涙)

どうしてそこまで執拗にこだわるのか・・???

実は昨今ネット上の解説サイトたる某有名処で今回のCHINON製モデルがケチョンケチョンにヤラレまくってしまったからです。

そのサイトでは「マクロレンズ対決」としてこのCHINON製モデルMCMとAUTO-ALPAを比較し、且つその描写性があまりにも劣っているとの評価を受け「MCMは一気に奈落の底に墜落 していった」ことが悲しくて仕方ないのです・・(涙)

・・と言うのも、対決した相手たる「AUTO-ALPA 50mm/f1.7 for ALPA SWUSS MULTI-COATED (M42)」はCOSINA製品とみているからなのです。つまり当方は標準レンズ域のモデルなら最短撮影距離ではなく最も撮影される機会が多いはずの中距離での写り方がどう なのかが第一優先で、且つ絞り値は開放オンリーではないと捉えて います。

するとそこから派生したであろう最近接撮影での描写性がどうなのかと言うストーリーで展開するなら、その劣後した評価を甘んじて受ける気持ちにもなりますが「マクロレンズとしての評価は断じて受け入れられない」と言うのがこだわりなのです(笑)

何だか今ドキの某国との関係で頻繁に発表されているコメントのようですが・・(笑)

そんなワケですっかり貶められてしまったMCMに極僅かながら存在する「隠れMCMファン」の為にと、ここぞとばかり誠心誠意真心を込めて今回オーバーホールに臨んだ次第です(涙)

踏み絵は踏まなくてもいいからよかったら使ってほしい“・・みたいな想いです(涙)

↑今回出品の個体を完全解体した時のパーツ全景写真です。オーバーホール工程やこのモデルの当時の背景など詳しい解説は「AUTO CHINON MCM 55mm/f1.7 MULTI-COATED LENS MACRO《富岡光学製》(M42)」のページをご参照下さいませ。

ここまで掲載したオーバーホール工程の写真は「全て過去扱い品/個体からの転載」です。オーバーホール済でヤフオク! 出品する際の個体写真とは一部に一致しない場合があります。

DOHヘッダー

ここからはオーバーホールが完了した出品商品の写真になります。

↑完璧なオーバーホールが終わりました・・と言っても、実は今回調達した個体は過去メンテ ナンスで相当酷い扱いを受けてしまったようです。

ある意味虐待レベルなほどに、いろいろあ〜だこ〜だイジられてしまい・・あぁ〜可哀想に!

ここから幾つかの与件を解説していきますが、完璧に改善できていない要素もあるので「いつもの即決価格より1万円安い価格設定」にて出品致します。

上の写真を見ると微かに分かりますが、レンズ銘板の「JAPANのPの辺り」に僅かな打痕が あるようで、これだけ僅かだとちょっと治具が使えず修復せずにそのままにしています。

従ってフィルター着脱が少々厄介なので、できれば現在装着済のフィルターを外さずにご使用頂くのがベストです (一度外すと再びネジ込むのが相当大変)。

ちゃんとネジ山が咬み合うのを確認しつつフィルターをネジ込んでいきますが、すぐにネジ 込みが硬くなります。そのままチカラを加えてネジ込んでいって良いものか否か判断に迷うと思います。そんなワケでできれば外さないほうが良いと予めお伝えしておきます。

↑上の写真は過去に扱った別個体のオーバーホール作業時写真を転用しています。「直進キー」と言うパーツが鏡筒左右に締め付け固定されますが、その飛び出し方が左右で違ってしまった固定のまま組み上げているので,必然的にヘリコイドのネジ込み位置が適合せずに無限遠位置「∞」附近、或いは最短撮影距離「28cm」附近で詰まったように重くなって停止し、正しくカチンと音がして突き当て停止しない状況でした。

もちろん鏡胴のいくつかの部位にガタつきが生じたままでガチャガチャした印象を受けます。

それが当初バラす前のチェック時点の状況でした。

過去メンテナンス時の整備者は「バラした時の順番で組み上げる事しかできない整備者だった」ことが明白です。

当方でのこのモデルのオーバーホール作業は今回が9本目ですが、1本もまともに正しい組み立て手順で組み上げられていた個体がありません。当方が過去メンテナンス時のいい加減な 微調整や組付けを正して適切な動きをする「本来のあるべき姿」に戻している始末です(泣)

↑やはり過去に扱った別個体の写真を転用して解説しています。今回の個体は正しく適切な組み立てが適わず、絞り羽根の開閉異常と距離環を回すトルクが途中から異常に重くなる不具合が発生してしまい、それを解消したいが為にこのマウント部内部のパーツでいろいろ「ごまかしの処置」を執ってしまい、各構成パーツをムリに曲げたり捻りバネを変形させたり、或いは 本来存在し使っていたハズのスプリングも外してしまったようです (欠品している)。

