◎ Tanaka Kogaku (田中光学) TANAR 47.5° 5cm/f1.9 (zebra)(L39)

(以下掲載の写真はクリックすると拡大写真をご覧頂けます)
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※解説とオーバーホール工程で使っている写真は現在ヤフオク! 出品中商品の写真ではありません

今回完璧なオーバーホールが終わって出品するモデルは、国産の
田中光学製標準レンズ・・・・、
TANAR 47.5° 5cm/f1.9 (zebra) (L39)』です。


10年掛かってしまいましたが、ようやくまともにオーバーホールできそうな個体をゲットできました。当時バルナック型ライカコピーであるレンジファインダーカメラを発売後に、僅か6年足らずで倒産して消えていってしまった幻の光学メーカー「田中光学」製の標準レンズTANAR 47.5° 5cm/f1.9 (zebra) (L39)』です。

もちろん今回の扱いが初めてになりますが、手に入れて届いた個体はそれはそれは相当に酷い状況でした・・(涙) まさに瀕死の状態と言えるでしょうか・・(涙)

そもそも当時僅か1,600本程度しか製産されなかったとwikiで製造番号から試算されている (wikiの記事はこちら) くらい希少価値が高いオールドレンズなのに、それを過去メンテナンス (と言ってもおそらくすぐ直近数ヶ月内の話) 時の整備者の自己満足大会な作業で台無しにしてしまった・・本当に可愛そうな個体・・でした(涙)

おそらく技術スキル面からみると100%オールドレンズの構造を理解できていない整備者による過去メンテナンスだったようですが、何だかんだ偉そうな事を言っても当方も同じ穴の狢で『整備屋モドキ』の部類たる『転売屋/転売ヤー』ですから(笑)、他人様の事を真っ正面から貶すのもどうかと思いますが、然しもう少し真摯な想いでオールドレンズに寄り添ってほしいと切に願うしかありません(涙)

少なくともおそらく1958年に製産された個体でしょうから、63年の歳月を必死に耐えて生き存えてきた事にリスペクトして、最低限の敬意は表すべきと思ってしまいます(涙)

左の写真は自作して作られた (元は完全な円形のおそらくシム環だった) 環/リング/輪っかですが、一部を1cm弱ほど切断して代用させているパーツです。

この環/リング/輪っかが入っていたのは「光学系前群の格納筒の収納箇所」なので、鏡筒の絞りユニット直前の位置にサンドイッチされていました。

つまり絞りユニットを挟んだ、光学系第1群 (前玉) 〜第2群までを後群側の第3群と「間隔を離したかった」からこそ、ワザワザ製産時点には存在しなかったハズの環/リング/輪っかを 光学系前群の格納筒の次にサンドイッチしています。

ではどうしてそんな処置を執ったのでしょうか???

答は簡単で、過去メンテナンス時の整備者による「ごまかしの整備」なのですが(笑)、おそらくは光学系内のカビ除去か、或いは汚れを清掃しようと考え第1群〜第3群までを取り外したのだと思います (このモデルの光学系は3群6枚のゾナー型なので3つの塊しか存在しない)。

どうしてそんな細かい過去メンテナンス時の仕業が分かるのかと言えば、そもそもオールドレンズを設計する際「シム環を使って光学系の格納位置を微調整させる必要は一切ない!」からです。何故なら、光学系の設計は最も必要とする入射光に対する処理を狙って当時の目的に見合う設計が施されているので、組み上げ工程の土壇場で「シム環などを使ってごまかしの組み立てを行うハズがあり得ない!」からです。

では何故、古い時代のオールドレンズには間違いなく「シム環」が入っているのか???

その答えも簡単で、幾つかのマウント規格に対応する為にフランジバック微調整の一環 (バックフォーカスの微調整) として「鏡筒から鏡胴前部までの総ての設計をイジらずに (つまりコストを掛けずに) シム環をサンドイッチさせる事で対応させていた」からです。その目的は「複数のマウント規格に対応する為」なので、普通一般的なオールドレンズに於いて「シム環をサンドイッチする箇所は鏡胴の前部と後部との間」であるべきで、要は光学系後群 (特にマウント面) からフィルム印画紙までの距離たる「フランジバック距離」の調整用の一環として光学系の 終端部 (後玉端) とフィルム印画紙の間隔 (要はバックフォーカス) を捕る目的だからです。

従って仮にどうしてもシム環/リング/輪っかが必要となれば「光学系前群の格納筒に附随してセットされる製産時の組み立て工程は100%あり得ない」と断言できるワケで、微調整するなら光学系設計の許容範囲内になるべきでそれは「鏡胴前群の固定位置の微調整」であって、シム環/リング/輪っかがセットされ去るべき場所は「鏡胴前部と後部の間」しかあり得ないのです (フィルム印画紙への焦点位置の微調整)。

だからこそ、今回の個体で施されてしまった仕業が「過去メンテナンス時整備者のごまかしの整備」であって、製産時点の話ではないと断言できる次第です。

すると、ではそもそも何でそんな事をする必要性が発生したのか???

