〓 Carl Zeiss Jena (カールツァイス・イエナ) Biotar 5.8cm/f2 T (black)《前期型−III》(M42)

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※解説とオーバーホール工程で掲載の写真はヤフオク! 出品商品とは異なる場合があります。

今回完璧なオーバーホール/修理が終わりご案内するモデルは、旧東ドイツは
Carl Zeiss Jena製標準レンズ・・・・、
Biotar 5.8cm/f2 (black)《前期型−III》(M42)』です。


  ЯПОНІЯ З УКРАЇНОЮ!    Слава Україні!  Героям слава!  

上の文は「日本はウクライナと共に! ウクライナに栄光あれ! 英雄に栄光を!」の一文をウクライナ語で国旗色を配って表現した一文です。現地ウクライナでは民衆が「ウクライナに栄光あれ!」と自らの鼓舞を叫ぶとそれに応えて民衆が「英雄に栄光を!」と返すようです。

Slava UkrainieieGeroyam Slava

今回完璧なオーバーホール/修理が終わってご案内するモデルは、当方がオーバーホール作業を始めた13年前からの累計で、当時のCarl Zeiss Jena製標準レンズ「58㎜/F2」モデルだけで括ると75本目にあたりますが、今回扱った「前期型」だけでカウントすると21本目になります。その他「初期型」を今までに8本扱っていますし、後に登場する「中期型」が一番多く45本、大変珍しい「王刻印があるBiotar」も1本あります。

実は、この「Biotar 58mm/f2シリーズ」は当方がオーバーホール済でヤフオク!出品しても人気がなく(笑)、凝りてしまいついに2022年以来扱いをやめてしまいました(汗) 従って
現在はオーバーホール/修理ご依頼分のみ扱いを続けている状況です。

特に海外オークションebay経由で、日本国内まで侵入してきた「筐体外装にクリアを着色した異常にキレイな輝きの個体」の登場により、当方が施す「筐体外装の磨き入れ」すらその効果を失い (元々ありませんが)(笑)、さらに輪をかけて信用/信頼が皆無な上に「技術スキルが低すぎる」問題まで影響して、人気途絶状態に陥ったのだと観測しています(汗)

従って年に数件要請を頂きますが、残念ながらオーバーホール済でのヤフオク!出品は凝りてしまったので、今後もあ・り・ま・せ・ん!(涙)

その意味で、さすがに「筐体外装にクリアを塗装してしまう発想」は当方自身も全く以て想定外で(涙)、まさかそんな個体が流通し始めるとは夢にも思いもしませんでした。

当然ながら初期段階では、海外オークションebayに限定して流通していたものの (凡そ2年前辺りの話)、現在は日本国内にまで侵入してきて市場を荒らし始め、流通があ・た・り・ま・え
なりつつ在ります(怖)

オークションなどの出品ページ掲載写真ではその判定が難しく、当方ですら見破れません(汗)
・・唯一見破る方策は「クリア塗装なので、拡大して凝視すると一部の塗膜面に微細なハガレが始まっている」のが確認でき、その微細なハガレ状を頼りにチェックしていく以外、確認の方法がありません(汗) 特に筐体外装が黒色ならまだしも、シルバー鏡胴になると撮影時の光加減でいくらでもごまかせます(涙)

・・本当に世知辛い世の中になってきました(涙)

ましてや、ニッポン人のモラルさえ低下している始末で(泣)、十数年前までは考えられなかった「自分が儲かるなら関係ない」と言う、民度の低下すら増大しています(怖) 確かに外国人の国内流入が増大の一途で、特定業種にはありがたい話であるものの、その反面影響を受けて、不満や我慢を強いられる人達も居ることを・・知ってもらいたいです(涙)

特に日本に入国し (観光での一時滞在/一定期間の居住関係なく)「日本の文化やニッポン人の
社会ルール/通念を無視して、自分たちのアイデンティティだけに固執して、周囲の迷惑を顧みない人達
」の増加は、当方のような小心者にはだんだんと住みにくい世の中に変わっているようにしか、見えていません(涙) まさに某国人や近隣国人、或いは最近では中東諸国の一部を含め、東アジア人まで年間通して窃盗や器物損壊が増える傾向にあります(泣) 一生懸命1年がかりで育ててきた果物を平気で数百個レベルで盗っていくベトナム人や中国人、銅線が高く売れるからと数百kgも盗っていくベトナム人にタイ人、或いは靖国神社に落書きする中国人に
果ては海産物を超えて「日本製品ボイコット運動の再燃」が始まりつつある中国など、世界は今まさに「分断へと向かいつつある」ように見えます (中国共産党に拠る中国人民の不満解消/矛先変更の対象に日本が晒されている現実を知るべき)(怖)

