〓 KONICA (コニカ) HEXANON AR 50mm/f1.4 AE《中期型》(AR)
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※解説とオーバーホール工程で掲載の写真はヤフオク! 出品商品とは異なる場合があります。
今回完璧なオーバーホールが終わって出品するモデルは、国産の
KONICA製標準レンズ・・・・、
『HEXANON AR 50mm/f1.4 AE《中期型》(AR)』です。
ЯПОНІЯ З УКРАЇНОЮ! Слава Украине! Героям слава!
上の文は「日本はウクライナと共に! ウクライナに栄光あれ! 英雄に栄光を!」の一文をウクライナ語で国旗色を配って表現した一文です。現地ウクライナでは民衆が「ウクライナに栄光あれ!」と自らの鼓舞を叫ぶとそれに応えて民衆が「英雄に栄光を!」と返すようです。
当方がオーバーホールを始めて10年が経ちましたが今回オーバーホール済でヤフオク! に出品するこの個体の累計扱い数は18本目にあたり、その中で「中期型」だけでカウントするなら今回が11本目です。
先日ヤフオク! に出品してすぐにご落札頂いたパンケーキレンズ「40/18」モデルと同様に今までの総扱い本数3,000本の中ではやはり少なめになり「普段敬遠しているモデルの一つ」です。
その敬遠している理由は実は当時発売されていた数多くのKONICA製オールドレンズのモデルに共通項的に指摘できる設計上の仕様たる「ガチガチした絞り環の操作性」と指摘できます。
市場をチェックしているとそもそも既に数年前からKONICA製オールドレンズの光学系はその耐性が限界を迎えているようで「カビの繁殖/コーティング層経年劣化に拠るクモリ/剥がれ」など凡そ光学硝子レンズを清掃しただけでは何ら改善が期待できない要因で流通している個体が圧倒的多数です。
その意味で調達に際しとても神経を遣うモデルなのですが、オーバーホールしている当方からすると目の前に広がるリスクはそれだけではなく「そもそも市場流通価格帯が既に底値で何年も推移しているためにオーバーホール作業対価の回収を期待できない」のが最も大きな敬遠 理由 (のホンネ) です。
そのクセ実はこの当時に発売されていた数多くの光学メーカー製オールドレンズの中にあって「凡そ非合理的な構造で神経質な構造」なのが残念ながら多くのKONICA製モデルに共通する与件であり「気持的にも扱いたくなくなる」のがハードルが高い本質だったりします(涙)
当方の好きな描写性からすればこのモデル『HEXANON AR 50mm/f1.4 AE《中期型》』も下手に上位格の開放f値「f1.2」モデルにこだわって手を染めるよりもむしろ熟れた「f1.4」のほうが扱い易くて好きなのです(笑)
そんなワケで『来年夏の引退/撤退』までにもう1本扱う気持ちになるかと問われれば「これでオシマイ!」と申し上げるしかありません(笑) そんくらいに面倒くさいオールドレンズなの です(笑)
↑上の写真は以前オーバーホールした際の掲載写真から転用しています。基台の絞り環がセットされる箇所には上の写真のグリーンの矢印で指し示したとおり「絞り環用のネジ山が存在する設計」であり、少なくともこのモデルが発売された1973年時点で国産のオールドレンズの中でこのような旧態依然のネジ山で絞り環を設計していた (当時の大手) 光学メーカーは他に 存在していなかったと考えられます(泣)
ハッキリ言ってどんなに描写性が好きでもこのような設計には到底納得できません。
↑ネジ込まれる「絞り環」側にもご覧のように当然ながらネジ山が切ってあります (グリーンの矢印)。
