◎ Rollei (ローライ) Planar 50mm/f1.8 SL(QBM)

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PL5018SLレンズ銘板

Rollei(100)RDついついこの外観が美しくて好きなのでQBMマウントだと分かっていても手を出してしまいます・・もちろんその描写性は折紙付きですから間違いがありません。1970年にRolleiから発売されたフィルムカメラ「SL35」にセットされていた標準レンズです。1972年に旧西ドイツの生産工場「Braunschweig (ブラウンシュヴァイク)」工場からシンガポール工場へと移管され、Voigtländer銘のモデル「COLOR-ULTRON 50mm/f1.8」とレンズ銘板をすげ替えただけ (コーティング層の光彩は異なります) の同一モデルが今回の「Rollei Planar 50mm/f1.8 SL」になります。一部初期に出荷された個体にはドイツ工場で生産されたものも僅かながら存在しているようです (Carl Zeiss製)。

モデルバリエーションは全部で3つ存在しています。

PL5018SL初期「前期型」

レンズ銘板刻印:Carl Zeiss銘
生産工場:旧西ドイツCarl Zeissブラウンシュヴァイク工場
コーティング:アンバー・パーブル

PL5018中期「中期型」

レンズ銘板刻印:Made by Rollei
生産工場:Rolleiシンガポール工場
コーティング:アンバー

PL5018後期「後期型」

レンズ銘板刻印:Made by Rollei
生産工場:Rolleiシンガポール工場
コーティング:アンバー・パープル

CU5018COLOR-ULTRON 50mm/f1.8」

レンズ銘板刻印:Voigtländer
生産工場:Rolleiシンガポール工場
コーティング:パープル

・・こんな感じです。当方が「外観の意匠が美しい」と感じているモデルは距離環や絞り環にクロームメッキの「銀枠飾り環」を配したタイプなので「前期型〜中期型」になり「COLOR-ULTRON 50mm/f1.8」も同様に好きですね。

PL5018構成②光学系は6群7枚の拡張ダブルガウス型でUltron型に属する構成です。Carl Zeissが生産していた「Ultron 50mm/f1.8」通称「凹ウルトロン」はこの第1群 (前玉) が凹レンズになっており本当に薄く窪んでいます。光学硝子レンズの配置としてはこの凹ウルトロンとほぼ近似した内容になる (第1群/前玉は平坦的) のが今回の「Planar 50mm/f1.8 SL」のシリーズです。

今回の個体はオーバーホールがキッチリ完了していますが、残念ながら内部には幾つかの不具合が生じていた個体でした。絞り連動ピン連係アームが変形していたり絞り連動ピンの機構部の経年劣化、或いは絞り連動ピン自体の摩耗などです。それらの問題からマウントアダプタに装着して使うという制約を付けての前提条件で絞り羽根が正しく機能するよう調整を施しました。結果、自動/手動スイッチ (A/Mスイッチ) は内部で機能しないよう処置していますし絞り連動ピンが押し込まれている時のみ絞り羽根は正しく駆動します。その意味では「限りなくジャンク品に近い」ワケですが、それを踏まえて敢えて出品することにしました。

PL5018SL仕様

PL5018SLレンズ銘板

オーバーホールのため解体した後、組み立てていく工程写真を解説を交え掲載していきます。すべて解体したパーツの全景写真です。

PL5018SL(0809)11ここからは解体したパーツを使って実際に組み立てていく工程に入ります。

構成パーツの中で「駆動系」や「連動系」のパーツ、或いはそれらのパーツが直接接する部分は、すでに当方にて「磨き研磨」を施しています (上の写真の一部構成パーツが光り輝いているのは「磨き研磨」を施したからです)。「磨き研磨」を施すことにより必用無い「グリースの塗布」を排除でき、同時に将来的な揮発油分による各処への「油染み」を防ぐことにもなります。また各部の連係は最低限の負荷で確実に駆動させることが実現でき、今後も含めて経年使用に於ける「摩耗」の進行も抑制できますね・・。