上の写真で説明すると、まず左側の「絞り連動ピン」からのチカラに反応する「捻りバネ」を強制的に曲げて反発力を変えています (グリーンの矢印)。さらに右端の「スプリング」も取り外してしまい欠品状態にしてしまいました (赤色矢印)。

また鏡筒の絞りユニットに連結する「開閉アーム」は軸部分が本来の垂直を維持しておらず 極僅かな斜めに曲がっていました (ブルーの矢印)。さらに絞り環の設定絞り値から絞り羽根の開閉角度を伝達する「制御アーム」が既に水平を維持しておらずへの字型に変形していました (オレンジ色矢印)。

これらの影響から距離環を回した時のトルクが異常に重くなってしまい、仕方なく様々な締付ネジを緩めたまま組み上げ,且つヘリコイド (オスメス) のネジ込み位置も分からないことからテキト〜にネジ込んでいたようです。

当初バラす前の実写チェック時点では全く以てピントが合わず「オールドレンズとして機能 していない状態」だったのです。

さらにスプリングを外してしまった為に「A/M切替スイッチ」での制御が成されず「絞り羽根はM (手動絞り) に限定して機能」する状況でした。

当方の手持ちで在庫している様々な線径のスプリングをいろいろ取っ替え引っ替え試しましたが、何しろマウント部内部のほとんどの重要パーツで変形なり曲げなり施されてしまった為に「基準となる適切なチカラを伝達できているパーツが存在せず」最終的にスプリングの組み 付けを諦めました。

特にスプリングによって「常に絞り羽根を開こうとするチカラ」が及んでいる一方、絞り連動ピンからのチカラを伝達する捻りバネのほうは「常時閉じるチカラ」を及ぼす、相反するチカラバランスの中で絞り羽根の適切な開閉が適う概念なのがたいていのオールドレンズが採っている設計であり、今回のこのモデルの同じ概念の設計です。

例えば一方が捻りバネなのにどうして他方はスプリングなのでしょうか???

これに明確に答えられない整備者があまりにも多すぎるのです(笑)

そういう「原理原則」が理解しないままにいまだに整備会社で整備を続けている整備者が意外にも多いのです(笑) 以前この点については試しに問い合わせメールを送った事があります。

十数社に送信して返ってきたのはたったの2社でしたが、その返答が偶然にも似たような内容で笑ってしまいました(笑)

“それは設計時点で意図された事なので我々が知る由もない”・・みたいな返答だったのです。

その答を見て当方は「あぁ〜、だからちゃんと組み立てができないんだな」と変に納得して しまいました(笑)

・・違います!(笑)

必ず「常に絞り羽根を閉じようとするチカラ」と「常時開こうとするチカラ」という相反するチカラを及ぼす為に必ず2種類の異なる反発力/引張力で作用する捻りバネなりスプリングを使っているのです。

そして互いに異なる種別のバネ類を組み合わせるのは「伝達するべきチカラが経由する部位が違うから」であって、互いに反発力/引張力が異なっていても「相反するチカラバランスの中で最終的に絞りユニットとの連携時にバランスが執れる」事を狙った設計だからです。

長年職業として整備し続けながら、どうしてこんな簡単な話すら知らないのですかね???

それでプロを謳えるのだから恐れ入ってしまいます・・(笑)

当方は一度もプロに師事して伝統的な技術を伝授されていないので自らを「プロ」とは決して呼称できません。なぜなら血も滲むほどの下積み時代を乗り越えたからこそ適切で正しい技術を伝授されていくのが「プロ」であり「」なのであって、当方のようなチョコチョコと隠れて独学しているようなヤツが公然と平気で自らを呼称できるモノではありません!!!

世の中を見渡せばどんな業界の職人でも必ずそのような経緯でやっとのことで高みに辿り着き長きに渡って研鑽を積んできているハズなのです。

たかが10年くらいで、しかも独学でヤッツケ仕事しかできない人間が
「プロ」「匠」など・・語れるワケがありません!!!

