◆ ISCO-GÖTTINGEN (イスコ・ゲッチンゲン) WESTRON 35mm/f3.5《後期型:樹脂製》(exakta)

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※解説とオーバーホール工程で掲載の写真はヤフオク! 出品商品とは異なる場合があります。

今回完璧なオーバーホール/修理が終わってご案内するモデルは、旧西ドイツ
はISCO-GÖTTINGEN製準広角レンズ・・・・、
WESTRON 35mm/f3.5《後期型:樹脂製》(exakta)』です。


  ЯПОНІЯ З УКРАЇНОЮ!    Слава Україні!  Героям слава!  

上の文は「日本はウクライナと共に! ウクライナに栄光あれ! 英雄に栄光を!」の一文をウクライナ語で国旗色を配って表現した一文です。現地ウクライナでは民衆が「ウクライナに栄光あれ!」と自らの鼓舞を叫ぶとそれに応えて民衆が「英雄に栄光を!」と返すようです。

Slava UkrainieieGeroyam Slava

話がちょっと脱線しますが、日曜日にオーバーホール/修理ご依頼分のオールドレンズ3本に
ついて完全解体作業を始めていたら、工具を置いた拍子に倒れてその柄が・・何とパソコンの「ハードディスクのクローンコピーボタン」を押し込んでしまい、刺さっていた2本のSDDのランプがチカチカ始まった・・ではありませんか!!!(驚)

2台のSSDをハダカで差し込めるクローンコピー機なのですが、単独使用もできるので普段それで使っています。いつもは1TB→500GBの向きで差していたのに、ミスッて逆向きに差し込んでいたから「500GB→1TBクローンコピー」が始まってしまったワケです!(驚)
(起動HDDが500GBで写真データやアプリは1TBに入っていた)

つまり500GBのクローンコピーが始まってしまった!(驚)

大慌てで解除したくとも、そんなボタンがありません(泣)・・結果2台ともクラッシュしてしまい全く存在しない状態に陥り、日曜日から昨日までの5日間「ひたすらにデータ取り出しと再構築」作業に日夜取り組んでいた次第です(涙)

・・何とアホな話か!!!(涙)

おかげで5日間収入の足しになる作業にはなっておらず、生活費がヤバいではありませんか!
・・復旧作業が終わり、ようやくこのようにブログの更新ができる環境 (つまりアホの醜態前の状態) に舞い戻った次第です(涙)

・・今、これがどんなに幸せいっぱいなのか思い知って、心が涙しています!(笑)
・・九死に一生を得たとは、まさにこのような状況です!(笑)

とは言っても、バックアップコピー用にクローンコピー機を買ったのに、3年分のデータが
一瞬で飛んでしまい・・あぁ~、どうしてこんなハメに陥るのか?!!!

そうです・・このブログで言いたい放題だから、きっと罰が当たったのです!(涙)

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今回完璧なオーバーホール/修理が終わってご案内するモデルは、当方がオーバーホール作業を始めた12年前からの累計で、当時の旧西ドイツはISCO-GÖTTINGEN製準広角レンズの括り「35mm/f3.5」として捉えると8本目にあたりますが、今回扱った個体「後期型」の樹脂製だけに限定してカウントすると僅か4本目です。

この「後期型」たる樹脂製の意味ですが、筐体外装で「フィルター枠
距離環、指標値環、絞り環
」の外装材がプラスチック製であることを指して表現しています。

左写真は今回の個体をバラし始めて取り出した、それら樹脂製の外装を本来の順番で単に上から積み上げて撮影しただけです。

まだ溶剤で洗浄しておらず、素のままの状態です・・どうしてこの
ように「白濁化」してしまったのか???

答えは意外と簡単な話で「生産時点に樹脂材に被せた光沢塗膜が経年で白濁化した」のがその因果関係です。本来は左写真のように「光沢が残る表層面を維持」するべきですが、市場流通品の多くは白濁化しています(泣)

日本製のオールドレンズなら同じような当時のモデルで例え樹脂製でも、このように白濁化してしまう工業製品は相当少ないハズです。実はこれがこの当時の旧西ドイツ製工業品に多い塗装で、確かなことは分かりませんが、おそらく塗料の成分/配合が当時の日本とは違うのだと思います。例えば、当時の日本製工業品の多くが既に「塗料に経年に伴う白色の退色を防ぐ成分を配合していた」ので、製品の白文字刻印なども半世紀以上経った現在もなお真っ白だったりします(笑)

同じように、例えば当時の旧西ドイツ製の金属製工業品も「表層面に被せている鈍い光沢剤の成分/配合が日本のそれとは違う」ので(泣)、仮に木綿の雑巾などで強くゴシゴシすると「アッと言う間に表面に非常に微細な擦りキズがつく」ので怖いです!(怖)

同じ当時の製品でも、米国製なら金属製でもちゃんとコーティングされているのですが、旧西ドイツ辺りの欧州製品は、意外に多かったりします (フランス製のオールドレンズにも多い)(泣)

大騒ぎするような話ではありませんが(笑)、こういう部分にも日本の工業製品に対する真摯で地味で研究心旺盛な「気配り/配慮/追求」と言った気概を感じたりします(笑) 当方の記憶でも
1960年代辺りのアイボリー塗装が経年で真っ黄色に変色していたりしますが、1970年代以降の製品には少ないような印象があったりします(笑)

