〓 COSINA (コシナ) COSINON AUTO 55mm/f2.1(M42)

(以下掲載の写真はクリックすると拡大写真をご覧頂けます)
写真を閉じる際は、写真の外 (グレー部分) をクリックすれば閉じます
※解説とオーバーホール工程で使っている写真は現在ヤフオク! 出品中商品の写真ではありません

今回完璧なオーバーホールが終わって出品するモデルは、国産のCOSINA製
標準レンズ・・・・、
 『COSINON AUTO 55mm/f2.1 (M42)』です。


今年4月に2本目を出品してから今回が累計で3本目にあたりますが、実は今回も含め3本 全てで当初バラす前の時点で、開放時に「絞り羽根が顔出しする」症状が起きていました。

その顔出ししている絞り羽根の露出の程度はバラバラですが、開放f値「f2.1」に絞り環を
セットしているにもかかわらず完全開放しないワケです。

↑上の写真は以前このモデルをオーバーホールした際に撮影した「絞りユニット」の制御系を 撮った写真ですが「後玉側方向から見た向き」で撮っています (転載)。

制御環
絞り環と連結して絞り羽根の開閉角度を決める環 (リング/輪っか)
制御アーム
絞り環と連結して駆動し設定絞り値まで回る棒状アーム
開閉アーム
マウント面から飛び出る絞り連動ピン押し込み動作に連動して操作される棒状アーム
カム
設定絞り値まで絞り羽根が閉じる時の角度を決めて絞り羽根に伝達する役目

こんな感じでこのモデルでは絞りユニットの裏側に絞り羽根の開閉を司る制御系の構成パーツがギッシリ備わっています。

するとマウント面から飛び出ている絞り連動ピンが押し込まれると、その押し込まれた時の チカラが伝達されて「開閉アーム」が操作され (ブルーの矢印①)、且つそれに連動して「カム」が動き「なだらかなカーブ」の坂に突き当たるので、その突き当たった時の「坂の勾配」によって「絞り羽根が閉じる角度 (絞り羽根の移動量)」が決定して、そのまま絞り羽根に伝達されます (ブルーの矢印②)。

従ってフィルムカメラに装着して撮影していた時代では、マウント面から飛び出ている絞り 連動ピンが押し込まれるタイミングはシャッターボタン押し下げ時なので「瞬時に勢い良く 絞り連動ピンが押され」その勢いが「チカラとして伝達」されるのでオールドレンズ内部で 各部位の必要構成パーツが動く原理です。

実はここが「M42マウント規格」での最大のポイントであり、ひいて言うなら「自動絞り方式のポイント」とも言い替えられますが、なかなかこれをちゃんと理解しているオールドレンズマニアの方が意外にも少なかったりします(笑)

フィルムカメラしか存在しなかった時代はシャッターボタン押し下げ時まで絞り連動ピンは、勢い良く押し込まれることがなかった (但し絞り込み測光機能装備のフィルムカメラでは撮影前に事前に絞り羽根を一旦設定絞り値まで閉じて確認する機能が附加されていた) ワケですが今ドキのデジカメ一眼/ミラーレス一眼にマウントアダプタ経由装着すると「この絞り連動ピンはピン押し底面によって最後まで押し込まれたままの状態になる」のです。

この違いをちゃんと認識できている人が結構本格的なマニアの方でも少ないので、必然的に 当方宛オーバーホール/修理のご依頼を承り、もしも上手く仕上げられなかった場合には・・ 大クレームに至ります(笑)

オーバーホール/修理の内容として「絞り羽根の開閉異常」或いは「絞り羽根の粘り/動きが 緩慢」などの症状でご依頼を承ります。

ところがご依頼者様がフィルムカメラ時代の認識のままだったりすると「絞り連動ピンが押し込まれたら設定絞り値まで絞り羽根が閉じるのが当たり前」との認識で頑なにこだわります から(笑)、その不具合が改善されずに戻って来ると納得されないワケです。

