◎ CARL ZEISS JENA DDR (カールツァイス・イエナ) FLEKTOGON auto 20mm/f2.8 MC(M42)

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今回の掲載は、オーバーホール/修理ご依頼分のオールドレンズに関するご依頼者様へのご案内ですので、ヤフオク! に出品している商品ではありません。ご依頼者様のご要望により有料で掲載しています (オーバーホール/修理の全工程の写真掲載/解説は有料です)。オールドレンズの製造番号部分は画像編集ソフトで加工し消しています。

今回オーバーホール/修理を承ったモデルは、旧東ドイツのCARL ZEISS JENA DDR製超広角レンズ『FLEKTOGON auto 20mm/f2.8 MC (M42)』です。製造番号から1980年代初頭に製造番号がMAX値に到達してしまい、一旦リセットされてから生産された個体になります。
さらに、レンズ銘板の刻印は「MC FLEKTOGON 20mm/f2.8」から改めた「auto付」のモデル銘なので、最後のほうのタイプではないかと推察します。

実は、正直な話、Flektogonの超広角20mmは当方にとって相性が良くありません。と言うか、プロのカメラ店様や修理専門会社様にて修理を断られ最後に当方にご依頼頂くパターンが非常に多いのが現実だったりしますが、今回もそのパターンだったことがご依頼者様からのご申告で判明しています。

当方がこのモデルを敬遠する理由のひとつは、超広角域の20mmともなると、ピント面が掴み辛く (老眼が酷く見えない)、光学系後群の硝子レンズも小さいので、オーバーホール工程では厄介な部類に入るからです。

ところが今回の個体は、オークションで入手後に届いた個体のフィルターを外そうとしたら、光学系前群が外れてしまい、元に戻そうとすると今度はヘリコイドが全く動かない状態に陥ってしまったと言う個体のようです。ところが、話を聞くと過去にプロの修理専門会社様にて一度メンテナンスが施されている個体のようです。プロが整備した個体を当方のような者が再びバラすのも、技術スキルの差を考えれば如何なものかと思ってしまいます (はたして適正な状態に戻せるのか否か)。

届いた個体を拝見すると確かにヘリコイドが固まっていて全く動きませんし、絞り環を回しても絞り羽根が開閉しません。つまりオールドレンズとしての体裁を成していないワケであり、実写チェックどころの話ではなく、全く何も分からないままバラすしか手がありません。

このモデルの光学系は8群9枚の典型的なレトロフォーカス型ですが、第4群 (右図グリーン) の突き上げにより第2群と第3群の格納位置が確定する方式です。

↑まず、こちらは当初バラしている最中に撮影した写真ですが、光学系前群を取り外した状態を撮っています。「直進キーガイド環」と言う環 (リング/輪っか) を「固定環」で締め付け固定している方式です。実は、上の写真グリーンの矢印の箇所に赤マジックでマーキングがしてありました・・。

↑さらに拡大撮影した写真です。グリーンの矢印の箇所に赤マジックのマーキングが残っています。一番最初にこのマーキングを見つけて「???」となってしまいました。マーキングの仕方が変なのです・・その理由は後ほど出てきます。

↑次に「???」となったのが上の写真です。基台の縁に薄いアルミ板 (3枚) が貼り付けてありました。このモデルは数多く整備していますが、こんな個体は初めてです・・。
この箇所に組み付けられるのは絞り環とマウント部になりますから、この位置に薄いアルミ板を貼り付けるのは、光学系の光路長に対してマウントの位置をさらに後側 (カメラ側) 方向へとズラしている (延伸させている) ことになり、合焦点を故意に伸ばしていることになります。
どうしてそんな処置を施してあるのか? はたして、これは生産時にそのような処置が成されたのか・・不明です (他モデルのFlektogonも含めこのような個体は初めてです)。

