♦ KONISHIROKU (小西六写真工業) HEXANON 52mm/f1.4《中期型》(KONICA F)

(以下掲載の写真はクリックすると拡大写真をご覧頂けます)
写真を閉じる際は、写真の外 (グレー部分) をクリックすれば閉じます
※解説とオーバーホール工程で掲載の写真はヤフオク! 出品商品とは異なる場合があります。

今回完璧なオーバーホールが終わってヤフオク!出品するモデルは、国産は
小西六写真工業製標準レンズ・・・・、
HEXANON 52mm/f1.4《中期型》(KONICA F)』です。


  ЯПОНІЯ З УКРАЇНОЮ!    Слава Україні!  Героям слава!  

上の文は「日本はウクライナと共に! ウクライナに栄光あれ! 英雄に栄光を!」の一文をウクライナ語で国旗色を配って表現した一文です。現地ウクライナでは民衆が「ウクライナに栄光あれ!」と自らの鼓舞を叫ぶとそれに応えて民衆が「英雄に栄光を!」と返すようです。

Slava UkrainieieGeroyam Slava

今回完璧なオーバーホールが終わってヤフオク! 出品するモデルは、当方がオーバーホール作業を始めた13年前からの累計で、当時のKONISHIROKU製標準レンズ域「52㎜/F1.4」だけで捉えると僅か2本目です。

そうは言っても前回の扱いが2017年なので、相当忘却の彼方に追いやられていたオールドレンズの一つです(笑) しかし今回扱ってみて「よくもまぁ〜2017年に完全解体でバラして組み上げていたものだ」と我ながら驚いたくらいに、内部構造とその微調整は面倒くさい厄介な設計です(汗)

ちなみにのその2017年のアップKONISHIROKUHEXANON 52mm/f1.4《初期型》(KF)」の際は、ご依頼者様から大変貴重な「純正 KONICA FKONICA AR変換リング」をお借りしつつオーバーホール/修理できたので、今更ながらに「感謝感激感無量」なのを思い
出しているところで御座いまする(涙)

それ以来、この純正の「KONICA FKONICA AR変換リング」を再び
ネット上で目にすることは未だないので、どんだけ希少なのかが分かります。

なお後で写真掲載しますが、この2017年アップ時の「初期型」表記は当方の思い込みで、正しくは「中期型」にあたり、今回の個体と同一であるものの「真の初期型は全く別モノの
設計だった
」ことが今なら分かります(汗)

それにしても、最近特に以前 (2019年まで) の根性と言うか、気概がすっかり失せてしまい
オーバーホールする気力が日々薄れていくのを感じているところです(汗) 今は放っておけば
1週間で1本すら仕上げられないくらいヤル気がありません!(涙) バラすまでに数日 (洗浄
まで終わらせる
)、磨き研磨にまた数日、組み上げ始めるのに数日、納得づくで完成するのに
数日と・・下手すれば平気で1週間過ぎている始末です(怖)

それでは生活していけないので(汗)、仕方なく「数日1日以内」へと歯を食いしばって短縮化させつつ臨んでいます。ただでさえ更年期障害の影響に晒されているのに、コロナワクチン後遺症の影響で相変わらずの睡眠障害の中、極々僅かな2〜3時間と言う軽い睡眠を経て目が覚めても昼なのか夜なのか分からず、下手すれば「ココは何処???」になるものの「ワタシは誰???」にまでは至っていないのが、せめてもの救いのような状況でマジッで怖いです。

なお、残念ながら自作マウントアダプタに使っている一部の変換リングの製産が終わってしまい、今後手に入らないので非常に残念ですが今回の扱いを最後にします (但し注文生産の道は残されていることを確認したものの、その費用は非現実的な価格です)(涙)

ハッキリ言ってこのモデルの写りは「ジャジャ馬」を通り越して優に「魔女的に魅力」な特徴を持つので、吾こそはと思しきお方の手に渡らんことを願いつつ・・逝ってこい!(涙)

  ●               

前回の扱い時2017年時点ではネット上の解説もwiki含め情報が乏しく、当方自身の未熟さも相俟り正しく認識していませんでした(汗)

1960年2月に当時の小西六写真工業 (後に1987年よりKONICA) より自社初となる一眼 (レフ) フィルムカメラ「KONICA F」を発売します。
(右写真はネット上から拾ってきたHEXANON 52mm/f1.4付写真)

自社初としてもセレン光電池式メーターを内蔵し、当時世界初の1/2000秒シャッターを実現しつつ、装着オールドレンズとの絞り連動機構を備え、合わせてウェストレベルファインダーまで付け替えができる一眼 (レフ) フィルムカメラの登場は、相当なインパクトを伴っていたと推察しますが、如何せん当時はそれほどの人気はなかったとの話で不思議です(笑)

左写真の「KONICA F」取扱説明書は、こちらの「KONICA Collector Home Page」で
1ページずつめくりながら確認ができます。

この時用意されていた標準レンズ「HEXANON 52mm/f1.4 (KONICA F)」には、マウント部に「絞り操作レバー」が飛び出ておりフィルムカメラ側と連携して動作する構造だったようですが、実は今回扱った個体をバラしていて「一つ残っていた謎が解けて納得」できました。
(右写真右下にAperture Control Leverの注釈があります)

↑上の写真は、今回扱った個体から取り出した絞りユニットで「開閉環 (左)」と「位置決め環 (右)」です。

パッと見でこの後のタイミング1965年発売の一眼 (レフ) フィルムカメラ「KONICA AUTOREX」以降登場してきた「ARマウント規格品」と同じように見えますが (ARマウント規格品に使われている絞りユニットにとても近似しているから)、実は設計概念も駆動概念も全くの別モノです(汗)

