◎ YASHICA (ヤシカ) YASHICA LENS ML 24mm/f2.8(C/Y)

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今回の掲載はオーバーホール/修理ご依頼分に関する、ご依頼者様や一般の方々へのご案内ですのでヤフオク! に出品している商品ではありません。
写真付の解説のほうが分かり易いこともありますが、今回に関しては当方の
扱いが初めてのモデルでしたので、当方の記録としての意味合いもあり無料
で掲載しています。
(オーバーホール/修理の全行程の写真掲載/解説は有料です)
オールドレンズの製造番号部分は画像編集ソフトで加工し消しています。


今月はYASHICA製MLシリーズのモデル (28mm/f2.8、35mm/f2.8、50mm/f1.4) を立て
続けにオーバーホール済でヤフオク! に出品しましたが、残念なことに全く人気が無く眼力のある方にお譲りしました。
日本人のブランド力に惑わされる嗜好は覚悟済でしたが、ここまで酷いとはガッカリです。

製産が同じ富岡光学製にも拘わらず、Carl ZeissブランドのPlanarやDistagonばかりもて囃されて ヤシカ製オールドレンズは地の底を 這いずり回るが如く低い評価が続いているのが何とも悔しいですね。Carl Zeissブランドの製品がコッテリ系の発色性に対してヤシカ製
MLシリーズはナチュラル指向ながらもちゃんと赤色には反応したり する「富岡光学らしさ」を兼ね備えた素晴らしいモデルだと思っていただけに久しぶりに悔しい想いでした。

本当は今回扱う焦点距離24mmの超広角レンズも銘玉と呼ばれ続けているモデルですから是非入手してヤフオク! に出品しようと考えていたのですが、前述の結末に落胆し今後MLシリーズの扱いをやめました。旭光学工業のTAKUMARシリーズやOLYMPUS製オールドレンズなど凡そ素晴らしい描写性能を持つモデルが存在するにも拘わらず、似たような現象が過去にもあってやはり扱いをやめてしまいました。

昔懇意にしているギリシャのディーラと話したことがありますが「どうして日本人や中国人はブランドに拘るのか?」「特に日本製レンズは自分達の国が誇る製品ではないか」と問われて返答に困ったことがありました。本当に情けない限りです。それがいまだに続いているとは 工業立国ニッポンももはや過去の栄光であり衰退を辿るばかりでしょうか・・。

確かにヤフオク! 出品時の即決価格が高すぎると言いたいのは分かりますが、それはオーバーホール済であることを加味すれば必然的な価格設定です (未整備のショップ価格と同価格帯)。そう言うと今度は当方の技術スキルを攻撃してくる人が必ず居るのですが(笑)、ならば白色系グリースのザラザラ感残る抵抗のトルクがそれ程好きなのかと問えば、実際にオーバーホール/修理をお受けしている内容には白色系グリースのトルクを嫌った依頼が多かったりします。この矛盾はいったい何なのか? どんなオールドレンズでも気に入ったモデル (気になるモデル) はシットリ感漂うトルクでキッチリ整備が済んだ状態で手に入れたいと思う人も居るだろうに・・と考えているのは当方だけなのでしょうかねぇ〜(笑) 哀しい現実です。

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今回扱う超広角レンズ『YASHICA LENS ML 24mm/f2.8 (C/Y)』はモデルバリエーションを調べても、ネット上写真に「銀枠飾り環を配したタイプ (つまり前期型)」が見つかりません。それでおかしいと考えいろいろカタログや説明書など調べたところ、どうやら各交換レンズ群の中期型〜後期型が発売されたタイミングで突然出現した「追加モデル」だったようです。

   
   

上の写真はFlickriverで、このモデルの実写を検索した中から特徴的なものをピックアップしてみました。
上段左端から「円形ボケ・背景ボケ・画角・原色表現」で、下段左端に移って「低コントラスト・被写界深度・パースペクティブ・ゴースト」です。
(クリックすると撮影者投稿ページが別ページで表示されます)

光学系は8群9枚の本格的なレトロフォーカス型構成です。この構成図の パワー配分を見ただけでも富岡光学の本気度が伝わってきます。

そしてその描写性は巷の評価に違わず素晴らしいのひと言に尽きます。
それこそCarl ZeissのDistagon 25mm/f2.8と比べても開放からイキナシの鋭いピント面など別モノです。

ヤシカ製MLシリーズの中にあって珍しく原色に本格的に反応してしまうモデルでもあるので、発売時期が後のほうだった影響もありドイツ製モデルを意識した発色性に拘りを見出したのかも知れません。繊細なエッジを伴うピント面の造り方などはまさに富岡光学製オールドレンズの最たるモノで、低コントラストの表現性や質感表現能力の高さなど「富岡光学製」を存分に愉しめる逸本です。

