* 事前告知:ヤフオク!に例の総金属製を出品予定です!

今までに当方のこのブログで事前告知してからヤフオク!出品した事は、一度もないのですが(笑)、今まで出品してきた個体達はアッと言う間にご落札頂くので、その恨み辛み節がメール
着信したりしています(笑)

まぁ~、それも人情と言うものですので決して悪い気持ちはしませんが、今回はそれら今までに着信してきた恨み辛み節メールにお応えして、事前告知したいと思います。

今回数日内にヤフオク!出品予定のオールドレンズは『FUJI PHOTO FILM CO.製標準レンズ FUJINON 55mm/f2.2《前期型:総金属製(M42)です。
左写真は過去にオーバーホール済でヤフオク!出品した時の個体写真からの転載なので、今回これから数日内にヤフオク!出品する個体の写真ではありません・・現在完全解体しつつのオーバーホール工程を進めている最中です(笑)

今回の個体は、ナッ何と、遥々スペインの田舎町から届いた「里帰り個体」です(涙)

ヤフオク!や某フリマを毎日チェックしていても埒が明かないので(笑)、数年前から海外オークションebayも週に何回かチェックするようになりました。しかしそれでも年間の出現率は
一向に変わりません(泣)

そこで今年から米国の田舎町の流通品や、欧州の流通品を時々チェックするようになったところ、米国イリノイ州に流れていたのを発見したものの、一手遅れてしまい入手が叶いませんでした(涙)・・実は米国内でもこの独特な「BOKEH」に魅了された人達が居るらしくて(笑)、人気の的だったりします。

そこで意を決して欧州をチェックしていたら「居ました居ました!(涙)」スペインのとあるオークションサイトで堂々と出回っているではありませんか!(驚)

何を隠そう当方は既に「総金属製の見分け方」を長き道程の中で研究し続けてマスターした為、それら項目を一つずつチェックしていけば自動的に「総金属製」の判定が適うのです(涙)
(総金属製タイプは現在2種類が顕在しており、その判定基準は幾つもありそのクリアが前提)

今回数日内にヤフオク!出品予定の個体は、当方がオーバーホール作業を始めた12年前からの累計で、当時のFUJICA製標準レンズ「FUJINON 55mm/f2.2」の括りで捉えると74本目にあたりますが、今回扱う『前期型の総金属製』だけでカウントすると僅か11本目です。

ほとんどの場合「総金属製個体は、市場での年間出現率は1本~多くてもせいぜい3本」との状況を、2020年来続けているのがリアルな現実です。

そんな状況なので、当方でも先ず以てヤフオク!での出品状況に関し「必ず毎日チェック」しており(笑)、タイミングにもよりますが「凡そ40本台50本台」の出品状況で日々推移しています(笑)

相当な数が流れていますが、それらの個体の中で当然ながら『総金属製』は一つも出回りませんし、そもそも偽って「後期型の前玉が樹脂材モールド一体成型されているタイプ (これ実は後期型です)」を出品している出品者も居るので、それこそ詐欺罪に抵触しかねません(怖)

↑上の写真タイプを「総金属製」と偽って出品していた出品者が居るので、オドロキですが(驚)
上の解説のとおり「パッと見ですぐに分かる見分け方をちゃんと解説している」のが当方でのスタンスです (基本、当方は売りたいが為に不明瞭にボカして解説したりヤフオク!出品する事が一度もありません)(笑)

このタイプは「後期型」にあたるので、紆余曲折を経て筐体外装の樹脂材の劣化が激しすぎる事から、急遽最後期のタイミングで「樹脂材の一体成型で距離環を成形」しヒビ割れを排除したタイプですから、当然ながら現在市場流通品さえも「一切のヒビ割れなし」です(笑)

ところが、せっかくそのように手間隙かけて改善したものの「前玉を樹脂材モールド一体成型に改変」してしまったから堪りません!(涙)

気を利かせて、当方ではニコイチ/サンコイチができないかいろいろ挑戦してみましたが、何しろ鏡筒が樹脂材に変わってしまったのでどうにも転用ができません(泣)・・従って上の写真のタイプは唯一無二の「後期型」で終わっていく運命です(涙)

このタイプの最大の懸念は「内部構造の設計上の問題から特に光学系後群側の経年劣化がより激しく変わってしまった!」点です(涙)

特に昨今の「ヘリコイドグリースに白色系グリースを塗布する流行り」からほぼ1年~数年内に揮発油成分が前玉外周→鏡筒内部にまで廻っている始末で、最悪です!(涙)

この「後期型」をヒビ割れがない事を良いことに売りさばいている、当方と同業者たる悪徳『転売屋/転売ヤーが居ますから・・要注意です!(怖) 特に何処ぞの某有名フリマなどでは頻繁に出品し続けています・・(涙)

引っかからないようご注意下さいませ・・まだ「前期型」であれば金属製鏡筒が主体なので (一部は樹脂製に替わりますが)、光学系内の経年劣化もまだ耐性があります。

今回遥々スペインから届いた個体も、実は今日バラしてみたら「白色系グリースを塗った後に直近で (おそらくスペインの出品者が) 潤滑油を注入してしまい、既に距離環を回すトルクが粘っている状況」でしたから、それこそこのまま1年経過していれば「ヘリコイドの完全固着でネジ山融解に拠り製品寿命」の憂き目を見るところでした(怖)・・「里帰り個体」のみならず、無事に救出できそうで、何とも既に情が湧いています(笑)