純粋に絞り環をハメ込み式にせずにこのようにネジ山で設計しただけならまだ許せます。何故なら戦前〜戦後で凡そ1950年代初め頃までは多くのオールドレンズでネジ込み式の絞り環が主流だった気がします。鋼球ボールとスプリングをセットしてカチカチと小気味良いクリック感を伴いつつハメ込み式の絞り環で設計するのが当たり前になったのはそれからもっと後の1970年代と考えられます。
それはそもそも「完全な自動絞り方式」が当たり前に設計される時代に入り、距離環の駆動 (つまりはヘリコイドオスメスの駆動) と鏡筒との関係性 (つまりは絞りユニットとの関係性) も研究が進みチカラの伝達レベルが改善された事により合理的で伝達ロスが少ない構造化が進みオールドレンズ内部の構造が簡素化されていったのが最終的にエンジニアリング・プラスチック製パーツなど多用して組み立て工程数自体をも減じてしまう「本格的なコスト削減策」に乗り出さざるを得なかった当時の業界の背景が大きく影響していたとも考えられます。
まさにフィルムカメラという世界規模で一世風靡した長き時代の終焉を迎えその先に開くデジタルカメラへの移行が運命付けられる中、技術革新は日進月歩と言えども核心技術の完成には相応の時間が必要になり、その間に世界中の数多くの光学メーカーが撤退を余儀なくされていったのは既に周知の歴史です。
そのような大きなうねりの中に当てはめて考えてみると当時のKONICAが採り続けたこのような一昔前の仕様の設計はまさに社運をも巻き込んでいったかの如く、まるでその瞬間を垣間 観てしまったような何ともやるせない想いに浸ってしまいます(涙)
「ガチガチした操作性にしかならないこの絞り環の構造」は実は絞り環の両サイド「2箇所に鋼球ボール+スプリングが仕込まれる設計」を採ったが為に結果的に小気味良い操作性からは遠のいてしまいました(泣)
しかし実は本当の原因はそのような話ではないのです・・!(泣)
KONICAの数多くのオールドレンズが採用し続けたこのネジ山方式の絞り環の組み込み方式に合わせて両サイドに2箇所もクリック感を備えた真の理由は「ネジ山の途中にAEロック機構を設けてしまったから」と解説できます。
この点についてネット上でちゃんと説明してくれているサイトは残念ながら一つも存在せず、多くの場合でメンテナンス時の自慢話ばかりです(笑)
絞り環を組み込む方法がネジ込み式である以上「そのネジ切りには勾配がついている」のは当然な話です。そのネジ山の勾配の途中に「強力なチカラの捻りバネによるロックボタンの装備」こそが鋼球ボール+スプリングのセットを1セットに限定できなかった最大の理由です。
つまり円周上の一箇所にカチンとロックされる (しかもロックボタンを押さない限り勝手に 解除されないよう相当なチカラでガチッとロックさせる必要がある) チカラが及んだ為に絞り環の両サイドにクリック機構を装備させなければ「均一な絞り環操作に至らない」のが根本的な理由なのです。
これはとても簡単に考えがちですが、絞り環を回す「回転するチカラ」が及ぶ中でロックボタンがブレずに確実に一発でカチッとロックするには「L字型の爪のカタチでロック機構を用意して強力でチカラが反転しないような強い捻りバネで強制的にロックさせる」必要が生じて、 まさにそのように設計して実装されているのが「AE解除用ボタン」なのです。
そんなチカラが常時一箇所に集中するようになってしまったが為に両サイドにワザワザ「クリック機構」を用意するハメに陥り最終的なガチガチした操作性に至っています。何故ならネジ山なので捻りバネのチカラ/反発力のせいで絞り環が「外側に逃げようとチカラが働く」とそれは絞り環操作時のトルクムラ、或いは最悪咬んでしまって停止する現象に至るので両サイドにクリック感を備える事でその場所で捻りバネのチカラを逃がす事が適ったのです。