まぁ~そんな次第で、今回扱ったオールドレンズの筐体外装は樹脂製ながら「白濁しまくりの状態」です(笑)・・ところが、その白濁化自体が「今回のご依頼者様の依頼内容」だったりしたので・・まさに戦々恐々!(怖)

とは言っても当方は昔家具専門店で働いていた頃に、社の職人直伝による「磨き技術の伝授」を受けている為、今回本当に久しぶりにその作業に勤しんでとても懐かしかったりしました
・・ありがとう御座います!(笑)

従ってオールドレンズで言うなら、例えばシルバー鏡胴モデルなら古ければ真鍮製/ブラス製もありますし、その後にはアルミ材削り出しが登場します。表面がピッカピカに光り輝くクロームメッキを被せているなら薄いですが、経年の変質が少ない場合もあります。一方アルミ材の削り出しなら、経年劣化進行に伴い酸化/腐食/錆びにより「白濁化」或いは「アルミ合金材の内部へサビが侵食」により白っぽい菌糸状の痕がポツポツと残っていたりします。

逆にゼブラ柄や黒色鏡胴時代のオールドレンズなら、例えば距離環などのローレット (滑り止め) には経年の手垢が茶色に残っていたり、塗膜面に油脂成分を糧として菌糸上に根を下ろしたカビが一面に広がります (塗膜面を光に翳すと網目状/斑状に微細な凹凸が見える)(怖)・・
磨き込みをしても、これらのカビ除去痕は既に金属材にまで侵食しているので完全除去が難しく、どうしてもその痕跡が残ったりします(涙)

・・今回の樹脂材白濁は、そういうハードルが高い作業の一つとも言えるのです(涙)

経年で単に置かれたまま保管していれば、表層面の光沢塗膜の酸化が進んでしまい白濁しますが、何かに入れて大事にしまっていたのなら2枚目写真のようにいまだに光沢感を残した状態を維持していたりします。しかし例えば一番多いのが「本革製の収納ケースや巾着袋に入れて保管」ですが(笑)、実は皮革製品もカビ菌の格好の餌ですから、内部のオールドレンズは堪ったものではありません!(怖)・・光学系にカビが培養されるのは必然だったりします(笑)

ちゃんと本革ソファのように「定期的にローションで手入れする」なら本革製品も経年によるヒビ割れを防いでカビの繁殖防御にもなり得ますが、放置プレイで単にしまっていただけでは「カビ菌の餌」でしかありません(怖)

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ISCO-GÖTTINGEN社は当初Bad Kreuznach (バート・クロイツナッハ) 市に1913年に創業した「Optische Anstalt Jos. Schneider & Co」の姉妹会社として創設されたものの、フランス国境に近すぎた事から主体的な位置付けの兵器製産工場をGÖTTINGEN (ゲッチンゲン) 市に移したようです。

1941年にWeende (ヴェーンデ) の大砲通り (現高速27号線沿い) のビルに強制収容所の囚人により工場が建設され、後の1944年までにニーダザクセン州南部でトップ30社に入る大規模な兵器工場に様変わりしたようです。当時最大で653人を強制労働させていたようで
その内訳は東部労働者46人 (ポーランド人/ロシア人など)、西部労働者113人 (連合国軍捕虜、及び女性含む)、西洋人労働者41人 (フランス人) 他囚人453人 (ユダヤ人) だったようです (1944年12月31日時点)。

ふ〜ん、オモシロイなぁ〜と思ったのは(笑)、強制労働させていた囚人でフランス人だけが「西洋人」とのドイツ語での分類区分けで捉えていた (特に当時のゲシュタポ/ナチスドイツの秘密国家警察組織) 点で、その一方で連合国軍の兵士捕虜は戦線地域別に東部と西部で分類していて「決して西洋人呼ばわりしていない」のが敵意丸出しで、なるほどなぁ〜と思いました (専門研究者の論文より調査)(笑) 特にナチス政府となれば「アーリア人絶対主義」的な概念で、優生民族/種族との捉え方からしても、もの凄い考え方と言うか概念だと驚嘆を隠せません(怖)

例えば1942年1月20日に戦時中ドイツはベルリン西部近郊 (高速利用で約30分) に位置する「Wannsee湖 (ヴァンゼィー)」と言う当時ナチスドイツ高官向けの高級住宅地で、親衛隊所有邸宅で開催された「ユダヤ人絶滅計画検討会議」を題材にした、現在のドイツ製作映画ヒトラーのための虐殺会議 (邦題)(原題:THE CONFERENCE) を鑑賞しても、リアルに史実に忠実を期したとの事ながら、会議の内容は「如何に効率良く合理的に欧州のユダヤ人を虐殺するのか」についてナチスドイツの各省庁を跨いで、且つ軍組織各部署の高官が討議した内容であり、このような内容の会議が現実に開催されていた事実/歴史に驚愕しかあり得ません(怖)

それら会議に参加しているナチスドイツ高官達は、自らの立場を堅持したいが為に参加しているのではなく (一部はそのようにも見えましたが) あくまでも或る特定の民族/人種をこの地球上から抹殺するのが良心であり、正義であるとの概念 (実際映画内でも語られていましたが、自分達の子供や孫の時代と言う近い将来を見据えても、ユダヤ人絶滅はまるで親として当然の義務であり責務との考え方) に染まっている時点で、人間とは本当に怖い生き物なのだと改めて感じ入った次第です (実際のヴァンゼィー会議でのタイピング及び筆記による詳細な議事録/或いは参加者の戦犯裁判や戦後記述などを参考にした再現映画)(涙)

