残念ながら・・(涙)
このページの最後 (一番下) に別件で出品中のBiotarの解説を追加しました
今現在 (2022年2月2日) ヤフオク! に出品しましたが、今まで2年前から探しまくって調達し用意した旧西ドイツのBRAUN NÜRNBERG (ブラウン・ニュルンベルク) 社製レンジファインダーカメラ「Paxetteシリーズ」を手放すことにしました(涙)
ちなみに当方は10年前からオールドレンズのオーバーホール作業などをヤリ続けていますが然しながら希にみる「フィルムカメラ音痴」と言うか無知なので(笑)、こんなレンジファインダーカメラなどに手を出して「2年掛かりで収集」など以ての外ときッとお叱りを頂くハメになります(怖)
ところがこれらレンジファインダーカメラたる「Paxetteシリーズ」を集めた動機が問題で(笑)『それらオプション交換レンズ群で疑似マクロ化をやってしまう』と言う下心丸出しの不純な動機だったから、本来「フィルムカメラ音痴」たる当方にはそのボディ側などどうでもいい
・・となるハズだったのが実際に手に取ってイジってみたら「うぅ〜何とも手持ちがシックリ来て愛着が湧いてきた!」から不思議!(驚)
さらに言うなら「フィルムカメラ音痴」にプラスして「写真撮影のスキル皆無!」「写真撮影センス皆無!」と来るから当然ながらフィルム印画紙など入れ込んで撮影する事などあり得ません(笑) まさに単なる収集家みたいな話だったワケですが、そもそもスタート地点が『疑似マクロ化』と言う不純な動機だったので、きッと人気が出てボディのほうも集めてみると・・きッとステキかも?!
・・などと先に妄想が膨らんでしまったからどうしようもありません!(笑)
ところがイザッ『疑似マクロ化』にこだわって完璧に必要になる接続環/リング/輪っかやマウントアダプタなどなど一式揃えてオーバーホール済でヤフオク! したら・・「???」
全く人気がありません!!!(涙)
・・そうなんです、これが現実なワケです(笑)
そんなワケで今まで2年間に集めまくった「まずは疑似マクロ化するつもりだったオプション交換レンズ群」のお次にどんどん増え始めた「Paxetteカメラシリーズ」もなるべくタイプの異なる個体を手に入れつつ、然し「オプション交換レンズ群のほうは稀少品まで含む」勢いで揃えに揃えて『フフフッ・・疑似マクロ化やっちゃうぞぉ〜!』と一人ニマニマしていた次第です(笑)
結局2年掛かりで何とか10本の『疑似マクロ化』セット品をオーバーホール済でヤフオク! に出品して、何とか落札に漕ぎ着けましたが「ハッキリ言って皆さんの関心の無さ・・メッチャキツイ!(涙)」だったワケですョ(笑)
もちろん実際にご落札頂いた方々10名様には9名様からいろいろ使ってみた感想や『疑似 マクロ化の素晴らしさ/楽しさ/直感的な操作性』などなどお褒めの御言葉や感激を共有できた次第ですが・・如何せん「人気なし!!!」は間違いのない事実です(笑)
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・・という事で楽しみにしていた一般的な一眼レフ (フィルム) カメラで言うところの焦点距離135mmクラスたる中望遠レンズ域のモデルによる『疑似マクロ化』などは最短撮影距離を凡そ「1/4まで詰めてトロットロの疑似マクロ化!」に仕上げて近接撮影できるとワクワクしていたのが、蓋を開ければ誰からも期待されずに終わると言う何とも情けない結末です(笑)
手持ちの全ての「Paxetteシリーズ」のモデルを今回処分し楽しみにしていた『疑似マクロ化からの撤退!』を決意しました。
・・これが現実なので仕方ありません(涙)
オールドレンズに於ける一般的な「延長筒による等倍マクロ撮影」と言う面倒くさい道具を 使わず「撮りたい時にマクロ撮影」たる直感的な操作性を追求したのが仇となり(笑)、誰からも受け入れられずこんな結末です(笑)
・・本当に情けない(笑)
レンジファインダーカメラが好きな方は是非ご覧になってみて下さいませ。取り敢えずちゃんと動く個体を中心に今まで収集してきたので、モデルバリエーションも被らないよう注意していた分、M39ネジ込み式マウントのタイプを網羅できていると考えます。