←左写真は以前扱ったKONICA HEXANON 57mm/f1.4 EE 《中期型-II》(AR)」から転載の写真で、同じ絞りユニット「開閉環と位置決め環のセット (既に組み込み済)」ですが、まるで同一のように見えてしまいます(笑) 少なくとも「開閉環位置決め環の組み合わせであり、そのカタチも使い方も同一」なのですが、ところがこの「ARマウント規格品」に実装している絞りユニット (左写真) は「鏡筒最深部に締め付け固定される」構造なのです。

逆に言うなら、今回扱った「KONICA Fマウント規格品」は「絞りユニットが鏡筒最深部で
回転駆動する
(つまり固定されずに動く)」仕組みなのです(驚)

本当は、よ〜く凝視すれば違いが判明しその理由まで考察を進められたのに「初期型」の存在を知らず、ちゃんとした「観察と考察」ができていなかった自身の未熟さ故です(恥)

上の写真だけでもその違いを視認できますが「位置決め環の外回り/外壁が平坦ではなく、極僅かに凸状に切削され造られている点」こそが、左写真の外回り/外壁が上から下までストンと真っ平らなのを見れば一目瞭然だったのです(汗)・・上の写真で外回り/外壁に一筋の水平な色の違い (薄い茶色) が現れている線の部分が「極々僅かに凸」の部分であり、且つ既に経年で
摩耗しているのが分かります。

これは上の写真の「位置決め環」が、鏡筒内壁に接触した時、その抵抗/負荷/摩擦を低減させる狙いで「接触面積を少なくする配慮の切削と設計」だったことが覗えるからです(汗)

実際に今回の個体をバラした際、以下にちゃんと写真掲載しますが、これら黄銅材構成パーツは経年劣化進行に伴い酸化/腐食/サビが酷く進んでいたものの、特にこの「位置決め環」が接触し回転していた「鏡筒の内壁部分最深部」はそのサビのレベルが酷く、水平線状に纏わり付くようにその前後の面の一部に緑青まで帯びつつも、それが明示するのは「過去メンテナンス時にこの位置決め環にグリースが塗られていた」証拠でもあります(汗)

この点が以前扱った2017年時点で「初期型との関連性に気づけなかった」要素で、むしろ逆にカタチと使い方が近似していたことを理由に後の「ARマウント規格品と関連付けてしまった」のが間違いの元でした(汗)

・・何を言いたいのか???

つまり前出の「初期型」のHEXANONモデルに「マウント部直前に絞り操作レバーが付随する根拠こそがこの絞りユニットの設計だった」のです!(驚) だから絞りユニットが回転する
設計なのが納得なのです。

初期型」は未だ一度もバラした経験がありませんが、容易に構造が判明します。この絞り
ユニットとマウント部直前の絞り操作レバーが連結していて、操作レバーを回した時、それに連携して鏡筒最深部に組み込まれている「この絞りユニットも回っている」からこそ、今回
扱った個体でも同じように絞りユニットが鏡筒最深部で回転しているのです(汗)

要は「初期型から受け継ぐ内部構造の設計概念が、一部生き残ったままの中期型だった」ことが判明した次第です。それを根拠として標題で「中期型」と表記しています。

また今回扱ったモデルの登場時期がネット上では1960年との解説ばかりが見られますが・・違います(汗)

右写真はその1960年9月発売の一眼 (レフ) フィルムカメラ「KONICA FS」ですが、この時の同梱取扱説明書を調べると、用意されていた標準レンズは「50㎜/F2」だけだったようです。
(オプション交換レンズ群の中に記載なし)

一方1962年10月に追加発売された一眼 (レフ) フィルムカメラ「KONICA FP」同梱取扱説明書には、そのオプション交換レンズ群の中にちゃんと今回扱ったモデルHEXANON 52mm/f1.4《中期型》(KONICA F)』が明記さています(汗)

つまりそこから見えてくる背景は「新規で設計した50㎜/F2だけが間に合ったが、他の既存で揃えられていたオプション交換レンズ群は
その光学設計から内部構造まで含め、全て見直す時間が必要だった
」ことが窺えます(汗)

それはそうです・・鏡筒もマウント部直前の絞り操作レバーも、光学系までが何もかも設計し直す必要に迫られていたことが判明します。

逆に言えば、それほど気合入りで登場させた自社初の一眼 (レフ) フィルムカメラの販売状況と輸出状況、合わせて日本国内での競合他社との状況に大きな危機感を抱き、製品戦略を見直さざるを得なくなったと受け取っています。

従って今回扱った「中期型」登場時期は、1962年10月「KONICA FP」発売タイミング時点で揃えられていたとみるのが筋のように受け取れます。

これで今回扱ったモデルの登場時期と「絞りユニットが駆動する設計の背景」がそのルーツに繋がり納得できましたが、そこでまた一つ別の疑問が湧いてしまいました(汗)・・どうして
当時のKONICA (以後1983年まで) は、回転駆動/締め付け固定の別はともかく「この開閉環と位置決め環の関係性/構造/設計にこだわり続けたのか???」が改めてより強く疑念
として抱く結果に至ってしまいました(汗)

サクッと途中で、他の競合他社と同じように「より合理的で簡素な絞りユニットに設計変更
すれば良かった
」のに、微調整が厄介なこの構造と設計概念にこだわり続けたのでしょうか?