そもそも「AE機構」以前に「EE機構」の時点でそのような設計を開発していたので単にそれを踏襲し続けていただけの話です。そこで見えてきたのは「EE機構からAE機構に変遷する際にネジ山の設計を変更できなかった」事こそが本質であって「KONICAには既にその余裕がなかった」と想いを馳せる事ができそうです。
・・つまり既にKONICAは苦しい状況だった(涙)
そのように考えると単に「AE機構」に名称が変わっただけではなくその時点で全ての既存のオールドレンズモデルの設計をネジ込み式の絞り環から他社光学メーカー同様のハメ込み式に変更していればガチガチした印象の操作性は改善できていたハズですが、そんな要素にコストを配分する余裕がなく「単にAE機構と名称を変更してカメラボディ側で仕様を変えた」のがこのような絞り環の背景ではないかと考えています。
ちなみにこのような推測に至った理由があります。普通一般的にオールドレンズの絞り環でクリック感を実現している箇所には「絞り値キー」と言う縦方向の溝が備わりそこに鋼球ボールがカチカチとハマるのでクリック感が実現できます。
KONICAの「絞り値キー」は溝ではなく楕円なのです!(驚) これを観た時の「観察と考察」でここまで解説してきた話が見えてきました。「真円の円形の穴にすると鋼球ボールが確実に ハマってしまい遊びがないので硬い操作性になってしまう」為に「楕円の穴にする事でチカラが逃げる要素を与えてあげて可能な限り絞り環の操作性を良くさせようと努力した考え方」 なのが理解できたからです。
そのような推察に至ったのは「とにかく常に捻りバネのチカラが働いたままなので絞り環は いつも外側方向に逃げようとしている」からであり、そのチカラを相殺させるには鋼球ボールがカチカチとハマる位置を確実にしてしまえば逃げるチカラが打ち消されます。しかしすると今度は絞り環が堅くなってしまうので遊びを備える意味から楕円にしたのが見えてきたと言うワケです(笑)
たかが絞り環のガチガチした感触の話だけでとんでもない長さになってしまいましたが(笑)、その背景にはKONICA設計陣の相当な苦心と工夫に努力が隠されていたのだと当方は納得できました(涙)
↑完全解体した時の内部構成パーツ全景写真です。オーバーホール工程やこのモデルの当時の背景など詳しい解説は「HEXANON AR 50mm/f1.4 AE《中期型》(AR)」のページをご参照下さいませ。
ここまで掲載したオーバーホール工程の写真は「全て過去扱い品/個体からの転載」です。オーバーホール済でヤフオク! 出品する際の個体写真とは一部に一致しない場合があります。
ここからはオーバーホールが完了した出品商品の写真になります。
↑完璧なオーバーホールが終わりました。前回このモデルをオーバーホール済でヤフオク! 出品したのが2年前だったので今回いろいろ覚悟して調達しましたが、実は当初バラす前の時点で「光学系内には相当な数のカビが大繁殖」しており一部は菌糸状でその芯も本格的に白くなっていたのでこれはきっとクモリが残ってしまうと覚悟しました。
しかし丹念にカビ除去していけばキレイサッパリ除去できてその本格的だった芯の部分だけがまるで「点キズ」のように残っています。あれだけ本格的だったカビが消えてしまったのが まるで奇跡です!(驚)
↑光学系内の透明度が非常に高い状態を維持した個体です。LED光照射でもコーティング層経年劣化に伴う極薄いクモリすら皆無です。
いわゆる「スカッとクリア!」なワケですが微細で薄いヘアラインキズは数本残っています。
↑上の写真 (3枚) は、光学系前群のキズの状態を拡大撮影しています。すべて極微細な点キズを撮っていますが微細すぎて全部写りませんでした。
↑光学系後群側も「スカッとクリア!」ですが微かにヘアラインキズが残っています。もちろんLED光照射で極薄いクモリがありません!(笑)
↑上の写真 (3枚) は、光学系後群のキズの状態を拡大撮影しています。すべて極微細な点キズを撮っていますが微細すぎて全部写りませんでした。