・・もっと言うなら今まで落札10本のうち半数弱が「金属製だと高級感凄い!」と好評(笑)

詰る処「たかがFUJINON、されどFUJINON!」なのでしょう・・貴方も是非シャボン玉ボケをご堪能下さいませ。非常に細く繊細なエッジを伴う「真円のシャボン玉ボケ」表出は、そうざらに出くわす円形ボケではありません(涙) 言っちゃ悪いですが旧東ドイツのMeyer-Optik Görlitzどころの話ではありません (何しろ普通の写真の立体感やリアル感に質感表現能力まで凄いから/マイヤーとは別次元です)。

んなの「あくまでも日本製オールドレンズの範疇だろう」と言われたら、元も子もありませんが(笑)、それはそれ、マイヤー一極主義とはまた趣の方向性だって・・違うんだ!と言ってし
まいます(笑)

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そんなこんなで現在オーバーホール工程を進めている最中ですが、スペインから届いたものの
完全解体してみれば「何処ぞの某有名整備会社の手による毎度の如くマウント部内部のパーツの使い方をミスっている個体」の為、相変わらず絞り羽根の開閉制御に「ゴマカシの整備」が現れています(笑)

総金属製」に限らず、凡そこの「FUJINON 55mm/f2.2シリーズ」は、10本中半分以上の割合でマウント部内部パーツの使い方をミスっている為、おそらくこの会社 (有名な整備会社です) が専ら頻繁に片付けていたように思います。

・・つまり、日本で整備されてから、どう言うワケか欧州にまで渡って再び帰ってきた?(驚)

はたしてそれが完全解消できて、無事にオーバーホール済でのヤフオク!出品が叶うのか
乞うご期待です!

ちなみにいろいろコスト高なのと、さすがに市場出現率激減傾向なので、今後どんどん価格高騰していきます。
今回のオーバーホール済でのヤフオク!出品は・・・・、

        49,500円

ですです・・!!!(驚)

ちなみに前回出品時は「44,500円」でした (2023年3月)(泣) また現在オーバーホール作業中ですが、いつ頃完了するのかは不明です・・きっと数日内に完成して、このブログにもアップすると思います (アップと同時にヤフオク!出品です)。

《 経 過 報 告 》
現在完全解体してのオーバーホール工程が終わりましたが、今回扱った個体の光学系は『まるで新品状態』と、もの凄く良い状態を維持しています!(驚)

おそらく今までに扱ってきた「FUJINON 55mm/f2.2シリーズ」の中では
一二を争うレベルで、透明感高く、スカッとクリアで、当然ながらLED光照射でもコーティング層経年劣化に伴う極薄いクモリを100%発見できません!

・・遥々スペインにこんな個体が取り残されていたなんて、涙誘います(涙)

そもそも『総金属製だから光学系内の状態が良い』との期待は膨らみますが、一般的なオールドレンズに倣えば決してそんな事にはなりませんね(笑) さすが筐体外装の多くが樹脂製でヒビ割れしていたり、欠けたりしている個体が多いとそんなふうに良い方向に期待値が上がってしまうのも人情と言うものです。

しかしそれがリアルな現実と明言できる、誠に素晴らしい光学系を維持しているものの、その反面やはりヘリコイドネジ山には「白色系グリース+潤滑油」の影響で、一部にアルミ合金材融着の痕が残り (僅か3㎜)、現実的に再現性が低いですが「極僅かにツッと抵抗を感じる」箇所が1箇所あります(泣)

その箇所でほんのりと (ツッと) 抵抗を感じても、通り越してしまい「アレ?」っとその位置に戻りますが、再び通過しても今度は抵抗を感じなくなっている (つまり分からなくなってしまう) と言う「再現性が低いトルクムラ」です(泣)

当方ではこのような状況を指して「グリース溜まりの影響」と呼んでいますが (ネジ山の山谷にそのような因果に至る凹凸が残っていなければ、一切発生しない現象)、全く以てそんな印象です。

詰る処、光学系の素晴らしさと引き換えに、距離環を回すトルクに極僅かな瑕疵が残るような・・手放しで飛びつけない何とももどかしい個体の「里帰り」のようです(笑)


話は変わりますが、当方の叔父が戦後復員してきてから多くを語らなかったのをフッと思い
出しました(涙) 大日本帝国陸軍の野砲隊に所属し、ビルマ戦線に出征しましたが、彼の無謀
極まりないインパール作戦初期段階の戦闘で重症を負い、運良く後方送致されたが為に生き
残りました。所属部隊で生き残ったのはたったの2人で、おそらく数百人いたであろう野砲兵の規模からすれば本当に信じられない犠牲です (軽榴弾砲の部隊だったのか不明)(涙)

今ドキのお若い方々には「内地 (日本国内のこと)/外地 (海外のこと)」の表現はピ~ンと来ないでしょうが(笑)、確か当方がまだ香港に住まっていた頃も「内地」と言っていたのを覚えています(笑) スペインと地勢的にだいぶ離れているものの、そんな事を思い出し感慨深くオーバーホールの作業に勤しみました。単なる「里帰り」ではありますが、当地にてどんなふうに活躍できていたのかが気になるところではありますが(涙)・・願わくばこの子の余生にも再び華を持たせたいと想うばかりでございます(涙)

・・どうぞよろしくお願い申し上げます。