特に昨今、日本企業の中国からの撤退が多くなりましたが、その反面近隣ASEAN諸国に拠点を移しているものの「それら移転先の国に住まう中国人の暗躍」により、詰まる処核心的最先端技術含め「技術情報の漏洩危機」に瀕していることを察知すべきです(怖) インド向けに自衛隊装備技術移転がこれから行われるものの、そのインドは「中立の立場を貫く外交姿勢」なので平気で中国と経済面では協力し合っています!(怖)・・それら技術移転したレーダー技術など
仕舞には中国に流れるのではないかと危惧するのは、当方の妄想だけに終わらないとみています(怖)・・その意味で「地産地消」の概念を「産業工業にまで拡大すべき時が来た」と、強く進言致します。それには一にも二にも、孫の時代まで見越せる「右肩上がりの賃金確保と経済状況」の担保が必須とみます!(努) 今一度「強いニッポンを取り戻す!」には、海外拠点に頼った旧態依然の概念を捨て去り、果敢に国内製産に投資を試み、発想の転換に資金を注入し
業種業態の壁を取り払うことで協調する社会の再来は「まさに子供達への道徳教育の再構築に架かっている」と捉えています!・・その意味で、当方は至極『昭和』が懐かしいです(涙)

・・子供達の時代に向け、より良いニッポンの将来に対し、一緒にガンバリましょう!(努)

  ●               

つい熱くなると話が反れます(汗)

【モデルバリエーション】
オレンジ色文字部分は最初に変更になった諸元を示しています。

① 初期型-I1936年発売
絞り羽根枚数:8枚 (歪曲型)
最短撮影距離:90cm
プリセット絞り機構:無
最小絞り値:f16
筐体:総真鍮製

① 初期型-II
絞り羽根枚数:8枚 (歪曲型)
最短撮影距離:90cm
プリセット絞り機構:無
最小絞り値:f22
筐体:アルミ合金製 (マウント部のみ真鍮製)

② 〜 ③ 前期型-Ⅰ前期型-Ⅲ
絞り羽根枚数:17枚
最短撮影距離:90cm
プリセット絞り機構:無
最小絞り値:f22
筐体:総アルミ合金製

④ 中期型-Ⅰ
絞り羽根枚数:12枚
最短撮影距離:50cm
プリセット絞り機構:
最小絞り値:f22
筐体:総アルミ合金製

④ 〜 ⑥ 中期型-Ⅱ
絞り羽根枚数:10枚
最短撮影距離:50cm
プリセット絞り機構:有
最小絞り値:f16
筐体:総アルミ合金製

⑦ 後期型
絞り羽根枚数:10枚
最短撮影距離:60cm
プリセット絞り:有
絞り連動ピン:
最小絞り値:f16
筐体:総アルミ合金

なお「初期型I初期型II」には一部にシングルコーティング (単層反射防止膜) の個体が混じっていますが「初期型II」の途中からモノコーティングたる「zeissの」が蒸着されています (複層反射防止膜)。また「中期型II」からはレンズ銘板への「」刻印が省かれてしまいましたが、同じモノコーティングのままです。

上のモデルバリエーションの中で「中期型−I」の中に「刻印付モデル」が含まれ、且つ「絞り環のライン刻印が無い個体まで顕在していた」ことも分かります。それは実装絞り羽根枚数が「12枚」のままであり、且つ最小絞り値が「f22」のままだからです (その後の中期型−IIでは仕様諸元が異なるから)。

↑上の一覧は、ネット上で確認できる150本のサンプルからピックアップした項目別仕様の変遷を辿っています。

光学系は一番最初の「初期型−I初期型−II」までが右構成図になり、特異で特殊な「歪曲絞り羽根」を8枚実装した4群6枚のダブルガウス型構成です ()。

右構成図は以前扱った個体のオーバーホールで完全解体した際に光学系の清掃時、当方の手によりデジタルノギスを使い逐一全ての群の光学硝子レンズを計測したトレース図です。

戦後になるとすぐに「前期型−I」が登場し、その後「前期型−II前期型−III」へと展開していきますが、仕様が変わり最短撮影距離70cmと短縮化し、同時に絞り羽根の形状も設計変更しています (② 〜 ③)。

同様右図は以前扱った個体のオーバーホールで完全解体した際に光学系の清掃時、当方の手によりデジタルノギスを使い逐一全ての群の光学硝子レンズを計測したトレース図です。

このタイミングでアポクロマートレンズとしての「王刻印付」モデルが登場します。右構成図のとおり「4群全ての厚み/曲がり率からして全く別モノ」設計であり、当然ながら単なる蒸着コーティング層の蒸着資料変更では対応できず、光学系の再設計が必須だったことが明白です ()。

これらは「中期型−I中期型−II」の仕様変更に入り、最短撮影距離
50cmにさらに短縮化が計られていることからも、光学系の再設計が必須だったことは自明の理です (④ 〜 ⑥)。

