◎ Steinheil München (シュタインハイル・ミュンヘン) Cassaron 40mm/f3.4 VL(exakta)

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今回完璧なオーバーホールが終わって出品するモデルは、
Steinheil München製準広角レンズ・・・・
Cassaron 40mm/f3.5 VL (exakta)』です。


外寸が全幅:47.89mm x 全高:24.28mm (マウント面から) しかないとても小っちゃなパンケーキレンズで、最短撮影距離:60cmまで繰り出しても全高:27.8mm (マウント面〜フィルター枠端) です。光学系が3群3枚のトリプレット型構成ですが、いっちょ前な鋭いピント面を持ち、その吐き出す写真は『リアルな空間表現』が得意なので、今回の扱いが11本目にあたりますがついつい調達してしまいます(笑)

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旧西ドイツのSteinheil München (シュタインハイル・ミュンヘン) から1951年に発売された準広角レンズですが、当時はまだ一眼レフ (フィルム) カメラの主流がレンジファインダーカメラだったので、バックフォーカスが短い関係から標準レンズ域の光学系を使って広角域まで延伸した光学設計で対応していました。

つまり1950年にフランスのP.Angenieux Parisから世界初の広角レンズ「RETROFOCUS TYPE R1 35mm/f2.5」が登場するまで、ミラーボックスを搭載した一眼レフ (フィルム) カメラ用の広角レンズ専用光学設計がまだ存在していませんでした。

また、当時1950年代までは人の目で見た自然な画角として40mm〜45mmを標準レンズ域と捉えていたため、後にレンジファインダーカメラのバルナック型ライカが登場して焦点距離:50mmを標準レンズと認識する動きが広がるまで、光学メーカー各社では焦点距離:40mmの準広角レンズがまだ存在していたようです。

今回扱ったマウント種別「exaktaマウント」は、当時の旧東ドイツのフィルムカメラメーカーIhagee Dresden (イハゲー・ドレスデン) から登場していた「Exakta Varex」用のオプション交換レンズ群として供給されていたようです。

Ihagee Dresdenはフィルムカメラメーカーなので、光学メーカーからのオールドレンズ供給に頼り、数多くのオプション交換レンズ群が存在しています。

左はこの「Exakta Varex」の1954年版カタログですが、その中の
オプション交換レンズ群一覧に今回のモデルが掲載されていました。

この一覧を見るとフランスのP.Angenieux Paris社広角レンズが既に載っています。またオモシロイのは開放f値が暗めのTessarや当時のHugo-Meyer Görlitz製HelioplanよりもCassaronの格付が低いように見えてしまう点です。

単なる販売価格の違いなのかも知れませんが、当時のパワーバランスとしてなかなか興味をそそられますね(笑) ちなみに今回扱いのモデル銘は「カッサロン」と発音します。




上の写真はFlickriverで、このモデルの特徴的な実写をピックアップしてみました。
(クリックすると撮影者投稿ページが別ページで表示されます)
※各写真の著作権/肖像権がそれぞれの投稿者に帰属しています。

一段目
光学系が3枚玉トリプレット型構成なので、左端からシャボン玉ボケが破綻していく様をピックアップしてみました。基本的に光学系の第1群 (前玉) でさえもその外径サイズ:⌀12.99mmしかないので、大きなシャボン玉ボケを表出させる事が苦手です (しかし小さくてもちゃんとシャボン玉ボケにはなっている)。

二段目
ピント面を見るとこれが3枚玉トリプレットから吐き出されたとは想像できないほどの鋭さを持っています。Steinheil München製のオールドレンズとなれば「シアンに振れた発色性」と受け取られがちですが、ご覧のようにシッカリした高めのコントラストながらも実は植物の葉っぱなどは違和感を感じないナチュラルな色合いで収まっています。