PL5018SL(0809)12絞りユニットや光学系前後群を格納する鏡筒 (ヘリコイド:オス側) です。旧西ドイツのCarl Zeissブラウンシュヴァイク工場からRolleiのシンガポール工場に生産が移管されましたがオールドレンズの設計自体には何ら改編が加えられていません。

PL5018SL(0809)12-1Carl Zeiss製オールドレンズにも多く採用されている絞り羽根の角度を制御する「絞り羽根開閉幅制御環」です。別に存在する「カム」に拠って「絞り羽根開閉アーム (写真右端)」の移動距離が限定され絞り連動ピンの押し下げと同時に「絞り連動ピン連係アーム (写真右端)」が動き設定絞り値まで絞り羽根が閉じます。

その機構 (仕組み) 自体には何ら疑問を抱きませんが問題なのは構成パーツの設計です。上の写真のとおり一枚の板金をプレッシングしただけで成形させた簡素な構成パーツです。従って薄く細長い「絞り連動ピン連係アーム」は絞り連動ピンの動きに連動して頻繁に駆動するワケで、そのチカラは常時付け根の「プレスして折り曲げた箇所」の一点に集中してしまいます。既にCarl ZeissやRollei或いはVoigtländer製のオールドレンズを数多く整備しましたが、当方に残っているデータでは凡そ半数の個体にこの「絞り連動ピン連係アーム」の変形や付け根部分の弱まり、或いは亀裂や最悪破断などが生じていました。絞り羽根の大きさが小さいので将来的な経年劣化までそれほど気にかけて予測していなかったのかも知れません。今回の個体もまずはこの絞り連動ピン連係アームが既に変形していました。

PL5018SL(0809)136枚の絞り羽根を組み付けて絞りユニットを完成させます。既に変形していた絞り連動ピン連係アームは正しいカタチに戻してあります。

PL5018SL(0809)14この状態で鏡筒をひっくり返して撮影しました。このような感じで「絞り連動ピン連係アーム」が鏡筒から飛び出てきます。

PL5018SL(0809)15こちらは距離環やマウント部を組み付けるための基台です。距離環用のネジ山が切られていますがCarl Zeiss製オールドレンズ同様に非常に細かいネジ山が切られています。このような細かいネジ山にしてしまうとヘリコイド・グリースの経年劣化に非常に神経質になってしまいます。従って古いグリースだと距離環のトルクが重くなるばかりか容易にネジ山が摩耗してしまいます (ネジ山の深さ自体がとても浅いから)。

つまりはCarl Zeiss製オールドレンズも含めてこの類のモデルは定期的な整備が必須のモデルとも言えるワケです・・。

PL5018SL(0809)16ヘリコイド (メス側) を無限遠位置のアタリを付けた場所までネジ込みます。このヘリコイドは停止位置が全く存在しないのでグルグルとネジ込んでいくと最後には基台から抜け落ちてしまいます。従って無限遠位置の割り出しは慣れていなければ不可能かも知れません・・当方は数多く既に手掛けているので個体を見ただけで大凡のアタリ付けができるようになりました。仮にバラした際にヘリコイドにマーキングして無限遠位置の目星を着けていたのだとしてもどの程度ネジ込めば良いのか迄は検討が着きませんね・・どうしてそこまでネジ込んで止めるのか原理原則が理解できていないとダメです。

PL5018SL(0809)17鏡筒 (ヘリコイド:オス側) をやはり無限遠位置のアタリを付けた正しいポジションでネジ込みます。このモデルには全部で13箇所のネジ込み位置があるので、さすがにここをミスると最後に無限遠が出ず (合焦せず) 再びバラしてここまで戻るハメに陥ります。

