◆ FUJI PHOTO FILM CO. (富士フイルム) FUJINON L 5cm/f2《後期型》(L39)

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※解説とオーバーホール工程で掲載の写真はヤフオク! 出品商品とは異なる場合があります。

今回完璧なオーバーホールが終わって出品するモデルは、国産の
富士フイルム製標準レンズ・・・・、
FUJINON 5cm/f2《後期型》(L39)』です。


  ЯПОНІЯ З УКРАЇНОЮ!    Слава Україні!  Героям слава!  

上の文は「日本はウクライナと共に! ウクライナに栄光あれ! 英雄に栄光を!」の一文をウクライナ語で国旗色を配って表現した一文です。現地ウクライナでは民衆が「ウクライナに栄光あれ!」と自らの鼓舞を叫ぶとそれに応えて民衆が「英雄に栄光を!」と返すようです。

Slava UkrainieieGeroyam Slava

今回オーバーホール済でヤフオク! 出品する個体は当方がオーバーホール作業を始めた12年前からの累計で、当時の富士フイルムが他社のカメラメーカーが発売したフィルムカメラ向けに供給した「L39マウント規格」の標準レンズ「5cm/f2」の括りで捉えても大変少なく、累計で僅か2本目の扱いと言う状況です。

前回1年前に当方ブログFUJINON 5cm/f2《後期型》(L39)』で初めて扱いましたが、その際の調査でこのモデルのバリエーション「前期型/後期型」で製造番号を基に調べると辻褄が合わない点を発見しました。

《モデルバリエーション》
オレンジ色文字部分は最初に変更になった諸元を示しています。

前期型1955年発売
光学系:5群6枚拡張クセノター型構成
絞り羽根枚数:10枚
最短撮影距離:1m
絞り値:f2〜f22
距離環ツマミ:無し
指標値刻印 (並び順):2、4、8、11、16、22

後期型1957年発売 (?)
光学系:5群6枚拡張クセノター型構成
絞り羽根枚数:10枚
最短撮影距離:1m
絞り値:f2〜f22
距離環ツマミ:あり
指標値刻印 (並び順):25.6111622

ちなみにこのモデルバリエーションたる「前期型/後期型」の判別には、距離環のツマミ有無に合わせて「指標値環の刻印状況」もチェックする必要があります。

←左の一覧は上記モデルバリエーション上の「前期型/後期型」の相違について「製造番号を基に昇順に並べた一覧」です。現在ネット上で確認できる58本分の写真をピックアップして「距離環のツマミの有無」だけに絞って一覧にまとめました (もちろんそれに合わせて刻印指標値の相違も連動している)。

今回ピックアップした58本全てを一覧に並べても仕方ないので、現状確認できた最も古い時期 (若い製造番号) からスタートし、且つ最後は最も積算したシリアル値 (製造番号405099) とし主だった番号を掲示しました。

すると前回調査した時と全く同じ状況で、途中「赤色文字」で示した製造番号のみモデルバリエーションの「前期型/後期型」が反転したまま存在します。

前回このような調査をしたのは純粋に「いつツマミが附随するように設計変更したのか?」を掴む為だけに製造番号を基に1年前は48本で調べました。今回調べるとちょうどその「赤色文字」の間に位置する製造番号帯の個体が数本顕在し (実は今回の個体もこの間に入っている)
且つツマミを伴う「後期型」なのが鏡胴指標値刻印をチェックしても間違いありません (指標値刻印の並び順が2、5.6、11、16、22)。

これらの事実からおそらくツマミが附随する「後期型に変遷したのは製造番号帯4032xx 〜」との見方が一つ確実性を帯びますが、一覧で示すとおり「403520だけが突然前期型に戻っている」次第です。

実はこれを純粋に製造番号が刻印してある「レンズ銘板をすげ替えただけのニコイチ品ではないか?」と捉える事が容易に推察できますが、残念ながらレンズ銘板だけを入れ替えただけでは実現できない決定的な証拠が内部構造にあるのです。

・・前回その解説を試みましたがなかなか分かりにくかったようで反省しています(汗)