当方にとって「プロ」「匠」とは、そのような頂上に君臨するべき憧れの方々なのです(怖)

話が反れましたが、今回オーバーホール済でヤフオク! に出品するこの個体は、残念ながら スプリングを適合させる事が適わず諦めました。

従って「A/M切替スイッチ」は当初バラす前の時点と同じで「 (自動) が機能しない」状態で無効化してあります。絞り羽根の開閉操作は絞り環と確実に連携していますが「 (手動) に 限定した設定」で使う必要があります。

↑光学系内の透明度が非常に高い状態を維持した個体です。LED光照射でもコーティング層経年劣化に伴う極薄いクモリが皆無です。

前玉に少々端のほうにポツっと微細な点キズが1点あります。また後玉中央には微かな拭きキズが残っています。

↑上の写真 (3枚) は、光学系前群のキズの状態を拡大撮影しています。すべて極微細な点キズを撮っていますが微細すぎて全部写りませんでした。

↑後群側もスカッとクリアな状態です。後玉中央に微かな微細な拭きキズがあります。

↑上の写真 (3枚) は、光学系後群のキズの状態を拡大撮影しています。すべて極微細な点キズを撮っていますが微細すぎて全部写りませんでした。

【光学系の状態】(LED光照射で様々な角度から確認)
・コーティング劣化/カビ除去痕等極微細な点キズ
(経年のCO2溶解に拠るコーティング層点状腐食)
前群内:16点、目立つ点キズ:10点
後群内:20点以上、目立つ点キズ:20点以上
・コーティング層の経年劣化:前後群あり
・カビ除去痕:あり、カビ:なし
・ヘアラインキズ:あり(後玉に複数あり)
(どちらかと言うと経年並みの拭きキズです)
・バルサム切れ:なし (貼り合わせレンズあり)
・深く目立つ当てキズ/擦りキズ:あり
(前玉にポツっと1点当てキズがあります)
・光源透過の汚れ/クモリ (カビ除去痕除く):なし
・その他:光学系内は微細な塵や埃が侵入しているように見えますが清掃しても除去できないCO2の溶解に拠る極微細な点キズやカビ除去痕、或いはコーティング層の経年劣化です。
・光学系内の透明度が非常に高いレベルです。
(LED光照射でも極薄いクモリすら皆無です)

↑6枚の絞り羽根もキレイになり絞り環共々確実に駆動しています。絞り羽根が閉じる際は「完璧に正六角形を維持」したまま閉じていきます。

ここからは鏡胴の写真になりますが、経年の使用感が僅かに感じられるものの当方にて筐体外装の「磨きいれ」を施したので大変落ち着いた美しい仕上がりになっています。「エイジング処理済」なのですぐに酸化/腐食/錆びが生じたりしません。

↑【操作系の状態】(所有マウントアダプタにて確認)
・ヘリコイドグリースは「粘性:重めと超軽め」を使い分けて塗布し距離環や絞り環の操作性は非常にシットリした滑らかな操作感でトルクは「普通」人によって「重め」に感じ「全域に渡ってほぼ均一」です。
・距離環を回すとヘリコイドのネジ山が擦れる感触が伝わる箇所があります。
・ピント合わせの際は極軽いチカラで微妙な操作ができるので操作性は非常に高いです。
・絞り環操作も確実で軽い操作性で回せます。
・過去メンテナンス時に処置された内容によってマウント部内部の一部パーツ変形からA/M切替スイッチの「A(自動)」を無効化しています。
ご使用に際し「M(手動)」設定に限定してお使い頂くようお願い申し上げます。またその影響から距離環を回していくと途中からトルクが軽くなる箇所がありますが改善できません(事前告知済の為クレーム対象としません)。
・フィルター枠一部に打痕があり極僅かに変形しています。フィルター着脱に際し確実にネジ込んだ事を確認しながら回す必要があり、且つ打痕箇所では相当硬くなりますが最後までネジ込めます。従ってできるだけフィルターを外さずにお使い頂くのが良いと考えます。構造上距離環を繰り出した状態でフィルターの着脱操作をしないようお願い申し上げます。マウント部内部から伸びている絞り羽根制御のパーツが変形します。
【外観の状態】(整備前後関わらず経年相応の中古)
・距離環や絞り環、鏡胴には経年使用に伴う擦れやキズ、剥がれ、凹みなどありますが、経年のワリにオールドレンズとしては「超美品」の当方判定になっています (一部当方で着色箇所がありますが使用しているうちに剥がれてきます)。
当方出品は附属品に対価を設定しておらず出品価格に計上していません(附属品を除外しても値引等対応できません)。

今回のオーバーホール済でのヤフオク! 出品に際しセットした附属品の一覧です。

《今回のヤフオク! 出品に際し附属するもの》
HAKUBA製MCレンズガード (新品)
本体『AUTO CHINON MCM 55mm/f1.7 MULTI-COATED LENS MACRO《富岡光学製》(M42)』
汎用樹脂製ネジ込み式M42後キャップ (新品)
純正樹脂製スナップ式前キャップ (中古品)

・・そんなワケで、距離環を回すトルクが少々「重め」ですが、これはマウント部内部から 絞りユニットに連結する「開閉アーム」が本来の製産時点の垂直を維持していない為に、無限遠位置から途中までの間で重めのトルクに至ってしまいます (あまり何回も垂直に戻すべく チカラを加えていると根元から折れてしまうので最後まで改善できなかった)。