ところがシアン寄りのナチュラル派なテイストなのかと思いきや、実は原色には敏感に反応するので大変美しい発色性を示します。

三段目
他の段の写真にも共通的に感じられるのですが、この「空間表現能力」は相当なモノだと当方は評価しています。三段目は4枚全ての写真を「空間表現のリアルさ」としてピックアップしてみました。

似たような焦点距離に当時Hugo-Meyerから発売されていた「Helioplan 40mm/f4.5 V」がありますが、光学系は4群4枚のアナスチグマート型構成です。Helioplanが暗部の潰れに弱く不利なのに対して今回のCassaronは3枚玉にも拘わらず相当広いダイナミックレンジを保っています。

そのダイナミックレンジの広さとブラスしてアウトフォーカス部の滲み方にクセがあり、その効果が相まり絶妙な空気感/距離感を醸し出しているのではないかと考察しています。

四段目
左端写真のように淡泊に堕ちずに外壁のライトト〜ンにも対応していますが、2枚目の写真のとおりキッチリとコントラストを確保できるので決して淡泊な写りだけで終わってしまいません。

光学系は3群3枚のトリプレット型構成ですが、ネット上で案内されている光学系構成図と第1群 (前玉) の仕様が現物を確認すると全く違っていました。

ネット上では第1群 (前玉) を両凸レンズ (裏面側の曲率が緩い) としていますが、実際は凸メニスカスで硝子レンズの清掃時に裏面側に洗浄液を垂らすと中心に集まりました (つまり中心が極僅かに凹んでいる)。

今回バラして清掃時にデジタルノギスで計測しほぼ正確にトレースした構成図です。
当方が計測したトレース図なので信憑性が低い為、ネット上で確認できる大多数の構成図のほうが「」です (つまり右図は参考程度の価値もない)。
(各硝子レンズのサイズ/厚み/凹凸/曲率/間隔など計測)

なお、モデルのバリエーションは2種類しか存在せず、左写真のレンズ銘板がシルバーのタイプ、或いは距離環刻印距離指標値が「feet」表記か「meter」表記の相違しかありませんし、マウント種別も「exakta/M42」しか用意されませんでした。

オーバーホールのため解体した後、組み立てていく工程写真を解説を交え掲載していきます。すべて解体したパーツの全景写真です。

↑ここからは解体したパーツを使って実際に組み立てていく工程に入ります。内部構造が簡素で構成パーツ点数も非常に少なく一見すると「初心者向け」ですが(笑)、このモデルは光路長確保の微調整が必須なのでそれができるかどうかがポイントになります。

当初入手した時は左写真のようにフィルター枠に打痕があり、既に修復しようと試みた痕がフィルター枠ネジ山にも残っていました。

これではフィルターが入らないので、今回のオーバーホールではさらに修復を試みます。

↑絞りユニットや光学系前後群を格納する鏡筒ですが、ご覧のとおり大変小さな大きさです。このモデルはヘリコイド (オス側) が独立しているので別に存在します。

絞り羽根には表裏に「キー」と言う金属製突起棒が打ち込まれており (オールドレンズの中にはキーではなく穴が空いている場合や羽根の場合もある) その「キー」に役目が備わっています (必ず2種類の役目がある)。製産時点でこの「キー」は垂直状態で打ち込まれています。

位置決めキー
位置決め環」に刺さり絞り羽根の格納位置 (軸として機能する位置) を決めている役目のキー

開閉キー
開閉環」に刺さり絞り環操作に連動して絞り羽根の角度を変化させる役目のキー

位置決め環
絞り羽根の格納位置を確定させる「位置決めキー」が刺さる環 (リング/輪っか)

開閉環
絞り羽根の開閉角度を制御するために絞り環操作と連動して同時に回転する環

↑10枚の絞り羽根を組み付けて絞りユニットを完成させます。

↑完成した鏡筒を立てて撮影しましたが、ご覧のように上から下までネジ山が切られています。これが「原理原則」で判断を要する問題なのですが、光路長確保の微調整が必須になる理由です (つまり鏡筒の固定位置が決まっていないと言う意味)。