何故なら「アンタの説明が本当なら、絞り連動ピンが押し込まれた時のチカラが伝達される ワケだから、整備が終わったのに絞り羽根が正しく閉じないのはおかしいじゃないか!」と なります(笑)

確かに間違いなくマウント面から飛び出ている絞り連動ピンはマウントアダプタのピン押し 底面によって「最後まで押し込まれている状態」になっているので、それで絞り羽根が設定 絞り値まで正しく閉じないのは納得できないと言う話です。

ここでのポイントは次のようになります。

(A) フィルムカメラ時代は絞り連動ピンは瞬時に押し込まれるだけ
(B) マウントアダプタでは最後まで押し込まれたままの状態になる

この(A)(B)の違いを認識できていないワケです(笑) 何故ならどちらも絞り連動ピンを押し 込んでいる事には変わりないので、設定絞り値まで絞り羽根が閉じないワケがないのです!

もっと言うなら絞り連動ピン押し込みで「伝達されるであろうチカラの量はどちらも同じ」という認識なのがそもそも間違いです。

フィルムカメラ時代には絞り連動ピンが伝達するチカラは「瞬時 (勢い良く)」だったのですが、今現在のマウントアダプタ経由では「強制的に最後まで押し込みきってしまう」ワケで、まさに(A)(B)では実は伝達されているチカラの大きさは別モノなのです。

その根本的な理由は「内部に捻りバネ/スプリングが介在している」からなのです。純粋に押し込まれた絞り連動ピンのチカラだけが伝達されているワケではありません。もっと言うなら たいていの場合「絞り羽根は絞りユニットの中に配置され鏡筒内にセットされる」ので、実はヘリコイド (オスメス) の駆動により鏡筒が直進動しており、その時の「伝わるチカラの量は 常に変化している」ワケです。

逆に言うなら、もしも押し込まれた絞り連動ピンのチカラだけを伝達していたら、とてもヘリコイド (オスメス) の駆動で鏡筒が直進動している場所まで伝わらないのです (もっと前の段階で相殺されてしまう)。要は捻りバネ/スプリングが介在する事で押し込まれた絞り連動ピンのチカラに見合う別のチカラが伝わって、結果的に設定絞り値まで絞り羽根が正しく閉じる仕組みなのです。

  ●               

解説が長くなりましたが、この話を真面目に突っ込んで話していくと、とても簡単な解説では終わりません!(笑)

話を戻して今回のモデル、特に3本全てで完全開放していない根本的な原因は「上の写真の グリーンの矢印で指し示したスプリング」なのです。

このスプリングの強さが経年劣化で弱ってしまったり伸びたりしているのが影響している事実も確かにあるのですが、本当のこの不具合の根本原因はもっと深刻です!(泣)

普通一般的にこの当時の自動絞り方式オールドレンズでは、内部で必ず「常時絞り羽根を閉じようとするチカラ」と「常に絞り羽根を開こうとするチカラ」のこの2つのチカラバランスの中で「絞り羽根が正常に開閉する」原理なのです。

この時の閉じるチカラや開くチカラで使われているパーツは、具体的に捻りバネなのかスプリングなのか、或いは両方とも別々なのかも知れません (閉じるほうはスプリングで開く ほうは捻りバネ)。もちろんそれぞれのカタチも線径も強さも、もっと言えば反発力の方向さえも千差万別です。どのような意図で設計され捻りバネを使うのかスプリングにしているのかなど、必ずその「設計の意図」が顕在しています。

ところが上の写真のグリーンの矢印で指し示したスプリングは「常時絞り羽根を開こうとするチカラ」しか及ぼしておらず、肝心な「常に閉じようとするチカラ」の役目がこのモデルには存在していないのです!(驚)

マウント部内部には「絞り連動ピン押し込み動作を復帰する役目の捻りバネ」だけが存在します。或いは必要以上に絞り連動ピンが押し込まれた時の「逃がすチカラ」の目的で使われている捻りバネもマウント部内部にはあります。しかし「絞り羽根の開閉を司る常時閉じるチカラの役目が存在しない」という前代未聞の設計なのです(笑)