PL5018SL(0809)18この状態でひっくり返して撮影しました。このモデルのすべての制御系はこの鏡筒の裏側に一極集中しています。

  • 絞り環連係アーム:絞り環を回すことで絞り羽根の角度を決める「絞り羽根開閉幅制御環」を動かします。
  • カム:絞り羽根開閉幅制御環 (絞り環連係アームから続く) に用意されたなだらかなカーブ部分にカムが沿って動きます。
  • 直進キーガイド:実はこのガイドの金属製パーツが丸ごと絞り羽根の開閉幅微調整の役目も担っています。それに気がつかずに過去の整備をしている人達が意外と多いですね。
  • 絞り連動ピン連係アーム:絞り連動ピン機構部から出ている「爪」との兼ね合いで非常に神経質な部分です。

・・これらの制御系機構部や構成パーツなどがそれぞれ関係し合って最終的に絞り羽根が閉じたり開いたり、或いは鏡筒を繰り出したりなどの制御を調整しており、且つこれらの構成パーツはすべてが微調整必須のパーツだったりします。従って最終的な整備レベルの仕上がりはこの鏡筒裏側の調整如何ですべて決まるワケで、グリースを多く塗るだとか潤滑油を使うだとか、そのような小手先程度の整備ではとてもキッチリと仕上がりません・・オールドレンズ、なかなか奧が深いですね。

一例を挙げると、絞り環連係アームに用意されている「なだらかなカーブ」のどの部分に絞り環を「開放位置:f1.8」にセットした時カムが当たっているのか・・? などと言う調整ひとつで最小絞り値「f16」の時の絞り羽根の閉じ具合 (つまり入射光量) が変わってしまい規定の絞り値に見合わなくなります。なだらかなカーブですからカムが何処で当たるのかなど決まってはいません・・コツと言うか勘が必要な世界です。そのような部分までバラす時点でマーキングなどまずできません(笑) このモデルの整備で最終的にちゃんと組み上げできずにオーバーホール/修理依頼をしてくる人もいらっしゃいますが「原理原則」を何処まで理解しているのかがどんなオールドレンズをバラすにも必ず必要なポイントになります。逆に言えば「原理原則」さえ理解してしまえばどんなオールドレンズでも大抵は対処できるワケですね・・それは組み立て手順や使っていたネジ種さえも記憶しておく必要すらなくなり円滑な組み立て工程に辿り着ける最短の近道でもあります。

PL5018SL(0809)19こちらはマウント部内部を撮影しました。当初バラした直後では既に経年劣化で腐食が出ており一部にはサビも生じていました。既に当方による「磨き研磨」でパーツの表層面は平滑性が担保されキレイに仕上がっています。

例えば当初バラす前の時点では絞り環操作時のクリック感はガチガチした印象でしたが上の写真手前の「穴」には鋼球ボール+マイクロ・スプリングが入り絞り環のクリック感を実現させている部位になります。そのため「磨き研磨」もより丹念に仕上げているワケで結果として軽い操作性でクリック感が行えるように仕上がりました。ひとつひとつの部位がキッチリ平滑に仕上がっていくことで最終的なオールドレンズの各機能がシッカリとした動きで使えるようになるワケです。

PL5018SL(0809)20マウント部内部に絞り連動ピン機構部と直進キーを組み付けます。

PL5018SL(0809)21基台に絞り環をセットしますが、この時点では絞り環のクリック感を実現している「鋼球ボール+マイクロ・スプリング」はまだセットされません。それらはマウント部にセットしてから組み込みます。

PL5018SL(0809)22マウント部に「鋼球ボール+マイクロ・スプリング」を組み付けてから基台にセットします。このモデルで一番難しい工程はこのマウント部の組み付け工程です。絞り連動ピン機構部から飛び出ている「爪」を絞り連動ピン連係アームに噛み合わせつつ、同時に直進キーをガイドにハメ込み、且つ絞り環連係アームと絞り環との接続を行います。そして最終的にマウント部がセットされる位置が適正でなければ距離環を回す際の「駆動域:無限遠位置〜最短撮影距離」の範囲を逸脱してしまい最後にオールドレンズの組み上げができなくなってしまいます。

