◆ Chiyoko (千代田光学精工) SUPER ROKKOR 45mm/f2.8 ©《後期型−II》(L39)

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※解説とオーバーホール工程で掲載の写真はヤフオク! 出品商品とは異なる場合があります。

今回完璧なオーバーホールが終わって出品するモデルは、国産は
千代田光学精工正標準レンズ・・・・、
SUPER ROKKOR 45mm/f2.8 ©《後期型−II》(L39)』です。


  ЯПОНІЯ З УКРАЇНОЮ!    Слава Україні!  Героям слава!  

上の文は「日本はウクライナと共に! ウクライナに栄光あれ! 英雄に栄光を!」の一文をウクライナ語で国旗色を配って表現した一文です。現地ウクライナでは民衆が「ウクライナに栄光あれ!」と自らの鼓舞を叫ぶとそれに応えて民衆が「英雄に栄光を!」と返すようです。

Slava UkrainieieGeroyam Slava

Chiyoko・・ちょっと予想外にあまり人気がないですね(涙)・・残念です。
扱い数は今までどおり年間1~2本ペースがちょうど良いのかも知れません。
・・反省です。

相変わらず人気がありません(涙)・・光学系の良し悪しに対する懸念が非常に高いモデルなので、市場流通品の中からせっかく選んで手に入れ整備しても、
その作業代すら回収できないとなれば全く意味がありません。
(光学系内がスカッとクリアなのを探すのがどんなに大変なのか)

残念ですが今後の扱いをやめます (ここまでの17本で終了)。
少しずつ下げていくので、良さげな処でご落札願えれば幸いです(涙)

ご落札頂きました!・・ありがとう御座います!(涙)
とても助かります・・。

今回完璧なオーバーホールが終わってヤフオク! 出品するモデルは、当方がオーバーホール作業を始めた12年前からの累計で、当時の千代田光学精工製標準レンズ「45mm/f2.8」の括りで捉えると17本目にあたりますが、今回扱った個体の「後期型」だけでカウントすると
12本目です。

今回扱ったモデルが一番最初に登場したのは1947年になり、バルナック判ライカコピーモデル「Minolta−35 A」から始まるシリーズ向けセットレンズとして登場した「SUPER ROKKOR 45mm/f2.8 © (L39)」ですが、モデルバリエーションで言う処の「後期型−I後期型−II」辺りになると1953年辺りからの話で、そろそろレンジファインダーカメラの新発売も終盤を迎えるタイミングに到達していた時期ではないかと思います (右写真はMinolta-35 A)。

そのモデルバリエーションを辿っていく時、実装していた光学系には短期間での変遷が確認できており、右構成図は以前扱った『初期型』の時に、オーバーホールで完全解体した際に光学系の清掃時当方の手によりデジタルノギスを使い、逐一全ての光学硝子レンズを計測したトレース図です。

そもそも前玉の曲率からして異なりさらに第2群の両凹レンズの曲率が「後期型」構成図とも異なります。この第2群両凹レンズのレンズ端部分はモールドされているのでそのカタチを正確に計測できていませんが、表裏での曲率の相違は確実です。

さらにもっと正確に伝えるなら「初期型前期型」と「後期型」とではコーティング層の蒸着レベルが全く別モノで下手すると前後玉のコーティングは「シングルコーティング」かも知れません。扱い個体数が少ないので何とも判定できていません。

右図は以前扱った「後期型−I」をオーバーホールで完全解体した際に、光学系の清掃時当方の手によりデジタルノギスを使い、逐一全ての光学硝子レンズを計測したトレース図です。

光学系第1群前玉の曲がり率からして「初期型」とは別モノです。

実は右構成図をトレースした時の個体は、その製造番号から捉えると今回扱った個体よりも前に生産されていたタイプであり、今回扱った個体のほうがさらに終盤期に拠り近い生産個体とも指摘できそうです。

どうしてそのように述べるのかと言うと、今回扱った個体の光学系のカタチがまた変わっていのです!(驚) せいぜい十数年ちょっとの間でどうしてこれだけ何回も光学設計を再設計してきたのか全く見当がつきませんが、違うモノは違うので仕方ありません(泣)