当時の小西六写真工業やコニカは発案者個人で特許出願申請書を提出していたようで、コニカの社名で検索しても全くヒットしません(汗) 特にこの絞りユニットの特許出願申請書などをチェックすれば、どうしてこだわり続けていたのか掴めるかも知れず残念です(涙)

↑上の写真は今回扱ったモデルHEXANON 52mm/f1.4《中期型》(KONICA F)』の変遷を辿るつもりでピックアップしました。

左端から「初期型」でマウント部直前に絞り操作レバーを備えます。2枚めと3枚めが同一品ですが「前期型」にあたります。右端が今回扱った個体写真で「中期型」です。

ネット上でちゃんと明確に解説が成されませんが(汗)「前期型と中期型の区分けが顕在する」ことが蔑ろになっています(汗) 「前期型」は距離環のローレット (滑り止め) をチェックした時「平目模様が明確な凹凸で分かれている」ものの、今回扱った個体含め多くの市場流通品が「平目模様は山谷状にギザギザに変わった」のが明白です・・要は谷部分がV字型に切削されているか「平坦な溝になっているか」の違いが分かります。

なお「後期型」になるとレンズ銘板から「KONISHIROKU」刻印が省かれ「製造番号421xxxx〜」へと進みま、且つさらに最後は「HEXAR銘」のモデルすら現れ「製造番号426xxxx〜」なのが「こちらのページ (中国語)」で写真掲載されています。

  ●               





↑上の写真はFlickriverで、このオールドレンズの特徴的な実写をピックアップしてみました。
ピックアップした理由は撮影者/投稿者の撮影スキルの高さをリスペクトしているからです
(クリックすると撮影者投稿ページが別ページで表示されます)
※各写真の著作権/肖像権がそれぞれの投稿者に帰属しています/上記掲載写真はその引用で
転載ではありません。

一段目
この段では円形ボケが滲んで溶けていき破綻していく様をピックアップしています・・と言っても、そもそも光学系が5群7枚の拡張ダブルガウス型構成なので、真円を維持しきった状況を保てず、ご覧のように歪なカタチで、且つ明確なエッジ表現を伴いません(汗) その意味で、左端実写の如く「怪しげに円形ボケをワサワサと漂わせつつも決して誇張感なく繊細感さえ印象づける」のが、その手の (どの手?) 好みの方には堪りません(笑)

2枚め実写のように収差の影響を受けると一瞬だけですが「明確に先鋭化したエッジを魅せつつもすぐに消えていく」一瞬を撮ることができるかも知れません・・が、そのタイミングは
ほんの僅かな狭き門 (被写界深度がとても狭い/薄いから) という一瞬のデキゴトです(驚)

その後収差の影響が強大化してくると、途端に許さく不快感目いっぱいに滲み始めます (右側2枚)。

二段目
さらにその収差領域も乗り越えていくと、それでもなお「微かに円形ボケの印象を漂わせつつ残りたい意志を感じる」程度に背景ボケの中に円形ボケの名残が写ります(笑)

オドロキなのは、それでいて「ピント面の鋭さ感は相当なレベル」且つ「エッジの繊細感の
表現性さえもまた格別
」だったりするのが、当方の琴線をビンビン鳴らし続けています(汗)

三段目
ここでは被写体の材質感や素材感を写し込む質感表現能力の高さをチェックしています。合わせて標準レンズながらもイッパシに使えるポートレートレンズ的素養が、また涙ぐましい振る舞いです(涙) 焦点距離が僅かに長い分で功を奏したと受け取るよりも、やはり光学設計の賜物との印象が強いです。

特にこのモデルの「画全体ではなく、特にピント面に集中的に表す先鋭感と繊細感の同居」こそが、このような人物撮影にも有効なのかも知れません (写真スキル皆無なのでよく分かりませんが)。

四段目
左端1枚が被写界深度の狭さ/薄さ感としてピックアップしています・・意外にあまり狭く感じませんが、ピント面の合焦域で捉えるととても薄いです(驚)

2枚めはライトトーンの表現性を調べるつもりでピックアップしています・・決して白飛びで負けていない。また3枚めと右端では「空気感」の表現性を感じる実写としてピックアップしました。被写体の前後に「写る空気」の印象が、当方は好きです。

五段目
最後は光の下限でどのように写るのかをピックアップしています。前述ライトトーンと同じように、決してピ〜カン撮影でも負けないのが分かります。また光源を含む場合のグラデーション表現に好感が持てます。

光学系は5群7枚の拡張ダブルガウス型構成で、後群側の2枚貼り
合わせレンズの次に単独の凸メニスカスを1枚追加しています。

右構成図は今回のオーバーホールで完全解体した際、光学系の清掃時当方の手によりデジタルノギスを使い逐一全ての光学硝子レンズを
計測したトレース図です。

すると一つ発見がありましたが、第2群貼り合わせレンズの貼り合わせ面の位置をデジタルノギスで計測すると、構成2枚めの凸レンズは曲がり率が相当平坦に近くならないと貼り合わせレンズにならないことが分かります。同様後群側第3群貼り合わせレンズも、その貼り合わせ面の曲がり率が緩やかでないと貼り合わせ面のサイズ/厚みに成り得ません(汗)

これらの実測値から、やはり当時の小西六写真工業は相当ムリして「開放F値F1.4化」にこだわったのではないかと推測できます(汗) これだけの屈折率を有する光学硝子材を扱えたのも流石だと思いますが (それだけの性能を担保する硝子材溶融解設備が必要だから)、筐体を大型化せずに、然し光学系の設計だけは決して妥協を示さなかったのが窺えます(涙)

するとやはりここに前述の「絞りユニットの謎」が隠されているようにしか受け取れず(汗)、どうしても光学系最優先で「可能な限り絞りユニットを薄く薄く使い続ける」ことで、光学設計の自由度を確保したかったのではないでしょうか。そこには「微調整の大変さなどは微塵も顧みない企業姿勢」を感じ、技術屋魂の気概と決意を感じ入るところで御座います・・本当に素晴らしいです!(涙)

或る意味、戦後の昭和時代とは、そのように社員一同が一丸に固まって、まるで自分の人生
すら「社の命運に提げつつ」の覚悟で臨んでいた時代のように、今思い起こすと「活気漲る
時代
」だったようにも思います (手前味噌な感覚ですが)(笑)