また同時に絞り羽根枚数も「17枚12枚10枚」と徐々に設計変更し減じられていくことになります。

最後に登場したのが「半自動絞り方式」を採用した「後期型」であり同じ4群6枚ダブルガウス型構成ながらも、最短撮影距離は「60cmへと後退」してしまいました ()。

この後「Biotarシリーズ」はシルバー鏡胴モデルを最後に消滅し、標準レンズの座を「Flexson 50mm/f2」或いは「Pancolar 50mm/f2」に繋げ、最終的に「Pancolar 50mm/f1.8」へと継承されていきます。

↑上の一覧は「前期型−I前期型−III」に限定した解説ですが「前期型」の外観上の区分けとして「フィルター枠の高さの相違」を以て判別できます。そもそも「絞り環のカタチが異なる」点も見逃せません。鏡胴色は僅かですが今回扱った個体のように「ブラックバージョン」も製産されていました (つまり途中からシルバー/ブラックの2種類存在)。

フィルター枠の高さは「前期型−I」が最も高く「前期型−II前期型−III」と順に突出が減じられていきます (赤色矢印)。

また「絞り環の枠の厚み」にもモデルバリエーションで相違があり「前期型−I〜前期型−II」が薄いのに対して「前期型−III」は厚みが出て幅広枠に変わっています (グリーンの矢印)。実際は薄枠の「前期型−I」とその次の薄枠「前期型−II」では、似たような厚みでも厳密に絞り環の設計 (ネジ山数) が異なる為、同様使い回し (ニコイチ) ができません (フィルター枠の高さを変えることができない)。また距離環側の長さ (高さ) も違うのでバリエーションを跨いでしまうと構成パーツの入れ替え/転用は物理的に不可能です。

さらに指標値環 (マウント直前) の基準「」マーカーを囲む被写界深度インジケーターのカタチが異なり、大きく2種類あります。「斜形/角形」の相違が顕在しますが「前期型−I/前期型−II」ではいずれか一方のみ出回っていました (ブルー矢印)。

これらの調査から「製造番号事前割当制」と「複数工場による並行増産体制」の2つの仮説に至った次第です。

製造番号事前割当制
事前に予め製造番号範囲が各工場に割り当てられ、製産後にそのシリアル値の中から順に割り振りしていた。

複数工場による並行増産体制
Carl Zeiss Jena本体工場以外に2つの工場が存在し同時期に並行生産していた。

この後の解説で明示しますが、特に戦後Carl Zeiss Jenaが競合する光学メーカーを順次吸収合併しつつも、それら工場設備の中で「転用できる設備を自在に移設していた」ものの、工場設備が充実した配下には「旧ソビエト連邦の体制に倣い、製産移管が行われていた」ことを示す証拠も掴んでいます。

←左写真は今回扱った個体から取り外した「鏡筒」を撮影していますが、ご覧のように「一部にオリーブグリーン色のメッキ加工が施されている」のが明白です (ネジ山とネジ山の間部分)。

実はこのメッキ加工を施していた製産工場は母体のCarl Zeiss Jenaの工場ではなく、また別の2つめの工場でもありません。

この当時のCarl Zeiss Jena製産工場には大きく3つの拠点工場が顕在し「パープルメッキを施す母体工場」に「ライトブルー系メッキ加工を施す、ゼブラ柄モデルを最後に消滅していった工場」そして今回の個体を製産した「オリーブグリーン色のメッキ加工を施す、シルバー鏡胴モデルを最後に消滅した工場」が稼働していました。

当然ながら「パープル色のメッキ加工」を施す母体工場は最後の1989年11月「ベルリンの壁崩壊事件」まで残り続けていますが、例えば「ライトブルー系メッキ加工」工場は、例を挙げるなら「Pancolar 55mm/f1.4 zebra 」を開発/製産していた工場で、当時出荷していた他モデル含め、ゼブラ柄を最後に消えています (1980年代の出荷個体にはライトブルー系
メッキ加工
の個体が存在しない
)。

そして今回の扱い品を例にするなら (上の左写真) シルバー鏡胴モデルを最後にメッキ加工自体が消えてしまったことを根拠として「オリーブグリーン色のメッキ加工の製産工場」を捉えており、以上から「3つの拠点工場に一任した製産移管が行われていた根拠」と据えています。
・・何故なら、例えば「プリセット絞り機構を採用したモデルバリエーション中期型〜後期型」には、内部構造/設計が全く別モノのタイプが2種類顕在し (鏡胴中腹の締付ネジ有無で区分けできる)、バラすとメッキ加工塗色が2つに (ライトブルー系オリーブグリーン) 分かれるからです(汗)