右構成図は今回のオーバーホールで完全解体した際に光学系の清掃時当方の手によりデジタルノギスを使い、逐一全ての光学硝子レンズを計測したトレース図です。

↑当方がネット上で一般的に数多く掲載されている光学系構成図と違うトレース図を載せると「公然と平気でウソを拡散し続けている」との誹謗中傷メールが着信するので(笑)、ちゃんといちいち証拠写真を載せないとイケナイみたいです(笑)

上の写真は当初バラし始めた時に取り出した、今回扱った個体「後期型−II」の光学系第1群 (前玉) ~第3群 (後玉) です (赤色文字)。第2群と第3群は黄銅製の格納筒にモールド一体成型されているので、これ以上は取り出せません。

↑特にこのモデルの最大の特徴でもある「3枚貼り合わせレンズの前玉」なのが上の写真を見ると確認できるでしょうか・・光学系構成の1枚目 (赤色矢印) に2枚め (グリーン色の矢印)
そして3枚めです (ブルー色の矢印)。

するとご覧のように構成の1枚目からしてコバ端の厚みが当初の「初期型」とは全く異なり (もっと厚みがある) もっと言えば「後期型−I」とも違うのが分かります・・おそらくこのモデルシリーズの中で「最も薄い厚みのコバ端」なのが構成の1枚目に見えます。

さらにブルー色の矢印で指し示している構成の3枚目すら、そもそもコバ端の角度からしてその切削が変わっている点まで分かります(驚)・・今までのモデルバリエーションのように構成
2枚目の途中からすぼまっていくカタチに切削していません。

このように構成している光学硝子材の厚みを変更してきた時 (再設計してきた時)、光学系ドシロウトの当方ではありますが(笑)、一番先に閃くのは「新種ガラスに変わってきたのか?」と言う点ですが、その根拠は不明なままです・・逆に言うなら、新種ガラスではない従来と同一の光学硝子材のままでこのように設計変更してきたとなれば、最短撮影距離すら変わっていない点まで加味するとその根拠 (再設計しなければならなかった理由) が全く思いつきません(汗)

・・いずれにしても現実に物理的に違うのは明らかなので「???」です(笑)

↑ちなみに写真がド下手で申し訳ありませんが(汗)、構成3枚目の裏面側は「極僅かに凹んでいる」凸メニスカスレンズなのが触ってみると分かります (もちろんちゃんとデジタルノギスで
計測して現実に0.2mm凹んでいるのを確認済
)・・その通りに前出の光学系構成図でトレースしていますが凹み具合が少ないので平面に見えてしまいます(汗)

そして一番のオドロキだったのは光学系第2群の両凹レンズの向きが変わっていた点です・・曲がり率が高いほうが後玉側方向を向いていました。光学知識が皆無な当方にはその理由すら全く思いつきません(汗)

ちなみにこれら「初期型」からの光学系構成図のカタチを辿っていくと、確かに第1群3枚貼り合わせレンズの構成3枚目の外形サイズに従い、第2群の両凹レンズのサイズとその曲がり率も変化していくのがなんとなく納得できます・・但し、その根拠も理由も何もかも光学知識が皆無な当方には不明なままです(笑)

然しこうなると、現実に撮った写真の細かい部分でその描写性まで変化していったのではないかとの憶測まで湧いてしまい、モデルバリエーションの相違を外見だけから判定を下すには要素が足りないので、何だか不毛な状況に追い詰められそうです(笑)

↑今回出品の個体を完全解体した時のパーツ全景写真です。オーバーホール工程やこのモデルの当時の背景など詳しい解説はSUPER ROKKOR 45mm/f2.8 ©《後期型》(L39)』のページをご参照下さいませ。

ここまで掲載したオーバーホール工程の写真は「全て過去扱い品/個体からの転載」です。オーバーホール済でヤフオク! 出品する際の個体写真とは一部に一致しない場合があります。