巷では何処も彼処も大企業や組織体となれば「多少の不正などは当たり前」の如く、次から次へと様々な業種/業態で不正の事実が明るみになり事件として賑わせていますが(笑)、そのように「長いものには巻かれろ」的な風潮は、当方自身が自らもパワハラやイジメの中で感じ取ってきたので理解できますが、そうは言っても「真に巻かれるべき角度が違うのではないか」と言いたい気持ちで一杯です(涙)

そもそもニッポン陸軍の「ゲートル (脚絆)」は独特な巻き方だったハズで(汗)、脛の正面で折り返して巻く方向を違えていた「最大限に帆布の効果を活かしつつ長距離の進軍にも耐え得る鬱血防御策」は、世界にも稀に見る脚絆だったとビルマから凱旋した伯父に聞いたことがあります(汗) 実際に伯父が軍で支給され使用していたカーキ色のゲートルを使い、まだ小学生の頃の私の脹脛を巻いた時の圧迫感は、ただただそれだけで見が引き締まったのを今もハッキリ覚えています(笑) その手際良さに、さすがに幾重にも弾の下を潜っただけの迫力が漲っていた手付きだったのが、今も脳裏にまるで昨日の昼の夢の如く焼き付いています(涙)

『技術大国ニッポン』を既にその歴史として知っている「ハズ」の我が民族は、そろそろそれに今一度気づき、自らの足元を顧みて襟を律しつつ謙虚に健気にそして気概新たに「今一度の技術立国ニッポン」目指し、奮闘邁進するべきではないかと世界情勢と共にその経済安全保障面からも強く感じ入るところで御座いまする。

近い将来ニッポンをアジア圏のグローバルハブに育て上げるべく (シンガポールからハブ機能を奪うべく)「真に安全で人類繁栄に役立つAIデータセンターの集積」で世界を一歩先んじ、その実現になくてはならない「小型核融合炉の開発と商用化実現」さらにそこから導かれる、
国内自給率100%を見据えた (現在は僅か3%)「広く畜産/海産物の養殖技術革新と養殖棟/ビルの建設」により食料安全保障を高め、同時に「海自艦への超高磁レールガン実装」や、何よりも「真剣に世界平和の礎としてロシア解体を狙い、バイカル湖から太平洋に面するシベリア/カムチャツカ/サハリンなど、沿岸地域までの国家独立を完遂し、その平和友好条約樹立
によりダイレクトに資源を中国を迂回して導く
」ことが、vs中国の様々な分野での安全保障に直結するとマジッで考えます。台湾有事ばかりが能ではありません(汗)

確かにそれら地域の民族は遊牧民族を始祖に持つ民族ながら、その遺伝子にはニッポン人へと繋がる要素が判明しており、互いに意思疎通に支障を来す障壁が最も少ない民族と地域ではないかと確信するところで御座います (実際既に何十年も前から農地開梱に尽力し続ける日本人が居る)!

・・食べ物とエネルギーと生活の保証は人生に直結するので、待ったなし!

何なら、再びの角刈りだっていいじゃないか!」と息子に話すと「いや、それはむしろ気概を挫く原因になるから逆効果だョ」と、あくまでも外回りから入るのが、今ドキの若者の感覚なのでしょうか???(笑)

・・息子や娘達の時代に、世界に冠たるニッポンが佇んでいることをひたすらに願う!(祈)

↑今回出品の個体を完全解体した時のパーツ全景写真です。オーバーホール工程やこのモデルの当時の背景など詳しい解説はHEXANON 52mm/f1.4《初期型》(KF)』のページをご参照下さいませ。

ここまで掲載したオーバーホール工程の写真は「全て過去扱い品/個体からの転載」です。オーバーホール済でヤフオク! 出品する際の個体写真とは一部に一致しない場合があります。

DOHヘッダー

ここからは完璧なオーバーホールが完了した出品商品の写真になります。

↑完璧なオーバーホールが終わっています。レンズ銘板の微細な凹凸を伴うマットな梨地メッキ加工が誇らしげに見えます(涙)・・特に今回の個体は「光学系内の状態が素晴らしい」ので、現在も含め市場流通品の中から同レベルの光学系を維持した個体を入手するのは、相当大変だと思います(笑)

↑上の写真は、当初バラした直後に溶剤で洗浄する前時点で撮影しています。左から順に「ヘリコイドオス側」に「ヘリコイドメス側」そして「マウント部」です。「ヘリコイドオスメスは黄銅材」に対し、マウント部は真鍮製/ブラス製です。

既に距離環が固着化していましたが(汗)、過去メンテナンス時に塗布されていたヘリコイドグリースが「白色系グリース」なので、ご覧のように「濃いグレー状」に変質すると共に、黄銅材の酸化/腐食/サビも相当なレベルです(汗)

↑溶剤で洗浄後に当方の手による『磨き研磨』が終わると・・こんな感じです(笑)

↑鏡筒も同じ黄銅材で切削しており、この最深部に冒頭の「開閉環位置決め環がセットに
組まれたまま、絞りユニットとして入る
」ものの回転するワケです。

すると上の写真でも本当は現ブツを確認すれば分かるのですが、鏡筒最深部の「平らな場所に回転痕が残っている」点からも絞りユニットが回転運動していたのが間違いないと納得できるのです(笑)

ちょうど手前の鏡筒外壁側面に「絞り値キーという溝が複数並んでいる」ここに鋼球ボール+板バネが組み込まれた「絞り環」がセットされます。従って絞り環操作でカチカチとクリック感を感じるものの、その時絞り環と一緒にこの内部に入る「絞りユニットまで回っている」点で、この後に登場する数多くの「ARマウント規格品」とは、設計概念が違います。

ではいったい何処で絞り環と連結していたのかと言えば、上の写真鏡筒内側の向かって左横「水平に長く四角に空いている切り欠き/スリット/開口部」で絞り環と連結しており「絞り環の駆動域そのまんまの長さで空いている」次第です (当然ながら、手前側絞り値キーの長さとも一致している話)。

