◎ Carl Zeiss (カールツァイス) CONTAREX版 Sonnar 135mm/f4 silver(CRX)

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※解説とオーバーホール工程で掲載の写真はヤフオク! 出品商品とは異なる場合があります。

今回完璧なオーバーホールが終わって出品するモデルは、旧西ドイツは
Carl Zeiss製中望遠レンズ・・・・、
CONTAREX版 Sonnar 135mm/f4 silver (CRX)』です。


 

  ЯПОНІЯ З УКРАЇНОЮ!    Слава Україні!  Героям слава!  

上の文は「日本はウクライナと共に! ウクライナに栄光あれ! 英雄に栄光を!」の一文をウクライナ語で国旗色を配って表現した一文です。現地ウクライナでは民衆が「ウクライナに栄光あれ!」と自らの鼓舞を叫ぶとそれに応えて民衆が「英雄に栄光を!」と返すようです。

Slava UkrainieieGeroyam Slava

今回オーバーホール済でヤフオク! 出品する個体は当方がオーバーホール作業を始めた12年前からの累計で2本目の扱いになりますが、前回扱った個体はブラックバージョンだったので「シルバー鏡胴では初めて」という状況です。

実は前回扱ったバラックバージョンの個体のオーバーホール/修理でも同じだったのですが「距離環が完全固着」して何をしても全く微動だにせず、仕方なくいつもとは逆方向から解体していきました。

さらに大騒ぎになったのが「フィルター枠を締付固定している締付環がやはり何をやっても外れない」状況で、結局仕方なく「締付環にドリルで両サイドに穴開けしカニ目レンチで回してようやく外せた」次第です。

外して確認すると特にネジ山に固着剤など塗られておらず、前回同様どうやらネジ山の関係で締付環が固く入ってしまうようです。

さらに今回も距離環が完全固着していたので解体手順を普段とは逆にした為、無限遠位置の把握もできず (そもそもピント合わせできないのでバラす前の実写確認ができていない) ゼロから調べていくハメに陥りました。

前回は初めての扱いだったので仕方なかったにしても、今回まで全く同じ状況となると、正直辟易してしまい「このモデルは今回の扱いが最初で最後」との結論に到達しました。

従って二度と当方で整備する気持ちはないので (オーバーホール/修理ご依頼が来てもご辞退申し上げます) 興味がある方は是非ご検討下さいませ。

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今回扱う中望遠レンズは、旧西ドイツのZeiss Ikonが1959年に発売した一眼レフ (フィルム) カメラ「CONTAREX I型」向けに、同じく旧西ドイツのCarl Zeiss (Oberkochen) がオプション交換レンズ群を含めて供給していた中の一つです (右写真はCONTAREX I型)。

この一眼レフ (フィルム) カメラは巷で呼ばれる俗称があり「Bullseye (ブルズアイ)」の愛称と共に、今もなお憧れの的であり続ける僅か
約32,000台しか製産されなかったカメラです。

当時からして非常に高額だったので、とても庶民的とは呼べそうもありませんが、その実力は相当なレベルだったようです。

大きな円形窓が軍艦部に備わりますが、絞り羽根開閉動作とシャッタースピードの両方に連動する世界初のクィックリターン式ミラーを装備した一眼レフ (フィルム) カメラですね。この 円形窓を指して「Bullseye」と呼ばれますがセレン光電池式連動露出計であり、この俗称の 由来は「bulls (雄牛) のeye (目) を射貫く」から来ており「射る的」転じて最近では軍事用語でもある「攻撃目標地点 (ブルズアイ)」に至っています (攻撃目標を無線などで傍受されても 分からないようする暗号として使われた)。

1959年の発売と同時に用意されたオプション交換レンズ群は実に多彩で、焦点距離21mm から何と1,000mmまで揃っていたので、本気度が違いますね(笑) とは言いつつも、現実的な話しとして非常に高価なフィルムカメラだっので、はたしてこれらオプション交換レンズ群を揃えられた人が世界中でいったいどれだけ居るのかと考えてしまいます(笑)