DOHヘッダー

ここからは完璧なオーバーホールが完了した出品商品の写真になります。

↑完璧なオーバーホールが終わりました。この前玉のコーティング層が放つ光彩を見ると、確かに「中期型以降」辺りからの個体に多い輝き方のようにも見えますが、拡大撮影して確認してくと実はコーティング層の経年劣化を多分に含んでいたりします(笑)この角度から撮影すると筐体外装の真鍮製/ブラス製の状態が大変キレイに見えてしまいますが(笑)、真横方向からチェックすると結構経年並みにポツポツと赤サビが出ていたりします(汗)

↑まぁ~これだけド真ん中に「気泡」が鎮座してしまった個体も珍しいのでしょうが(汗)、少々デカイ目立つ「気泡」が中央に居ます・・居ますと表現しても、別に勝手に移動するワケではありませんが(笑)

気泡
光学硝子材精製時に、適正な高温度帯に一定時間到達し続け維持していたことを示す「」と捉えていたので、当時の光学メーカーは正常品として「気泡」を含む個体を出荷していました (写真に影響なし)。

円形ボケや特に玉ボケの内側などにこの大きさの気泡になると写り込む懸念が上がりますが、そもそもこのモデルが45mmなので、それほど大きな玉ボケを期待できませんし現実に内側に写り込んだ状態を視認するのも難しいでしょう(笑)

ちなみにこのモデルにしては大変珍しく「光学系内の透明度が非常な高くLED光照射でもコーティング層経年劣化に伴う極薄いクモリすら皆無」と、要はスカッとクリアなのです(笑)

後で掲載していますが、オークション出品の為にこのモデルの光学系を写真撮影すると「大抵の場合でコーティング層が反射して薄く曇っているように写ってしまう」のが分かりました・・とは言っても、あくまでも写真撮影スキルの問題なのでしょうが(汗)、写真センスが皆無な当方が撮ると、どうしても薄いクモリが生じているようにしか撮れません(笑)

・・しかし現実にリアルに「光学系内はスカッとクリア!」なので、なかなか難しいですねぇ~(泣)

但し、要注意なのは前玉の方です!(怖)・・何しろ3枚の光学硝子レンズによる貼り合わせレンズですから、例え外周たとしても剥離や汚れが確認できたら「その個体は手を出さないほうが良い」のは間違いありません(泣)

いくら前玉だからと言っても3枚貼り合わせレンズとなれば極僅かなクモリでも「撮った写真のコントラスト低下は免れない」ので、何度も執拗にこのブログでも毎回述べていますが(笑)「光学系の構成を知った上で出品個体の光学系の状態を確認すべき」なのであって、今ドキのヤフオク!で多い「視認性はクリアです!」とかのワケが分からないコトバで表現している当方と同じ低俗な『転売屋/転売ヤーの出品個体には手を付けないほうが無難です(笑)

↑上の写真 (3枚) は、光学系前群のキズの状態を拡大撮影しています。すべて極微細な点キズを撮っていますが微細すぎて全部写りませんでした。

スカッとクリアと表現しましたが、そうは言ってもご覧のとおり特に前玉のコーティング層にはそれ相応のカビ除去痕が残っています。これだけコーティング層に侵食していながらクモリが残っていない、或いはもっと根本的な話で「そもそもバルサム切れさえ起きていない」時点で、近年特に珍しい個体ではあります(笑)

貼り合わせレンズ
2枚〜複数枚の光学硝子レンズを接着剤 (バルサム剤) を使って貼り合わせて一つにしたレンズ群を指す

バルサム切れ
貼り合わせレンズの接着剤/バルサムが経年劣化で剥離し始めて白濁化し薄いクモリ、或いは反射が生じている状態

ニュートンリング/ニュートン環
貼り合わせレンズの接着剤/バルサム剤が完全剥離して浮いてしまい虹色に同心円が視認できる状態

フリンジ
光学系の格納が適切でない場合に光軸ズレを招き同じ位置で放射状ではない色ズレ (ブルーパープルなど) が現れてエッジに纏わり付く

偏心
光学系内で上下左右で同じように収差の影響が現れない傾いた入射光の収束状態を指す

迷光
光学系内で必要外の反射により適正な入射光に対して悪影響を及ぼす乱れた反射光

コーティングハガレ
蒸着コーティング層が剥がれた場合光に翳して見る角度によりキズ状に見えるが光学系内を透過して確かめると物理的な光学硝子面のキズではない為に視認できない