これを仮に「外注先のメッキ加工塗色が違うだけ」とするなら「では何故、内部構造の設計まで逐次変更していたのか???」を説明できません(汗) 単なる外注先メッキ加工が違うだけなら、誰が考えても「設計まで変える理由が皆無」だからです (単にメッキ塗色が違うままで
使えば良い
)(笑) 設計まで変更してきた背景は「製産工場の整備が違うから開発が一任されていた移管していた」との方程式が成り立ってしまいます(汗)

では「どうして同一設計に固執しなかったか???」が、まさに占領統治していた旧ソビエト連邦の体制であり「産業工業5カ年計画」と言う、旧ソ連本国と100%完全に一致させていた計画経済概念により、旧東ドイツが管理されていたからです(汗)

・・国営企業概念の体制なので、総ては製産力増大に向けられていた(複数工場による増産)。

旧東ドイツも国が利益を吸い上げ、全ての人民がその恩恵に授かると言う社会主義概念の下で成り立っていたからであり、各分野別の製産体制のコントロールを分かつ基準が「産業工業
5カ年計画
」と言う命令体系だった為、本国旧ソ連でその計画を変更するたびに、旧東ドイツの各分野別が傚っていたのまで確認済みです (専門研究者の論文を以前読み漁り把握した)。
そしてその論文に明示されていた体系の中には「まさにCarl Zeiss Jenaの名称すらVVB局として明記され、光学精密機械製造分野を仕切っていた」のが証拠でもあります (Carl Zeiss Jenaの上部組織は省庁そのモノ)(笑)

以上の俯瞰的な当時の証拠資料の把握により、マクロ的な「メッキ塗色の相違 vs 内部構造の違い」を掛け合せ、そこに時系列から把握したオールドレンズ個体別のバラし状況に整合性を見出し「最終的に結論づけした複数工場による増産体制 (設計の移管)」であり、それはまさにロシアンレンズに見る「製産工場のロゴ刻印システム」とも合致する内容なのです(汗)

・・如何ですか??? 旧ソ連との整合性がCarl Zeiss Jenaにも見てとれる、ロマンです!

↑今回のオーバーホール/修理個体を完全解体した時のパーツ全景写真です。具体的なオーバーホール工程やこのモデルの当時の背景など詳しい解説はBiotar 5.8cm/f2 (silver)《前期型−II》(M42)』のページをご参照下さいませ。

ここまで掲載したオーバーホール工程の写真は「全て過去扱い品/個体からの転載」です。オーバーホール済でヤフオク! 出品する際の個体写真とは一部に一致しない場合があります。

DOHヘッダー

ここからは完璧なオーバーホール/修理が完了したオールドレンズの写真になります。

↑組み上がった個体の撮影写真を掲載する前に、先ずはバラした後の各構成パーツを、当方の手により『磨き研磨』した後の状態で撮影に使いますが、今回扱った個体で問題になる箇所
についての解説を試みます。

今回のオーバーホール/修理ご依頼内容の中で「距離環にトルクムラを感じる」とのご案内がありましたが、正直、当方の感覚では「全域に渡り均一なトルク感で、且つ十分軽い操作性」であり、オーバーホール/修理する必要すら感じなかった程です(汗)

しかしその因果の背景に「実は後キャップの装着による影響」もこのモデルの場合は顕在するので(汗)、この点について明記しておきます。

後キャップ」を装着したまま距離環操作すると「マウント部後部からの空気の流入が影響を受ける」為に、途端に距離環のトルクが重く代わり、或いはトルクムラを生じます(汗)・・これはその状況のまますぐに後キャップを外してしまえば、まるで信じられないくらい現象が消えてしまいます(笑)

従って、むしろ当方にとり「バラす前の十分に軽い操作性のままに仕上げる」と言う、逆の大きなプレッシャーが覆い被さるハメに陥りました(汗)・・可能な限り、ご依頼者様のご期待に沿うべく頑張ります!(涙)

↑距離環をヒックリ返して撮影していますが、距離環の一部には「制限壁」と言う壁が突出し
その両端にカツンとパーツが突き当たることで停止する原理です。

そのカツンと音が聞こえて停止する位置は、一方が「無限遠位置側」になり、その反対側が「最短撮影距離側」です。

↑距離環がネジ込まれる先のマウント部には、ご覧のような「直進キー」と言うパーツが
両サイドにネジ込まれます。

直進キー
距離環を回す「回転するチカラ」を鏡筒が前後動する「直進するチカラ」に変換する役目

直進キーガイド
直進キーが直進動でスライドして移動するガイド/溝であり鏡筒の繰り出し量をカバーする

↑「直進キー」はご覧のような特殊ネジで、ネジ部の先端にさらに「円柱」が備わり、面取りされています (グリーン色の矢印で囲った部分)。

↑前述の「直進キー」先端部分は、上の写真鏡筒のヘリコイドオス側ネジ山下に備わる「直進キーガイド」と言う切り欠き/スリット/溝に刺さります。この「直進キーガイド」は両サイドに備わり、反対側にもあります。