当時のヨーロッパ在住ユダヤ人約600万人に対する国ぐるみ/民族ぐるみによる組織的な迫害及び虐殺を指して「1933年〜1945年のホロコースト」と定義されていますが (実際亡くなられた方々の人口/ヴァンゼィー会議での想定計画人口は1,100万人)、優生民族主義やもっと平たく言えば人種差別/民族迫害などは今現在の世界中でも相変わらず起きている現実であり、平和なニッポンで生まれ育った当方などにしてみれば、自分の人生の晩年をどう幸せに過ごすのかなど、そんな事ばかり考え暇がありませんが(笑)、人間たるモノ「自らの人生を如何に有意義に平和に全うすべきか」固執するのが、現代の21世紀の望ましい姿ではないかと、まるで思っていた自分が・・そんなのはまさに甘々ですね (反省)!(汗)

  

↑戦時中は主に航空機用光学製品や様々な軍需用品を製産しており、製品銘板には「KQC」の暗号名で製造会社刻印されていました。上の写真は大戦中のISCO-GÖTTINGEN製品で「航空撮影用機器 (左)」に「夜間監視用双眼鏡 (中)」そして「爆撃機Ju-88用計器時計 (右)」です。

戦後登場した一眼レフ (フィルム) カメラ「Edixa-MAT REFLEX」や「EXAKTA」或いは「PRAKTICA」など向けに、様々なモデルが供給されたものの、正規のオプション交換レンズ群としてフィルムカメラの取扱説明書には一切記載されていなかったようです。ここでもSchneider-Kreuznach製モデルとの差別化が気になるところです(泣)


↑今回の扱いモデルを、単にマウント規格だけに限定して捉えようとすれば「M42マウントexaktaマウント」しか当時生産されていなかったようですが、その一方で実は当時はまだ戦前~戦後で主流だったレンジファインダーカメラのほうが中心的な位置づけだったので、むしろそちら側のマウント規格のほうがモデル数が多かったりします(笑)

左上端から順に・・・・、
◉ 上段:WESTRON 35mm/f3.5ゼブラ柄 (ISCO-GÖTTINGEN)
◉ 上段:WESTRON 35mm/f3.5樹脂製 (ISCO-GÖTTINGEN)
◉ 上段:WESTRON 35mm/f3.5 M39マウント (PAxette向け)
◉ 上段:WESTRON 35mm/f3.5 M39マウント (Akarette向け)
◉ 下段:WESTRON 35mm/f3.5 バヨネットマウント (Paxette向け)
◉ 下段:WESTRON 35mm/f3.5 バヨネットマウント (REGURA向け)
◉ 下段:BEROGON 35mm/f3.5 ゼブラ柄 (ベンダー不明)
◉ 下段:BEROLINA 35mm/f3.5 ゼブラ柄 (Meyer-Optik Görlitz製OEM)

上記羅列の如く、WESTRON銘で一眼 (レフ) フィルムカメラ向け製品は、上段の左側2枚の写真モデルだけです。他の4つのモデルは全てレンジファインダーカメラ向け製品なので、如何に当時主流だったのかが理解できると思います。

一方下段右端の2枚は「BEROGON」が今回扱ったモデルと内部構造が全く同一で「ISCO-GÖTTINGEN製のOEMモデル」と推定でき、さらに「BEROLINA」は、その内部構造から当時旧東ドイツ側のMeyer-Optik Görlitz製OEMモデルと判定を下せます(驚) これらの根拠はいずれも「光学系の設計と駆動方法」でこのモデル大きな特徴と共に判定基準でもあります。

ISCO-GÖTTINGENは戦後処理の問題で (創設の位置づけ自体がナチス政権による軍需産業勃興なので) 1950年代初頭まで主流だったシルバー鏡胴モデルの開発/生産には出遅れたようです・・その関係からシルバー鏡胴モデルには広角レンズ域の製品がありません。本格的に開発/生産がスタートしたのは1960年代以降なので、必然的にゼブラ柄から黒色鏡胴モデルへの移行期に差し掛かっており、業界内でのポジショニング的にも微妙な立場だったと思います。
(実際当時ユダヤ人による戦後ISCO-GÖTTINGEN社への評価は相当厳しかったりする)

オールドレンズの内部構造面でも、確かに当時の同じ時期で比較した場合に、旧西ドイツ内のSchneider-KreuznachやSteinheil München、或いはA.Schacht Ulmなど比較すると、複雑化していた中で明らかにむしろ簡素化に向かっていたのが見えてきます・・その背景には例えば戦中から勤務していた従業員への批判はもとより、社の解体要請まで当時の議会で議論されたようなので、業界内で主体的にISCO-GÖTTINGEN社製品をセットレンズとして扱うフィルムカメラメーカーが少なかったのも納得できそうです (つまり企業利益追求に障壁があった)(涙)

ネット上では決して廉価版モデルの光学メーカーではないと謳われていますが、以前ドイツ人に伺った話によると、対外的な印象から好んでISCO-GÖTTINGEN製モデルをセットレンズに据えたがるフィルムカメラメーカーは、むしろ少なかったと聞きました。結果的に企業利潤よりも販路の確保のほうが当時は最優先課題だったままに、最終的にSchneider-Kreuznachに吸収合併されていったのが納得できます。