↑こちらの写真はヘリコイド (オスメス) を撮影しました。過去メンテナンス時に塗布されたヘリコイド・グリースは「白色系グリース」ですが、既に経年劣化が進行しているので相応の年数が経過しているのでしょうか (つまりプロの修理専門会社様でのメンテナンスは数年前か)。

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オーバーホールのため解体した後、組み立てていく工程写真を解説を交え掲載していきます。すべて解体したパーツの全景写真です。

↑ここからは解体したパーツを使って実際に組み立てていく工程に入ります。内部構造や構成パーツは従前の内容でしたが、一部パーツには新たな発見がありました。

↑絞りユニットや光学系前後群を格納する鏡筒です。「MC FLEKTOGON 20mm/f2.8」表記タイプと比較すると、鏡筒の切削精度が僅かに向上しているようです。

↑6枚の絞り羽根は、キレイに清掃してからこんな感じでテキト〜に並べていきます(笑)

↑絞りユニットの構成パーツを全て組み付け完成させた状態を撮りました。実は、当初バラした時には、絞り羽根の開閉幅 (開口部/入射光量) 調整が適正ではありませんでした (閉じすぎていた)。また、内部で使われている小さなコイルばねの取り付けも少々粗めでしょうか・・スプリングの引っ掛け部分が伸びきっていたので、下手すると外れてしまいます (もう少し丁寧に取り付けたほうが良いのではないか)。

↑Carl Zeiss Jena製の「後期型」モデル (つまり黒色鏡胴) には、必ず上の写真のようなプラスティック製パーツが複数内部に使われています。上の写真は鏡筒に附随する「カム (上下)」ですがプラスティック製です。

マウント面の「絞り連動ピン」が押し込まれると「上カム」が押し込まれます。すると「下カム」は鏡筒の外側方向に飛び出てくるので、結果的に絞り羽根が設定絞り値まで「閉じる」動作をします。マウント面の「絞り連動ピン」押し込みが解除されると「上カム」も解除されて再び「下カム」を鏡筒内部方向に押し込むので、絞り羽根は開放状態に戻ります。

つまり、この「上下カム」は「絞り連動ピン」や絞り環操作に伴い頻繁に互いが開いたり閉じたりしているカムであり、しかも、上下カムはグリーンの矢印の位置 (僅か1mmほど) だけで接しています。今回の個体はラッキ〜なことに、これら上下カムは「水平をキープ」していたので適正なチカラを及ぼしていますが、過去メンテナンス時や経年劣化で摩耗する (プラスティック材が削れてしまう) と上下カムは水平をキープしなくなり、絞り羽根の開閉異常を来しますがどうにも改善できません (削れてしまったプラスティック材は元には戻せないから)。
どうして、このような重要な箇所のパーツにプラスティック材を使ってしまったのか?

↑今回新たに発見した事実が上の写真ですが、上下カムの「下カム」側に「金属製の突起棒」を埋め込んでいました。この突起棒部分は従来プラスティック製だったワケですが、経年で摩耗してしまい削れている個体が多いのが現実です。

と言うのも、この突起部分は絞りユニット内部にある「絞り羽根開閉幅制御環」と言う「なだらかなカーブ」を附随する環 (リング/輪っか) に接触しているからです。その「なだらかなカーブ」を行ったり来たりと常に接しているが為にプラスティック製の突起棒は擦り減ってしまうワケです。しかし、今回の発見により、Carl Zeiss Jenaが当時既にこの問題に気がついていたことになります (改善しているから)。
或いは、全く確かなことは分かりませんが、過去メンテナンス時に金属製突起棒を埋め込んだのかも知れません・・ちゃんとメス穴が用意されています。

↑こちらは距離環やマウント部を組み付けるための基台になります。

↑基台に距離環 (ヘリコイド:メス側) を無限遠位置のアタリを付けた場所までネジ込みます。最後までネジ込んでしまうと無限遠が出ません (合焦しません)。

↑さて、このモデルでの問題箇所が出てきました。上の写真はフィルター枠から続くヘリコイド (オス側) を撮影しています。そもそも今回ご依頼者様がフィルターを取り外そうとしたら光学系前群が外れてしまったと言うことですが、フィルター枠に必要以上のチカラが及ぶと、そのチカラは「直進キー」と言うパーツを伝わって最終的に「直進キーガイド環」と言うパーツを「浮き上がらせるチカラ」に至ります。