ハレーション
光源からの強い入射光が光学系内に直接透過し画の一部分がボヤけて透けているような結像に至る事を指す

フレア
光源からの強い入射光が光学系内で反射し乱反射に至り画の一部や画全体のコントラストが 全体的に低下し「霧の中での撮影」のように一枚ベールがかったような写り方を指す

↑光学系後群側もスカッとクリアです。この後玉のコーティング層を見るといつも「薄いクモリがあるように見える」ので、なかなか調達できないでいます・・しかし今回の個体もそのように見えてしまうものの「後群内も極薄いクモリすら皆無」です(驚)

↑上の写真 (3枚) は、光学系後群のキズの状態を拡大撮影しています。すべて極微細な点キズを撮っていますが微細すぎて全部写りませんでした。

【光学系の状態】(LED光照射で様々な角度から確認)
・コーティング劣化/カビ除去痕等極微細な点キズ
(経年のCO2溶解に拠るコーティング層点状腐食)
前群内:13点、目立つ点キズ:8点
後群内:13点、目立つ点キズ:9点
・コーティング層の経年劣化:前後群あり
・カビ除去痕:あり、カビ:なし
・ヘアラインキズ:あり(前後群内僅か)
(前後群内極微細な薄い最大1mm長数本あり)
・バルサム切れ:なし (貼り合わせレンズあり)
・深く目立つ当てキズ/擦りキズ:なし
(後群内中央に目立つ気泡が1点あり)
・光源透過の汚れ/クモリ (カビ除去痕除く):なし
・光学系内は透明度が非常に高いレベルです。
(LED光照射で確認しても極薄いクモリが皆無)
・その他:光学系内は微細な塵や埃が侵入しているように見えますが清掃しても除去できないCO2の溶解に拠る極微細な点キズやカビ除去痕、或いはコーティング層の経年劣化です。

↑9枚の絞り羽根もキレイになり絞り環共々確実に駆動しています。絞り羽根が閉じる際は「完璧に正九角形を維持」したままとじていきます。

ここからは鏡胴の写真になりますが、経年の使用感が僅かに感じられるものの当方にて筐体外装の「磨きいれ」を施したので大変落ち着いた美しい仕上がりになっています。「エイジング処理済」なのですぐに酸化/腐食/錆びが生じたりしません。

当方ではヤフオク! で流行っている「抗菌剤/除菌剤による清掃」などは絶対に実施しません。これをやると薬剤に含まれている成分の一部が金属の表層面に対して酸化/腐食/錆びを促す結果に至るので、早ければ1年、遅くとも数年でポツポツと錆が表れ始めます。

詳細は厚労省の「新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について」が詳しく解説しています。

↑【操作系の状態】(所有マウントアダプタにて確認)
・ヘリコイドグリースは「粘性:中程度+軽め」を使い分けて塗布し距離環や絞り環の操作性は非常にシットリした滑らかな操作感で距離環を回す時のトルクの印象は「普通」人により「軽め」に感じ「全域に渡り完璧に均一」です。特にピント合わせ時は距離環を掴んでいる指の腹に極僅かなチカラを伝えるだけで微妙な前後動が適い正確にピント合わせできる素晴らしい操作性を実現しています。
距離環を回すとヘリコイドネジ山が擦れる感触が指に伝わります(神経質な人には擦れ感強め)。

【外観の状態】(整備前後関わらず経年相応の中古)
・距離環や絞り環、鏡胴には経年使用に伴う擦れやキズ、剥がれ、凹みなどありますが、経年のワリにオールドレンズとしては「超美品」の当方判定になっています (一部当方で着色箇所がありますが使用しているうちに剥がれてきます)。
当方出品は附属品に対価を設定しておらず出品価格に計上していません(附属品を除外しても値引等対応できません)。
・付属の純正金属製被せ式前キャップ(中古品)は少しカパカパ状態です(下に向けるとすぐに落下します)。