それも簡単で、要は光学系第1群 (前玉) 〜第3群 (後玉) 総ての「硝子レンズコバ端」に反射 防止黒色塗料を塗りまくったからです!(笑)

全く以て笑ってしまいますが、この過去メンテナンス時の整備者はよりによって「光学硝子 レンズ格納筒の内壁部分」にまで着色しまくっていました(笑)

つまり硝子レンズと格納筒の両方に反射防止塗料を厚塗りしまくったので「光学硝子格納時にキツくなり最後まで格納されなかった」事から組み上げが完了した時点で (光学系の清掃が 終わって組み戻した時点で)「鋭いピント面に収束しなかった」事が走馬灯のように思い浮かびます(笑)

そしてさらに悪化させたのは「過去メンテナンス時の整備者は偏心を見逃していた」ために、このような「シム環を本来セットすべきではない箇所にセットしてごまかす事を思い付いた」事が推定できるワケで、それがこんな細かい事柄までどうして断言できるのかと言うストーリーの真髄だったりします(笑)

実写してみて偏心 (画の左右上下などで同じように収差の乱れが発生していない) が起きていたのを発見できていれば「あッ!光学硝子がちゃんと真っ直ぐ入っていない!」とすぐに気づいたハズですね(笑)

そもそもシム環を使って、且つどこにそれをサンドイッチすれば良いのかまで知っているというスキルを持つ整備者なので、一応一通りの事は作業できる整備者でしょうがオールドレンズの肝心な部分を全く理解していません(笑)

もっと言うなら、今でも相応に大手の整備会社で似たような処置を講じて整備していたりするので、ハッキリ言ってとんでもない話です!(怒) 少なくとも製産時点でメッキ加工されていない箇所に塗られている「反射防止黒色塗料」は総て溶剤で溶けますから、そんな処置を公然と光学メーカーが設計段階で認めていたハズがありません! もっと言うならロシアンレンズ!ならともかく、日本の光学メーカーに於いてそのような「ごまかしの処置」は100%認められなかったハズであり、どうしても反射防止処置が必要なら「溶剤で溶けない処置を講じた」ハズなのです。

何故なら、そうしないとインク成分が光学系の表層面たるコーティング層に附着して、経年で化学反応を促す因果関係に至るからです。少なくとも日本の光学メーカーはそのくらい厳しくする思想を確立していたハズと当方は信じたいですね(泣)

相当怒りが極まってしまったので話が長くなりましたが(笑)、要は過去メンテナンス時の整備者による「自己満足大会」であって、光学系内の「迷光低減処置」の一貫のつもりで反射防止黒色塗料を塗ったくったのがそもそもの因果関係でした(笑)

例えば光学硝子の硝子レンズコバ端に反射防止黒色塗料を塗ったのなら、それで十分問題視している「迷光」の因果関係はほとんど防げるので「格納筒の内壁まで塗りまくる必要がない」点に想いを馳せていません(笑) 両方とも塗ったくりたくなるのが整備者のサガなのでしょうが(笑)、そんなのは「百害あって一利なし」としか申し上げようがありませんね(笑)

こういうアホな整備者が幅を利かせているから本当に困ったモノです・・(笑)

このブログでも何度も指摘してますが、そんなに「迷光」にこだわって真っ黒クロスケにしたいなら、ではどうして「絞り羽根を漆黒の黒色に塗らないのか?!」といいたいですね!(笑) こだわりの考えとやっている事自体がそもそも一致していません!(笑) メタリック色のままに製産された絞り羽根は100%間違いなく一部の迷光を生んでいるハズなのに、それを見て見ない振りしているバカな整備者達です!(怒)

要はオールドレンズ設計者でさえ全く意に介さなかった光学系内の「迷光処置」に徹底的に拘り過ぎるのが今ドキの整備者の道理らしいです(笑) 逆に言えば以前取材で訪れた工業用光学硝子レンズ製造会社のご担当者からご教示頂いた話が今までの内容そのモノです

とは言いつつも何を隠そう当方自身も「メタリックな絞り羽根」と迷光との因果関係は目から鱗だったので(笑)、はい、他人の事は言えませんね!(つい最近までアホな整備者の仲間だったと反省!)

