◎ FUJI PHOTO FILM CO. (富士フイルム) EBC FUJINON・W 35mm/f1.9(M42)

(以下掲載の写真はクリックすると拡大写真をご覧頂けます)
写真を閉じる際は、写真の外 (グレー部分) をクリックすれば閉じます

今回完璧なオーバーホールが終わって出品するモデルは、フジカ製
準広角レンズ『EBC FUJINON・W 35mm/f1.9 (M42)』です。


市場に出回っているフジカ製オールドレンズ群の中で、どう言うワケか焦点距離35mmクラスの準広角レンズばかりが光学系のコーティング層経年劣化が進行してクモリが生じている場合が多く、なかなか状態の良い個体にめぐり会えません。むしろ焦点距離28mmからの広角〜超広角域レンズの方が状態が良かったりします。

当方は光学系に関してはド素人レベルなので、そのような傾向になる理由が分かりませんが、もしかすると光学系の最大径との関係、或いは屈折率の問題などが影響しているのかも知れません (光学硝子材の成分/配合の問題)。

フジカ製オールドレンズ群の中で焦点距離35mmクラスのモデルは、当時の他社光学メーカーの同クラスと比べても光学レンズの最大径が非常にコンパクトです。特に今回扱うモデルで言えば、他社光学メーカーの開放f値「f1.9」モデルと比較すれば最も小口径なのではないでしょうか。

ネット上を見ているとあるサイトで、この当時のフジカでは準広角域をあまり重要視していなかったと案内しています。はたしてどうでしょうか。

焦点距離別に同一開放f値として見ていくと、広角域の28mm、24mm、そして超広角域の19mmと続くモデルは1モデルずつの展開に対し、準広角域の35mmだけが3モデルを投入しており、f1.9を筆頭にf2.8にf3.5の廉価版まで最終的に用意してきました。考えるに、むしろ準広角レンズのほうが層の厚みを感じるので決して重要視していなかったワケではないように見えます。

  ●                 

ネット上で調べると今回のモデル『EBC FUJINON・W 35mm/f1.9 (M42)』の発売時期がサイトによってバラバラに案内されています。そこで今回扱うので調べてみました。

  

上の一覧は全て当時のフィルムカメラ取扱説明書からオプション交換レンズ群の一覧を抜粋しました。赤枠で囲った部分が今回のモデルです。

● 左:フィルムカメラ「ST901 (1974年発売)」では発売予定表記
● 中央:フィルムカメラ「ST605N (1976年発売)」では発売済
● 右:フィルムカメラ「AZ-1 (1977年発売)」では発売済

すると、ネット上で案内されている発売時期「ST901 (1974年)」では一覧上に「※」が附随する「発売予定モデル」であり未発売だったことが分かります。一方「ST605N/AZ-1」になると既に発売しているので、発売時期は1974年ではなく1976年であると考えられます。

【焦点距離35mmのモデルバリエーション】

FUJINON・W 35mm/f3.5

最短撮影距離:0.4m
絞り羽根枚数:5枚
最小絞り値:f16

FUJINON・W 35mm/f2.8

最短撮影距離:0.4m
絞り羽根枚数:5枚
最小絞り値:f16

EBC FUJINON・W 35mm/f2.8

最短撮影距離:0.4m
絞り羽根枚数:5枚
最小絞り値:f16

EBC FUJINON・W 35mm/f1.9

最短撮影距離:0.4m
絞り羽根枚数:6枚
最小絞り値:f16

光学系は6群8枚のレトロフォーカス型構成ですが、後玉の外径サイズがバカデカイのが特徴です。右図は今回バラして清掃時にデジタルノギスで計測してほぼ正確にトレースした構成図です (各硝子レンズのサイズ/厚み/凹凸/曲率/間隔など計測してトレースしました)。向かって左端が前玉になり右端が後玉ですが、サイズを測ってみると「前玉:⌀ 28.17mm」に対し「後玉:⌀ 28.99mm」でした。前玉よりも後玉のほうのサイズが大きいオールドレンズというのは、なかなかですね。