これが距離環を回すことで「回転運動」が「直進動へと即座に変換される」原理です。ここがポイントで「距離環を回す際に指から伝わったチカラは、そのまま瞬時に/即座に直進動へと変換され伝達される」原理と概念であることを、とても多くの整備者が全く理解しておらず、
これらのパーツや部位に「白色系グリース」を塗ったくります(汗)

然しそもそもグリース塗布の必要性があるなら、それは裏を返せば「この部位に伝わってきたチカラが蓄えられている」ことを示す道理になりますが、それでは「トルクに大きく影響を及ぼす」話になります(汗)

つまり「伝わってきたチカラをこの部位に蓄積させない設計と切削」だからこそ、グリースなど塗らずとも適切に必要なチカラが伝わっていくのです (つまりトルクは影響を受けない)。

ところが過去メンテナンス時の整備者が挙ってグリースを塗ったくる為、却って経年劣化進行に伴い酸化/腐食/サビが生じ、チカラの伝達に悪影響を及ぼす結末に至ります。

当方の『磨き研磨』により、それら酸化/腐食/サビは完全除去されますが、その作業ができない整備者は、再びここにグリースを塗る以外にトルクを軽くする手段がありません(笑)

もっと言うなら、今回のこのモデルは関係ありませんが、自動絞り方式を採用する多くのオールドレンズに於いて「距離環を回す際のトルクに直接影響を来すのは、他の部位から伝達されるチカラの影響も大きい」点を蔑ろにする、今現在も「分解設備済」を謳うヤフオク!出品者が居ますが(笑)、出品ページ掲載写真を見ると「肝心なマウント部を解体していない」どころか「相変わらずマウント部内部のパーツが間違った使い方のまま、平気で組み上げている」という始末で(泣)、トーションバネ (捻りバネ) の修復すら「放置プレイ」で出品を続けていると言う、恥ずかしい状況です(恥)・・それでいて自分の整備を落札者のためと喧伝していますが「だったら完全解体しろ」と面と向かって言いたいですね(笑)

・・いったいそれで分解整備済に、いったい何の意義があるのでしょうか???(恥)

当方ではそう言う整備と整備者を指して「ごまかしの整備」と呼称し、且つ「低俗な整備者」とのレッテルを貼って貶しまくっています(笑)

↑その反対側に刺さるべき「直進キー」を並べて撮影していますが、グリーン色の文字で付記した「直進キー」がこのモデルの「製産時点の使用パーツ」であるものの、右手前の「直進
キー、兼制限キー
」は残念ながら、過去メンテナンス時に整備者の手により入れ替えられた「代用パーツ」です(汗)

今まで13年間に扱ってきた73本の個体の中で「直進キーに黄銅材を使っていた個体は
ゼロ
」であり、且つ決定的な証拠は「赤く囲った、本来存在すべき先端の円柱部が消えて
いる
」点を以て、偽物と判定を下しています(涙)

そもそも「両サイドから直進キーが刺さらなければ、均質に鏡筒の繰り出し/収納が実現できない設計になっている」のに、いったいどうして別モノを代用しているのか「???」です(汗)

↑しかも上の写真のように、突出した円柱があるべき場所を切削して研磨仕上げしています。
(赤色矢印) このように仕上げている事実から、この所為の狙いが掴め「歪曲させて丸みを
与えて仕上げたことから直進キーガイド部分に当てがうつもりだった
」ことが浮かび上がり
ますが、残念ながら上の写真のとおり「経年で擦れていた痕跡が一切無く、意味を成して
いない
」結末です(涙)

そもそも当初バラした直後は「これら2つの直進キーは最後までネジ込んでおらず、ユルユルになっていた」点から、もしかすると過去メンテナンス時の整備者による所為としても、さらにもっと古い時代の仕業ではないかとの疑念が浮かび上がりました(汗)

↑再び鏡筒を真横から撮影していますが、赤色矢印で指し示している下穴が、本来の製産時点を示すものです・・その根拠は、ここに刺さるべきイモネジの長さが決まっている為、この
深さが必要だから分かるのです(笑)

ところがブルー色の矢印で指し示した位置に別のイモネジ締め付け痕が明確に残り、さらに
グリーン色の矢印の箇所にまで締め付け痕が残っています(汗)

ここにセットされるべきパーツは「基準▲マーカー環」であり、詰まる処「全ての基準」でもあるので、これだけの位置で無限遠位置から絞り環の位置までズレまくりだったことが、モロバレです(笑)