特に今現在の「イスラエル vs パレスチナ問題」の如く語られる傾向をみても「ユダヤ人 vs アラブ人」的な捉え方にマスメディア含め大きな警鐘を与えたいです(怖)・・そもそも「ユダヤ人
/バレスチナ人
」と区切ること自体にムリがあり、その背景は決して宗教や個人の信仰だけで
判定を下せず、合わせて人種や民俗学の研究分野からもその区分けは相当難しいです。

それをナチス政府が強権的に法案を通過させ「ユダヤ人の区別」の根拠を外見的要素、話し方或いは生活様態や信仰、家系の遡りや混血状況まで含めたために「ドイツ系ユダヤ人」までが迫害対象となりました・・「パレスチナ人ハマスだ!テロ組織だ!」との捉え方は、まさにこのようなナチス政権時代の世間様相に似ているように見えてなりません(怖) 当方から見れば
そもそもイスラエルがハマス対策の政策をミスッた結果が今現れているとも受け取られ、一概にパレスチナ人だけの問題と大括りしてしまう考え方に危険性を感じます (いったいモサドは莫大な金を使って何をしていた???)。

元を正せば遥か昔、紀元前5000年辺りからの様々に変遷した当時のエジプト領域内でのユダヤ人に対する奴隷制度から端を発して、モーセの十戒の如く「出エジプト記」の伝承をみても、その当時どうしてパレスチナ人が現イスラエルに住まっていたのか?・・まで遡れば、近隣諸国や民族内での紛争は絶えず、今に始まった話でもありません(泣) そのような長大な背景の中で語られるべきであり、とても難しい内容です。

同じように見るなら、昨年来のロシアによるウクライナ侵攻も、そもそもゼレンスキー大統領が大統領就任後2014年まで「ロシア宥和策」に舵を切っていたことにも問題が在ったのではないかと考えます (プーチン大統領に付け込む隙を与えてしまった)。

確かに戦後の独立国相手に軍事侵攻するのは今の現代では決して許されるべき話ではなく、徹底的に抗うべきですが、かと言って一概に単純に結論づけるのも如何なものかと思います・・祖はルーシー人に始まる民族の塊として、近隣で虐殺/略奪/強姦のヤリたい放題だったのはバイキング含めたウクライナ人の始祖ではないのか???・・むしろ当時ロシア人はスラブ系で搾取される側だった時代。

その意味でも、イザッ事が起きてからは悲惨な状況にしか至らないので(涙)、事前にどれだけ外交面でしっかりと安全保障を近隣諸国に訴えられるのかが問われる時代なのではないかと思います。単に自衛隊装備品を増強するだけではとてもロシア/中国/北朝鮮の三国相手に敵わず(涙)、米国に頼るにも「先ずはいの一番で自衛隊の損耗は必須」との考えに立てば、自ずとその人命に思いを馳せた時、とても「それは義務だから」と納得できる話ではありません(涙)

今後の50年間でとても危惧するのは「経済安全保障/資源安全保障/革新的技術安全保障」と決して一国に頼らない安全保障面を模索する方向に舵を切っていますが「その前提をどうして誰も考えないのか???」と言いたいです・・その前提はイザッ事が起きれば犠牲は必須の覚悟の上で、それでも国も国民も生き残れる道筋を今からちゃんと用意する・・ではないのか、それって何だか先の大戦前夜の流れに似ているようで、子ども達や孫の時代まで見据えた時にとても怖いです。

肝心な方向性を欠如していないか??? どうして世界に今のニッポンの素晴らしさ「秩序/規律/平和そして協調して和を尊ぶ姿/他人を敬う姿」をもっと知らしめないのか???・・とも考えます。それは島国だからできた話で、陸伝いの世界では「実現不可能な異次元の国」と片付けてしまうには、まだまだ時期尚早と考えます(泣) 先ずは如何に世界へ発信するのかが最大課題ではないでしょうか・・軍事に頼らない今のニッポンにこそ残された、唯一の方向性ではないかしら・・YouTubeでこの番組を毎回見ていると、確かに番組の性格上、その脚色が強いのかもしれませんが、香港やロスに住んでいた身の上からすれば、あながち外国人達のニッポンや日本人に対する正直な反応も多分に含まれていると強く感じています (Momoka Japanさん・・いつも楽しみにしています!)

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↑上の写真はFlickriverで、このオールドレンズの特徴的な実写をピックアップしてみました。
ピックアップした理由は撮影者/投稿者の撮影スキルの高さをリスペクトしているからです
(クリックすると撮影者投稿ページが別ページで表示されます)
※各写真の著作権/肖像権がそれぞれの投稿者に帰属しています/上記掲載写真はその引用で
転載ではありません。

一段目
左端の実写2枚は円形ボケが崩れて収差ボケへと変異するさまをピックアップしています。
また右側2枚は背景ボケの素直さと言うか、適度に曖昧さが残っている分で好感が持てる事と、合わせて「独特なコントラストの付き方」も当方の好みなので、ある意味このような写りは琴線に触れます(笑)・・ギラギラにコントラスト贔屓な写りではない部分に惹かれます。