↑前の工程でセットした絞りユニットは、実は一切固定されない状態のままなので、ここで先に光学系前後群を組み込んでしまいます。絞りユニットは光学系前群の光学硝子レンズ格納筒が絞りユニット締め付け固定を兼務している設計です。

↑どうせすぐに光路長確保の工程に入るので、光学系後群側もここでセットしてしまいます。

↑絞り環がフィルター枠と一体削り出しなので、完成した鏡筒に絞り環をセットします。当方による「磨き研磨」が既に終わっている為、このまま単純に組み付けると絞り環操作がスカスカ状態です (つまり軽すぎる)(笑)

そこで、今回のオーバーホールではワザと故意にトルクを与えてスカスカ感を低減させています。そうしないと絞り環から指を離した瞬間に微動してしまい面倒で仕方ないからです。

こういう細かい部分の配慮までできるのも自ら整備しているメリットと言えますね(笑)

↑鏡胴「前部」が完成したので、ここからは鏡胴「後部」の組み立て工程です。まずはマウント部を兼ねる基台です。

↑ヘリコイド (メス側) を無限遠位置のアタリを付けた場所までネジ込みます。最後までネジ込んでしまうと無限遠が出ません (合焦しません)。

↑ヘリコイド (オス側) を、やはり無限遠位置のアタリを付けた正しいポジションでネジ込みます。このモデルは全部で5箇所のネジ込み位置があるので、さすがにここをミスると最後に無限遠が出ず (合焦せず) 再びバラしてここまで戻るハメに陥ります。

↑距離環を仮止めしてから指標値環を組み込んで、この後は完成している鏡胴「前部」をセットして無限遠位置確認・光軸確認・絞り羽根開閉幅の確認 (解説:無限遠位置確認・光軸確認・絞り羽根開閉幅確認についてで解説しています) をそれぞれ執り行えば完成です。

・・と言いたいところですが実はここからが本番で(笑)、このヘリコイド (オスメス) のネジ込み位置と鏡胴「前部」の固定位置の関係で光路長が変化する為、例えば無限遠位置だけを頼りに組み上げても鋭いピント面に至るとは限りません。

つまりヘリコイド (オス側) が一切停止せずに何処までもネジ込めてしまい、最後は基台を貫通して抜けてしまいます。同時に前述のとおり鏡筒自体も全体がネジ山ですから「いったい何処で鏡筒を固定すれば良いのか」と言う問題にぶつかります。

ヘリコイド (オス側) の停止位置判定と、それに伴う鏡筒固定位置の関係で光路長を合わせても必ずしも鋭いピント面に至る保証が無いのがこのモデルの難しいところです (従ってハッキリ言って高難易度モデル)。単に無限遠位置だけ合わせれば良いと考えて組み上げると (当初バラす前の状況ですが) 甘いピント面の印象に仕上がってしまいます(笑)

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ここからはオーバーホールが完了した出品商品の写真になります。

↑完璧なオーバーホールが完了していますが、それだけではなくこのページ一番最後の実写の如く「鋭いピント面」に仕上がっている点が重要なポイントです。要は「原理原則」を熟知しているが故に、バラしている途中で既に光路長の微調整が必須である事を把握しています。その意味で単にバラして組み戻しただけの整備レベルですと、巷に出回っている甘いピント面の個体に堕ちていたりしますね(笑)

このモデルは確かにたかが3枚玉のトリプレット型光学系ですが、そうは言ってもちゃんと仕上げてあげればとても鋭いピント面を構成してくれますね(笑)

↑光学系内の透明度が驚異的にクリアな状態を維持した個体です。LED光照射でもコーティング層経年劣化に伴う極薄いクモリすら皆無です。前後玉外周附近に数点の極微細な点状カビ除去痕があるだけなので、写真に影響する与件が一切ありません。