↑上の写真は今回のオーバーホール工程の途中で撮影しています (つまり今回オーバーホール済でヤフオク! 出品する個体)。

鏡筒の任意の位置に「鏡筒をセットする際に確実に位置を決定づけるキー (ネジ) が1本用意されている設計」なのを上の写真では赤色矢印で指し示して解説しています。

この「位置を確定するキー」の存在こそがこのモデルのバリエーション上で「前期型/後期型」を跨いでニコイチ/サンコイチできない唯一の証なのです。

何故なら、前にご案内したモデルバリエーションに明記したように鏡胴側刻印の指標値が「前期型/後期型」でその内容が異なり、且つ刻印の長さまで違うからです。

すると例えば/仮説として、鏡胴刻印の指標値の内容が異なり、且つそれら刻印の範囲/長さが違っても、その感覚を詰めたり広げたりしているなら「絞り環側の基準マーカー」の位置は本当は同一なのではないか?・・とも考えられます。

実際そのようなご指摘をこの1年の間に数件メールで頂きました。ところが、仮にそのとおりだとしても「実際に開閉している絞り羽根の絞り値との整合性は単に刻印絞り値の間隔の狭い/広いだけでは許されない」のです。

つまり仮に現実的な/物理的な絞り羽根の開口部の大きさ/カタチ/入射光量が「f5.6」だとしたら、その時に基準「」マーカーに来ている絞り環の刻印が「前期型/後期型」で異なるので整合性が執れなければ「デタラメに刻印している」話になってしまいさすがにあり得ません。

要は鏡胴側刻印の絞り値範囲は撮影距離との関係性を決定づける刻印なので、それをデタラメに刻印できません。

従ってレンズ銘板をすげ替えただけでは位置ズレが起きるので整合性が執れなくなり、仕方なく鏡胴「後部」側も総取り替えする必要に迫られます・・ニコイチ/サンコイチができない事になる。

ちなみに、グリーンの矢印で指し示しているのは前回問題になった「光学系後群格納筒を締め付け固定しているイモネジの存在」であり、光学系後群格納筒のネジ部にはこのイモネジが入る為の「下穴が1個だけ用意されているのが製産時点」のハズなので(笑)、2個も3個もあったり、或いは締め付け痕がネジ山に残っていたりすれば過去メンテナンスの回数把握も叶うと言う話です(笑)

・・今回の個体は下穴が1個だけなので製産時点を維持しています。

またブルーの矢印の最小絞り値「f22」の位置は、前述の「前期型/後期型」の一つの判断材料になり得るかと考え指し示しましたが、結局のところ「前期型/後期型で並べない限りよく分からない」話だったりします(笑)

↑ちなみに上の写真は1年前の前回扱った際に鏡筒を一部削っていた問題について考察した時の写真から転載しています。同様グリーンの矢印で「光学系後群締付固定用イモネジ」を指し示しています。

↑同じように今回扱った個体をグリーンの矢印で指し示した写真を撮りました。ご覧のように、本来製産時点なら別に研磨する必用もないので (当然ですが) キレイな状態を維持しています。

すると考えられるのは一つ前の個体では過去メンテナンス時にイモネジを潰してしまい、仕方なく長さが長いイモネジを代用したものの、その突出で鏡筒が入らないので「研磨した」のだと推測できます (実際イモネジのマイナス切り込みが相当浅かったから)。

左写真はその代表的なタイプのイモネジ写真です。

イモネジ
ネジ頭が存在せずネジ部にいきなりマイスの切り込みが入っているネジ種

↑今回扱った個体で問題になったのは別の内容で「光学系内を執拗に反射防止黒色塗料で着色していた」点です。上の写真はその一例として光学系第5群 (後玉) の締付環をひっくり返して撮影しています (つまりレンズに接触する側を上に向けて撮っている)。

↑上の写真は同じ後玉を締め付け固定している締付環を撮影していますが、故意にワザと赤色矢印の範囲内だけ「溶剤で反射防止黒色塗料を拭って除去した」状態で撮りました。

観たとおり「そもそも締付環のメッキ加工がメタリックグレー」なのが分かります。つまりその上から過去メンテナンス時に「反射防止黒色塗料」を相当厚く着色しているのです。