二段目
この段から少々複雑に絡み合ってくる描写性が色濃くなってきます・・ISCO-GÖTTINGEN製オールドレンズ達の写りとして特徴だったりします。いわゆる旧西ドイツ側の巷で「シュナイダーブル~」と揶揄される要素なのかよく分かりませんが(笑)「写真のカラー成分に青色成分が強く残る」と思いきや、実は「或る特定の境界でコロッと色成分の振り分けが激変して他の色成分に大きく影響を来す」表現性として、この段から集中的にピックアップします。

この段は基本的に人物撮影を確認していますが、その表現性に於いて前述の話に至ります。

左端の実写は人物の周りの建物外壁や路面などのグラデーションの素晴らしさ/素直さ/違和感の無さとして挙げました。一方2枚目はまさに人物の肌色感覚です。3枚目はそれが白黒写真のグレースケールの世界ではどのように変化するのか・・その生々しさの残し方としてピックアップしています (なかなか臨場感あふれる白黒写真です/白黒でもこれだけ場の雰囲気をリアルに残せる溜息モノのの写り)(笑) 4枚目の写真はガラス越しですが、そのガラス材にちゃんと青色成分が色濃く反射して残っています (ある意味ダークシ~ンなのに明るさとしてカラー写真にも反映できている)(驚)・・これはカラー成分が「白黒写真のグレースケールの世界では256階調に強制的に振り分けられる」ものの、その振り分ける境界はその製品のカラーコントロールによって違うので、一概に白黒写真だからと言って「この黄色は必ず明るさ方向に反映する」と決まらない事を意味します。そういう入射光のカラー成分振り分けについて、光学設計時に様々に戦略を以て開発されてきたのがオールドレンズですから、その意味で「単に画の
鋭さや収差の少なさ検証
」だけが本性の発揮ではないと、常々考えていたりします(笑)

それはもっと端的に述べるなら、当時のフィルム印画紙の積層設計でも変わるでしょうし、今ドキのデジタル一眼レフカメラ/ミラーレス一眼レフカメラの設計にも拠るでしょうから、なかなか一括りで述べられません(泣)

三段目
さらにこの段でも同じ発色性の傾向を確認できますが、被写体の素材感や材質感を写し込む質感表現能力の高さとしてピックアップしています。ところがどの実写にも「青色成分の影響」が見て取れ、その成分がどの色合いに変化しているのか視認できそうです・・つまり決して何もかもブル~な世界に堕ちてしまうのではなく、どの色合いに影響を強く表すのかで写真の質が変化しているのが素晴らしいのです!(涙)

例えば右端の車の写真は明らかに青色成分が影響しまくりの赤色表現です(笑) ところがその
一つ手前の木質感表現には決して青色成分だけの影響を残していません (木材の質感表現に
青色成分が貢献しているのか?
)。

四段目
この段では特に「その青色成分は如何に?」との立場からまとめてピックアップしました。確かにブル~の表現性がキレイなのですが(笑)、その一方で例えば植物のグリーンはコントラストが高めなものの、決して違和感には至っていません (かと言って素直でナチュラルな色合いでもない不思議な色付き方)。

ところが3枚目でこのモデルの青色表現性が劇的に現れます・・葉っぱのグリーンが普通なのにその背景の板目柄には明確に青色成分が残るのです(驚)・・この色成分の振り分け方、カラーコントロールの特性はISCO-GÖTTINGEN製モデルの大きな要素ではないかと考えています。

五段目
この段では白黒写真でもカラーでも色の振り分け方が独特なのを観る意味でピックアップしました。ここまで挙げたこれらの実写から、単に旧西ドイツ側の「ブル~の表現性」とは一括りにできず、それぞれのメーカーで振り分け方に意思表示が在るかの如くさえ見えてきます(驚)

↑当方がネット上に掲載されている数多くの光学系構成図や解説と異なる論説をこのブログに載せると、途端に「公然と平気でウソや偽りを拡散し続けている」と某有名処サイトのコメント欄に載せられたり、SNSで批判の嵐らしいので(涙)、ちゃんと証拠写真を載せないとイケナイみたいです(笑)

上の写真は今回のモデルから取り出した光学系の光学硝子レンズで、左端の第1群前玉から順に右端の第4群後玉です。

前玉 (左端) と後玉 (右端) がそれぞれ露出面の外側が上方向に向いて置いてあり、第2群と第3群は互いに内側方向を上に向けて並べています (つまり絞りユニット側が上方向)。

↑すると先ず、これらの写真から「このモデルでの光学系の設計概念とその駆動制御方法が明白に至る」点について、キチンと解説していきます (当方の論説がウソではないので)(笑)

上の写真は光学系第2群ですが、第2群の光学硝子レンズは格納筒にモールド一体成型なのが分かります。しかもこの格納筒は「前玉側方向に巨大なヘリコイドオス側ネジ山を併せ持つ」設計である事を赤色矢印で指し示しています。

つまり「鏡筒が直進動する」一般的なこの当時のオールドレンズ内の駆動概念とは全く異なる設計なのが、これだけで判明します・・光学系格納筒をダイレクトに動かしているのです!(驚)

しかもさらにこの格納筒はグリーン色矢印で指し示したように「距離環用の締付ネジ穴4個」まで備わるので、本当に指で掴んで直接光学系前群を丸ごと動かしている話に至ります!(驚)