今回のオーバーホール済でのヤフオク! 出品に際しセットした附属品の一覧です。

《今回のヤフオク! 出品に際し附属するもの》
HAKUBA製UVフィルター (新品)
本体『SUPER ROKKOR 45mm/f2.8 ©《後期型−II》(L39)』
汎用樹脂製ネジ込み式M39後キャップ (新品)
純正金属製被せ式前キャップ (中古品)

距離計連動ヘリコイド」の設定は、当初バラす前の位置のまま組み上げているので当時のライカカメラやレンジファインダーカメラなどを使って確認できていません (当方にはライカカメラが無いので確認環境がありません/当時のレンジファインダーカメラなどを使っても視認できないので確認できません)。あくまでも今ドキのデジタル一眼カメラ/ミラーレス一眼カメラ向けにマウントアダプタ経由装着してご使用頂くことを前提としています (距離計連動ヘリコイドに纏わる無限遠位置の問題などクレームとして対応できません)。

特に今回のモデルの場合「仮に距離計連動ヘリコイドの関係で位置を変更するにはヘリコイド筒に電気ドリルで穴あけする必要が生ずる」ので、アンダーインフではない限りマウント面へのスペーサー (薄紙を円形に切り取ってはめる) など工夫が必要なのかも知れませんが、当方では対処しません (個別のカメラ向けに対処しません)。

無限遠位置 (当初バラす前の位置に合致/僅かなオーバーインフ状態)、光軸 (偏心含む) 確認や絞り羽根の開閉幅 (開口部/入射光量) と絞り環絞り値との整合性を簡易検査具で確認済です。

もちろん光学系の光路長調整もキッチリ行ったので (簡易検査具によるチェックなので0.1mm単位や10倍の精度ではありません)、以下実写のとおり大変鋭いピント面を確保できました。電子検査機械を使ったチェックを期待される方は、是非ともプロのカメラ店様や修理専門会社様が手掛けたオールドレンズを手に入れて下さい当方の技術スキルは低いのでご期待には応えられません

↑当レンズによる最短撮影距離1m付近での開放実写です。ピントはミニカーの手前側ヘッドライトの本当に「球部分」にしかピントが合っていません (このミニカーはラジコンカーなのでヘッドライトが点灯します)。カメラボディ側オート・ホワイト・バランス設定はOFFです。

各絞り値での「被写界深度の変化」をご確認頂く為に、ワザと故意にピントはミニカーの手前側ヘッドライトの本当に電球部分に合わせています。決して「前ピン」で撮っているワケではありませんし、光学系光学硝子レンズの格納位置や向きを間違えたりしている結果の描写でもありません (そんな事は組み立て工程の中で当然ながら判明します/簡易検査具で確認もして います)。またフード未装着なので場合によってはフレア気味だったりします。

↑絞り環を回して設定絞り値「f4」で撮影しています。このモデルの絞り環操作は「無段階式 (実絞り)」なのでクリック感がありませんし、そもそもヘリコイド自体が「回転式直進動方式」なので、距離環の回転に伴い「絞り環まで一緒に回っていく」為に、今回のオーバーホール工程では「敢えて距離環側のトルクを僅かに重く仕上げてある」次第です・・「重く」と言っても現実には「シッカリしている重さであってピント合わせ時に影響を来すことはない」レベル止まりです。

一方でその関係からピント合わせ後に絞り環操作しても「開放側や最小絞り値側でない限りは絞り環操作してもピント面がズレにくい」よう「絞り環側のトルクは少し軽めに仕上げてある」次第です(笑)・・こういう芸当ができるのもオーバーホールしている醍醐味だったりしますね(笑)

↑さらに回してf値「f5.6」で撮影しています。

↑f値は「f8」に上がりました。

↑f値「f11」です。

↑最小絞り値「f16」での撮影です。