相当厚く」と言うのは、今回のオーバーホール工程で溶剤で簡単に溶けなかったからです。また同じように光学系第2群の締付環やそもそも前群格納筒が着色されていました。

↑上の写真はその「光学系前群格納筒」を撮っています。この写真でも故意にワザと赤色矢印の範囲だけ溶剤で反射防止黒色塗料を除去しています。反対側はまだ過去メンテナンス時に着色した「反射防止黒色塗料」が残っているのですが、今回当方が問題視したのはグリーンの矢印で指し示している箇所に残っている「薄い白っぽい痕」なのです (写真撮影スキルがド下手なので上手く撮影できていません!)(泣)

・・実はこの「薄い白っぽい痕」はカビなのです(泣)

このように「反射防止黒色塗料」には経年で「白カビ」が根を生やすことが多いのです。もっと言うなら、例えばこちらのサイト (新美ブログ)」でも塗料について解説していますが、これら光学硝子レンズのコバ端や着色にも頻繁に使われているアクリルガッシュ (塗料) についての説明です。

そこに明記されているとおり「カビにも白カビ/黒カビがある」とのコトバどおり、反射防止黒色塗料や塗料にはカビが経年で根を生やします。もっと言えば建物などの外壁に塗られたペンキにも経年でカビが繁殖します。

当方がこれら「反射防止黒色塗料」で問題視しているのは2つあります。1つ目はこのカビの発生/繁殖と2つ目は光学硝子レンズの蒸着コーティング層にインク成分が附着して薄いクモリを生じる点です。

実は今回の個体も光学系第2群、第3群、第4群、そして第5群 (後玉) の4群について周辺部に薄いクモリが帯びていました。光学系の清掃後にシルボン紙を拡大撮影すれば、やはり薄いグレーが微かに視認できました。

結局、下手すればこれら反射防止黒色塗料に繁殖したカビのせいで光学硝子レンズにもカビが繁殖している懸念が捨てきれません。

↑いったいどうしてなのか「???」ですが(笑)、今回の個体は絞り環の下部分にまで「反射防止黒色塗料」が塗られていました(驚) するとグリーンの矢印で指し示したように、やはり「薄く白っぽいカビ」が繁殖しています。こちらは既に塗膜層を越えてアルミ合金材にまで侵食していたので、残念ながら「磨きいれ」してもその痕跡が残ってしまいました(涙)

詰まるところ光学系内の「迷光」迷光と誰も彼も大騒ぎするのですが、当方では少なくとも製産時点にメッキ加工なり焼付塗装なり施していない箇所/部位については「全ての反射防止黒色塗料を溶剤で完全除去」しています。

実際今回の個体も当初バラす前の実写確認時に何となくピント面がスッキリしない印象を抱いたので、バラしてみれば光学系内の締付環や内壁にまで反射防止黒色塗料が着色されており、それによってビミョ〜な光路長逸脱が起きていたのではないかとみています (具体的に計測したワケではないので真偽は不明)・・当然ながらオーバーホール後はキッチリ納得できる鋭さのピント面に至っています。

全ての反射防止黒色塗料を完全除去」した上で、最後に例えば今ドキのデジカメ一眼/ミラーレス一眼にマウントアダプタ経由装着しても、その撮像素子面に限りなく近い位置で光り輝く締付環や部位は「再び反射防止黒色塗料で着色してコントラスト低下を低減させている」次第です。

・・要は何でもかんでも光学系内を反射防止黒色塗料で塗ったくらないだけの話(笑)

なお、このモデルは下位格の「5cm/f2.8」含め「開放時に絞り羽根が少し顔出しする設計」なので、完全開放するよう微調整する機能自体が備わっていません (従ってクレーム対象としません)。

↑完全解体した時の内部構成パーツ全景写真です。オーバーホール工程やこのモデルの当時の背景など詳しい解説はFUJINON 5cm/f2《後期型》(L39)』のページをご参照下さいませ。

ここまで掲載したオーバーホール工程の写真は「全て過去扱い品/個体からの転載」です。オーバーホール済でヤフオク! 出品する際の個体写真とは一部に一致しない場合があります。

DOHヘッダー

ここからはオーバーホールが完了した出品商品の写真になります。

↑完璧なオーバーホールが終わりました。なかなか光学系内の状態に確信が持てず、サクッと調達できないもどかしさがいつも必ず附随するモデルです(泣) 今回1年ぶりに扱いましたが、正直なところ前玉は経年並の拭きキズやヘアラインキズが僅かに残ります。その一方で問題だった「薄いクモリ」は外周部も含め全て完全除去できたので、ある意味ラッキ〜だったのかも知れません(涙)