つまり3〜4つの事柄を同時進行で進めていく工程がこのマウント部のセッティングになります。今までにオーバーホール/修理依頼をお受けした個体の殆どはこの部分の組付けが正しく進行しておらず、結果として絞り連動ピン連係アームが変形してしまったり距離環の駆動域がズレてしまったり・・諸々の不具合が生じていました。それほど厄介な工程がこのマウント部の組み付け工程です。

まずは相応なスキルをお持ちの方でなければこのモデルの整備には手を出さないほうが無難でしょう・・。

PL5018SL(0809)22-1今回の個体の不具合箇所は上の写真の「絞り連動ピン機構部」です。鏡筒から飛び出ている「絞り連動ピン連係アーム」を摘む「爪」が機構部から出ているのですが、この個体は機構部自体にサビが出てしまい (恐らく過去に潤滑油を塗られた為に錆びてしまった) 爪の動きが鈍っています。この爪が絞り連動ピンの押し下げと同時に左右に激しく動いて「絞り連動ピン連係アーム」を制御して絞り羽根が閉じたり開いたりをしています。

PL5018SL(0809)23自動/手動スイッチ (A/Mスイッチ) をセットしてから最後にマウント側の「メクラ環 (単なる被せのリング/輪っか)」を締め付け固定して止めます。このモデルはこの「メクラ環」が経年劣化で固着してしまい外せない場合があります・・当然ながらその場合にはメンテナンスが一切できません (メクラ環を外さないとバラせないからです)。

今回の個体はこの自動/手動スイッチ (A/Mスイッチ) が機能しないよう内部で処置しています・・絞り連動ピン機構部の不具合との兼ね合いで悪影響なのでそのような処置を施しました。従って自動/手動スイッチ (A/Mスイッチ) 自体はクリック感を伴って切り替えができるのですが絞り羽根の動きには何ら変化が起きません (内部で連係を外しています)。

PL5018SL(0809)24距離環を仮止めしてから光学系前後群を組み付けて無限遠位置確認・光軸確認・絞り羽根開閉幅の確認をそれぞれ執り行い、最後にフィルター枠とレンズ銘板をセットすれば完成です。

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DOHヘッダー

ここからはオーバーホールが完了した出品商品の写真になります。

PL5018SL(0809)1マイナーな「QBM」マウントの「Rollei Planar 50mm/f1.8 SL」です。しかしその描写性能の実力は相当なもので銘玉と言われるだけのことはあります。

PL5018SL(0809)2光学系内は清掃の他コーティング層表層面に対する手作業による「ガラス研磨」なども行いLED光照射でも薄く浮かび上がるクモリすら見つけられません・・非常に透明度の高い光学系の個体です。しかし残念ながら過去のメンテナンスでし損じてしまったのか第2群と第3群の光学硝子レンズのコバ部分に1箇所ずつ「欠け」があります。直接写真への影響には至りませんが気持的には惜しいですね・・それほど透明度が高いからなのですが。

PL5018SL(0809)2-1

PL5018SL(0809)2-2上の写真 (2枚) は、光学系前群のキズの状態を拡大撮影しています。1枚目は極微細な点キズを撮っていますがあまりにも微細すぎてほとんど写っていません。2枚目は前述の第2群と第3群コバ部分の「欠け」部分を故意に目立たせて撮影しています。

PL5018SL(0809)9光学系後群の透明度も大変高い状態をキープしています。

PL5018SL(0809)9-1上の写真は光学系後群のキズの状態を拡大撮影していますが極微細な点キズが微細すぎてほとんど写っていません。また後玉の外周附近にある汚れ状 (指紋の拭き残しのように見える) は清掃しても除去できなかったもので拭き残しではありませんが微細すぎてやはり写っていません。