・・このような設計は他に類を見ません (似た構造と概念は大変少ない)!(驚)

↑さらにオドロキな光学系の実態を解説していきます。上の写真は光学系第3群ですが、光学系後群側に配置され、且つ格納筒に一体モールド成形です。

↑さらに分かり易いように明るく写しましたが(笑)、凹んでいるのが見えます。この写している方向は「絞りユニット側方向を向いている」ので、この直前には絞り羽根が来ている事になります。

↑するとこの後群側格納筒には周囲にネジ山が備わるので「鏡胴にネジ込んで固定されたまま動かない設計」なのが判明してしまいます!(驚)

上の写真のとおりこの光学系第3群格納筒にはもう一つ「光学系第4群の後玉」が入る場所が用意されているのが分かる為「光学系後群側は2つの群が丸ごと固定」です (上の写真はひっくり返して、今度は後玉側方向から見て撮っている写真)。

しかも上の写真を見る限り「光学系第3群はどうやら2枚の光学硝子レンズを接着した貼り合わせレンズのように見える」次第です。

従って、これらの証拠写真から(笑)、このモデルの光学系は4群5枚のレトロフォーカス型構成と理解できるものの、その設計概念には「駆動制御まで併せ持たせている」思考が伺えますし、実際に内部でそのように動いています(笑)

右構成図は今回のオーバーホールで完全解体した際に光学系の清掃時当方の手によりデジタルノギスを使い逐一全ての光学硝子レンズを計測したトレース図です。

すると構成図の右側は光学系第3群~第4群後玉なので鏡胴に固定されるものの、前群側の「格納筒が丸ごとヘリコイド駆動でグリーン色矢印のように直進動する設計」なのが一目瞭然です。

上の右構成図で 色で着色している位置が無限遠位置の時の光学系前群の収納位置を示し、
一方 色着色の位置が距離環を回して最短撮影距離位置まで繰り出した時の光学系前群です。

従って「光学系前群側が動くのに後群側は固定位置のまま」なので、光学系前群で一生懸命拾ってきた入射光のうち、必要なモノだけしか後群側で活用していない設計なのが分かります!
このトレースした構成図に合わせて示したグリーン色矢印 (光学系前群の繰り出し/収納時の移動量) も、ちゃんと計測してどのくらい移動しているのかをトレースしている次第です。

これが入射光の色消し作業含め後群側の第3群で2枚の凹メニスカスレンズを接着してきた経緯で、できる精一杯の作業をヤラせている事が伺えます(笑)

イヤ、もっとお金かけて生産する余裕なかったの???とも思いますが(笑)、これだけ簡素化してきた中で、よくもこれだけの描写性能を残せたと、ちょっとした感慨深い想いにも到達したりします(笑)・・ISCO-GÖTTINGEN!偉いぞ!(涙) ユダヤ人からの絶叫批判の中でよく耐え凌いでこれだけのオールドレンズを世に送り出した。

日本も現ドイツの思考を見倣わないとイケマセンが、戦前~戦中~戦後と国として/国民として
/民族として、先達の想いや行いに対する良し悪しを、ちゃんと責任を以て世界に示し、悪しきは償いを述べ (お金を払うだけではなく)、良い部分は引き継いでいくと明言する勇気も必要だと、特に今のドイツ国民の話を聞いていると感じます(涙) その意味で政府ODAで世界中に貢献してきた事実は、ちゃんと今の世界の世代にも明確に宣言すべきであり、単にお金を出してきたとの憶測の隙を与えないよう明言告知すべきと強く思います。何事も曖昧に穏便に済ませると言う概念は、これからの分断の世界では「相手に隙を与えるチャンスにもなり得る」ワケで、その覚悟をちゃんと示すべき事も安全保障の一面ではないかと思いますね (特に日本政府は世界に向けた発信があまりにもお粗末すぎる)。

なお、結局このモデルの光学系はいったいどのような光学構成の範疇に入るのか、光学知識ドシロウトの当方には全く見当がつきません(笑)

↑完全解体した時の内部構成パーツ全景写真です。オーバーホール工程やこのモデルの当時の背景など詳しい解説はWESTRON 35mm/f3.5《後期型》(M42)」のページをご参照下さいませ。

ここまで掲載したオーバーホール工程の写真は「全て過去扱い品/個体からの転載」です。オーバーホール済でヤフオク! 出品する際の個体写真とは一部に一致しない場合があります。

DOHヘッダー

ここからはオーバーホール/修理が完了したオールドレンズの写真になります。

↑完璧なオーバーホール/修理が終わっています・・と言っても、冒頭解説のとおり「マウント部を溶かしてしまった為体な始末はどう落とし前をつける気なんだ?!」みたいな話で、全く以て穴に逃げ隠れる猶予すら与えられない状況です(怖)

確かに外装のほとんどが樹脂製ですが、この角度から眺めると意外に高級感を醸し出していると言うか・・褒め過ぎでしょうか(笑) しかしその吐き出す描写性がとにかく楽しいので、ゴミ箱に捨てるべきオールドレンズでは決してありませんね(涙)

批判の嵐の中でず〜ッと耐えてきた境遇に、まるで似たような当方も気づけば靡いたりしています(笑) それこそ正当進化で登場せずに (ナチス軍部の要請で創設) 正しい伝統技術も授からずひたすらに当時の軍需生産だけに特化してのみ生き残りをかけ、気がつけば戦後の逆境時代を迎えてひたすらに耐え凌いだその生き様が・・何だか当方にはとてもジ〜ンと来てしまい、思わず涙を誘います(涙)