《オーバーホール後のピント面・・》
このブログ当ページ一番最後にオーバーホール終了後の個体を使った各絞り値での実写を掲載しています。その写真でピント面の鋭さやコントラストなどをご確認頂けます。

シム環
バックフォーカス微調整目的で鏡胴「前部後部」間にサンドイッチする環/リング/輪っか

迷光
光学系内で必要外の反射により適正な入射光に対して悪影響を及ぼす乱れた反射光

偏心
光学系内で上下左右で同じように収差の影響が現れない傾いた入射光の収束状態を指す

イモネジ
ネジ頭が存在せずネジ部にいきなりマイナスの切り込みが入っているネジ種 (左写真)

  ●               

wikiによると田中光学はシネレンズやアクセサリーを開発/製産する 光学メーカーでしたが、1953年発売のバルナック型ライカ版コピー モデル「Tanack IIC」を発売するとフィルムカメラメーカーに参入し同年「Tanack IIIC」に翌年1954年に「Tanack IIF/IIIF/IIIS」と 立て続けに発売し、1955年には「Tanack-IVS」を発売した。
(右写真はTanack-IVS)

この当時の各モデルには特に標準レンズでシルバー鏡胴の「TANARシリーズ」がよくセット 販売されており、開放f値「f3.5/f2.8/f2.0」などだったようです。

その後暫くモデルチェンジの発売が滞り、1958年にようやく「Tanack-V3」が発売され、その際のセットレンズとして用意された標準レンズが今回扱ったモデルTANAR 47.5° 5cm/f1.9 (zebra) (L39)』です (右写真はTanack-V3と当モデル)。

また今回扱ったモデルTANAR 47.5° 5cm/f1.9 (zebra) (L39)』もレンジファインダーカメラ「Tanack-V3」もその製造番号からwikiの試算では製造台数を「1,600台」と見積もっているので、相当少ない台数だったようですが、然し翌年の1959年には突然倒産してしまいます。

左の光学系構成図はネット上で案内されているシルバー鏡胴モデル「TANAR 5cm/f2」の構成図ですが、3群6枚のゾナー型構成です。

そして今回扱ったモデルTANAR 47.5° 5cm/f1.9 (zebra) (L39)』も、ネット上の多くのサイトでは同一の3群6枚ゾナー型構成から 非常に近似した構成図として左の構成図を転用していますが、開放f値が極僅かでも異なるので同一の構成で設計されるハズがありません。

確かに3群6枚のゾナー型構成は踏襲しながらも右図のとおり曲率もカタチも全く異なる光学系構成になっていました。

右図は今回のオーバーホールで完全解体した際に、光学系の清掃時 各群を逐一当方の手でデジタルノギスを使って計測しトレースした 図になります。すると第2群の3枚貼り合わせレンズで相当屈折率を稼いだ分、第3群側で大口径化して収束させているのが分かります。

上の写真はFlickriverで、このモデルの実写がなかったので開放f値「f2.0モデル」の特徴的な実写をピックアップしてみました。
(クリックすると撮影者投稿ページが別ページで表示されます)
※各写真の著作権/肖像権がそれぞれの投稿者に帰属しています/上記掲載写真はその引用で あり転載ではありません。

開放f値「f2.0」モデルなので今回扱ったモデルの実写ではありませんが、大変素直で特にダイナミックレンジが広い分明暗部の耐性も優れ、且つ被写体の材質感や素材感を写し込む質感 表現能力にとても優れ、発色性も被写界深度にとても近似したナチュラル的な印象の描写性に感じられます。

オーバーホールのため解体した後、組み立てていく工程写真を解説を交え掲載していきます。すべて解体したパーツの全景写真です。

↑ここからは解体したパーツを使って実際に組み立てていく工程に入ります。今回の完全解体でバラした時の第一印象は、とても1953年にいきなり現れた光学メーカーとは考えられないほどに大変造り込まれた「手慣れた感」を強く抱いたので、これだけの各部位の構造化と各構成 パーツのとてもシッカリ熟考され尽くした連携関係や仕上がりは、とてもアクセサリーが主体だった製造メーカーに留まらない印象です。

ハッキリ言って設計陣は筐体側も光学系側も共に「十分な開発設計に数多く携わり経験値を 蓄積した技師」ではなかったかと考えます。と言うのは切削精度はもちろん各構成パーツの ムダのない面取り加工、連係のさせ方やチカラ伝達レベルの問題など、如何に数多くのシネ レンズや光学レンズを開発製造した会社だとしても、僅か数年でこれらの設計スキルが高められたとは全く以て考えられないレベルです。

それは当時のNikonやCanonのオールドレンズに比較して全く遜色なく、それどころか同格にさえ位置付けできるほどに完成した設計をキッチリ執っている事からも数年レベルの技術/技能蓄積ではない事が明白です!(驚)

この田中光学の設計技師なり技術陣が本当は何処の光学メーカーで下積み時代を重ねてきたのか、もっともっと深く探りたくなってしまう内容だったのが、今回の個体をバラした時の最初から最後まで憑き纏った印象です。