上の引用は一眼レフ (フィルム) カメラ「CONTAREX (I型)」の取扱説明書から抜粋した今回 扱うモデルの描写に関する説明部分です。

すると中望遠レンズのモデルとしてもう一つ「CONTAREX OLYMPIA-SONNAR 135mm/f2.8 (CRX)」が載っており、興味を そそられるネーミングです (右写真)。

そうですね「OLYMPIA」からオリンピック開催にちなんで用意されたモデルである事を示唆しますが、戦後の旧西ドイツ側の話なので戦前ナチス政権時代の1936年に開催された第11回夏期ベルリンオリンピックではなくて、1972年旧西ドイツ側のほうのベルリンで開催された第20回夏期ミュンヘンオリンピックが該当します (戦後の各国占領統治で旧東西ドイツだけではなくベルリン市も 東西に分断されていたから/有名なベルリンの壁は旧西ドイツ側の分断地域を囲っていた壁を 指し一部の地域に限定して1961年から敷設されていた壁)。

ちなみに当方の琴線に触れまくるのはこの「OlympiaSonnar」ではなく、正直なところ今回扱う「135mm/f4」のほうです。それは実写を確認していてあらゆる写真に於いて明確にその違いを認識でき、一方で「OlympiaSonnar」はあまりにも正統進化的に整いすぎているようにも見え・・むしろ粗削り的で、然し伝統的な「CONTAREX (向けオールドレンズ) の写りの凄さ」感を如実に味わえるモデルCONTAREX版 Sonnar 135mm/f4 silver (CRX)』のほうが愉しいのです(笑)

↑上の写真は今回扱うモデルCONTAREX版 Sonnar 135mm/f4 silver (CRX)』のモデル・ バリエーションで左端のシルバー鏡胴モデルが一番最初に登場した1958年発売のタイプです。また前述の「OLYMPIA」モデルはその後の1964年時点で発売されており、合わせて格下モデル「f4」のブラックバージョンも同時に登場したとみていますが、一番右端のオールブラックタイプがいつ登場したのかまでは調べ切れていません。

光学系は3群4枚の簡素なゾナー型ですが、おそらく相当熟考して 設計された光学系なのではないかと、単純にこのカタチだけから感銘を受けたような感じです。

右図は今回のオーバーホールで完全解体した際に光学系の清掃時に 当方の手によりデジタルノギスを使って逐一計測したトレース図
になります。従ってネット上や当時の取扱説明書に掲載されている構成図のトレースとは少々異なります。

すると第1群は一見すると平凸レンズのように見えますが、実は裏面側が本当に極僅かに凹んでいる「凸メニスカス」でした (凹み度は僅か0.56mm)。また後玉も同じく「凸メニスカス」なので、第2群の貼り合わせレンズだけでよくもこれだけの写りを仕上げてしまったと本当に感銘を受けました・・(涙)

素晴らしいモデルです!!!
惚れ込んでしまいました・・(笑)

なお今回扱ったこのモデルの焦点距離:135mmは中望遠レンズ域なのでしょうが、実際の撮影では単に望遠レンズとの受け取り方で使ったほうが良いと思います。またある意味「ヘリコイド付ローレット (滑り止め) を常時繰り出したまま」でお使い頂いている方も多いので (今までに他のCONTAREX版モデルをご落札頂いた方々からの感想などから把握)、それはそれで入射光量が極僅かでも増えてボケ味に幅が広がり (設定絞り値が一段分上がる使い方でも良いから) 僅か5mm分の繰り出しなので、操作していても全く気にならない・・とのことです。

もちろん「CONTAREXマウント規格LMマウントアダプタ (絞り環装備)」だけにして (ヘリコイド付マウントアダプタのほうを取り外して)、そのままLMマウントとしてお使い頂く方もいらっしゃいます。しかもお手持ちの全てのCONTAREX版オールドレンズ、或いは今後手に入れられるモデル含め同じ環境で使えると言う「一つで二度美味しい」的な環境も皆様に受け入れられているようで嬉しい限りです!(涙)

