* オーバーホール/修理ご依頼受付のシステム、或いは受付そのものを考え直します!

昨年中に数件、オーバーホール/修理ご依頼の案件の中でのクレームや批判を受け、酷いものは誹謗中傷に近い内容やまるで人格攻撃のような内容のメールも着信しました。

何度もこのブログで述べていますが、当方のオーバーホール/修理ご依頼のスタンスは、ご依頼者様と当方の関係として「50 vs 50」の立場であり、巷で言うところの「お客様は神様です」を『是』としていません!・・この点を確実にご認識頂きたいです。

それは完全解体すると元の状態まで復元できない与件が内部にはたくさんあるからです。

当方のミスなど、当方が実施した整備作業が本当に拙くて、悪くてクレームを受けるなら仕方ありませんが、ご依頼者様の期待値に充たなかった責任を問われる筋合いはありません!

当方のブログ内に掲載している過去の整備状況を見て、お手持ちのオールドレンズ個体の状況に関し、改善を期待してご依頼頂くのが間違っているとは言いません。しかしオールドレンズ内部の状況は千差万別であり、過去に扱った個体と同じように改善できる保証も確証も一切ありません!

またこのように改善して仕上がってほしいとのご期待が大きいことは重々理解できますが、だからと言ってそれが適わなかった時に「当方に対してクレームするのは間違っている」と思います。

・・整備するとは、そういうリスクが伴う事をどうして理解されないのですか???(涙)

今年に入って一番最初のオーバーホール/修理でも、そもそも改造品であるのを確認できない条件の中でオーバーホール/修理を行いましたが、当初バラす前時点で「外見から見ただけでは、オールドレンズとしての機能を既に消失していたことを確認できなかった」と正直に述べているのに (完全解体しなければ、そもそも接着するしか手がない状態まで内部を切削していた事実は分かりようがないと言っているのです)、最終的に当方のご請求に対し「1万円の減額」を頂きました(涙)

・・どうして当方が悪いのでしょうか???(涙)
・・どうして当方が責任を被る必要があるのでしょうか???

納得できません。あまりにも不条理すぎます(涙)

ご依頼者様の期待値に対して当方の整備具合を天秤に掛けて、それ以下の場合にクレームしてきたり誹謗中傷したり減額するのなら、完全解体している意義がありません。どうして完全解体までしてオーバーホールする必要が在るのか、今一度当方の言い分をちゃんと理解して頂きたいです。

完全解体することにより、内部構造と設計概念と各構成パーツとの整合性を見合わせ、どのような組み立て手順で組み上げるのが適切なのか、どのような微調整が必要なのか、各構成パーツとの連携やチカラの伝達に何が課題なのか、そういう細かい要素を一つずつ明らかにして『製産時点にできるだけ近づけてオーバーホールしていきたい』と言うのが完全解体する理由です。

その反面、完全解体することで「過去メンテナンス時にごまかしていた内容は全て消滅する」この点をご依頼者様が全く理解しようとしていません!

ごまかしの整備を正したい」との一心でご依頼頂く方がほとんどですが、極一部の方々は「改善させることだけを100%に据えて依頼してくる」人達が居ることを・・今頃になってようやく理解しました。

そんなつもりでオーバーホール/修理ご依頼を受けているのでは・・ありません!!!

ここまでの説明で意味が伝わっていない人達は、当方宛オーバーホール/修理ご依頼をされるべき対象の方々ではありません!・・そういう方々は当方宛ご依頼頂かぬよう、本当に切に切にお願い申し上げます!!!(涙)

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年初からこのようなことに至り、甚だ不本意ですが『今後のオーバーホール/修理ご依頼受付のシステム』について、或いは『一般の方々からのオーバーホール/修理ご依頼受付そのものを停止する』ことも含め、今一度真剣に考え直すことにしました!!!

従って、現在のオーバーホール/修理ご依頼受付は『当分停止中のまま』に変更します!

・・以降新規の受付は任意の時期まで承りません!

極一部の、今まで当方宛オーバーホール/修理ご依頼を幾度となく賜ってきた方々のみ、新たなご依頼を承ります。そのような方々は皆様当方のスタンスを十分ご理解頂いている方々ばかりであり、その真意は『本来在るべき姿』として仕上がってほしいと言う、当方の狙いと合致する方々ばかりです。

それは決して内部のごまかしの整備を認めず、受け入れず、それが故に結果的に整備後に何某かの瑕疵内容が残ってしまったとしても「仕方ない」と受け取られる方々を意味します。

・・それが『整備するリスク』です!

改善することだけを『是』としてそれを100%に据える方々からは、今後一切オーバーホール/修理のご依頼を受け付けません!!!

年頭よりこのような話になってしまい、ご不快な思いをされた方、お詫び申し上げます。
・・申し訳ございません。

しかし「できないモノはできない」と何度も何度も述べているのに「できないことにクレームしてくる」のに耐えるのは、もう嫌です!!!

・・申し訳ございません。