また、右図で部分は前後の2つの貼り合わせレンズ (2枚の光学硝子レンズを接着剤を使って貼り合わせてひとつにしたレンズ群) に挟まれている「空気レンズ」になっており収差の改善を狙っています。さらに部分には光学硝子成分に「ランタン材」を含んでいる為、光学系を覗くと極僅かに黄変しているのが分かります (12時間のUV光照射でも黄変化の改善はほぼ変化無し)。

そして、今回光学硝子を1枚ずつ清掃すると、光学硝子の表裏は以下のようなコーティング層の光彩を放っていました (入射光が入る左側を表としています)。

● 第1群:表 (露出側/前玉):ブルー / 裏:ブルー+パープル
● 第2群:表:アンバー+パープル、裏:アンバー+パープル
● 第3群:表:パープル、裏:グリーン
● 第4群:表:アンバー+パープル、裏:アンバー+パープル
● 第5群:表:ブルー、裏:パープル
● 第6群:表:パープル、裏 (露出側/後玉):パープル

群によって表裏でブルーグリーン色の光彩を放つコーティング層が蒸着されているのを確認しました。「ランタン材」の光学硝子への含有で屈折率を最大10%アップさせることができ、且つコーティング層の蒸着レベルで色の再現性にも拘りを持っている設計だったことが分かり当時としては相当コストをかけて用意されたモデルだったようです。それは当時の開放f値「f1.9」の焦点距離35mmでは、他社光学メーカーと比べても最もコンパクトな部類の筐体サイズで設計してきたことからも、何某かの意地を架けた戦略があったのかも知れません。

   
   

上の写真はFlickriverで、このモデルの特徴的な実写をピックアップしてみました。
(クリックすると撮影者投稿ページが別ページで表示されます)
※各写真の著作権/肖像権がそれぞれの投稿者に帰属しています。

一段目
円形ボケの表出状況をチェックしたかったのですがほとんど実写がヒットしません。しかし、今回ミニスタジオで実写すると円形ボケが表出しているので相応にキレイに出せると思うのですがどうでしょうか。

二段目
金属質やガラス質なども含めて被写体の素材感や材質感を写し込む質感表現能力に優れており、ディストーションも歪みが少なく優秀な部類です。

オーバーホールのため解体した後、組み立てていく工程写真を解説を交え掲載していきます。すべて解体したパーツの全景写真です。

↑ここからは解体したパーツを使って実際に組み立てていく工程に入ります。今回の個体をバラしてみると過去にメンテナンスされており、且つその作業レベルはプロの所為であることが分かります。ヘリコイドグリースには「白色系グリース」が塗布されており既に経年劣化の進行から液化が進んでおり、経年の揮発油成分が絞りユニット内部や光学系内にまで進入していました。

左写真は現在市場でもよく見かける某メーカーの有名な白色系グリースです。#10のほうが粘性が軽く#30は少々重めのトルクに仕上がるヘリコイドグリースです。

説明書きを見ると「潤滑性、耐寒耐熱性、滲み出しが少ない特徴」とのことですが、グリースの特徴を知るのに「ちょう度滴点」と言う指標があります。

一般的に業界では「ちょう度」はグリースの粘性を表し、グリースの外観的硬さを表示するもので潤滑油の粘度に相当するものと解説されています。#10はちょう度400で#30は370ですから相当軽めのグリースと言えます。

JIS番号で言う処の「00番 (#10)」及び「0番 (#30)」に位置するので、当方がメインで使っている黄褐色系グリースでは「0番 (軽め) と1番 (中程度)」ですから、これら#10/#30をオールドレンズのヘリコイドグリースとして塗ると相当に軽いトルクに仕上がると推測できます。

一方「滴点」はグリースを加熱し特定の温度に到達すると流動状 (液状) になる、その時の温度を表す指標です。#10/#30共に202℃なのですが、写真を見ると既にケースの中で液化が進行しているのが写ってしまっています(笑)