【光学系の状態】(LED光照射で様々な角度から確認)
・コーティング劣化/カビ除去痕等極微細な点キズ:
(経年のCO2溶解に拠るコーティング層点状腐食)
前群内:20点以上、目立つ点キズ:20点以上
後群内:20点以上、目立つ点キズ:20点以上
・コーティング層の経年劣化:前後群あり
・カビ除去痕:あり、カビ:なし
(前後玉に微かなカビ除去痕が計11箇所あり)
・ヘアラインキズ:あり(前後群内僅か)
(前後群内に極微細な薄い3cm長数本あり)
・バルサム切れ:なし (貼り合わせレンズあり)
・深く目立つ当てキズ/擦りキズ:なし
・光源透過の汚れ/クモリ (カビ除去痕除く):なし
・光学系内は透明度が非常に高いレベルです。
(LED光照射でも極薄いクモリすら皆無です)
・その他:光学系内は微細な塵や埃が侵入しているように見えますが清掃しても除去できないCO2の溶解に拠る極微細な点キズやカビ除去痕、或いはコーティング層の経年劣化です。
・いずれも全て実写確認で写真への影響ありません。
↑6の今絞り羽根もキレイになり絞り環共々確実に駆動しています。絞り羽根が閉じる際は「完璧に正六角形を維持」したまま閉じていきます。
ここからは鏡胴の写真になりますが、経年の使用感が僅かに感じられるものの当方にて筐体外装の「磨きいれ」を施したので大変落ち着いた美しい仕上がりになっています。「エイジング処理済」なのですぐに酸化/腐食/錆びが生じたりしません。
当方ではヤフオク! で流行っている「抗菌剤/除菌剤による清掃」などは絶対に実施しません。これをやると薬剤に含まれている成分の一部が金属の表層面に対して酸化/腐食/錆びを促す結果に至るので、早ければ1年、遅くとも数年でポツポツと錆が表れ始めます。
詳細は厚労省の「新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について」が詳しく解説しています。
↑【操作系の状態】(所有マウントアダプタにて確認)
・ヘリコイドグリースは「粘性:中程度+軽め」を使い分けて塗布し距離環や絞り環の操作性は非常にシットリした滑らかな操作感でトルクは「普通」人により「軽め」に感じ「全域に渡り完璧に均一」です。
・距離環を回すとヘリコイドのネジ山が擦れる感触が伝わる箇所があります。
【外観の状態】(整備前後関わらず経年相応の中古)
・距離環や絞り環、鏡胴には経年使用に伴う擦れやキズ、剥がれ、凹みなどありますが、経年のワリにオールドレンズとしては「超美品」の当方判定になっています (一部当方で着色箇所がありますが使用しているうちに剥がれてきます)。
・当方出品は附属品に対価を設定しておらず出品価格に計上していません(附属品を除外しても値引等対応できません)。
・附属品の後キャップは輸送用の代用品をハメ込んでいます(一応実用的にも使えますがちゃんと爪が咬んでいるワケではありません)。
↑今回のオーバーホール済でのヤフオク! 出品に際しセットした附属品の一覧です。
《今回のヤフオク! 出品に際し附属するもの》
① marumi製MC-Nフィルター (新品)
② 本体『HEXANON AR 50mm/f1.4 AE《中期型》(AR)』
③ 代用樹脂製バヨネット式後キャップ (新品/ハメ込んでいるだけ)
④ 純正樹脂製スナップ式前キャップ (中古品)
このモデルのピントの山はそのピークが「アッと言う間の一瞬」なので距離環を回す時のトルクを「軽め」にしないとピント合わせが面倒になります。
ところが実は距離環/ヘリコイド (オスメス) は「絞りユニットとマウント部内部の絞り連動レバー環/リング/輪っか」などの他の部位も引率して鏡筒の繰り出し/収納をしています。