これがこの当時の「COSINAの現実」であり、そういう設計を平気でやっていた「」とも 言えます! 絞り羽根を閉じた後に開くチカラのスプリングがあれば完全開放まで復帰するとマジッに設計者は考えていたとしか考えられません(笑) では他の光学メーカーはどうして両方のチカラ (閉じるチカラと開くチカラ) をワザワザ用意していたのか?(笑) もっと言うなら 両方用意した設計を採っていた光学メーカーのほうが圧倒的に大多数なのです!(怒)

従って今回3本目の個体をオーバーホールしましたが、さすがに絞り羽根の開閉動作を正しく駆動するよう工夫しまくるのは相当厄介で疲れました(泣)

1本目で4時間、2本目で2時間、そして今回の3本目でまた4時間・・絞り羽根の開閉動作微調整だけで費やしています。いえ、もっと言うなら「何とこのCOSINA製モデルには絞り 羽根の開口部微調整機能が一切存在しない」のです!(怒)

それゆえ前述の「完全開放しない (絞り羽根が顔出ししている)」症状の改善方法が内部で
(設計段階で) 用意されていないのです!(驚)

つまり今日まで扱った3本にそれだけの長時間費やした理由は「絞り羽根開口部の微調整機能を当方が附加した」からに他なりません。そうしないと完全開放してくれないからです!(怒)

相当大変な作業だったので、もぉ〜恨み辛み限界に達している為、あ〜だこ〜だ文句垂れ流し状態です!(笑) ヤッバしCOSINAですョ!(怒)

そんなワケで、残念ながらこのモデルは今回を最後として当方の扱いから外す気持ちがだいぶ強まりました!(笑) とても珍しい真円の (しかもキレイな) 本格的なシャボン玉ボケを表出できる「FUJINONのf2.2モデルと同格クラス」と明言できるモデルなので、頑張って3本を順次調達しましたが、ちょっと懲りました!(笑)

ヤッバしCOSINAは当方には「天敵」ですねぇ〜!(泣)

↑今回出品の個体を完全解体した時のパーツ全景写真です。オーバーホール工程やこのモデルの当時の背景など詳しい解説は「COSINON AUTO 55mm/f2.1 (M42)」のページをご参照下さいませ。

ここまで掲載したオーバーホール工程の写真は「全て過去扱い品/個体からの転載」です。オーバーホール済でヤフオク! 出品する際の個体写真とは一部に一致しない場合があります。

DOHヘッダー

ここからはオーバーホールが完了した出品商品の写真になります。

↑完璧なオーバーホールが終わりました。冒頭解説のとおり「完全開放するよう微調整機能を附加済」なので、次に整備する人は楽チンでしょう(笑)

例えて言うなら本家本元の「FUJINON 55mm/f2.2」は背景のボケ味や周辺域の乱れ方が大人しめと言うか、制御された範疇の乱れ方なので醜い印象には至りませんが、こちらのCOSINA製のほうは「制御されていない乱れ方」なので、どちらかと言うとどんな収差のボケ味になるかが「逆に期待値 (楽しい)」みたいな話です(笑)

まぁ〜良く言えば、と聞こえるかも知れませんが、詰まるところオールドレンズの魅力とは 「そのモデルが持つ収差の乱れ方」こそが今ドキのデジタルなレンズでは決して味わえない とても大きな魅力であり、期待してやまないドキドキ感の誘惑で堪らないのではないでしょうか?!(笑)

・・と当方は思っていますがね(笑)

なお、このモデルが富士フィルムからのOEMだと謳っているサイトがネット上には幾つか在りますが、内部構造は別モノなので (冒頭解説のとおり光学メーカーの体裁/設計を有していない) 純然たるCOSINA内製品です!(笑)

↑3本目にしてようやく光学系内の透明度が非常に高い状態を維持した個体発見です!(笑) もちろんLED光照射でもコーティング層経年劣化に伴う極薄いクモリが皆無です。