また附属させているオプション交換レンズ群などは結構稀少品があったりして、例えばRoeschlein−Kreuznach製中望遠レンズなどはなかなか手に入らなかった記憶があります。
またEnnalytモデルがあったりゼブラ柄の格好いいのとかもあり、なかなかだと思います。
以上『疑似マクロ化からの撤退!』なので、残念ながら今後は扱いをやめます。
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このページでお話した「Paxetteシリーズの疑似マクロ化からの撤退!」とは全く関係ないのですが、今現在「ジャンク扱い」でヤフオク! 出品している旧東ドイツのCarl Zeiss Jena製 標準レンズ「Biotar 5.8cm/f2 T black《前期型−III》(exakta)」について問い合わせが来たのでここで解説します。
この出品個体は当時の旧東ドイツはCarl Zeiss Jenaが戦後まだ「シルバー鏡胴モデル」ばかりを発売していた時代にあくまでもカラーバリエーションの一つとして「ブラツクバージョン」を追加発売したある意味貴重なモデルです。
どうして貴重なのかと言うと第二次大戦後に当時発売されていたオールドレンズはその多くがシルバー鏡胴モデルばかりでしたから「ブラックバージョン」自体がそもそも特別だったと 言えますが、実はそれにプラスαの要素があります。
シルバー鏡胴モデルが廃れていくと次に登場したのが「ゼブラ柄モデル」で世界規模で流行りました。さらにその後1960年代後半辺りからやはりゼブラ柄の人気も落ち目になりいよいよ 今現在まで続く完全な黒色鏡胴モデルへと発展していきます。
ところがこの時の黒色鏡胴モデルの多くはマットなメッキ加工を施されているタイプが多かったので、そもそも光沢感のある「ブライトブラック仕上げ」のメッキ加工で登場したモデル 自体が少ないと考えます。
旧西ドイツの光学メーカーが当時発売したブライトブラックな光沢感のあるモデルも多少在りますが17枚もの絞り羽根を装備した真円に近い完全なる円形絞りのオールドレンズとなると非常に少ないのです (同じ光沢感があっても旧西ドイツ製モデルはどちらかと言うと鈍い光沢感に仕上げたメッキ加工)。
あくまでも筐体の塗色にこだわって考察するとそんな話になりますが17枚の絞り羽根を装備した円形絞り方式のオールドレンズとなると「まさにシルバー鏡胴全盛期」のオールドレンズしか存在しません。
前置きが長くなりましたが頂いた問い合わせの内容がまさにこの点に注目しておりさすがだと感心してしまいました(驚)
今回出品個体が「ジャンク扱い」である理由は「光学系の状態が悪い」が為にオーバーホール後の実写を敢えて掲載し知らしめているくらいなのですが、その問い合わせによると「光学系だけそっくり交換したら操作性はOH済なので完璧な状態になる」との話のようです(笑)
まさに仰るとおりで「それを解説したらもっと値が上がるかも知れない」との当方へのアド バイスだったワケですね(笑)
いやぁ〜何とありがたいことか・・(涙) お礼申し上げます。
Biotarの光学系は右構成図のように典型的な4群6枚のダブルガウス型構成ですが、今回の出品個体で問題がある群は第1群 (前玉) と第3群〜第4群 (後玉) までなので、右構成図で 色に塗った第2群の貼り合わせレンズだけはスカッと抜けていてクリアなのです。
従って近い頃に発売されていた「シルバー鏡胴モデル」の中でモデルバリエーションの展開に伴い実装していた絞り羽根が初期の17枚〜12枚まで減じられた間に登場していたモデルなら光学系の設計は同一という推測が成り立ち確かに仰るとおり「転用/入替が叶う」話になるという点に着目してメール送信してくれたワケです (モデル選定は最短撮影距離をチェックすれば分かり易い/90cmが転用可能)。
さすがで御座います・・(涙)
従って入れ替えるなら第1群前玉と第3群の貼り合わせレンズに第4群の後玉・・3つを入れ 替えればスカッとクリアな光学系で、且つ操作性は既にオーバーホール済なので完璧な個体に仕上がります。
腕に覚えがある方は是非ともご検討下さいませ。
この場を借りて貴重なアドバイスを頂きお礼申し上げます。「ジャンク扱い出品」だからと 放置プレイ状態だったのを暫し反省中で御座います・・(笑)