イモネジ
ネジ頭が存在せずネジ部にいきなりマイス切り込みが入るネジ種で
ネジ先端が尖っているタイプと平坦なタイプの2種類が存在する。

大きく2種類の役目に分かれ、締め付け固定位置を微調整する役目を兼ねる場合、或いは純粋に締め付け固定するだけの場合がある。

↑こちらの写真は「絞り環用ベース環」で、この上から「筐体外装パーツの一つたる絞り環が
イモネジで締め付け固定される
」ものの、ご覧のように「下穴の位置を縦方向にズラして削り拡張してる」のがバレます (赤色矢印)(笑)

ところが、この「絞り環用ベース環」は鏡筒上部にネジ込み式なので、ネジ込む回数 (回して
いく回数
) を調整すれば、こんな拡張切削などせずとも対処できます(汗)

するとこの「絞り環用ベース環が下方向から突き上げられていた時期がある」のがバレてし
まい(笑)、まさにそれが一つ前の写真のグリーン色の矢印位置になります(笑)

↑いよいよクライマックスに近づきます(笑) 上の写真はヘリコイドメス側を撮影していますが
ここに「距離環」がやはりイモネジで締め付け固定されます。

どうですか??? こんだけイモネジ締め付け痕が顕になるのは珍しいですが(笑)、距離環を締め付け固定しているイモネジの太さと長さから「赤色矢印で指し示している箇所の下穴だけが製産時点」なのが確定します(笑)

するとグリーン色の矢印で指し示す箇所の下穴は「ワザワザドリルを使って穴を開けた」のがバレますし(笑)、さらにブルー色の矢印で指し示している箇所に複数残るイモネジ痕は、全く無限遠位置のセット方法が分かっていなかった整備者の手による所為とバレてしまいます。
(オレンジ色の矢印含む)(汗)

当てずっぽでヘリコイドオスメスをネジ込んで、組み上げてはいちいち無限遠合焦を試して
いた作業姿まで浮かび上がります(笑)

・・このように当方がバラして完全解体すると、総ての所為が白日の下に晒されます(笑)

これらの事実から、この個体は製産後に最低でも2回整備されていて、その1回目に「プロの整備者」の手によりドリル穴あけなど施しながら組み上げられているのが分かります。その後の2回目以降は、もしかしたらマニアに拠る整備なのかも知れません (無限遠位置を合致させる手法を知らない)(汗)

すると前述の「代用した直進キー、兼制限キー」を造って用意したのは、1回目の整備者なのが目星付きます (但しその理由は???)(汗)

↑もう殆ど組み上げが完成間近です。距離環をセットすると、その「制限壁」の一端がカチンと音をあげて突き当て停止しますが、その際「直進キー」の一方は付き当てしませせん。ご覧のように「制限壁」よりも内側なので (ネジ頭の厚みが薄いから) 制限壁端が当たらずに通過してしまいます。

↑一方、反対側に位置する「直進キー、兼制限キー」はネジ頭の長さが長いため「制限壁端がカチンと音をあげて突き当たる」ので停止します。

↑上の写真は取り外した光学系光学硝子レンズを清掃している際に、剥がれ落ちた「反射防止
黒色塗料
」の一部です(汗) 当初バラす前の実写確認時には「ピタリの位置で無限遠合焦」していたと受け取りましたが、このような「反射防止黒色塗料」を除去し、当方にて最低限レベルで再着色したところ光路長が適正化された為「僅かにオーバーインフ状態」に変化し、且つピント面の解像度も上がったのが確認できます。

DOHヘッダー

ここからは完璧なオーバーホール/修理が完了したオールドレンズの写真になります。

↑完璧なオーバーホール/修理が終わりました。距離環を回すトルクは「当初バラす前の軽い操作性に近づけた」仕上がりになっています。特にこのモデルのピント面はピーク/山がまだかまだかとゆっくり迎えるので、その時ピーク/山の前後動に頻繁な操作が起こることを勘案して「軽め」の仕上がりです。

↑光学系内の透明度が非常に高い状態を維持した個体です。LED光照射でもコーティング層経年劣化に伴う極薄いクモリすら皆無です。ご覧のように光学系内の各群光学硝子レンズには「気泡」が生じています。

気泡
光学硝子材精製時に、適正な高温度帯に一定時間到達し続け維持していたことを示す「」と捉えていたので、当時の光学メーカーは正常品として「気泡」を含む個体を出荷していました (写真に影響なし)。

但し、例えば円形ボケや玉ボケの撮影時には「これら気泡の影が映り込む」ので、留意する
必要がありますが、如何せんこの当時の光学硝子精製には仕方ない状況です(汗)

↑後群側もスカッとクリア極薄いクモリが皆無です。光学系第1群前玉の露出面側に、経年相応の拭きキズやヘアラインキズが複数残っています。

↑17枚もある絞り羽根もキレイになり、絞り環共々確実に駆動しています。絞り羽根が閉じる際は「完璧に円形絞りを維持」しながら閉じていきます。

絞り環」の操作性も当初バラす前の操作感に近づくよう配慮して仕上げています。「距離環」同様、当方には少々軽めの印象です (この辺の操作性の印象は、個人的な感触の受け取り方に違いがあるのでなかなか難しいところです)(汗) その意味でご依頼時点の記載内容を「」と受け止めることで「ご依頼者様の率直な感想こそがナチュラルな状態」との受け取め方ですから、当方のオーバーホール/修理作業時はそれを「ヨシ」としています。