・・まさに当方の狙いがそのような要素であり、ありがたいお話しです!(涙)

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↑上の写真はネット上の同型モデルを使って解説用に用意した写真で今回オーバーホールした 個体ではありません。ところが赤色矢印で指し示した箇所に「隙間/空間」が空いていて、このモデルと言うか、全てのCONTAREX版オールドレンズを解体しようとすると「レンズ銘板直前にあるギザギザの刻印がある締付環」を取り外す必要があります。

この締付環を取り外さない限りフィルター枠の部位も光学系前群も、ひいてはヘリコイド (オスメス) も取り外すことが100%不可能です! さすがにマウント部だけはバラせますが全てのモデルで「それで終わり」になってしまい、その他一切解体できません!

前回扱ったこのモデルのブラックバージョンでも全く同じ状況に遭遇しましたが、今回の個体もこの締付環が全く外れません(泣) まさに隙間/空間が空いているのまで全く同一ですが、まさか外れない状況まで同じになるとは想定しておらず、2本扱って同一となればこのモデルの設計からそのようになっているとしか考えようがありません。

実際、この締付環の両サイドにドリルで穴を開けてカニ目レンチを使いようやく外せたものの、ネジ山を確認すると固着剤など塗布されておらず「明確にネジ山終端までネジ込むと相当確実にハマってしまう設計」と判定を下しました。

・・従って、今回の個体を以後にこのモデルの扱いはやめようと決意した次第です(涙)

↑上の写真は今回扱った個体をバラしている途中で撮影していますが、既に当方による「磨き研磨」が終わった状態を撮りました。

しかし以前扱ったブラックバージョンと同様「今回の個体も赤色矢印で指し示した内側が反射防止黒色塗料で塗られていた」次第です。溶剤で簡単にすぐに落ちるので製産時点ではないと考えられますが、しかし組み立て終わると「どう考えてもこの内側に反射防止黒色塗料が必要」になります(泣)

普段、当方は滅多なことでは「反射防止黒色塗料」を着色しませんが、今回は着色しないと「後玉から先の内筒の反射で低コントラストに堕ちてしまう」のが歴然であり、着色した次第です。

ちなみに当初バラした直後はグリーンの矢印で指し示している「直進キーガイド」まで真っ黒になりまくっていたので(笑)、さすがにそれは施しませんでした。

↑上の写真も「磨き研磨」が終わっていますが、前述の「直進キーガイドを行ったり来たりスライドしていく直進キー環/リング/輪っか」です。当然ながらこの環/リング/輪っかも表裏面で過去メンテナンス時に「反射防止黒色塗料」で塗り固められていましたが、着色すべきは片面だけです(笑)

↑今回出品の個体を完全解体した時のパーツ全景写真です。オーバーホール工程やこのモデルの当時の背景など詳しい解説はCONTAREX版 Sonnar 135mm/f4 black (CRX)』のページをご参照下さいませ。

ここまで掲載したオーバーホール工程の写真は「全て過去扱い品/個体からの転載」です。オーバーホール済でヤフオク! 出品する際の個体写真とは一部に一致しない場合があります。

DOHヘッダー

ここからはオーバーホールが完了した出品商品の写真になります。

↑完璧なオーバーホールが終わりました。当初バラす前の時点では「距離環が完全固着」しており何をしても全く微動だにせず、さらに「前玉手前の締付環 (ジャギーがある環/リング/輪っか) まで外せない」ために一切解体できず、仕方ないので普段とは正反対の手法でバラしていった次第です。

従って無限遠位置からヘリコイドオスメスのネジ込み位置に至るまで、何から何までバラした時の状況を確認できず「ゼロから調べつつ組み上げていくしか手がなかった」ワケです(涙)