実のところ非常に微細な点キズはむしろ少し多めに感じますが (特に後群側) それでも写真②影響する話では全くないので安心してご使用頂けます。

↑上の写真 (3枚) は、光学系前群のキズの状態を拡大撮影しています。すべて極微細な点キズを撮っていますが微細すぎて全部写りませんでした。硝子レンズの縁部分に白っぽいポツポツが密集して見えているのは「硝子レンズのコバ端」なので改善できませんし写真にも全く影響しません (そういうモノです)。

↑光学系後群側は前述のとおり少々非常に微細な点キズが多めに見えますが、それでも透明度は相当なレベルなので写真には全く関係ありません。

↑上の写真 (3枚) は、光学系後群のキズの状態を拡大撮影しています。すべて極微細な点キズを撮っていますが微細すぎて全部写りませんでした。

【光学系の状態】(LED光照射で様々な角度から確認)
・コーティング劣化/カビ除去痕等極微細な点キズ
(経年のCO2溶解に拠るコーティング層点状腐食)
前群内:15点、目立つ点キズ:12点
後群内:20点以上、目立つ点キズ:20点以上
・コーティング層の経年劣化:前後群あり
・カビ除去痕:あり、カビ:なし
・ヘアラインキズ:あり(前後群内僅か)
(極微細な薄い6mm長のヘアラインキズ1本あり)
・バルサム切れ:なし (貼り合わせレンズなし)
・深く目立つ当てキズ/擦りキズ:なし
・光源透過の汚れ/クモリ (カビ除去痕除く):なし
・その他:光学系内は微細な塵や埃が侵入しているように見えますが清掃しても除去できないCO2の溶解に拠る極微細な点キズやカビ除去痕、或いはコーティング層の経年劣化です。
・光学系内は透明度が非常に高いレベルです。
(LED光照射でも極薄いクモリすら皆無です)
・いずれも全て実写確認で写真への影響ありません。

ここからは鏡胴の写真になりますが、経年の使用感が僅かに感じられるものの当方にて筐体外装の「磨きいれ」を施したので大変落ち着いた美しい仕上がりになっています。「エイジング処理済」なのですぐに酸化/腐食/錆びが生じたりしません。

↑【操作系の状態】(所有マウントアダプタにて確認)
・ヘリコイドグリースは「粘性:中程度+軽め」を使い分けて塗布し距離環や絞り環の操作性は非常にシットリした滑らかな操作感でトルクは「普通」人により「重め」に感じ「全域に渡り完璧に均一」です(多少グリースの馴染み具合でトルクが変わります/エンジニアリング・プラスティック製の為)。
距離環を回すとヘリコイドのネジ山が擦れる感触が伝わる箇所があります
・絞り環のクリック感はとても軽い印象です。
・当モデルは距離環/指標値環/絞り環がエンジニアリング・プラスティック製の為、指で保持している最中に多少ガタつきや撓り/歪みなどが生じますが筐体外装の材質の問題なので改善不可能です。
(従ってクレーム対象としません)

【外観の状態】(整備前後関わらず経年相応の中古)
・距離環や絞り環、鏡胴には経年使用に伴う擦れやキズ、剥がれ、凹みなどありますが、経年のワリにオールドレンズとしては「超美品」の当方判定になっています (一部当方で着色箇所がありますが使用しているうちに剥がれてきます)。
当方出品は附属品に対価を設定しておらず出品価格に計上していません(附属品を除外しても値引等対応できません)。
・附属品の中古PLフィルターは経年並み傷が残っています(一応清掃済)。
・附属品の中古PLフィルターは経年並み傷が残っています(一応清掃済)。なおフィルター枠には一部打痕が残っており修復しましたが極僅かにまだ変形があるので(真円に戻っていないので)フィルター着脱時はご留意下さいませ(事前告知済なのでクレーム対象としません)。

↑今回の出品個体には中古品ですが「PLフィルター」が附属するので、例えば池や湖、或いはショーウィンドウ越しの撮影で反射して光ったりしません。PLフィルターは上下で分かれていますが (分かれていても個別には外れない) 上側が回せるようになっていて、反射防止の程度を調整できるようになっています (Kenko刻印側のほうが回る)。