↑光学系内の透明度が非常に高い状態を維持した個体です。LED光照射でもコーティング層経年劣化に伴う極薄いクモリが皆無です。

前述のとおり光学系第1群前玉の表面側だけは経年相応に拭きキズやヘアラインキズが残っていますが、写真には一切影響を来さないレベルです (仮に玉ボケを写してもその内側にそれら瑕疵内容が現れない)・・こう言う判定をちゃんと下せるのが何よりも完全解体してオーバーホールしている側としての「心の健康」でもあります。

・・然しそれでも現実は世知辛い世の中で誹謗中傷の嵐ですが(涙)

↑上の写真 (3枚) は、光学系前群のキズの状態を拡大撮影しています。すべて極微細な点キズを撮っていますが微細すぎて全部写りませんでした。

1枚目に写っている経年相応に見える拭きキズやヘアラインキズなどは、2枚目〜3枚目で拡大撮影しても撮影できないレベルです。

↑肝心な後群側がむしろキレイな状態でしょうか(笑) その分前玉の状態で悔しい想いが募ってしまいますが・・(涙) 光学系後群側もスカッとクリアでLED光照射で薄いクモリが皆無です。

↑上の写真 (3枚) は、光学系後群のキズの状態を拡大撮影しています。すべて極微細な点キズを撮っていますが微細すぎて全部写りませんでした。

特にこの後群側の締付環に過去メンテナンス時に着色された「反射防止黒色塗料」の厚み分が影響して (何しろ光学硝子レンズ面に接触する側まで塗っている始末なので) 当初バラす前の実写確認時点で甘いピント面に至っていたように捉えています(泣) さらに酷かったのは格納筒の内壁にまで着色し、且つ位置を確定させる内側の突出裏側にまで塗っていたので「まさにその厚み分が光路長を逸脱する因果関係」としか言いようがありません(泣)

【光学系の状態】(LED光照射で様々な角度から確認)
・コーティング劣化/カビ除去痕等極微細な点キズ
(経年のCO2溶解に拠るコーティング層点状腐食)
前群内:20点以上、目立つ点キズ:15点
後群内:20点以上、目立つ点キズ:11点
・コーティング層の経年劣化:前後群あり
・カビ除去痕:あり、カビ:なし
・ヘアラインキズ:あり(前後群内僅か)
(前後群内に極微細な薄い最大9mm長数本あり)
・バルサム切れ:なし (貼り合わせレンズあり)
・深く目立つ当てキズ/擦りキズ:なし
(前後玉に極微細な経年の拭きキズ数箇所あり)
・光源透過の汚れ/クモリ (カビ除去痕除く):なし
・光学系内は透明度が非常に高いレベルです。
(LED光照射で確認しても極薄いクモリが皆無)
・その他:光学系内は微細な塵や埃が侵入しているように見えますが清掃しても除去できないCO2の溶解に拠る極微細な点キズやカビ除去痕、或いはコーティング層の経年劣化です。
・いずれも全て実写確認で写真への影響ありません。

↑10枚の厚手でシッカリした造りの (まるでライカレンズ並の厚みです) 絞り羽根もキレイになり絞り環共々確実に駆動しています。絞り羽根が閉じる際は「完璧に十角形を維持」したまま閉じていきます。

今回の個体は当初バラす前の時点で「絞り環操作時のクリック感が軽すぎ」だったワケですが、その原因を調べれば何の事はなく「前述の絞り環株に塗られていた反射防止黒色塗料のせいで肉厚が嵩み絞り環操作が重くなったので軽めに組み込んでいた」ワケです(笑)

そのような結末に至るなら「どうして着色したのをその場で剥がさなかったのか?」と言いたいワケですが、毎度の事ながら過去メンテナンス時の整備者の不始末を当方が正している始末です(涙)

ここからは鏡胴の写真になりますが、経年の使用感が僅かに感じられるものの当方にて筐体外装の「磨きいれ」を施したので大変落ち着いた美しい仕上がりになっています。「エイジング処理済」なのですぐに酸化/腐食/錆びが生じたりしません。