つまり202℃どころか常温保管でも既に液化してくるのが「白色系グリース」の特性なので (一部黄褐色系グリースにも当てはまる)、上の写真でも液状化している部分が隅に写っています。この液化が揮発油成分として分離してオールドレンズ内部に廻ってしまうワケで、はたして「滲み出しが少ない」と言う特徴を現しているのか否か当方は疑問に感じている次第です。疑問と言うよりも、数多くオールドレンズをバラしていて過去メンテナンス時に「白色系グリース」が塗られていると必ず液化が進行しているので、疑問どころではありませんが(笑)

↑絞りユニットや光学系前後群を格納する鏡筒 (ヘリコイド:オス側) です。

↑6枚の絞り羽根を組み付けて絞りユニットを完成させます。

↑この状態で完成した鏡筒 (ヘリコイド:オス側) をひっくり返して撮影しました。裏側に飛び出ているのはたった一つ「開閉アーム」だけという簡素な構造です。

↑距離環やマウント部を組み付ける為の基台です。このモデルの距離環を操作すると分かりますが、距離環の駆動域 (∞〜最短撮影距離04mまで) は決して多くありません。にも関わらず基台の深さが深いのは繰り出し量が大きいことを意味します。つまり開放f値を明るく採ってきたが故に光路長が長くなっている分、繰り出し量を増やさなければ目的とする「最短撮影距離40cm」まで到達しないからなのですが、準広角域のモデルが既に2種類 (f2.8とf3.5) 存在する以上、開放f値「f1.9」は至上命令だったでしょうし、且つ最短撮影距離を短く採るのも外せない要素なので基台が深くなってしまいます。

↑ヘリコイド (メス側) を無限遠位置のアタリを付けた場所までネジ込みます。最後までネジ込んでしまうと無限遠が出ません (合焦しません)。

↑完成している鏡筒 (ヘリコイド:オス側) を、やはり無限遠位置のアタリを付けた正しいポジションでネジ込みます。このモデルでは全部で5箇所のネジ込み位置があるので、さすがにここをミスると最後に無限遠が出ず (合焦せず) 再びバラしてここまで戻るハメに陥ります。

↑この状態でまたひっくり返して撮影しました。「直進キー」が両サイドにセットされています。「直進キー」は距離環を回す「回転するチカラ」を鏡筒が前後動する「直進するチカラ」に変換する役目のパーツなので、距離環を回した時にチカラが集中しないよう両サイドに配置することで互いに相殺し合っています。

↑光学系前後群を組み付けてしまいます。

↑こちらはマウント部内部の写真ですが、既に構成パーツを取り外して当方による「磨き研磨」を終わらせた状態で撮影しました。

↑外していた各構成パーツも「磨き研磨」を個別に施し組み付けます。マウント面から飛び出ている「絞り連動ピン」が押し込まれる (ブルーの矢印①) と、その押し込まれた量の分だけ「開閉爪」が移動します ()。

従ってフィルムカメラに装着するなら特に問題が起きませんが、マウントアダプタ経由装着の場合は「ピン押し底面タイプ」の場合はその「ピン押し底面の深さ」が問題になってきます。深すぎたり浅すぎたりすると「絞り連動ピン」の押し込み量が適正ではなくなり、それはそのまま「開閉爪の移動が不適切」に至り、結果「絞り羽根の開閉異常」へと繋がっていきます。

何故なら、マウントアダプタ側の「M42規格」は単に「ネジ外径:42mm x ピッチ:1mm」が適合しているだけで、その他の規格に関しては設計段階で何を採用したかが製産メーカー別で異なるからです (つまりマウントアダプタによる相性問題が顕在する)。

例えば「M42規格」の一つで「フランジバック」と言う仕様諸元がありますが「45.74mm」に対して「45.46mm」で2種類存在します。たかが小数点以下の数値が違うだけですが、そうは言っても距離環を回した時この相違は距離環に刻印されている「距離指標値2〜3目盛分」の違いとして具体的に現れますから、必然的に無限遠位置が影響してきます。詳細は「解説M42マウントアダプタにみるフランジバックとの関係」でご案内しています。