但し、今回の個体はここまで解説してきた「直進キーの問題」を抱えているので、その分加味すればむしろ「軽め」のほうが操作し易いとの印象です (ピント面のピーク/山時に左右方向でのご桑剤なガタつきが改善できないから)。一度削られてしまった金属だったり、本来両サイドに必要なのに一方にしか存在しないのは、どうにも対処できません(汗)

一応、当方が用意している「多種多様なネジ類の在庫」を総てあたりましたが、ネジ込める
径とピッチのネジがありませんでした (特殊ネジなのでどうしようもない)(涙)

ここからは鏡胴の写真になりますが、経年の使用感が僅かに感じられるものの当方にて筐体外装の「磨きいれ」を施したので大変落ち着いた美しい仕上がりになっています。「エイジング処理済」なのですぐに酸化/腐食/錆びが生じたりしません。

当方ではヤフオク! で流行っている「抗菌剤/除菌剤による清掃」などは絶対に実施しません。これをやると薬剤に含まれている成分の一部が金属の表層面に対して酸化/腐食/錆びを促す結果に至るので、早ければ1年、遅くとも数年でポツポツと錆が表れ始めます。

詳細は厚労省の「新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について」が詳しく解説しています。

もっと言うなら「光沢剤/研磨剤/化学反応」の類も一切利用しないので、金属材表層面に影響を及ぼしてしまう処置は何一つ講じていません(笑) 特にヘリコイドのネジ山などを研磨剤にて処置すると、塗布するヘリコイドグリースの成分/配合によってはそれらの浸透を促してしまうので、ザリザリ感やスレ感が数年で増大し製品寿命の短命化を促す結果に到達しますから要注意です(泣)・・当方独自のヌメヌメ感を感じるシットリしたトルク感は、それら「光沢剤/研磨剤/化学反応」の類を一切利用しない磨き研磨により実現している特異なトルク感であり、巷で流行る「分解整備済」とは全く異なる完全解体を前提とした製品寿命の延命化が最終目的です(笑)

もちろんそれらの根拠として「当時製産時点に使っていたであろう成分/配合の分類に可能な限り近い黄褐色系グリースだけを使う」事をその前提と据えており、今ドキ流行っているシリコーン系「白色系グリースの何♯ (番)」などを謳って整備するのは以ての外で(泣)、そのような整備は「製品の延命処置」からはまさに逆行した所為と指摘せざるを得ません(涙)

実際それらシリコーン系「白色系グリース」が塗布されている個体を数多く確認していますが
距離環を回した時のトルク感は「ツルツルした感触」しか感じず、合わせてピントのピーク/山の前後微動に於いて、意識せずとも微動してしまう使いづらささえその印象として残るので、はたしてそれで撮影に没頭できる操作環境を真に提供できているのかとの疑念さえも湧いて
きます(笑)

その意味でも整備で塗布するグリースの問題は、製産時点/設計概念に配慮した内容だけに留まらず、組み上げられたオールドレンズの使用感にまで気配りした概念がそこには介在し、結果的に「製品寿命の延命化」に到達できていれば、なおさらに最高ではないかとのポリシ~が
根底にあったりするのが当方が施すDOHそのものなのです(笑)

↑塗布したヘリコイドグリースは「黄褐色系グリース」ですが、当方所有の中では最も軽い粘度のタイプです (潤滑油を注入すればもう少し軽くはできますが、現状が操作面では限界だと思います/これ以上軽くすると掴んでいる指を離しただけでピント面がズレる)。

ヘリコイドネジ山が擦れる感触が一部に伝わる場合がありますが、その再現性が低い理由が、まさに今まで解説してきた「反対側の直進キーが居ないから」と言う、ヘリコイドネジ山に
架かる応力分の影響です(汗)

こういう要素からもヘリコイドのトルク感は影響を受けるので「必ずしも塗布するヘリコイドグリースの粘性だけに限定すべき話ではない」ことを認知するべきです。もっと言えば、この時代の後に登場する「自動絞り方式」のオールドレンズなら「マウント部と絞りユニットからのチカラの伝達まで影響してくる」ので、それこそ三つ巴でのトルク調整が必須ですから、なかなか難しい話です(汗)

なお前述のとおり「距離環の左右方向微動」にはごく微細なガタつきが残っています。

↑筐体外装も、普通に「磨き入れ」を施すと非常に微細な細かい擦りキズだらけに陥ってしまいますから、要注意です(怖)