もうすぐ製産後70年を越えようという状況なのにたいしたものです・・。

↑上の写真 (3枚) は、光学系前群のキズの状態を拡大撮影しています。すべて極微細な点キズを撮っていますが微細すぎて全部写りませんでした。

2枚目の写真で前玉の上部が黒く欠けて写っているのは当方が撮影時にミスッただけなので(笑)、現物はちゃんとしています。

↑光学系は第1群が冒頭解説のとおり「外径サイズ⌀12.99mm」しかありませんが、この第3群 (後玉) はさらに小径で「外径サイズ⌀11.99mm」です。従って後玉側にコーティング層経年劣化に伴う極薄いクモリが生じているとアウトなのですが「ピカイチのクリア」を維持しており、LED光照射で極薄いクモリすら皆無です (但し外周附近に点状カビ除去痕が数点残っている)。

↑上の写真 (3枚) は、光学系後群のキズの状態を拡大撮影しています。すべて極微細な点キズを撮っていますが微細すぎて全部写りませんでした。

【光学系の状態】(順光目視で様々な角度から確認)
・コーティング劣化/カビ除去痕等極微細な点キズ
(経年のCO2溶解に拠るコーティング層点状腐食)
前群内:11点、目立つ点キズ:7点
後群内:17点、目立つ点キズ:10点
・コーティング層の経年劣化:前後群あり
・カビ除去痕:あり、カビ:なし
・ヘアラインキズ:あり(前後群内僅か)
・バルサム切れ:無し (貼り合わせレンズ無し)
・深く目立つ当てキズ/擦りキズ:なし
・光源透過の汚れ/クモリ (カビ除去痕除く):なし
・その他:光学系内は微細な塵や埃が侵入しているように見えますが清掃しても除去できないCO2の溶解に拠る極微細な点キズやカビ除去痕、或いはコーティング層の経年劣化です。
光学系内の透明度が非常に高い個体です
(LED光照射でも極薄いクモリすら皆無です)
・光学系前後玉外周附近に極微細な点状のカビ除去痕が数点あります。
・いずれも全て実写確認で写真への影響ありません。

↑いっちょ前に10枚もある絞り羽根もキレイになり絞り環操作もワザと故意にトルクを与えたのでシッカリした操作感に仕上がっています (決してスカスカ感になっていない)。もちろん絞り羽根が閉じていく際は「真円に近い円形絞りを維持」しています。

ここからは鏡胴の写真になりますが、経年の使用感が僅かに感じられるものの当方にて筐体外装の「磨きいれ」を施したので大変落ち着いた美しい仕上がりになっています。「エイジング処理済」なのですぐに酸化/腐食/錆びが生じたりしません。

↑【操作系の状態】(所有マウントアダプタにて確認)
・ヘリコイドグリースは「粘性:中程度と軽め」を使い分けて塗布し距離環や絞り環の操作性は非常にシットリした滑らかな操作感でトルクは「普通」人によって「重め」に感じ「全域に渡って完璧に均一」です。
・距離環を回すとヘリコイドのネジ山が擦れる感触が伝わる箇所があります。
・ピント合わせの際は極軽いチカラで微妙な操作ができるので操作性は非常に高いです。
・絞り環操作も確実で軽い操作性で回せます。スカスカにならないよう僅かにトルク感を与えています。

【外観の状態】(整備前後関わらず経年相応の中古)
・距離環や絞り環、鏡胴には経年使用に伴う擦れやキズ、剥がれ、凹みなどありますが、経年のワリにオールドレンズとしては「超美品」の当方判定になっています (一部当方で着色箇所がありますが使用しているうちに剥がれてきます)。
・フィルター枠に打痕による変形箇所2箇所があり修復していますが真円状態には戻っていません。但しフィルター着脱は一切支障ありません。フィルター枠ネジ山も数箇所が擦れてシルバーになっていますが剥がれるので敢えて着色していません。
(確認用に新品のフィルターを附属させています)
・附属の純正プラスティック製ケースは経年相応に汚れておりヒビ割れも複数あります。
当方出品は附属品に対価を設定しておらず出品価格に計上していません(あくまでも単なる附属品扱い)。