・・この一つ一つが「観察と考察」で、突き詰めれば自ずと「本来在るべき姿」に到達です。

絞り羽根には表裏に「キー」と言う金属製突起棒が打ち込まれており (オールドレンズの中にはキーではなく穴が空いている場合や羽根の場合もある) その「キー」に役目が備わっています (必ず2種類の役目がある)。製産時点でこの「キー」は垂直状態で打ち込まれています。

位置決めキー
位置決め環」に刺さり絞り羽根の格納位置 (軸として機能する位置) を決めている役目のキー

開閉キー
開閉環」に刺さり絞り環操作に連動して絞り羽根の角度を変化させる役目のキー

位置決め環
絞り羽根の格納位置を確定させる「位置決めキー」が刺さる環 (リング/輪っか)

開閉環
絞り羽根の開閉角度を制御するために絞り環操作と連動して同時に回転する環

絞り羽根開閉幅
絞り羽根が閉じていく時の開口部の大きさ/広さ/面積を指し、光学系後群側への入射光量を決定づけている

この絞り羽根も後に登場する数多くの「ARマウント規格品」と異なり、絞り羽根の厚みから「位置決めキーのプレッシングの確かさ/シッカリさ」まで別モノで、それこそまるでライカ製オールドレンズの絞り羽根を見ているようにさえ感じます(汗)

・・少なくともARマウント規格品のペラペラな絞り羽根とは別モノの造り。

そこで納得できますが、実は「ARマウント規格品」に採用している絞りユニット内のカムに付随するトーションバネ (捻りバネ) の線径に対し、この「中期型」の同じカムに付随するトーションバネ (捻りバネ) の線径が太かったのです!(驚) そこから透けて見えてくるのは「ARマウント規格品ではカムの動き方を反転させるだけの役目」に対し、この「KONICA Fマウント規格品の頃は、ダイレクトにカムを制御させていた」ことが分かり、それが絞り羽根の厚みが厚くシッカリした造りだったことの裏打ちにもなります。

・・当たり前ですが、全てにはちゃんと理由が在るのですねぇ〜(涙)

それを見過ごしてしまうか、何も考えずに無視してしまうか、ちゃんと周りの構成パーツからその連携を探っていくのかは、まるで別世界の如く新たな景色が眼の前に開けて見えてくるから・・楽しくて仕方ありません!(笑)

・・幾つになっても「そうだったのか?!」と言う新鮮な感動こそが、全ての原動力です(笑)

なお、今回のオーバーホールではこれら鏡筒の構成パーツには一切のグリースなど塗らずに
仕上げたので (それでもちゃんと絞りユニットが問題なくスムーズに回転する/グリースが必要
と言う固定観念こそが最大の敵
)、絞り環操作時の抵抗/負荷/摩擦は最低レベルまで減じられ
ています(笑)

・・そのように考えられ設計されたのだから、そもそもグリースを塗布する必要がない(笑)

↑光学系内の透明度が非常に高い状態を維持した個体です。LED光照射でもコーティング層経年劣化に伴う極薄いクモリすら皆無です。なかなかこれだけスカッとクリアな状態を維持しているこのモデルに出逢えないような気がします(汗)

↑上の写真 (3枚) は、光学系前群のキズの状態を拡大撮影しています。すべて極微細な点キズを撮っていますが微細すぎて全部写りませんでした。

前玉の外周ギリギリの位置に1箇所だけですが「目立つカビ除去痕」が白っぽく見えます。
(菌糸状には広がっていない芯部分)

↑光学系後群側も本当に素晴らしいです!(驚)

↑上の写真 (3枚) は、光学系後群のキズの状態を拡大撮影しています。すべて極微細な点キズを撮っていますが微細すぎて全部写りませんでした。

【光学系の状態】(LED光照射で様々な角度から確認)
・コーティング劣化/カビ除去痕等極微細な点キズ
(経年のCO2溶解に拠るコーティング層点状腐食)
前群内:14点、目立つ点キズ:9点
後群内:18点、目立つ点キズ:13点
・コーティング層の経年劣化:前後群あり
・カビ除去痕:なし、カビ:なし
・ヘアラインキズ:なし(前後群内僅か)
(前後群内極微細な薄い最大2mm長数本あり)
・バルサム切れ:なし (貼り合わせレンズあり)
・深く目立つ当てキズ/擦りキズ:なし
(第2群外周付近に微細な円形汚れ状2点あり)
・光源透過の汚れ/クモリ (カビ除去痕除く):なし
・光学系内は透明度が非常に高いレベルです。
(LED光照射で確認しても極薄いクモリが皆無)
(前玉外周端に1点点状のカビ除去痕あり)
・その他:光学系内は微細な塵や埃が侵入しているように見えますが清掃しても除去できないCO2の溶解に拠る極微細な点キズやカビ除去痕、或いはコーティング層の経年劣化です。

↑本来マウント面に備わる「カム」を取り外しています (赤色矢印)。一眼 (レフ) フィルムカメラ側の操作で絞り羽根開閉動作を行う為に備わる「カム」ですが、このオーバーホール済ヤフオク!出品個体は「絞り羽根開閉動作を実絞り (手動絞り) に限定している」ので、取り外しています。

外した後の穴は、ご覧のように黒色アルミシートで目隠ししています。

↑6枚の絞り羽根もキレイになり、絞り環共々確実に駆動しています。絞り羽根が閉じる際は「完璧に正六角形を維持」したまま閉じていきます。

前述のとおり、本来はフィルムカメラ側から操作される「完全自動絞り方式」でしたが、内部で「手動絞り (実絞り) 方式」に固定させたので、絞り環操作すると絞り羽根が見合う絞り値に閉じていきます。

ここからは鏡胴の写真になりますが、経年の使用感が僅かに感じられるものの当方にて筐体外装の「磨きいれ」を施したので大変落ち着いた美しい仕上がりになっています。「エイジング処理済」なのですぐに酸化/腐食/錆びが生じたりしません。