いつも同じですがたいていの方々が「ヘリコイドのトルク」を気にされますが、一般的にマニュアルフォーカスのオールドレンズはヘリコイド (オスメス) 単体だけでトルクが決まっているワケではありません(笑) 前述のように鏡筒或いは鏡筒内部の絞りユニット、さらにマウント部内部の絞り連動機構部、或いは絞り環など幾つかの部位との「チカラの伝達バランス」の中で最終的なトルクに仕上がります。
従って単にヘリコイドグリースだけを「軽め」にすれば良いのかと言うと実は軽くし過ぎた為に却って逆効果になり重めのトルクに至ったりします(笑)
・・要はグリースの粘性だけで決まるようなそんな簡単な話ではない。
とだけ申し上げておきます(笑)
今回の個体は前述のとおり光学系内が「スカッとクリア!」であると同時に距離環を回すトルクは「普通」人により「軽め」に仕上がっており、さらにさらに「絞り環までガチガチ感を改善済」なので巷でゴロゴロしている『HEXANON AR 50mm/f1.4 AE《中期型》(AR)』と同じだと考えたらあまりにも可哀想です(笑)
逆に言うなら「それだけヤル事があってとにかく微調整が厄介なモデル」なのでいつも同じですがオーバーホール作業対価が回収できないという宿命のモデルです(涙)
・・従ってこれで扱いは最後になるでしょう(涙)
・・まさに最後に相応しい仕上がりに至りました!(涙)
無限遠位置 (当初バラす前の位置に合致/僅かなオーバーインフ状態)、光軸 (偏心含む) 確認や絞り羽根の開閉幅 (開口部/入射光量) と絞り環絞り値との整合性を簡易検査具で確認済です。
もちろん光学系の光路長調整もキッチリ行ったので (簡易検査具によるチェックなので0.1mm単位や10倍の精度ではありません)、以下実写のとおり大変鋭いピント面を確保できました。電子検査機械を使ったチェックを期待される方は、是非ともプロのカメラ店様や修理専門会社様が手掛けたオールドレンズを手に入れて下さい。当方の技術スキルは低いのでご期待には応えられません。
↑当レンズによる最短撮影距離45cm附近での開放実写です。ピントはミニカーの手前側ヘッドライトの本当に「球部分」にしかピントが合っていません (このミニカーはラジコンカーなのでヘッドライトが点灯します)。カメラボディ側オート・ホワイト・バランス設定はOFFです。
各絞り値での「被写界深度の変化」をご確認頂く為に、ワザと故意にピントはミニカーの手前側ヘッドライトの本当に電球部分に合わせています。決して「前ピン」で撮っているワケではありませんし、光学系光学硝子レンズの格納位置や向きを間違えたりしている結果の描写でもありません (そんな事は組み立て工程の中で当然ながら判明します/簡易検査具で確認もして います)。またフード未装着なので場合によってはフレア気味だったりします。
↑f値「f11」での撮影です。もうだいぶ絞り羽根が閉じてきているのでそろそろ「回折現象」の影響から解像度の低下が始まっているように見えます。
◉ 回折現象
入射光は波動 (波長) なので光が直進する時に障害物 (ここでは絞り羽根) に遮られるとその背後に回り込む現象を指します。例えば、音が塀の向こう側に届くのも回折現象の影響です。
入射光が絞りユニットを通過する際、絞り羽根の背後 (裏面) に回り込んだ光が撮像素子まで届かなくなる為に解像度やコントラスト低下が発生し、眠い画質に堕ちてしまいます。この現象は、絞り径を小さくする(絞り値を大きくする)ほど顕著に表れる特性があります。
◉ 被写界深度
被写体にピントを合わせた部分の前後 (奥行き/手前方向) でギリギリ合焦しているように見える範囲 (ピントが鋭く感じる範囲) を指し、レンズの焦点距離と被写体との実距離、及び設定絞り値との関係で変化する。設定絞り値が小さい (少ない) ほど被写界深度は浅い (狭い) 範囲になり、大きくなるほど被写界深度は深く (広く) なる。