今回のオーバーホール/修理作業をしているあいだじゅう、結局は自らの経緯・・リストラ退職の年に倒れて入院し、普通の働き口には就けず、独学だけでオーバーホール/修理の作業に勤しみ、然し詰る処、ちゃんとしたプロに師事して正しい伝統技術は伝授されておらず、自分ができる事だけに特化して生活費の足しにしていただけで、気づけばネット上でその批判の嵐の中
誹謗中傷メールに隠れての日々なのが、このISCO-GÖTTINGENの個体に触れていて、まるで
自分を眺めているかのような錯覚に囚われて、心が痛かったですね・・サラリーマン時代に、ちゃんと実績を残して人生の一里塚としての墓標すら建てられない自分がイケナイのですが(笑)

↑上の写真は当初バラし始めた時に取り出したヘリコイドオスメスと基台です。ご覧のように古い時代の「黄褐色系グリース」の上から押しのけて「白色系グリース」が塗られてしまい、変質して「濃いグレー状」に変わっています (グリーン色矢印)(泣)

当初バラす前の操作確認時に「ツルツルやスカスカを通り越してトルクが全く感じられない」ハッキリ言って違和感しかないオールドレンズでしたから、バラしてみればこういう状況だったのです(涙)・・ちなみに樹脂製なのは筐体外装パーツだけなので、これら内部パーツはちゃんとした金属製です (赤色矢印)。

↑こちらが当方のミスで溶かしてしまったマウント部です (exaktaマウント)(汗)・・いったいこのような所為が平気でできてしまう何処に「責任感」が在るのかと、何ひとつ弁明できません(涙)・・恥ずかしい以外の何物でもありません。

ムリしてマウントアダプタに装着すれば、できない事はありませんが「そもそも届いた時点でこのような悲惨な姿ではなかった」ので、何をか言わんやしかありません(泣)

↑もちろん普段「当方では弁償しません!」と大手振って言っている始末なので(汗)、そうは言ってもここまでダメダメな自分にホトホト呆れるしかなく「代替品の用意は至極当然な話」であり、直近でのヤフオク!落札を調べれば幾らで調達したのか判明しますが(笑)、全ては自分がバカだからです(笑)

↑光学系内の透明度が非常に高い状態を維持した個体です。LED光照射でもコーティング層の経年劣化に伴う極薄いクモリすら皆無です。但し、前玉露出面と後玉露出面のコーティング層は経年並みに劣化が視認できます。

↑そうは言っても言われなければ気づかないレベルでもありますから、撮影した写真には一切影響がありません(笑)・・何とも恨めしいマウント部の写真です (自分が悪い!)(笑)

↑筐体外装の多くを樹脂製で造りながら、イッパシに8枚の絞り羽根はフッ素加工していると言う先見性に「???」です(笑)・・もちろんきれいになり絞り環共々確実に駆動しています。絞り羽根が閉じる際は「完璧に正八角形を維持」したまま閉じていきます。

ここからは鏡胴の写真になりますが、経年の使用感が僅かに感じられるものの当方にて筐体外装の「磨きいれ」を施したので大変落ち着いた美しい仕上がりになっています。但し筐体外装はほぼ全てが「樹脂製」なので、磨き入れには限界があり、且つ「エイジング処理」も実施できません。

当方ではヤフオク! で流行っている「抗菌剤/除菌剤による清掃」などは絶対に実施しません。これをやると薬剤に含まれている成分の一部が金属の表層面に対して酸化/腐食/錆びを促す結果に至るので、早ければ1年、遅くとも数年でポツポツと錆が表れ始めます。

詳細は厚労省の「新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について」が詳しく解説しています。

↑距離環を最短撮影距離位置まで回して、最大限に繰り出した状態での撮影です。その結果 (光学系前群格納筒がダイレクトに繰り出す動き方なので) 赤色矢印で指し示したとおり「繰り出しに伴い隙間が現れる」造りです(汗) 合わせてグリーン色矢印で指し示してた絞り環の箇所にも設計上の仕様として、やはり隙間が介在します (接触していると互いが干渉しあい抵抗/負荷/摩擦が増大する)。

なおブルー色矢印で囲った「基台」部分が筐体外装として外に露出するにも「基本的な台座なので仕方なく (?) 金属製の設計」です(笑)

これに騙されましたねぇ~(笑) 基台が金属製なので「まさかマウント部の爪が樹脂製とは微塵も連想せずに洗浄のために溶剤容器に落としてしまった」のがマウント部が溶けた因果関係です(笑)

いつも「観察と考察」などと威勢の良いことばかり言っていて、コレですから恥ずかしいったらありゃしません(恥)

↑塗布したヘリコイドグリースは「黄褐色系グリース」を使い当方独自のヌメヌメっとしたトルク感に仕上げてありますが、そもそも「僅か半周しか回らない距離環」なので、トルクとしては軽めです・・ッて言うか、相手が樹脂材なのでシッカリしたトルクを与えるとすぐに違和感に至るので、仕方ない部分もあります(泣)

筐体外装の樹脂材はご覧の通り白濁を可能な限り除去して磨き上げしています。とは言っても肝心な「生産時点の光沢剤は一切残っていない」ので、このようにつや消し状態です(汗)