当方ではヤフオク! で流行っている「抗菌剤/除菌剤による清掃」などは絶対に実施しません。これをやると薬剤に含まれている成分の一部が金属の表層面に対して酸化/腐食/錆びを促す結果に至るので、早ければ1年、遅くとも数年でポツポツと錆が表れ始めます。

詳細は厚労省の「新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について」が詳しく解説しています。

もっと言うなら「光沢剤/研磨剤/化学反応」の類も一切利用しないので、金属材表層面に影響を及ぼしてしまう処置は何一つ講じていません(笑) 特にヘリコイドのネジ山などを研磨剤にて処置すると、塗布するヘリコイドグリースの成分/配合によってはそれらの浸透を促してしまうので、ザリザリ感やスレ感が数年で増大し製品寿命の短命化を促す結果に到達しますから要注意です(泣)・・当方独自のヌメヌメ感を感じるシットリしたトルク感は、それら「光沢剤/研磨剤/化学反応」の類を一切利用しない磨き研磨により実現している特異なトルク感であり、巷で流行る「分解整備済」とは全く異なる完全解体を前提とした製品寿命の延命化が最終目的です(笑)

もちろんそれらの根拠として「当時製産時点に使っていたであろう成分/配合の分類に可能な限り近い黄褐色系グリースだけを使う」事をその前提と据えており、今ドキ流行っているシリコーン系「白色系グリースの何♯ (番)」などを謳って整備するのは以ての外で(泣)、そのような整備は「製品の延命処置」からはまさに逆行した所為と指摘せざるを得ません(涙)

実際それらシリコーン系「白色系グリース」が塗布されている個体を数多く確認していますが
距離環を回した時のトルク感は「ツルツルした感触」しか感じず、合わせてピントのピーク/山の前後微動に於いて、意識せずとも微動してしまう使いづらささえその印象として残るので、はたしてそれで撮影に没頭できる操作環境を真に提供できているのかとの疑念さえも湧いて
きます(笑)

その意味でも整備で塗布するグリースの問題は、製産時点/設計概念に配慮した内容だけに留まらず、組み上げられたオールドレンズの使用感にまで気配りした概念がそこには介在し、結果的に「製品寿命の延命化」に到達できていれば、なおさらに最高ではないかとのポリシ~が
根底にあったりするのが当方が施すDOHそのものなのです(笑)

↑【操作系の状態】(所有マウントアダプタにて確認)
・ヘリコイドグリースは「粘性:中程度+軽め」を使い分けて塗布し距離環や絞り環の操作性は非常にシットリした滑らかな操作感で距離環を回す時のトルクの印象は「普通」に感じ「全域に渡り完璧に均一」です。特にピント合わせ時は距離環を掴んでいる指の腹に極僅かなチカラを伝えるだけで微妙な前後動が適い正確にピント合わせできる素晴らしい操作性を実現しています。神経質な人は多少重めの印象に至るかも知れないとの認識のもと、敢えてワザと故意にトルクを与えピント合焦後に指を離す瞬間にズレてしまうことを避けています(ピントのピーク/山がそれほど不明瞭でゆっくり上がっていくものの、その頂上はすぐに過ぎてしまうので、そのような特徴を勘案しトルク調整しています(クレーム対象にしません)。
距離環を回すとヘリコイドネジ山が擦れる感触が指に伝わります
(神経質な人向けに誇張的表現で記載しています)
・自作マウントアダプタとの関係性から絞り環操作時のクリック感を軽めに仕上げています(僅かにガチャガチャした印象の操作性です)。
自作マウントアダプタに装着時ロックしません。単にバヨネット式でハメ込んでいるだけの状態の為、距離環や絞り環を強く回し切ると本体が回りバヨネット式の外れる位置まで到達します。ご留意下さいませ
(なお他の同じマウント規格品を装着してもカムが無いので開放撮影しかできませんしロックもしません)
・フランジバックはKONICA F:40.5mmに対しLM:27.8mmの計算からマウントアダプタ全高「12.7mm」なるも「12.5mm」計算で仕上げています。無限遠位置はLMマウント装着時を基準としてピタリの位置で合わせています。(SONY E装着時は極僅かなオーバーインフ状態で無限遠位置は∞刻印の横左側です/半目盛分)。
絞り羽根の開閉幅(開口部面積/カタチ/入射光量)と光路長の適正化やピント面解像度の向上含め簡易検査具でキッチリ検査しつつ微調整を施し本来在るべき姿として組み上げ終わっています

【外観の状態】(整備前後関わらず経年相応の中古)
・距離環や絞り環、鏡胴には経年使用に伴う擦れやキズ、剥がれ、凹みなどありますが、経年のワリにオールドレンズとしては「超美品」の当方判定になっています (一部当方で着色箇所がありますが使用しているうちに剥がれてきます)。
当方出品は附属品に対価を設定しておらず出品価格に計上していません(附属品を除外しても値引等対応できません)。

今回のオーバーホール済でのヤフオク! 出品に際しセットした附属品の一覧です。

《今回のヤフオク! 出品に際し附属するもの》
HAKUBA製MCレンズガード (新品)
本体『HEXANON 52mm/f1.4《中期型》(KONICA F)』
汎用樹脂製ネジ込み式M42後キャップ (新品/代用品)
純正樹脂製被せ式前キャップ (中古品)
自作 KONICA F → LMマウントアダプタ (自作品)
内部の取り外した純正パーツ

汎用樹脂製ネジ込み式M42後キャップ (新品/代用品) は普通のM42マウント用ネジ込み式後キャップですが、KONICA Fマウントのバヨネットマウントに内径が適合するので「被せ式の後キャップとしてハメ込んでいるだけ (ネジ込んでいません)」ですから、着脱はハメ込んで下さいませ。