↑絞りユニットや光学系前後群を格納する鏡筒です。ご覧のように内部が抜けた状態で絞り羽根を格納する「位置決め環」まで外せる設計です。

絞り羽根には表裏に「キー」と言う金属製突起棒が打ち込まれており (オールドレンズの中にはキーではなく穴が空いている場合や羽根の場合もある) その「キー」に役目が備わっています (必ず2種類の役目がある)。製産時点でこの「キー」は垂直状態で打ち込まれています。

位置決めキー
位置決め環」に刺さり絞り羽根の格納位置 (軸として機能する位置) を決めている役目のキー

開閉キー
開閉環」に刺さり絞り環操作に連動して絞り羽根の角度を変化させる役目のキー

位置決め環
絞り羽根の格納位置を確定させる「位置決めキー」が刺さる環 (リング/輪っか)

開閉環
絞り羽根の開閉角度を制御するために絞り環操作と連動して同時に回転する環

↑すると上の写真がまさにその絞りユニットを構成する「位置決め環と開閉環」そのモノですが、左側の「位置決め環」は鏡筒内部の奥のほうにイモネジ (3本) で締め付け固定される方式です。この「位置決め環」の固定位置をミスると「絞り羽根の開閉と絞り値 (開口部の大きさ/カタチ/入射光量) まで狂う」仕組みを採っている設計です。また逆に言えば「開閉環側の微調整で絞り値 (開口部の大きさ/カタチ/入射光量) は決められない」ともいえるので、鏡筒最深部にこの絞りユニットをセットする際「テキト〜に工程を進めたら絞り値 (開口部の大きさ/カタチ/入射光量) が狂ってしまう」ワケで、それはイコール当然ながら絞り環に刻印されている絞り値との整合性が執れなくなれます。

今回の個体をバラした際に、この「位置決め環を締め付け固定するイモネジが3本必要なのに2本しかなかった (つまり1本欠品)」ので、過去メンテナンス時にこの絞りユニットを構成する2つのパーツが一度取り外されている事が判明します。

また合わせて「位置決め環の側面」をチェックしてみると「イモネジで締め付けた跡が6箇所残っていた」ので、そのうちの「3箇所の締付痕が製産時点」であって「残りの3箇所は過去メンテナンス時にミスッて締め付けた跡」なのが明白です。

何故なら、ちゃんと絞り値との整合性を執って組み立て工程を経たのであれば「自ずと自然に製産時点の締付箇所とピタリと一致するハズ」だから、イモネジの締付痕は3箇所しか存在しなかったハズなのです。

こう言う部分が一つ一つ重要なのであって、これこそがまさに「観察と考察」であり、過去メンテナンス時の微調整そのものが正しいのか否かの判定基準にもなり得ます。

従って絞り環に刻印されている「絞り値との整合性」何処で執っているのか???
或いは絞り値の微調整が絞りユニットでできないなら、何処で微調整するのか???

そのような事柄を逐一観察し考えながらバラしていく事がとても重要であり、同時にそれらの考察が理に適わないのであれば「過去にごまかして組み上げられてしまった懸念」が捨てきれないので「ごまかした手法とその証拠/根拠」を探索しない限り「本来あるべき姿に戻せない」話に至ります。

だからこそ「観察と考察」が非常に重要なのだとこのブログで何度も何度も指摘しています。

今回の個体で言うなら、過去メンテナンス時の整備者がテキト〜にこの「位置決め環」を締め付け固定してしまったので (しかも1本イモネジ紛失してるし!)(怒)、そもそも当初バラす前の時点で絞り環のクリック感と設定絞り値との位置がピタリと合わず、且つ何と絞り羽根の開口部の大きさ/カタチ/入射光量さえも適切ではありませんでした (バラす前の実写チェック時に判明)。

つまりはここの工程に到達する以前に「既に当方には薄々分かっていた」問題がこの「位置決め環の締付固定位置ミス」なのです(笑)

↑10枚の絞り羽根が正しく組み込まれて絞りユニットが鏡筒最深部にセットされました。上の写真では最小絞り値「f22」まで閉じた時の絞り羽根の閉じ具合が写っていますが、当初バラす前の閉じ具合はもう少し開いた印象の閉じ方でした。

本来あるべき姿はこの閉じ具合が正しいのであって、過去メンテナンス時に微調整された位置 (別の3箇所のイモネジ締め付け痕) は間違っているワケです(笑)

これこそが「観察と考察」の真髄であって、手元にサービスマニュアルなど無くても「道理に従えば自ずと決まる話」であって、もちろん全部オーバーホール工程が終わって実写で検査してみれば、確実に各絞り値に見合う閉じ具合に到達しています(笑)

今現在存在する整備会社の中でこのような問題までキッチリ執り行ってオーバーホールしている会社は、当方が把握している限り数えるほどしかありませんね (それが現実です)(笑) 残りの整備会社はテキト〜整備でごまかしています(笑)