ちょっと経年並みのキズなどが多めですがまだまだちゃんと使えるのでありがたいと思います。もちろん普段使いできますのでいちいち外す必要はありません。

前述のとおり開放f値の設定時はちゃんと完全開放するよう改善済ですが、絞り環がエンジニアリング・プラスティック製なので開放f値の「f2.1」にセットしたつもりでも動いている場合があります。

要は距離環/指標値環/絞り環の3箇所がエンジニアリング・プラスティック製なので、強く保持して回そうとしたりすると「撓ったりトルクが重くなったりガタつきが生じたりする」のでご認識下さいませ。

FUJINONレンズほど柔らかく変質していないのでまだマシですが、強く保持すると特に絞り環はガタつきや撓りが本当に現れます (壊れることはない/割れるワケではない)。

また距離環を回すトルクも同様撓ったりするので時々重く感じるかも知れませんが、基本的に「軽い操作性」には仕上げてあるので、ピント合わせも楽だと思います。

無限遠位置 (当初バラす前の位置に合致/僅かなオーバーインフ状態)、光軸 (偏心含む) 確認や絞り羽根の開閉幅 (開口部/入射光量) と絞り環絞り値との整合性を簡易検査具で確認済です。

もちろん光学系の光路長調整もキッチリ行ったので (簡易検査具によるチェックなので0.1mm単位や10倍の精度ではありません)、以下実写のとおり大変鋭いピント面を確保できました。電子検査機械を使ったチェックを期待される方は、是非ともプロのカメラ店様や修理専門会社様が手掛けたオールドレンズを手に入れて下さい当方の技術スキルは低いのでご期待には応えられません

↑当レンズによる最短撮影距離60cm附近での開放実写です。ピントはミニカーの手前側ヘッドライトの本当に「球部分」にしかピントが合っていません (このミニカーはラジコンカーなのでヘッドライトが点灯します)。カメラボディ側オート・ホワイト・バランス設定はOFFです。

各絞り値での「被写界深度の変化」をご確認頂く為に、ワザと故意にピントはミニカーの手前側ヘッドライトの本当に電球部分に合わせています。決して「前ピン」で撮っているワケではありませんし、光学系光学硝子レンズの格納位置や向きを間違えたりしている結果の描写でもありません (そんな事は組み立て工程の中で当然ながら判明します/簡易検査具で確認もして います)。またフード未装着なので場合によってはハレーション気味だったりします。

なお附属品の「PLフィルター」をセットした状態で撮影しています

↑絞り環を回して設定絞り値「f2.8」で撮っていますが、絞り環には刻印が無い「空白の場所」がf2.8のクリックストップ位置です (ちゃんとクリック感がある)。

↑さらに回してf値「f4」で撮影しています。

↑f値は「f5.6」に上がりました。

↑f値「f8」での撮影です。

↑f値「f11」です。

↑最小絞り値「f16」での撮影です。僅かに「回折現象」の影響が現れ始めているでしょうか。

 回折現象
入射光は波動 (波長) なので光が直進する時に障害物 (ここでは絞り羽根) に遮られるとその背後に回り込む現象を指します。例えば、音が塀の向こう側に届くのも回折現象の影響です。
入射光が絞りユニットを通過する際、絞り羽根の背後 (裏面) に回り込んだ光が撮像素子まで届かなくなる為に解像度やコントラスト低下が発生し、眠い画質に堕ちてしまいます。この現象は、絞り径を小さくする(絞り値を大きくする)ほど顕著に表れる特性があります。

被写界深度
被写体にピントを合わせた部分の前後 (奥行き/手前方向) でギリギリ合焦しているように見える範囲 (ピントが鋭く感じる範囲) を指し、レンズの焦点距離と被写体との実距離、及び設定絞り値との関係で変化する。設定絞り値が小さい (少ない) ほど被写界深度は浅い (狭い) 範囲になり、大きくなるほど被写界深度は深く (広く) なる。