↑鋼球ボールを入れ込んで絞り環をセットします。

↑完成したマウント部を組み付けます。

距離環を仮止めしてから無限遠位置確認・光軸確認・絞り羽根開閉幅の確認 (解説:無限遠位置確認・光軸確認・絞り羽根開閉幅確認についてで解説しています) をそれぞれ執り行いローレット (滑り止め) を貼り付ければ完成です。

↑距離環に貼り付けるラバー製のローレット (滑り止め) を裏返して撮影していますが、今回の個体はどう言うワケかラバーの合わせ目が2箇所存在し、且つ赤色矢印のとおり膨れあがっています。と言うのも、バラす前の時点で距離環のローレット (滑り止め) が「2箇所盛り上がっていた」ので不思議だったのですが、原因はこの合わせ目でした。

仕方ないので目立たないレベルまで、この合わせ目の余分を切り取りましたが完全に平坦にはできません。従ってオーバーホール完了後の状態をチェックして頂くと2箇所 (両サイド) に極僅かに盛り上がりが残っています。これ以上切ることができないので (カッターでは切り取れません/ハサミを使います) 改善できません。当初は2mmくらい盛り上がっていたので、距離環を回していて (目視せずとも) 盛り上がり箇所が分かるくらいでしたから現状気にならないレベルまで平坦に戻せています。

DOHヘッダー

ここからはオーバーホールが完了した出品商品の写真になります。

↑当方での扱いは今回が5本目です。8年間で5本ですから1〜2年で1本の頻度になります。そもそも市場の出現率が低いモデルですが、光学系の状態が良い個体を入手するのが難しいのでなかなか扱うことができません。

↑今回の個体は光学系内の透明度が非常に高い個体でLED光照射でもコーティング層の経年劣化に伴う極薄いクモリすら皆無です。しかし残念ながら前後群共に過去メンテナンス時の極細いヘアラインキズが数本円状に残っています。

↑上の写真 (3枚) は、光学系前群のキズの状態を拡大撮影しています。すべて極微細な点キズを撮っていますが微細すぎて全部写りませんでした。ヘアラインキズはコーティング層ではなく硝子面についているのでLED光照射でも視認できます (だからコーティング層のハガレではなくキズです)。

↑光学系後群側も驚異的な透明度を維持していますがヘアラインキズがやはりあります。

↑上の写真 (3枚) は、光学系後群のキズの状態を拡大撮影しています。すべて極微細な点キズを撮っていますが微細すぎて全部写りませんでした。

【光学系の状態】(順光目視で様々な角度から確認)
・コーティング劣化/カビ除去痕等極微細な点キズ
(経年のCO2溶解に拠るコーティング層点状腐食)
前群内:10点、目立つ点キズ:7点
後群内:17点、目立つ点キズ:11点
・コーティング層の経年劣化:前後群あり
・カビ除去痕:あり、カビ:なし
・ヘアラインキズ:あり(前後群内)
・バルサム切れ:無し (貼り合わせレンズあり)
・深く目立つ当てキズ/擦りキズ:なし
・光源透過の汚れ/クモリ (カビ除去痕除く):なし
・その他:光学系内は微細な塵や埃が侵入しているように見えますが清掃しても除去できないCO2の溶解に拠る極微細な点キズやカビ除去痕、或いはコーティング層の経年劣化です。
光学系内の透明度が非常に高い個体です
(LED光照射でも極薄いクモリすら皆無です)
・いずれも全て実写確認で写真への影響ありません。

↑絞り羽根もキレイになり絞り環共々確実に駆動しています。絞り羽根が閉じていく時は、開放から最小絞り値まで歪なカタチになりません。

ここからは鏡胴の写真になりますが、経年の使用感をほとんど感じない大変キレイな状態を維持した個体です。当方による筐体外装の「磨きいれ」を施したので大変落ち着いた美しい仕上がりになっています。唯一フィルター枠にある銀枠飾り環も「光沢研磨」したので当時のような眩い艶めかしい光彩を放っています。また「エイジング処理済」なのですぐに酸化したりカビが生じたりしません。