↑完成した鏡筒を立てて撮影しました。鏡筒の中腹には開口部が備わり絞り環と連結する事で絞り環操作に従い「開閉環が回って設定絞り値まで絞り羽根が閉じたり開いたりする」仕組みです (赤色矢印)。

↑絞り環用の基準「」マーカーや絞り値。或いはこのモデルに限定して刻印されているフラッシュ撮影時のガイドナンバーとの関係値などが、ズッシリと重みを感じる真鍮 (黄鋼) 製のフィルター枠側面に全周に渡って刻印されています。

つまりこのフィルター枠の締付固定位置をミスっても辻褄が合わなくなる点に過去メンテナンス時の整備者はやはり気づいていませんでした(笑)

↑このモデルは鏡胴が「前部」と「後部」に二分割する方式を採った設計です。鏡胴「前部」のまさに一番重要な工程に入りました。

前の工程でセット済のフィルター枠直下に、今度は「絞り環用ベース環」を締め付けて、勝のさらにその直下に「絞り値キー環」と言う真鍮 (黄鋼) 製の黄金色に輝く環/リング/輪っかをやはりイモネジで締め付け固定します (赤色矢印)。

するとこの「絞り環用ベース環」にベアリングとスプリングが仕込まれて、合わせて同時に直下の黄金色な「絞り値キー環」に備わる溝部分にベアリングがカチカチとハマるから「クリック感のある絞り環操作になる」仕組みです。

要はこの「絞り環用ベース環」の回る範囲が狂っていると「絞り値がピタリとクリック感を感じる位置と一致しない」チグハグな操作感に至ります。

そしてもちろんそのクリック感を伴う絞り値と「本当に絞り羽根が閉じている時の絞り幅 (開口部の大きさ/カタチ/入射光量)」との整合性も、当然ながら執れませんね(笑)

するとクリック感と絞り値が一致せずに、しかも設定絞り値まで本当に絞り羽根が閉じたのかどうかも疑わしい・・などと言う現象に悩まされる話になるのがここまで解説した設計上の仕様です。

だからこそ「テキト〜整備」は拙いのだと何度もこのブログで指摘しまくっているワケです!(怒)

なお、今回の個体に関して言えば、もちろん上述のテキト〜整備だったのはそうなのですが(笑)、それにプラスして上の写真ブルーの矢印で指し示した箇所に、やはりテキト〜に絞り環を締め付け固定していた証拠まで残っています(笑)

跡で絞り環をグルッと一周チェックすると明白ですが、絞り環には全部で3本のイモネジが締め付け固定されます。するとこの「絞り環用ベース環」にあるべき「イモネジの締付痕」もやはり3箇所なのが製産時点のハズですが、ご覧のとおり右側のブルーの矢印で下のほうから指し示している箇所にポツンと小さなイモネジ締め付け痕が残っているので「過去メンテナンス時にテキト〜していた」のがバレバレですね!(笑)

こういう部分の一つ一つが蓄積されて組み上がった個体の様々な不具合に繋がっていくので、当方が当初バラす前の状態から事細かくチェックしているのは「過去メンテナンス時の整備者の所業」を見つけ出し「本来あるべき姿に戻してあげる」方策を探求する必要があるからです(笑)

逆に言うなら・・何と面倒くさいことか!・・毎度の事ですが(笑)

ちなみにこのモデルには上の写真で示し通りグリーンの矢印の「隙間部分が介在している」のが実は重要な要素の一つで、まさに「鋭いピント面を構成させる」時に必要な理由があるからなのです。どんだけこの点に気が付くのかどうかで組み上がった後のピント面の鋭さが決まってきますね(笑)

↑おそらくこのモデルの最もハードな難関だった工程は既に過ぎたので(笑)、ここからは単に組み上げていけば良いだけの話です。ご覧のとおり「ちゃんとグリーンのラインのとおり一直線上に基準「」マーカーと絞り値が並ぶ」ワケですが、こんなのは当たり前の話ですョね?!(笑)

しかし当初バラす前の時点ではこれらがズレたままだったワケですし、もっと言えばクリック感さえもチグハグでした!(笑)

↑鏡胴「前部」は前の工程で残すところ光学系前後群をセットするだけなので、ここからは鏡胴「後部」の組み立て工程に移ります。

と言っても鏡胴「後部」は毎度ながら簡単な仕組みなので初心者向けです(笑)

構成パーツは上のたったの3つだけで(笑)「ヘリコイド (オスメス) とマウント部」だけですね (赤色矢印)。このモデルはライカ判ネジ込み式マウント「L39」なので「距離計連動ヘリコイド」を装備しています。上の写真一番左端がその役目です。

一方右側のセット (2個) は「空転ヘリコイド」なので、本来ならライカ判距離計連動方式なら2組のヘリコイド (オスメス) が必要なところを「空転ヘリコイドで簡素化している」設計です。