その意味で、この後の時代に登場し当たり前になる「黒色鏡胴タイプ」とは全く別次元のメッキ加工が施されているので、この「準光沢メッキ加工」のような微妙な光沢感を維持したまま磨き上げるには、相当コツが必要です(汗)

経年の手垢/油脂を総て完全除去し磨き上げた為「まさに製産時点を示す光沢感が堪らない」印象に戻っています(涙)

無限遠位置 (当初バラす前の位置に近似/僅かなオーバーインフ状態)、光軸 (偏心含む) 確認や絞り羽根の開閉幅 (開口部/入射光量) と絞り環絞り値との整合性を簡易検査具で確認済です。

被写界深度から捉えた時のこのモデルの無限遠位置を計算すると「焦点距離58㎜開放F値f2.0被写体までの距離65m許容錯乱円径0.026㎜」とした時、その計算結果は「前方被写界深度32m後方被写界深度∞m被写界深度∞m」の為、40m辺りのピント面を確認しつつ、以降後方の∞の状況 (特に計算値想定被写体の70m付近) をチェックしながら微調整し仕上げています。

・・一言に無限遠位置と述べてもいったいどの距離で検査したのかが不明瞭ですね(笑)

オーバーホール/修理ご依頼者様皆様に告知しているとおり、もしもお届けしたオールドレンズの仕上がり状況にご満足頂けない場合は、そのご納得頂けない要素に対して「ご納得頂ける分の金額をご請求金額より減額」下さいませ。
減額頂ける最大値/MAX額は「ご請求金額まで (つまり無償扱い)」とし、大変申し訳御座いませんが当方による弁償などは対応できません・・申し訳御座いません。


↑当レンズによる最短撮影距離90cm付近での開放実写です。ピントはミニカーの手前側ヘッドライトの本当に「球部分」にしかピントが合っていません (このミニカーはラジコンカーなのでヘッドライトが点灯します)。カメラボディ側オート・ホワイト・バランス設定はOFFです。

各絞り値での「被写界深度の変化」をご確認頂く為に、ワザと故意にピントはミニカーの手前側ヘッドライトの本当に電球部分に合わせています。決して「前ピン」で撮っているワケではありませんし、光学系光学硝子レンズの格納位置や向きを間違えたりしている結果の描写でもありません (そんな事は組み立て工程の中で当然ながら判明します/簡易検査具で確認もして います)。またフード未装着なので場合によってはフレア気味だったりします。

↑絞り環を回して設定絞り値「f2.8」による撮影です。

↑さらに回してf値「f4」での撮影です。とんでもない解像度に上がっているのがお分かり頂けると思います(汗)

この個体の製造番号から探ると「1952年製」辺りに位置すると推測できるので、72年前の光学設計として吐き出される写りに、今更ながらに感動です!(涙)

↑f値は「f5.6」に上がっています。

↑f値「f8」になりました。このモデルの光学設計ではそろそろ最高値に到達し、以降「回折現象」の影響が少しずつ現れ始めます。

 回折現象
入射光は波動 (波長) なので光が直進する時に障害物 (ここでは絞り羽根) に遮られるとその背後に回り込む現象を指します。例えば、音が塀の向こう側に届くのも回折現象の影響です。
入射光が絞りユニットを通過する際、絞り羽根の背後 (裏面) に回り込んだ光が撮像素子まで届かなくなる為に解像度やコントラスト低下が発生し、眠い画質に堕ちてしまいます。この現象は、絞り径を小さくする(絞り値を大きくする)ほど顕著に表れる特性があります。

被写界深度
被写体にピントを合わせた部分の前後 (奥行き/手前方向) でギリギリ合焦しているように見える範囲 (ピントが鋭く感じる範囲) を指し、レンズの焦点距離と被写体との実距離、及び設定絞り値との関係で変化する。設定絞り値が小さい (少ない) ほど被写界深度は浅い (狭い) 範囲になり、大きくなるほど被写界深度は深く (広く) なる。

焦点移動
光学硝子レンズの設計や硝子材に於ける収差、特に球面収差の影響によりピント面の合焦位置から絞り値の変動 (絞り値の増大) に従い位置がズレていく事を指す。

↑f値「f11」での撮影です。それでも「回折現象」の影響は微塵も感じらません(汗)

↑f値「f16」です。さすがに「焦点移動」が生じ始めているのが僅かに分かります(汗)

↑最小絞り値「f22」での撮影です。もうほとんど絞り羽根が閉じきっている状況ですが、確かに「焦点移動/解像度低下/コントラスト低下」が同時進行しているものの、それらを十分認知できないレベルなのが、今更ながらにオドロキの光学設計です(汗)

今回のオーバーホール/修理ご依頼、真にありがとう御座いました。明日のクロネコヤマト宅急便にて完全梱包し発送申し上げます。どうぞよろしくお願い申し上げます。