白濁の除去」と言われたら、まるッきしそれだけしかヤラないのか???・・と言われたら反論の余地がありません(涙) 何しろ着色はめっぽう下手くそなのでご勘弁下さいませ。

↑「マウントアダプタ部を溶かした罪」と「ピッカピカに光り輝いていない艶消しの筐体外装」のお詫びとして、代替で用意したマウント部の個体に付属していた品々をセットします (んなの言い訳にならない!)(笑)

もちろんフィルターも中古品ですが、キレイだったのでちゃんと清掃しました (当たり前だろ!)(笑)

今回のオーバーホール/修理に際しセットした附属品の一覧です。

《今回のオーバーホール/修理に際し附属するもの》
ノーブランド製汎用UVフィルター (中古品/清掃済)
本体『WESTRON 35mm/f3.5《後期型:樹脂製》(exakta)』
社外品樹脂製バヨネット式exakta後キャップ (中古品/清掃済/一部加工されています)
汎用金属製フード (⌀ 49mm) (中古品/清掃済)
汎用樹脂製スナップ式前キャップ (当初からの付属品)

ちなみにのexakta用後キャップは樹脂製ですが、内側のロック用引掛けが削られているので、装着すると回ります (単にハマッているだけの感じ)(汗) また金属製のフードを喜び勇んで装着して撮影してみたら「四隅のケラレが酷い」ので(笑)、このモデルにはもう少し薄い厚みのフードのほうが適しています・・標準レンズのほうにご使用頂くのが良いのかも知れません。

オーバーホール/修理ご依頼者様皆様に告知しているとおり、もしもお届けしたオールドレンズの仕上がり状況にご満足頂けない場合は、そのご納得頂けない要素に対して「ご納得頂ける分の金額をご請求金額より減額」下さいませ。
減額頂ける最大値/MAX額は「ご請求金額まで (つまり無償扱い)」とし、大変申し訳御座いませんが当方による弁償などは対応できません・・申し訳御座いません。

無限遠位置 (当初バラす前の位置に合致/僅かなオーバーインフ状態)、光軸 (偏心含む) 確認や絞り羽根の開閉幅 (開口部/入射光量) と絞り環絞り値との整合性を簡易検査具で確認済です。

もちろん光学系の光路長調整もキッチリ行ったので (簡易検査具によるチェックなので0.1mm単位や10倍の精度ではありません)、以下実写のとおり大変鋭いピント面を確保できました。電子検査機械を使ったチェックを期待される方は、是非ともプロのカメラ店様や修理専門会社様が手掛けたオールドレンズを手に入れて下さい当方の技術スキルは低いのでご期待には応えられません

↑当レンズによる最短撮影距離60cm付近での開放実写です。ピントはミニカーの手前側ヘッドライトの本当に「球部分」にしかピントが合っていません (このミニカーはラジコンカーなのでヘッドライトが点灯します)。カメラボディ側オート・ホワイト・バランス設定はOFFです。

各絞り値での「被写界深度の変化」をご確認頂く為に、ワザと故意にピントはミニカーの手前側ヘッドライトの本当に電球部分に合わせています。決して「前ピン」で撮っているワケではありませんし、光学系光学硝子レンズの格納位置や向きを間違えたりしている結果の描写でもありません (そんな事は組み立て工程の中で当然ながら判明します/簡易検査具で確認もして います)。またフード未装着なので場合によってはフレア気味だったりします。

↑絞り環を回して設定絞り値「f4」で撮影しています。絞り環操作にはクリック感が伴います。

↑さらに回してf値「f5.6」で撮影ししています。この絞り値になると写り方がガラッと変化します!(驚)

↑f値は「f8」に上がっていますが、ものすごい素晴らしい写りに激変しました!(笑)

↑f値「f11」での撮影です。

↑最小絞り値「f16」での撮影ですが、まだまだ絞り羽根が開いているので「回折現象」の影響など微塵も感じません(笑)

 回折現象
入射光は波動 (波長) なので光が直進する時に障害物 (ここでは絞り羽根) に遮られるとその背後に回り込む現象を指します。例えば、音が塀の向こう側に届くのも回折現象の影響です。
入射光が絞りユニットを通過する際、絞り羽根の背後 (裏面) に回り込んだ光が撮像素子まで届かなくなる為に解像度やコントラスト低下が発生し、眠い画質に堕ちてしまいます。この現象は、絞り径を小さくする(絞り値を大きくする)ほど顕著に表れる特性があります。

被写界深度
被写体にピントを合わせた部分の前後 (奥行き/手前方向) でギリギリ合焦しているように見える範囲 (ピントが鋭く感じる範囲) を指し、レンズの焦点距離と被写体との実距離、及び設定絞り値との関係で変化する。設定絞り値が小さい (少ない) ほど被写界深度は浅い (狭い) 範囲になり、大きくなるほど被写界深度は深く (広く) なる。

焦点移動
光学硝子レンズの設計や硝子材に於ける収差、特に球面収差の影響によりピント面の合焦位置から絞り値の変動 (絞り値の増大) に従い位置がズレていく事を指す。

今回のオーバーホール/修理ご依頼、誠にありがとう御座いました。引き続き2本目ののオールドレンズ作業に移ります。どうぞよろしくお願い申し上げます。