・・さすがに懲りました!(泣) 前回と全く同じ状況なので最後の扱いとします。

↑光学系内の透明度が非常に高い状態を維持した個体です。コーティング層経年劣化に伴う極薄いクモリすら皆無です。但し光学系第1群 (前玉) だけを単独で取り出すと「表面側のみコーティング層の経年劣化による非常に微細な点キズが密集している」のが判明しますが、撮影には一切支障ありません。

↑上の写真 (3枚) は、光学系前群のキズの状態を拡大撮影しています。すべて極微細な点キズを撮っていますが微細すぎて全部写りませんでした。

ご覧のように前述の前玉の表面に冠する瑕疵内容は拡大撮影しても確認する事ができないレベルです (あくまでも単独で取り出して光に翳さないと視認できないレベル)。

↑光学系後群側もLED光照射で極薄いクモリが皆無です。総じて光学系内はスカッとクリアな状態をキープしています。

↑上の写真 (3枚) は、光学系後群のキズの状態を拡大撮影しています。すべて極微細な点キズを撮っていますが微細すぎて全部写りませんでした。

【光学系の状態】(LED光照射で様々な角度から確認)
・コーティング劣化/カビ除去痕等極微細な点キズ
(経年のCO2溶解に拠るコーティング層点状腐食)
前群内:20点以上、目立つ点キズ:10点
後群内:15点、目立つ点キズ:8点
・コーティング層の経年劣化:前後群あり
・カビ除去痕:あり、カビ:なし
・ヘアラインキズ:あり(前後群内僅か)
(前後群内に極微細な薄い最大3mm長数本あり)
・バルサム切れ:なし (貼り合わせレンズあり)
・深く目立つ当てキズ/擦りキズ:なし
(前後玉に極微細な経年の拭きキズ数箇所あり)
・光源透過の汚れ/クモリ (カビ除去痕除く):なし
・光学系内は透明度が非常に高いレベルです。
・前玉表面のみコーティング層経年劣化による非常に微細な点キズが多めですが順光目視では視認できず単独で調べた時に判明する程度です。透過が適うので普通の写真撮影時は影響がありません。
(LED光照射で確認しても極薄いクモリが皆無)
・その他:光学系内は微細な塵や埃が侵入しているように見えますが清掃しても除去できないCO2の溶解に拠る極微細な点キズやカビ除去痕、或いはコーティング層の経年劣化です。
・いずれも全て実写確認で写真への影響ありません。
・SONY Eマウントアダプタ装着時最短撮影距離まで繰り出すと極僅かにケラレ(四隅)が出ています。

↑9枚の絞り羽根もキレイになり絞り環共々確実に駆動しています。絞り羽根が閉じる際は「完璧に正九角形を維持」したまま閉じていきます。

ここからは鏡胴の写真になりますが、経年の使用感が僅かに感じられるものの当方にて筐体外装の「磨きいれ」を施したので大変落ち着いた美しい仕上がりになっています。「エイジング処理済」なのですぐに酸化/腐食/錆びが生じたりしません。

当方ではヤフオク! で流行っている「抗菌剤/除菌剤による清掃」などは絶対に実施しません。これをやると薬剤に含まれている成分の一部が金属の表層面に対して酸化/腐食/錆びを促す結果に至るので、早ければ1年、遅くとも数年でポツポツと錆が表れ始めます。

詳細は厚労省の「新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について」が詳しく解説しています。

↑【操作系の状態】(所有マウントアダプタにて確認)
・ヘリコイドグリースは「粘性:中程度+軽め」を使い分けて塗布し距離環や絞り環の操作性は非常にシットリした滑らかな操作感で距離環を回す時のトルクの印象は「普通」人により「軽め」に感じ「全域に渡り完璧に均一」です。