これは実は簡素化だけの意味合いではなく「筐体全高が長くなるのを抑える目的とコスト削減策」の一石二鳥と言うお話です。当時よく採られていた設計の一つです。

するとここの工程で重要なのは組み立て工程の難しさではなく「空転ヘリコイド部の鏡面仕上げ」と言うお話になるので、ここでもやはり敷居がイキナシ高くなって「高難易度」に至ります(笑)

当方はそもそも「DOH」で自ら「磨き研磨」が必須作業としているので、このような鏡面仕上げは時々眠っている事があるほどにウツラウツラといい気持ちになってきます(笑) そのような同じ作業を延々と黙々と繰り返していると、だんだん睡魔が襲ってきて、ゴシゴシと自らの揺れでいい〜気持ちになってきます!(笑)

↑バッチリ空転ヘリコイド部を組み上げたところです。ちゃんと「封入環」で締め付け固定して空転ヘリコイド部のグリースを封入完了です。

そして再び過去メンテナンス時の整備者が全く見落としていたグリーンの矢印の箇所の凹み部分の理由もこのモデルにはとっても重要な要素の一つで、ここを蔑ろにしたからこそさらに鋭いピント面からは遠ざかった仕上がりに至ってしまったワケです(笑)

何度もしつこいですが要は「観察と考察」が総てです!(笑)

上の写真のヘリコイド (オス側) はちゃんと無限遠位置を見越した正しいポジションで空転部にセットされており、このモデルは全部で11箇所のネジ込み位置があるので、さすがにここをミスると最後に無限遠が出ず (合焦せず) 再びバラしてここまで戻るハメに陥ります。

↑ゼブラ柄の大変美しい (ある意味国産モデルにはゼブラ柄が少ないのでとても貴重なモデルの一つ) ローレット (滑り止め) をセットして、且つ同時に「やはり正しい位置で距離指標値環をイモネジで締付固定」したのが上の写真です (赤色矢印)。

つまりこのモデルはゼブラ柄のローレット (滑り止め) が回る範囲が決まっている設計なのに「∞刻印の位置は自在に微調整できる機能が備わっている」点がとっても重要なのであって「これを蔑ろにすればどんなに鏡筒の固定位置が適切でも無限遠位置はどんどんズレていってしまう」ワケで、その意味でこのモデルのオーバーホールは相当「高難易度なスキルが要求される」と覚悟が必要です(笑)

実は過去メンテナンス時の整備者はこの鏡胴「後部」を全く解体せず手を付けていませんから (おそらく自分では太刀打ちできないと勘付いていた)(笑)、バラしてみれば一目瞭然で当方の主義主張が全く正しい点を再確認できた次第です (つまりこの個体の鏡胴後部部分は製産時点から何ら変更がなかった/生産時点のままという個体)。

なかなか珍しい話ですね・・(涙)

この後は完成している鏡胴「前部」に光学系前後群を組み込んでから無限遠位置確認・光軸確認・絞り羽根開閉幅の確認 (解説:無限遠位置確認・光軸確認・絞り羽根開閉幅確認についてで解説しています) をそれぞれ執り行い、最後にフィルター枠とレンズ銘板をセットすれば完成です。

DOHヘッダー

ここからはオーバーホールが完了した出品商品の写真になります。

↑完璧なオーバーホールが終わりました。1958年に生産された個体なので実に63年もの歳月が経っており、よくぞここまで無事に生き存えてきたものだと感慨無量です(涙)

ハッキリ言って光学系の状態はそれほど良くなく、特に前玉には経年相応の擦りキズや拭きキズなどが目白押しです。

↑それでも光学系内の透明度が非常に高い状態を維持した個体で、特に貼り合わせレンズのバルサム切れが一切生じていない点がまさにオドロキとしか言いようがありません。

ご覧のとおり完全開放しない仕様で設計されているのが正しい位置で「位置決め環がセットされた証」を表します。開放時「f1.9」の時絞り羽根が顔出しして10角形になります (それで簡易検査具で実測すると確かにf2以下になっている)。

但し前述のとおり光学系の第1群 (前玉) には経年相応に拭きキズや擦りキズが残っており、一部にはLED光照射で視認できる非常に薄いクモリも伴います。

↑上の写真 (3枚) は、光学系前群のキズの状態を拡大撮影しています。すべて極微細な点キズを撮っていますが微細すぎて全部写りませんでした。

前玉のキズキズと大騒ぎしていますが(笑)、現物は写真のとおりそれほどたいしたキズではなく全く以て目立ちません。もちろん写真に影響する事もないと思います (もともとも焦点域が標準域なので円形ボケもたいして大きく写らないから影として入らない)。

その分第2群の3枚貼り合わせレンズにドカッと生じていたカビは除去でき、カビ除去痕だけが僅かに菌糸状にLED光照射で視認できるレベルです。

↑光学系後群側もスカッとクリアになり、当初バラす前の時点で相当汚れていたのがまるでウソのようです(笑)