当方ではヤフオク! で流行っている「抗菌剤/除菌剤による清掃」などは絶対に実施しません。これをやると薬剤に含まれている成分の一部が金属の表層面に対して酸化/腐食/錆びを促す結果に至るので、早ければ1年、遅くとも数年でポツポツと錆が表れ始めます。

詳細は厚労省の「新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について」が詳しく解説しています。

↑距離環の縁に在る「銀枠飾り環」に当初バラす前の時点で「一部に緑青」が出ていたので、少々変革的に研磨して除去しています。

【操作系の状態】(所有マウントアダプタにて確認)
・ヘリコイドグリースは「粘性:中程度+軽め」を使い分けて塗布し距離環や絞り環の操作性は非常にシットリした滑らかな操作感で距離環を回す時のトルクの印象は「普通」人により「軽め」に感じ「全域に渡り完璧に均一」です。
・距離計連動ヘリコイドは当初位置のまま設定しています(当方には確認ができる環境ありません)。

【外観の状態】(整備前後関わらず経年相応の中古)
・距離環や絞り環、鏡胴には経年使用に伴う擦れやキズ、剥がれ、凹みなどありますが、経年のワリにオールドレンズとしては「超美品」の当方判定になっています (一部当方で着色箇所がありますが使用しているうちに剥がれてきます)。
当方出品は附属品に対価を設定しておらず出品価格に計上していません(附属品を除外しても値引等対応できません)。

今回のオーバーホール済でのヤフオク! 出品に際しセットした附属品の一覧です。

《今回のヤフオク! 出品に際し附属するもの》
HAKUBA製MCレンズガード (新品)
本体『FUJINON 5cm/f2《後期型》(L39)』
汎用樹脂製ネジ込み式M39後キャップ (新品)
汎用樹脂製スナップ式前キャップ (新品)

距離環の操作性は「軽いトルク感」に仕上がっており、当然ながら全域で均一です。絞り環のクリック感も確実にハッキリ指に伝わるように微調整しました。「距離計連動ヘリコイドのセット位置は当初位置のまま」なので、マウントアダプタ経由デジカメ一眼/ミラーレス一眼などに装着して調べるとオーバーインフ状態です (1目盛分手前で無限遠合焦する)。当方には距離兼連動を確認する環境が無いので当初位置でしか整備できません。

・・軽い操作性と鋭いピント面でスカッとクリアな光学系をお探しの方、是非ご検討下さいませ。

ちなみに今回のオーバーホール済でのヤフオク! は、1年前と同じ「即決価格79,500円」です。

無限遠位置 (当初バラす前の位置に合致/僅かなオーバーインフ状態)、光軸 (偏心含む) 確認や絞り羽根の開閉幅 (開口部/入射光量) と絞り環絞り値との整合性を簡易検査具で確認済です。

もちろん光学系の光路長調整もキッチリ行ったので (簡易検査具によるチェックなので0.1mm単位や10倍の精度ではありません)、以下実写のとおり大変鋭いピント面を確保できました。電子検査機械を使ったチェックを期待される方は、是非ともプロのカメラ店様や修理専門会社様が手掛けたオールドレンズを手に入れて下さい当方の技術スキルは低いのでご期待には応えられません

↑当レンズによる最短撮影距離1m附近での開放実写です。ピントはミニカーの手前側ヘッドライトの本当に「球部分」にしかピントが合っていません (このミニカーはラジコンカーなのでヘッドライトが点灯します)。カメラボディ側オート・ホワイト・バランス設定はOFFです。

各絞り値での「被写界深度の変化」をご確認頂く為に、ワザと故意にピントはミニカーの手前側ヘッドライトの本当に電球部分に合わせています。決して「前ピン」で撮っているワケではありませんし、光学系光学硝子レンズの格納位置や向きを間違えたりしている結果の描写でもありません (そんな事は組み立て工程の中で当然ながら判明します/簡易検査具で確認もして います)。またフード未装着なので場合によってはフレア気味だったりします。

↑絞り環を回して設定絞り値「f2.8」で撮影しています。

↑さらに回してf値「f4」で撮影しました。

↑f値「f5.6」での撮影です。

↑f値は「f8」に上がっています。

↑f値「f11」です。

↑f値「f16」での撮影です。

↑最小絞り値「f22」での撮影です。