また 内部の取り外した純正パーツ は「シム環 x 3枚」と「カム」で、いずれも内部に組み込むことでオリジナルの状態に戻せるよう付属させています。

逆に言えば、例えば「手動絞り (実絞り) 方式に固定してしまった内容」は、決して接着したり削ったり曲げたりなどの加工を一切加えず「いつでも希望があればオリジナルの状態に戻せることを担保したまま組み上げている」為、これら使わないパーツ類を付属しています(笑)

また「シム環」は全部で6枚実装していたものの、付属の自作マウントアダプタを使い「LMマウントのGXRに装着して無限遠位置確認」の際に、ピタリの位置にセットした時「3枚だけ使ったから」残りの3枚です (但し厚みが違うので組み合わせがあります)(笑)

↑こんな感じで取り外したオリジナルのパーツ類です。

整備している人なら知っていますが、このような「シム環」が介在するとなれば、このモデルが「鏡胴前部/後部の二分割方式の設計」は自明の理であるものの、構造面から意外とバラしてセットし直しての作業は面倒くさかったりします (簡単にピタリと組み合わさらないマチが
用意されているから
)(汗)

例えばこれがNikonCanonなら、シッカリと鏡胴「前部/後部」の水平を執りつつ組み込み工程を経るのが当たり前ながら (そういう設計で造られる)、当時の小西六写真工業的には・・
んなのは現場で何とかしろ」みたいな風土だったのでしょう (そういう感覚が懐かしい)(笑)

↑自作マウントアダプタは、フィルムカメラ「KONICA FS」から取り外した「KONICA Fマウント」を組み込んでいます。フィルムカメラのマウント面から円形状にカバーを切削して接着しています (汚い削りです)。着脱目安のリリースマーカー「」を刻印しました (赤色矢印)。

↑ヒックリ返すとこんな感じです。使った部材は「全てネジ込みにより接着」している為「光軸ズレ/偏芯」が起きません。またフランジバックは「KONICA Fマウント規格40.5㎜
マイナス「LMマウント規格27.8㎜」の残り「自作マウントアダプタ全高12.5㎜」と「0.2㎜」分猶予を残して作り上げています。

従って赤色矢印の位置に僅かな隙間が空いていますが、バラしてここを詰めたり広げたりするとフランジバックが狂いますのでご留意下さいませ。またエポキシ系瞬間接着剤により接着している為、強く回したり広げたりして解体すると壊れます。

↑マウント側から観るとこんな感じです (汚くてスミマセン!)(汗)

↑取り付け時はご覧のように赤色矢印で指し示したリリースマーカー」を本体側の刻印と
合わせるとスッポリ嵌ります。その後ブルー色の矢印のように締め付けるとバヨネットが
噛み合います。

但し「」のロック機構を装備していないので、自作マウントアダプタはハマッただけの状態でロック固定しません。反対側に回すと回ってしまいます(汗)

しかし当然ながら、バヨネットマウントの爪のロックは有効なので「回していくと突き当て
停止して止まる
」ため、その時の状態が次の写真です。

↑使用時はこんな感じで、自作マウントアダプタがバヨネットマウントに噛んでいますが (赤色矢印の位置にマーカーが来ます)、このままLMマウントとして装着すると、ちゃんと指標値は真上に来ています。

外す場合はブルー色の矢印方向に回すだけでそのまま外せます (つまり前述のとおりロックしていません)。万一回ってしまってもバヨネットマウントの爪で噛み合っている為、即座に落下などしませんがご留意下さいませ (下に向ければスっこ抜けます)。

無限遠位置 (当初バラす前の位置から変更/ピタリの位置で調整済み)、光軸 (偏心含む) 確認や絞り羽根の開閉幅 (開口部/入射光量) と絞り環絞り値との整合性を簡易検査具で確認済です。

被写界深度から捉えた時のこのモデルの無限遠位置を計算すると「焦点距離52㎜開放F値f1.4被写体までの距離75m許容錯乱円径0.026㎜」とした時、その計算結果は「前方被写界深度37m後方被写界深度∞m被写界深度∞m」の為、40m辺りの被写体にピント合わせしつつ、以降後方の∞の状況 (特に計算値想定被写体の80m付近) をチェックしながら微調整し仕上げています。

・・一言に無限遠位置と述べてもいったいどの距離で検査したのかが不明瞭ですね(笑)

なおLMマウントとしてカメラ側に装着すると「無限遠位置はピタリの位置で合焦」するものの、例えば当方所有SONY α7IIに装着すると「僅かにオーバーインフ状態」になり、無限遠合焦は「10mと∞の間くらい (∞寄り)」のオーバーインフ状態です。これは他のオールドレンズでも同じような傾向なのでマウントアダプタ側の設計仕様の問題と受け取れます。

使っているマウントアダプタはK&F CONCEPT製「LM → SONY Eマウントアダプタ」です。
もちろんGXR装着時はそのままダイレクトにLMマウント同士の環境です(笑)

逆に言えば、皆様のご所有マウントアダプタの設計/仕様によってもまた変化します。

ご落札者様お一人様だけが堪能できますが(笑)、完全開放位置のままピント合わせしていくと「まだかまだかとゆっくり、本当にゆっくりピーク/山を迎えるのに、ピーク/山の頂上はアッと言う間の一瞬に超えてしまい、すぐに再びボケ始める」のが秀逸な感覚で、撮影していて
きっとその感動を楽しめると思います(涙)

むしろ当初バラす前時点の実写確認時 (距離環固着で溶剤注入するも凄く重かったですが) このようなピーク/山を明確に視認できなかったので、おそらく微妙に光路長が僅かに狂っていたと推測できます(汗)・・そんくらい特徴的な印象のモデルなのが、また堪らないのです!(笑)