【外観の状態】(整備前後関わらず経年相応の中古)
・距離環や絞り環、鏡胴には経年使用に伴う擦れやキズ、剥がれ、凹みなどありますが、経年のワリにオールドレンズとしては「超美品」の当方判定になっています (一部当方で着色箇所がありますが使用しているうちに剥がれてきます)。
当方出品は附属品に対価を設定しておらず出品価格に計上していません(附属品を除外しても値引等対応できません)。

今回のオーバーホール済でのヤフオク! 出品に際しセットした附属品の一覧です。

《今回のヤフオク! 出品に際し附属するもの》
marumi製MC-Nフィルター (新品)
本体『CONTAREX版 Sonnar 135mm/f4 silver (CRX)』
haogo製CRX → LMマウントアダプタ (絞り環装備) (新品)
ノープランド製LM → SONY Eマウントアダプタ (ヘリコイド付) (新品)
汎用樹脂製バヨネット式SONY E後キャップ (新品)
汎用樹脂製スナップ式前キャップ (新品)
汎用樹脂製バヨネット式CONTAREX後キャップ (新品)

取り敢えず「SONY Eマウント用」ですが、必要になる全てのモノを一式揃えているので、ご落札者様は届いたその日から撮影にご使用頂けます。

↑出品オールドレンズにマウントアダプタ群を装着するとこんな感じになります。赤色矢印で距離環が無限遠位置の状態にあるのが分かります。

またブルーの矢印は一つ上のhaogo製「CRX → LM マウントアダプタ (絞り環装備)」との着脱時に操作する「リリースノブ」ですが、少々小さいので操作し辛い印象です(泣)

またグリーンの矢印で指し示しているのが「ヘリコイドのローレット (滑り止め)」で、この状態の時が「一切繰り出していない状態」になる為、装着したオールドレンズは「オリジナルのままの仕様諸元を維持」と言う話になります。

↑ここで距離環を回して「最短撮影距離4ft過ぎ (仕様上の1.2m)」まて繰り出します (赤色矢印)。この時、一番下の「ヘリコイドのローレット (滑り止め) をまだ操作していないので最短撮影距離は4ft (1.2m) のまま」と言うことになりますね (グリーンの矢印)(笑)

するとこのヘリコイドのローレット (滑り止め) をブルーの矢印の範囲内で回した時だけヘリコイドが繰り出されるので「その時初めてオリジナルの仕様を超過してさらに接近撮影できる」話になり、ブルーの矢印のリリースノブまでグルッと回した時「最大値103cmまで近づける」と言うことです。

↑こんな感じでオールドレンズ側距離環は最短撮影距離まで到達し (赤色矢印)、且つヘリコイドのローレット (滑り止め) もリリースノブに到達する位置まで回しているので「全体が5mm分繰り出されている」ワケですが (グリーンの矢印)、ブルーの矢印❶方向にローレット (滑り止め) を回すと繰り出していた全体が下がってきて (ブルーの矢印❷) 元の仕様上の最短撮影距離「1.2m」まで戻ります(笑)

従ってさらに近寄って近接撮影したい時やもう少し明るく撮りたい時、或いはボケ量を増やしたい時などにヘリコイドのローレット (滑り止め) を回せば良い話になり、それ以外オリジナルの仕様のままで使えると言う「全く以て直感的な操作性」の環境です。

当然ながら「全てのCONTAREX版オールドレンズモデルに対応できるマウントアダプタ群」とも言えるので、他のお手元のオールドレンズや、今後揃えるモデルにも有効です (必ず全てのモデルで何某か最短撮影距離が短縮化できる)。

・・このセットでご落札頂いた方全ての方が使い勝手が良いと感心されています!(笑)

↑マウントアダプタ群を取り外して附属品のキャップなどを装着した状態の写真です。一応念の為に「CONTAREX用の樹脂製後キャップ」も附属させたので(笑)、しまう時に戸惑いません。

↑上の写真は以前扱った時に撮影した写真からの転載ですがhaogo製CRX → LMマウントアダプタ (絞り環装備)」です。赤色矢印で指し示している箇所が絞り環用の操作環/リング/輪っかになり、且つグリーンの矢印の爪がオールドレンズのマウント部にある板バネ上の「絞り環」にバチンと入ります。