フィルターの着脱などは頻繁に行われるハズなのに、どうしてそのような結末に至るのか? 詰まるところ「設計が悪い」のです。よく旧東ドイツ製オールドレンズの造りが粗雑などと謳って出品しているのをヤフオク! でも見かけますが (クレーム防止の言い訳)、構成パーツの切削レベルやアルミ合金材の成分などが悪い (粗雑な) のではなく「設計がなってない」のです。バラしてオーバーホールしたこともないクセに、クレームを回避したいが為に「粗雑」などと言っているワケですね (どうしようもない転売ヤーですョ)。

↑フィルター枠部分 (ヘリコイド:オス側) を、やはり無限遠位置のアタリを付けた正しいポジションでネジ込みます。このモデルでは全部で7箇所のネジ込み位置があるので、さすがにここをミスると最後に無限遠が出ず (合焦せず) 再びバラしてここまで戻るハメに陥ります。

↑フィルター枠部分 (ヘリコイド:オス側) をネジ込んだ後、上の写真の「直進キーガイド環」と言う環 (リング/輪っか) を組み付けて、基台側から「直進キー」を差し込み固定します。

直進キーガイド環には両サイドに「直進キーガイド (溝)」が用意されており、その溝を直進キーが上下にスライドすることで鏡筒が繰り出されたり収納したりしています。上の写真では、試しに直進キーを1本ガイドの溝に差し込んであり、こんな感じで刺さります。

ここで気がつかれたでしょうか? 上の写真を見ると「直進キー」と「直進キーガイド環」の2つで「何かを挟んでいるように見える」と思いませんか?

↑実際に基台に「直進キー」を取り付けると上の写真になります。ちなみに「直進キー」とは距離環を回す「回転するチカラ」を鏡筒が前後動する「直進するチカラ」に変換する役目のパーツです。

↑ここで、今回の個体がフィルターを取り外そうとしただけでおかしなことに陥ってしまった「全ての原因」が判明しました!

少々分かり辛いですが、フィルター枠部分 (ヘリコイド:オス側) は「直進キーガイド環」と「直進キー」の2つで挟み込まれている固定方法なのです。「直進キー」は基台側に固定ネジで締め付け固定されていましたが「直進キーガイド環」のほうは上の写真に写っている「固定環」で締め付け固定されています・・つまり「直進キーガイド環」は「締め付け圧」だけで固定されていることがポイントです!

これがこのモデルでの最大の設計ミス (設計の悪い部分) です。直進キーガイド環をネジ止め固定か何かにすれば良かったのですが、単に「固定環」の締め付けだけで済ませてしまったが為に「固定環の締め付けが適正ではない」場合にはフィルターを外しただけで外れてしまう・・ことに至ります

つまり、今回の問題はご依頼者様の所為ではありません! 過去メンテナンス時に適正な「固定環締め付け」を施していなかったことが、単にフィルターを取り外したいだけだったのに、こんなことになってしまった原因なのです。

その「」が上の写真での解説です。当方が一番最初のバラし途中で「???」となった理由が、そもそもこの問題だったのです。上の写真ブルーの矢印をご覧下さい。残っていた赤マジックのマーキングは「直進キーガイド環」と鏡筒とをマーキングしています。しかし、実際に直進キーガイド環が挟んでいるのは「フィルター部分 (ヘリコイド:オス側)」なのです・・つまり上の写真ブルーの矢印位置でマーキングしていなければおかしいのです!