↑上の写真 (3枚) は、光学系後群のキズの状態を拡大撮影しています。すべて極微細な点キズを撮っていますが微細すぎて全部写りませんでした。

【光学系の状態】(LED光照射で様々な角度から確認)
・コーティング劣化/カビ除去痕等極微細な点キズ
(経年のCO2溶解に拠るコーティング層点状腐食)
前群内:20点以上、目立つ点キズ:19点
後群内:20点以上、目立つ点キズ:20点以上
・コーティング層の経年劣化:前後群あり
・カビ除去痕:あり、カビ:なし
(前群の第2群中央裏面側に光に反射させたりLED光照射で視認可能な極微細な菌糸状カビ除去痕が1点あり/順光目視できず)
・ヘアラインキズ:あり(前後群内僅か)
(極微細で薄い5mm長ヘアラインキズ数本あり)
・バルサム切れ:なし (貼り合わせレンズあり)
・深く目立つ当てキズ/擦りキズ:あり
(第1群前玉中央に1cm長の擦りキズあり)
(第2群中央に極微細な点キズ複数あり)
・光源透過の汚れ/クモリ (カビ除去痕除く):あり
(第1群前玉中央に1cm長の擦りキズあり)
・光学系内には大小の「気泡」が複数あり3回清掃しても除去できない為、拡大撮影で「気泡」との判定しています。
一部は一見すると極微細な「塵/埃」に見えますが「気泡」です(当時気泡は正常品として出荷をしていた為クレーム対象としません)。また「気泡」も点キズにカウントしているので本当の点キズは僅かしかありません
・その他:光学系内は微細な塵や埃が侵入しているように見えますが清掃しても除去できないCO2の溶解に拠る極微細な点キズやカビ除去痕、或いはコーティング層の経年劣化です。
・光学系内の透明度が非常に高いレベルです。
・いずれも全て実写確認で写真への影響ありません。

↑上の写真 (2枚) は、後玉の表面を採っているワケですが、実は後玉の表層面は赤色矢印で指し示した位置です。後玉があまりにもスカッとクリアなので写真写っていないように見えるのですが (黒くなっている箇所) ちゃんと後玉が入っていてその分の厚みがあるのでご覧のような黒色部分が (赤色矢印で指し示した領域) ある次第です。

↑10枚の絞り羽根はカーボン仕上げだったので、当初バラした直後は相当な赤サビ状態で真ッ茶色になりました。おそらく一時期に油染みが起きて、且つ粘性を帯びていた期間が相応に長く、そのままムリに使っていたようです。

粘性を帯びた油染みのせいで (界面原理が働いて) 絞り羽根同士が癒着し最小絞り値絞り値に向かうに従い「絞り羽根が膨れあがる」現象が起きて「への字型に折れ曲がっている」絞り羽根が4枚ほどありました。

水平の平に戻しましたが、その影響から絞り羽根に打ち込まれているキーが垂直を維持できず「もうあと数年遅ければキーが脱落していた」レベルで、何とも恐怖しか残りません!(怖)

ここからは鏡胴の写真になりますが、経年の使用感が僅かに感じられるものの当方にて筐体外装の「磨きいれ」を施したので大変落ち着いた美しい仕上がりになっています。「エイジング処理済」なのですぐに酸化/腐食/錆びが生じたりしません。

↑【操作系の状態】(所有マウントアダプタにて確認)
・ヘリコイドグリースは「粘性:軽めと超軽め」を使い分けて塗布し距離環や絞り環の操作性は非常にシットリした滑らかな操作感でトルクは「普通」人によって「軽め」に感じ「全域に渡って完璧に均一」です。
・距離環を回すとヘリコイドのネジ山が擦れる感触が伝わる箇所があります。
・ピント合わせの際は極軽いチカラで微妙な操作ができるので操作性は非常に高いです。
・絞り環操作も確実で軽い操作性で回せます。
・距離環とは独立した絞り環なのでピント合わせ後にボケ具合を絞り環操作で微調整できます。
・距離計連動ヘリコイド、及び無限遠位置の設定は当初バラす前の位置で組み上げています。

【外観の状態】(整備前後関わらず経年相応の中古)
・距離環や絞り環、鏡胴には経年使用に伴う擦れやキズ、剥がれ、凹みなどありますが、経年のワリにオールドレンズとしては「超美品」の当方判定になっています (一部当方で着色箇所がありますが使用しているうちに剥がれてきます)。
当方出品は附属品に対価を設定しておらず出品価格に計上していません(附属品を除外しても値引等対応できません)。