↑ところがマウントアダプタによっては「赤色矢印のように爪の厚みが厚すぎる」ためにCONTAREX版オールドレンズに装着すると「絞り環操作が重くなる」現象に見舞われます(泣)・・いわゆる「マウントアダプタとの相性問題」です!(驚)

↑今回出品する商品に附属品としてセットしたマウントアダプタは上の写真赤色矢印のとおり「爪が薄く正規の状態」なので、CONTAREX版オールドレンズのどのモデルに装着使用しても「軽い操作性のまま絞り環操作できる (クリック感あり)」次第です。

ちょっとした事ですが「マウントアダプタとの相性問題」がこのCONTAREX版オールドレンズにも顕在する事を前回のオーバーホールで初めて体験しました(泣)

無限遠位置 (当初バラす前の位置に合致/僅かなオーバーインフ状態)、光軸 (偏心含む) 確認や絞り羽根の開閉幅 (開口部/入射光量) と絞り環絞り値との整合性を簡易検査具で確認済です。

もちろん光学系の光路長調整もキッチリ行ったので (簡易検査具によるチェックなので0.1mm単位や10倍の精度ではありません)、以下実写のとおり大変鋭いピント面を確保できました。電子検査機械を使ったチェックを期待される方は、是非ともプロのカメラ店様や修理専門会社様が手掛けたオールドレンズを手に入れて下さい当方の技術スキルは低いのでご期待には応えられません

↑当レンズによる最短撮影距離1.2m附近での開放実写です。ピントはミニカーの手前側ヘッドライトの本当に「球部分」にしかピントが合っていません (このミニカーはラジコンカーなのでヘッドライトが点灯します)。カメラボディ側オート・ホワイト・バランス設定はOFFです。

各絞り値での「被写界深度の変化」をご確認頂く為に、ワザと故意にピントはミニカーの手前側ヘッドライトの本当に電球部分に合わせています。決して「前ピン」で撮っているワケではありませんし、光学系光学硝子レンズの格納位置や向きを間違えたりしている結果の描写でもありません (そんな事は組み立て工程の中で当然ながら判明します/簡易検査具で確認もして います)。またフード未装着なので場合によってはフレア気味だったりします。

オリジナルの仕様上「最短撮影距離1.2m」附近では、或いはSONY Eマウントアダプタ装着時にご覧のように四隅に僅かなケラレが出ます。ヘリコイド付マウントアダプタのローレット (滑り止め) 繰り出し時は四隅のケラレが現れません。

↑こちらの写真は同じ開放撮影ですが、ヘリコイドのローレット (滑り止め) を操作して「5mm分繰り出した」ので最短撮影距離が「1.2m103cmへと短縮」した時の撮影です。

↑絞り環を回して設定絞り値「f5.6」で撮影しています。1枚目がオリジナル仕様上の「最短撮影距離1.2m」で2枚目がヘリコイドのローレット (滑り止め) を回した「103cm」での撮影です。

↑さらに回してf値「f8」で撮りました。1枚目「1.2m」で2枚目が「103cm」での撮影です。

↑さらに回してf値「f11」で撮影しました。

↑f値は「f16」まで上がっています。

↑f値「f22」になりました。

↑f値「f32」での撮影です。

↑f値は「f45」になりました。

↑最小絞り値「f64」での撮影です。単純に装着したマウントアダプタ側の絞り環操作で絞り羽根が閉じていくだけなので、仕様上の「f22」を超越して閉じた時の写真撮影を載せているだけです。従って「f32f64」までは仕様諸元値を越えていますが、絞り環は問題なく回せますし、オールドレンズ内部の絞りユニットも一切影響や問題が起きません (当然ながらオーバーホール工程の中でちゃんと確認済)。

・・どうでも良い話ですが、オーバーホールしているからこそちゃんと確認できている次第です(笑)