【光学系の状態】(順光目視で様々な角度から確認)
・コーティング劣化/カビ除去痕等極微細な点キズ:
前群内:15点、目立つ点キズ:11点
後群内:9点、目立つ点キズ:6点
コーティング層の経年劣化:前後群あり
カビ除去痕:あり、カビ:なし
ヘアラインキズ:あり
LED光照射時の汚れ/クモリ:あり
LED光照射時の極微細なキズ:あり
・その他:バルサム切れなし。後玉外周附近には指紋の痕のように見える汚れ状のコーティング劣化が1箇所あります (清掃/ガラス研磨で除去できませんでした)。拭き残した指紋の痕ではないのでクレーム対象としません。光学系前群第2群と第3群の外周コバに1箇所ずつ欠けががありますが写真への影響には至りません。
光学系内の透明度が非常に高い個体です
・光学系内はLED光照射でようやく視認可能レベルの極微細なキズや汚れなどもあります。
・いずれもすべて写真への影響はありませんでした。

PL5018SL(0809)3絞り羽根はキレイになり確実に駆動しています。

ここからは鏡胴の写真になります。経年の使用感がほんの僅かにありますが当方による「磨き」を筐体外装にもいれたのでとても落ち着いた美しい仕上がりになっています。また距離環と絞り環にある「銀枠飾り環」のクロームメッキ部分も「光沢研磨」を施したので艶めかしい輝きを放ちワンポイントになっています。

PL5018SL(0809)4

PL5018SL(0809)5

PL5018SL(0809)6

PL5018SL(0809)7【操作系の状態】(所有マウントアダプタにて確認)
・ヘリコイドグリースは「粘性:重め」を塗布しています。距離環や絞り環の操作は大変滑らかになりました。
・距離環を回すトルク感は「普通〜重め」で滑らかに感じトルクは全域に渡り「完璧に均一」です。
・ピント合わせの際は極軽いチカラで微妙な操作ができるので操作性は非常に高いです。
・自動/手動スイッチ (A/Mスイッチ) は使用可能ですが内部で機能が働かないよう処置しています。
・マウントアダプタに装着する前提で整備しているため絞り連動ピンが常時押し込まれている状態でないと絞り羽根が正しく駆動しません。従ってフィルムカメラに装着して使うことは現実的には不可能です。必ずマウントアダプタ経由装着してください (レンズ単体での保管は何ら構いません)。

【外観の状態】(整備前後拘わらず経年相応の中古)
・距離環や絞り環、鏡胴には経年使用に伴う擦れやキズ、剥がれ、凹みなどありますが、経年のワリにオールドレンズとしては「超美品」の当方判定になっています (一部当方で着色箇所がありますが使用しているうちに剥がれてきます)。
・鏡筒カバー (フィルター枠) の外周面には素材の経年劣化が顕れており極微細な縦シワ状があります (特に進行はしていません)。

PL5018SL(0809)8デジカメ一眼やミラーレス一眼にマウントアダプタ経由装着使用することを前提条件としたオーバーホールを今回実施しています。フィルムカメラに装着した場合は絞り環を回しても絞り羽根が正しく動きません (同様にこのオールドレンズ単体の状態で絞り環を回しても正しく絞り羽根が開閉しません)。また自動/手動スイッチ (A/Mスイッチ) は切り替え操作自体はクリック感を伴い可能ですが実際には何ら絞り羽根の動きに変化が起きません (内部で機能しないよう処置しています)。

上記のような問題点はありますが、逆に言うと問題の無い正常な個体をデジカメ一眼やミラーレス一眼にマウントアダプタ経由装着した場合は自動/手動スイッチ (A/Mスイッチ) の設定如何に拘わらず (つまりスイッチのAでもMでも) 絞り羽根の駆動はマニュアル絞りの実絞りのみですから不具合とも言えません。あくまでもフィルムカメラでは使えないこととレンズ単体で操作してもちゃんと絞り羽根が開閉しないだけと言うお話です。

PL5018SL(0809)10当レンズによる最短撮影距離45cm附近での開放実写です。