↑【操作系の状態】(所有マウントアダプタにて確認)
・ヘリコイドグリースは「粘性:中程度」を塗布し距離環や絞り環の操作性はとてもシットリした滑らかな操作感でトルクは「普通」人によって「重め」に感じ「全域に渡って完璧に均一」です。
・距離環を回すとヘリコイドのネジ山が擦れる感触が伝わる箇所があります。
・絞り環操作も確実で軽い操作性で回せます。
・ピント合わせの際は極軽いチカラで微妙な操作ができるので操作性は非常に高いです。
・マウントアダプタに装着した場合はマウント面の絞り連動ピンが常時最後まで押し込まれたままになる為、距離環を回していくと時々内部パーツが擦れる金属音が微かに聞こえてくることがありますが内部のパーツが鳴っているだけですので将来的に問題発生原因にはなりません。どこがどのような状況時で鳴るのか内部が見えないので確認のしようがなく改善できません。また同様に距離環を回すトルクにも影響が出る場合がありますがマウントアダプタのピン押し底面深さとの関係になる為、いずれもクレーム対象としません。

【外観の状態】(整備前後関わらず経年相応の中古)
・距離環や絞り環、鏡胴には経年使用に伴う擦れやキズ、剥がれ、凹みなどありますが、経年のワリにオールドレンズとしては「超美品」の当方判定になっています (一部当方で着色箇所がありますが使用しているうちに剥がれてきます)。

↑市場には滅多に出回らないフジカ製準広角レンズ『EBC FUJINON・W 35mm/f1.9 (M42)』です。今回が累計5本目に当たりますが、光学系の透明度が非常にクリアです (極微細な点キズはあります)。

無限遠位置 (当初バラす前の位置に合致/僅かなオーバーインフ状態)、光軸 (偏心含む) 確認や絞り羽根の開閉幅 (開口部/入射光量) と絞り環絞り値との整合性を簡易検査具で確認済です。

↑マウント面にこの当時のフジカ製フィルムカメラに装着して機能する「開放測光用の爪」をワザと残したまま仕上げていますから、フィルムカメラでご使用の方にはお勧めですね。

もしもマウントアダプタ (ピン押し底面タイプ) 経由デジカメ一眼/ミラーレス一眼に装着される場合は、マウント面の「開放測光用の爪」を当方にて切削しキレイに着色処理しますので、必ずご落札後の一番最初の取引ナビメッセージにてその旨ご案内下さいませ

再び一旦バラして絞り環だけを取り出し「爪」のみ切削するのでとてもキレイに削れますし、もちろんちゃんと目立たないよう着色します (装着するマウントアダプタ側に擦りキズが付いたりしません)。作業料として別途「2,000円」を申し受けます (発送が数日遅延します/作業料はヤフオク! の送料欄に加算してお支払い下さいませ)

↑当レンズによる最短撮影距離40cm付近での開放実写です。ピントはミニカーの手前側ヘッドライトの本当に「球部分」にしかピントが合っていません (このミニカーはラジコンカーなのでヘッドライトが点灯します)。カメラボディ側オート・ホワイト・バランス設定はOFFです。

なお、この実写はミニスタジオで撮影していますが上方と右側方向からライティングしています。その関係でフードを装着していない為に絞り値の設定によりハレ切りが不完全なまま撮影しています。一応手を翳していますがハレの影響から一部にコントラスト低下が出てしまうことがあります。しかし簡易検査具による光学系の検査を実施しており光軸確認はもちろん偏心まで含め適正/正常です。

↑絞り環を回して設定絞り値「f2.8」で撮影しています。

↑さらに回してf値「f4」で撮りました。

↑f値「f5.6」に変わっています。

↑f値「f8」になりました。

↑f値「f11」です。

↑最小絞り値「f16」での撮影です。

↑最短撮影距離40cm付近で被写体のミニカーの背後に光りモノを置いて円形ボケの表出状況を撮りました。