さらに、もっと言えば、固着剤を塗って固定させなければイケナイのは「固定環とフィルター枠部分なのですが (フィルター枠部分に架かるチカラで固定環が緩まないようにするため)、今回の個体を当初バラした際に固着剤で固定していたのは「固定環と直進キーガイド環」でした。
つまり、この固定方法ではフィルターを外す操作だけで固定環が緩んでしまう現象に至ると容易に推測できます。過去メンテナンス時に、どうしてそのような固定を執り行ったのかは、残念ながら当方には分かりません・・。

どうでしょうか ご依頼者様の濡れ衣が晴らせたでしょうか・・。

↑工程を進めます。完成している鏡筒をここでセットしてしまいます。

↑こちらはマウント部内部の写真ですが、マウント面に飛び出ている「絞り連動ピン」とその機構部 (連係カムなど) だけと言うシンプルな構造です。しかし、ここにも配慮の無さが現れています。これら絞り連動ピンの機構部に使われているパーツ (カムなど) もプラスティック製なのです。

↑さらには、絞り環に附随する絞り環連係アームがスライドするガイド部分もプラスティック製です。この当時のCarl Zeiss Jena製オールドレンズ「後期型 (黒色鏡胴)」モデルでは、すべてのモデルでこのようなプラスティック製パーツが最も重要な箇所に多用されています。

では、どのような操作をすると、これらプラスティック製パーツが摩耗 (削れてしまう)、或いは最悪折れてしまうのでしょうか?

  • 絞り羽根の開閉がおかしいのでムリに絞り環を操作してしまう
  • 絞り連動ピン押し込み動作に絞り羽根が正しく反応しないからスイッチを何度も操作する
  • 距離環のトルクムラが酷いので強く回してしまう

・・このような行為をした時点で、下手すれば内部のプラスティック製パーツは摩耗するか折れます。しかし、これらの操作は意外と頻繁に行っている操作ですョね? それゆえ、当方では毎月のようにCarl Zeiss Jena製オールドレンズのオーバーホール/修理を承っていますが、一筋縄では完了しない個体ばかりです(泣)

なお、上記以外もフィルター着脱に際しては特に注意が必要です。直進キーガイド環が適正な固定でメンテナンスされている個体ならば心配ありませんが、過去メンテナンス時のことなどバラさなければ不明です。フィルターを強めに締め付けないよう特にご注意下さいませ。

↑絞り環やマウント部の組み上げは「ベアリング+スプリング」が2箇所 (絞り環とスイッチ部) に入るため、一気に組み上げなければイケマセン (写真撮影できない)。

↑完成したマウント部を基台にセットします。ここで、前出の基台に貼り付けてある「薄いアルミ板」のせいで、絞り環〜マウント部までの固定位置が厚み分ズレていることになります (つまり光路長が極僅かに長めになっている)。

↑ここで光学系前後群を組み付けていきます。上の写真は、第1群 (前玉) を外した状態を撮っていますが、ご覧のように第2群の固定環がビッチリと反射防止塗膜で塗られていました。これはおそらく生産時からですので、今回はバラさずにこのまま組み上げていきます。

理由は、第4群の突き上げにより第2群〜第3群の位置が確定するので、生産時には適正な位置で固定環を固着させているようです。実際、第4群を取り外して硝子レンズ格納筒を振ると「コトコト」音が微かに聞こえます。つまり第2群と第3群の硝子レンズが振ることで鳴っているワケですね。

↑実は、上の写真を撮るまでに6時間近くが経っています。光学系前後群を組み付けて実写したところ・・何とピントが合いません。6時間掛けて以下を試したのです。

  • ヘリコイドを最も深く入る位置で組み直し光学系を実装してみる。
  • その位置から順にヘリコイドをズラし無限遠位置/合焦点を調べる。
  • 光学系後群の各硝子レンズの格納位置 (向き) をチェック。
  • 光学系前群の各硝子レンズの格納位置 (向き) をチェック。
  • 光学系前群のネジ込み位置を逆方向 (前玉方向) へと遠ざけていく。

・・これらの作業を行ったところ、最後の光学系前群をマウントから遠ざける方法で繰り出していったところ、ようやくピントが合焦しました。最短撮影距離「19cm」〜無限遠位置までキレイにピント面は合焦しました。

そこで、気がついたのが上の写真です。光学系前群の硝子レンズ格納筒のネジ山には1/3しか固着剤が塗られていなかったのです・・つまり最後までネジ込んでいなかったのか?