今回のオーバーホール済でのヤフオク! 出品に際しセットした附属品の一覧です。

《今回のヤフオク! 出品に際し附属するもの》
HAKUBA製MCレンズガード (新品)
本体『TANAR 47.5° 5cm/f1.9 (zebra) (L39)』
汎用樹脂製スナップ式前キャップ (新品)
汎用樹脂製ネジ込み式M39後キャップ (新品)

今回の扱いが初めてのモデルだったので、なかなか「本来あるべき姿」たる「鋭いピント面」がいったいどの辺りなのかの探索が大変でしたが、前述のとおり「観察と考察」から導き出された結論を頼りに「原理原則」に則って組み上げ、同時に微調整を施していけば「自ずと鋭いピント面に至る」のが道理と言うモノです(笑)

63年間の不遇な時を経て「今一度輝け!」と老体にムチ打って、100年を目指して次のご主人の手元で是非とも活躍の場を得てもらいたいです!(涙) ガンバレ・・タナー!!!

↑当方所有のK&F CONCEPT製L39→SONY Eマウントアダプタに装着して撮っていますが、ご覧のようにほぼ真上の位置に指標値がちゃんと来て、且つ基準「▲」マーカーも絞り環用基準「」マーカーも全てがグリーンのラインのとおり一直線上にスパッと並んで仕上がっています (赤色矢印)。

もちろん距離環を回すトルク感もこのモデルのピントの山が一瞬でアッと言う間なので、少々軽めに仕上げています。当初バラす前のピントの山は鋭さが欠落しているだけではなくピークすら反応しなかったので相当ズレまくっていたようです(泣)

次の100年を目指して頑張れTANAR・・!!!

海外オークションebayでは年に1本出現するかどうかと言うレベルの稀少品
ですが、市場流通価格も高価で僅か1,600本の生産数と言う事から10万円
〜15万円台の値がついています(驚)

無限遠位置 (当初バラす前の位置に合致/僅かなオーバーインフ状態)、光軸 (偏心含む) 確認や絞り羽根の開閉幅 (開口部/入射光量) と絞り環絞り値との整合性を簡易検査具で確認済です。

もちろん光学系の光路長調整もキッチリ行ったので (簡易検査具によるチェックなので0.1mm単位や10倍の精度ではありません)、以下実写のとおり大変鋭いピント面を確保できました。電子検査機械を使ったチェックを期待される方は、是非ともプロのカメラ店様や修理専門会社様が手掛けたオールドレンズを手に入れて下さい当方の技術スキルは低いのでご期待には応えられません

↑当レンズによる最短撮影距離60cm附近での開放実写です。ピントはミニカーの手前側ヘッドライトの本当に「球部分」にしかピントが合っていません (このミニカーはラジコンカーなのでヘッドライトが点灯します)。カメラボディ側オート・ホワイト・バランス設定はOFFです。

各絞り値での「被写界深度の変化」をご確認頂く為に、ワザと故意にピントはミニカーの手前側ヘッドライトの本当に電球部分に合わせています。決して「前ピン」で撮っているワケではありませんし、光学系光学硝子レンズの格納位置や向きを間違えたりしている結果の描写でもありません (そんな事は組み立て工程の中で当然ながら判明します/簡易検査具で確認もして います)。またフード未装着なので場合によってはハレーション気味だったりします。

↑絞り環を回して設定絞り値「f2.8」で撮っています。

↑さらに回してf値「f4」で撮りました。

↑絞り値は「f5.6」に上がっています。

↑絞り値「f8」になりました。

↑f値「f11」です。もうだいぶ絞り羽根が閉じてきているのですが、ご覧のとおりまだまだ解像度とコントラストをイジして頑張ってます!(驚)

↑f値は「f16」まで上がりました。もうほぼ閉じきり状態なので、極僅かですが「回折現象」の影響が出始めています。然しそれでもこれだけの描写を残しますから相当なモノです!(驚)

 回折現象
入射光は波動 (波長) なので光が直進する時に障害物 (ここでは絞り羽根) に遮られるとその背後に回り込む現象を指します。例えば、音が塀の向こう側に届くのも回折現象の影響です。
入射光が絞りユニットを通過する際、絞り羽根の背後 (裏面) に回り込んだ光が撮像素子まで届かなくなる為に解像度やコントラスト低下が発生し、眠い画質に堕ちてしまいます。この現象は、絞り径を小さくする(絞り値を大きくする)ほど顕著に表れる特性があります。

被写界深度
被写体にピントを合わせた部分の前後 (奥行き/手前方向) でギリギリ合焦しているように見える範囲 (ピントが鋭く感じる範囲) を指し、レンズの焦点距離と被写体との実距離、及び設定絞り値との関係で変化する。設定絞り値が小さい (少ない) ほど被写界深度は浅い (狭い) 範囲になり、大きくなるほど被写界深度は深く (広く) なる。

↑最小絞り値「f22」での撮影です。さすがに絞り羽根が閉じきってしまったので「回折現象」の影響で解像度自体も低下しています。