おそらく今ドキのデジタル一眼カメラ/ミラーレス一眼カメラ装着で撮影しても「実使用時の
有効絞り値はF2〜F2.8辺りが中心的な開放側撮影の頻度
」と推測が適いますが、それでも
完全開放F1.4でもピーク/山をキッチリ視認できる精度は「心の健康に至極ヨロシイ」・・
と思ふところで御座いまする(笑) 御活用召されい。

いつも思いますが、ネット上で等倍鑑賞にて被検対象オールドレンズの画質良し悪しをあ~だこ~だ解説しまくっているサイトの「その使っているオールドレンズって、いったいどれだけ光学系の格納精度が担保されているのか???」と問い正したいです(笑)

よくグリースを入れ替えたとか、光学系を清掃済みとか言いますが、はたして「そもそもの
光路長確保に影響を来していた要因を全て排除しきったと、誰一人明言しないままに検証の
結果を決めつけている
」と言い切って良いほど、本当に光学硝子レンズや格納筒には「反射
防止黒色塗料の執拗な塗布
」が絶えません(涙)

真に「ここを塗っていたら拙いョなぁ〜」と考える箇所に本当に着色せず、キッチリ光路長
確保に努めていたとハッキリ確信を持てる個体は「年間に扱う個体数の中でたったの数本
レベル
」なのがリアルな現実です(汗)

そのような実情の中で、どうしてすぐに画の隅から隅までを検証しまくって「ダメ玉の如く
貶しまくる
」のは、確かに「Planar至上主義」なのは理解できるにしても、いつも言います
が、その個体に誰かの背中を追っている人だって世の中には居るのですョ(涙)

そういう「人情すら配慮できない大人」達って、本当に「思い遣り大国ニッポン」に住まう
人達なのかと怪訝に感じたりしますね(汗)

自らの意見や主義主張を述べるのは自由ですが、そこに少しくらいの配慮が付随しても良いの
ではないかと強く、本当に強く思いますね。当方のように批判対象が「同業者 (整備者)」と
限定して貶しまくるなら、それはその整備手法に疑問を抱くからで、ちゃんとその根拠を明示
しつつ解説しているつ・も・り・です。

そういう批判対象者からクレームを受けるなら、その相手もちゃんと根拠を明示しつつ述べて
くるのが筋だと考えるから、そのように仕向けています(笑)

どんだけ偉い人達なのか底辺に生きている当方には到底理解できませんが(笑)、最低限の人情
への配慮くらいは、人として決してムダにはならないと思いますがね(涙)

このように批判する感覚こそがパワハラやイジメを促した素養そのモノだと批判している人が
居るらしいですが(笑)、それを言ったらどっちもどっちの話で、上から目線が必ずしも正義と
は当方は信じていません(笑) 見下される立場の人間にも、人としての最低限の思慮は認めら
れるべきと思うのは、イケナイのでしょうか???

それがゲートル (脚絆) から始まる「観る角度の違い」であり「長いモノにも巻かれる角度の
違いがある」ことを明示したつもりです(笑) ただ単に好きなように巻かれまくるほどまで
いくらなんでも、さすがにそこまで落ちぶれてはいませんねぇ〜(笑)

パワハラやイジメを受けまくっていても、ひたすらに抵抗し尽くしたからこそ、同僚他者が
次から次へと退職していった中で、最後のリストラリストに掲載されるまで生き残った屍で
あり、そこには一本の芯が通っていたワケで、決してムダなだけだった十数年間ではありま
せんね・・(笑) まぁ〜間違ってもリストに名を連ねない人達には決して理解する方向性の
話ではありませんから、どうぞお笑い下さいませ!(笑)

↑当レンズによる最短撮影距離60cm付近での開放実写です。ピントはミニカーの手前側ヘッドライトの本当に「球部分」にしかピントが合っていません (このミニカーはラジコンカーなのでヘッドライトが点灯します)。カメラボディ側オート・ホワイト・バランス設定はOFFです。

各絞り値での「被写界深度の変化」をご確認頂く為に、ワザと故意にピントはミニカーの手前側ヘッドライトの本当に電球部分に合わせています。決して「前ピン」で撮っているワケではありませんし、光学系光学硝子レンズの格納位置や向きを間違えたりしている結果の描写でもありません (そんな事は組み立て工程の中で当然ながら判明します/簡易検査具で確認もして います)。またフード未装着なので場合によってはフレア気味だったりします。

↑絞り環を回して設定絞り値「f2」で撮影しています。アッと言う間に収差の影響が激変してきます(驚)

↑さらに回してf値「f2.8」で撮りました。とんでもない解像度レベルに激変しました(笑)

↑f値は「f4」に上がっています。

↑f値「f5.6」での撮影です。

↑f値「f8」になりました。

↑f値「f11」です。フレアの影響が現れています。

↑最小絞り値「f16」での撮影です。「回折現象」の影響が現れています。

 回折現象
入射光は波動 (波長) なので光が直進する時に障害物 (ここでは絞り羽根) に遮られるとその背後に回り込む現象を指します。例えば、音が塀の向こう側に届くのも回折現象の影響です。
入射光が絞りユニットを通過する際、絞り羽根の背後 (裏面) に回り込んだ光が撮像素子まで届かなくなる為に解像度やコントラスト低下が発生し、眠い画質に堕ちてしまいます。この現象は、絞り径を小さくする(絞り値を大きくする)ほど顕著に表れる特性があります。

被写界深度
被写体にピントを合わせた部分の前後 (奥行き/手前方向) でギリギリ合焦しているように見える範囲 (ピントが鋭く感じる範囲) を指し、レンズの焦点距離と被写体との実距離、及び設定絞り値との関係で変化する。設定絞り値が小さい (少ない) ほど被写界深度は浅い (狭い) 範囲になり、大きくなるほど被写界深度は深く (広く) なる。

焦点移動
光学硝子レンズの設計や硝子材に於ける収差、特に球面収差の影響によりピント面の合焦位置から絞り値の変動 (絞り値の増大) に従い位置がズレていく事を指す。