また絞り環の設定絞り値を伝達する役目の「制御アーム」も同様過去メンテナンス時に何度も曲げられてしまったようで「既に軟らかくなってしまった」が為に、やはりこだわって戻す事が適いません。

従ってマウント部内部の各構成パーツの修復「本来あるべき姿に戻す」事が適わず、あきらめて仕上げた次第です。唯一この個体で褒められる要素を挙げるなら「光学系内の透明度が高くスカッとクリア!」であり、手動絞りで使う事に抵抗感が無ければ距離環を回すトルクは重めながらちゃんとピント合わせできる範疇に収めてあります。

要は当方は等倍で撮影した写真などを事細かくチェックせず、純粋に撮って出しの写真を見て一喜一憂しているレベルに過ぎませんから(笑)、某有名処の評価の如く徹底的に貶める気持ちにはなりません。

唯一当方が徹底的に貶す対象とするなら、今ドキのデジタルなレンズも含め「COSINA製品」だけは許せないので、COSINAファンの方々が当方を毛嫌いするのも致し方ありません (いくら何でも酷すぎますね、同じ日本人として恥ずかしくて仕方ありません)!

それほど今までコシナがやってきた事はオールドレンズの長い歴史の中に当てはめると、決して褒められる話にはならないとの当方評価です (評価です!決して考察ではありません)!

この点を十分ご承知おき下さいませ・・(涙)

無限遠位置 (当初バラす前の位置に合致/僅かなオーバーインフ状態)、光軸 (偏心含む) 確認や絞り羽根の開閉幅 (開口部/入射光量) と絞り環絞り値との整合性を簡易検査具で確認済です。

もちろん光学系の光路長調整もキッチリ行ったので (簡易検査具によるチェックなので0.1mm単位や10倍の精度ではありません)、以下実写のとおり大変鋭いピント面を確保できました。電子検査機械を使ったチェックを期待される方は、是非ともプロのカメラ店様や修理専門会社様が手掛けたオールドレンズを手に入れて下さい当方の技術スキルは低いのでご期待には応えられません

↑当レンズによる最短撮影距離28cm附近での開放実写です。ピントはミニカーの手前側ヘッドライトの本当に「球部分」にしかピントが合っていません (このミニカーはラジコンカーなのでヘッドライトが点灯します)。カメラボディ側オート・ホワイト・バランス設定はOFFです。

各絞り値での「被写界深度の変化」をご確認頂く為に、ワザと故意にピントはミニカーの手前側ヘッドライトの本当に電球部分に合わせています。決して「前ピン」で撮っているワケではありませんし、光学系光学硝子レンズの格納位置や向きを間違えたりしている結果の描写でもありません (そんな事は組み立て工程の中で当然ながら判明します/簡易検査具で確認もして います)。またフード未装着なので場合によってはハレーション気味だったりします。

↑絞り環を回して設定絞り値「f2」で撮影しています。

↑さらに回してf値「f2.8」で撮影しました。

↑f値は「f4」に上がっています。

↑f値「f5.6」になりました。

↑f値「f8」です。

↑f値「f11」での撮影です。

↑最小絞り値「f16」での撮影ですが、もう既にほとんど絞り羽根が閉じきっているのにご覧のようにまだまだ使える写りを残しています。「回折現象」の影響はほとんど見られないと言う素晴らしい描写性能なのですが、冒頭解説のとおり「AUTO-ALPA」と比較すると某有名処の判定では「ピントが甘い評価」なので「極少人数しか居ないMCMファンの為の逸本」として 仕上げています。

是非ご検討下さいませ・・。

 回折現象
入射光は波動 (波長) なので光が直進する時に障害物 (ここでは絞り羽根) に遮られるとその背後に回り込む現象を指します。例えば、音が塀の向こう側に届くのも回折現象の影響です。
入射光が絞りユニットを通過する際、絞り羽根の背後 (裏面) に回り込んだ光が撮像素子まで届かなくなる為に解像度やコントラスト低下が発生し、眠い画質に堕ちてしまいます。この現象は、絞り径を小さくする(絞り値を大きくする)ほど顕著に表れる特性があります。

被写界深度
被写体にピントを合わせた部分の前後 (奥行き/手前方向) でギリギリ合焦しているように見える範囲 (ピントが鋭く感じる範囲) を指し、レンズの焦点距離と被写体との実距離、及び設定絞り値との関係で変化する。設定絞り値が小さい (少ない) ほど被写界深度は浅い (狭い) 範囲になり、大きくなるほど被写界深度は深く (広く) なる。