↑さらに決定的な証拠がありました。瞬間接着剤で途中を止めていたのです。つまり光学系前群が浮き上がった状態 (フィルター枠の途中で接着) で固定していました (1箇所だけ)。これでようやく (最後の最後に) すべてが明らかになりました・・フィルターを外そうとしただけなのに固定環が緩んでしまい、直進キーガイド環が浮き上がったために瞬間接着剤の固定箇所が剥離してしまい、結果光学系前群が回り始めた。

残念ながら、今回の個体は「ニコイチ品」です。別個体から光学系前群を取り外して合体させていると思います。その理由は、以下の実写で現れています。ピント面は鋭くなったのですがピント面から周辺域に掛けて歪みが酷く出ています (流れている)。これは光路長がおかしい写りではないかと考えますが、当方では珍しい現象なので (7年間で数本しか無い) 確信はありません。しかし、適正な描写になっていないと考えます。仮に光学系前群を最後までネジ込んでしまうと、距離環をどの位置に回しても一切ピントが合いません (ボケたまま)。

ニコイチ」の根拠は、光学系前群の第2群と第3群の固定環が固着されたままだからです。この個体の本来の描写性能の位置で固定させていないと判断しましまた。別個体から持ってきた光学系前群ならば、その別個体での描写性能で固定させているハズです (何故ならば硝子レンズ格納筒を振った際のコトコト音の大きが個体別に全く異なるから/音がしない個体もある)。
しかし、当方で第2群と第3群の各固定位置を割り出すには、第2群の固定環と第3群の固定環を「90度ずつズラして都度組み上げ実写確認して調べる」方法しか採れません (検査機械設備が無いため)。各群の固定環は、凡そ5〜8周ほど回りますから、2つの群の固定位置を確定する作業となると気が遠くなる時間を要します (それゆえムリです)。

↑当レンズによる最短撮影距離19cm附近での開放実写です。ピントはミニカーの手前側ヘッドライトの本当に「球部分」にしかピントが合っていません (このミニカーはラジコンカーなのでヘッドライトが点灯します)。

↑絞り環を回して設定絞り値「f4」にセットして撮影しています。

↑さらに絞り環を回してF値「f5.6」で撮りました。

↑F値「f8」になっています。

↑F値「f11」になりました。

↑F値「f16」です。

↑最小絞り値「f22」での撮影です。

このモデルの描写は、歪曲が少ないと思うのですが、実写ではまるでダブルガウスの如く背景がグルグルしています。これ以上、描写性能を上げられませんでした。申し訳御座いませんが当方では限界です。

以上より、ご納得頂けない分の減額を、ご請求額に対して最大「無償扱い」まででご検討下さいませ (但し、今回の問題の因果関係は当方の責ではないと認識しています)、大変申し訳御座いません。無償扱いにして頂き、ご面倒お掛けしますが再度プロのカメラ店様や修理専門会社様宛に整備にお出し頂くのが最善ではないかと存じます。当方の低い技術スキルでは到底歯が立ちません・・。
(おそらく検査機械設備を使って0.1mm単位で光学系の各群 (8枚) の描写性を突き詰めていく作業をしないとダメだと思います)
或いは、唯一考えられる因果関係としては、基台裏側に貼り付けられていた「薄いアルミ板」の厚みが影響している懸念もありますが、そもそも何でアルミ板を貼り付ける必要があったのか当方には皆目見当が着きません・・スキルが低い故にスミマセン。

今回のオーバーホールご依頼、誠にありがとう御座いました。不本意なる結果になりお詫び申し上げます。申し訳御座いません。