↑とても平べったくて小っちゃなパンケーキレンズですが、鏡胴デザインの好き嫌いが分かれるとしても3枚玉トリプレット光学系から吐き出されるその描写性には大きな魅力を感じます。逆に言えば、3枚玉のオールドレンズで撮った写真だと想像できないほどのポテンシャルを秘めていると当方は評価しています。

無限遠位置 (当初バラす前の位置に合致/僅かなオーバーインフ状態)、光軸 (偏心含む) 確認や絞り羽根の開閉幅 (開口部/入射光量) と絞り環絞り値との整合性を簡易検査具で確認済です。

もちろん光学系の光路長調整もキッチリ行ったので (簡易検査具によるチェックなので0.1mm単位や10倍の精度ではありません)、以下実写のとおり大変鋭いピント面を確保できました。電子検査機械を使ったチェックを期待される方は、是非ともプロのカメラ店様や修理専門会社様が手掛けたオールドレンズを手に入れて下さい当方の技術スキルは低いのでご期待には応えられません

左写真のとおり、赤色矢印で指し示した箇所が変形しており修復しています。

おそらく過去メンテナンス時に一度打痕の修復を試みていると考えられますが (既にフィルター枠ネジ山がシルバーに削れているから)、今回のオーバーホールでさらに修復を試みて当初全くフィルターを受け付けなかった状況から「ちゃんとフィルターを着脱できる状態」まで復旧させました。

↑今回そのフィルター枠修復の「証拠」として、問題なくフィルター着脱できる事をご確認頂けるようマルミ製⌀34mmUVフィルター (新品購入) を附属させました。

当方が嘘をついて出品しているとSNSで評判らしいので、このように証拠を附属させないと信じてもらえません(笑) 同時にスナップオン式樹脂製前キャップと代用品ですが被せ式の後キャップを用意しました。上の写真では既にマルミ製UVフィルターを装着しています。

↑全部セットするとこんな感じですね・・。

↑純正のプラスティック製ケースが附属しますが、ご覧のとおりヒビ割れがありだいぶ汚れています。一応ちゃんと中性洗剤で洗浄してあるので、触ってもキモくないです(笑)

↑当レンズによる最短撮影距離60cm付近での開放実写です。ピントはミニカーの手前側ヘッドライトの本当に「球部分」にしかピントが合っていません (このミニカーはラジコンカーなのでヘッドライトが点灯します)。カメラボディ側オート・ホワイト・バランス設定はOFFです。

この実写はミニスタジオで撮影していますが上方と右側方向からライティングしています。その関係でフードを装着していない為に絞り値の設定によりハレ切りが不完全なまま撮影しています。一応手を翳していますがハレの影響から一部にコントラスト低下が出てしまうことがあります (簡易検査具による光学系検査を実施済で偏心まで含め光軸確認は適正/正常)。

↑絞り環を回して設定絞り値「f4」で撮影しています。開放f値が「f3.5」のモデルなのでたいして変化していません。

↑さらに回してf値「f5.6」で撮りました。

↑f値は「f8」に変わっています。

↑f値「f11」になりました。

↑f値「f16」です。極僅かに「回折現象」が現れ始めているかどうかと言うレベルなので、たかが3枚玉だからとバカにするとイケマセン(笑)

回折現象
入射光は波動 (波長) なので光が直進する時に障害物 (ここでは絞り羽根) に遮られるとその背後に回り込む現象を指します。例えば、音が塀の向こう側に届くのも回折現象の影響です。
入射光が絞りユニットを通過する際、絞り羽根の背後 (裏面) に回り込んだ光が撮像素子まで届かなくなる為に解像度やコントラスト低下が発生し、眠い画質に堕ちてしまいます。この現象は、絞り径を小さくする(絞り値を大きくする)ほど顕著に表れる特性があります。

↑最小絞り値「f22」での撮影です。