今回のオーバーホール/修理ご依頼は「無限遠位置でのピントが甘い」と言う内容です。

【当初バラす前のチェック内容】
 当初バラす前の実写チェックで無限遠位置でのピント面が甘いのを確認。
近接撮影時のピント面も優秀な超広角レンズの域には達していないような印象。
距離環を回すトルク感には僅かなトルクムラと白色系グリース特有の感触がある。

【バラした後に確認できた内容】
過去メンテナンス時に白色系グリースを塗布し既に経年劣化進行し乾き始めている。
光学系第3群の締め付け環が半締め状態で固着されている。

オーバーホールのため解体した後、組み立てていく工程写真を解説を交え掲載していきます。一部を解体したパーツの全景写真です。

↑ここからは解体したパーツを使って実際に組み立てていく工程に入ります。今回の個体は 過去メンテナンス時に白色系グリースが塗られており既に経年劣化が進行し揮発していました (数年でスカスカ状態)。もちろんヘリコイドはアルミ合金材のネジ山が摩耗しておりグリースは「濃いグレー状」に変質していました。当初バラす前に距離環を回した時に感じた「トルクムラ/僅かに重め」だった原因です (前述問題点の)。

↑絞りユニットや光学系前後群を格納する鏡筒です。このモデルはヘリコイド (オス側) が独立しており別に存在します。

↑焦点距離28mmのモデル同様「意味不明な設計」の絞りユニットです(笑) まるで「t値を 装備しているかの如く」位置決め環まで回ってしまうので、このモデルも絞りユニットの中で2つの環が一緒に回ります (一般的なf値の考え方で作られているオールドレンズでは位置決め環側が固定で回らない)。

f値とは
f値は「明るさを表す数値」であり「F=f/Φ」で表され焦点距離(f)を有効口径(Φ)で割ると出てくる計算上の論理値です。「国際絞り (古いオールドレンズでは大陸絞り)」で0から始まり「0/1.4/2/2.8/4/5.6/8/11/16/22/32/・・・」と上がっていく√2倍の数値になります。
(大陸絞りは1.1/1.6/2.2/3.2/4.5/6.3/9/12.5/18/25/・・・と上がる)

t値とは
t値は光学系に入ってきた入射光から捉えた時の実際の明るさ (実絞り) を指し「透過率を表す数値」です。従って表面反射などで減ずる影響や光学系の構成枚数によっても異なった数値として出てきます。

この時、f値とt値とで絞りユニットの構造 (ひいては絞り羽根の開閉制御) が変わってきます。
f値の場合は論理値なので絞り羽根を固定した状態のまま開閉だけさせて入射光制御しますが、t値の場合は光学硝子レンズに合わせて具体的な可変幅を制御する必要が生じるので「絞り羽根の固定箇所まで可変」である必要性が出てきます。

↑6枚の絞り羽根を組み付けて絞りユニットを組み込みましたがご覧のとおり絞り羽根が出てきません。

↑この状態で完成した鏡筒を立てて撮影しました。「富岡光学製である証」が上の解説です。絞り羽根の開閉幅 (開口部/入射光量) の微調整を鏡筒の位置を動かすことで強制的に開閉量を微調整する考え方なので「鏡筒の位置を微調整する」方式であり、この方式を好んで採って いたのは当時富岡光学だけでした。

この方式の拙い点は絞り羽根の開閉幅 (開口部/入射光量) を微調整する際、その都度光学系を外して鏡筒を取り出さなければイケナイ工数の多さです。他社光学メーカーではもっと簡易に微調整する仕組みを採っている設計が大多数です。

↑今度は完成した鏡筒の下部をひっくり返して撮影しました。ここも28mmモデルと全く同一の制御系を一極集中配置しています。

開閉アーム
マウント面の絞り連動レバー操作に連動して一気に絞り羽根を開放状態にする役目のアーム

連係アーム
絞り環との連係で設定絞り値を伝達しているアーム

カム
「なだらかなカーブ」に突き当たることで具体的な絞り羽根の開閉角度を伝達する役目

こんな感じですが、何と「なだらかなカーブ」が一般的なオールドレンズとは逆なのです!(笑) フツ〜のオールドレンズでは「なだらかなカーブ」の麓が「最小絞り値側」になり登りつめた頂上が「開放側」なのです。

何でワザワザ逆に設計する必要があったのか??? 全く以て理解できません。実際は絞り環との連係箇所 (連係アームの場所) との位置関係から逆にしているのですが、ならばそもそも 連係経路 (連係方式) を変更した設計をすれば良いだけの話で、行き当たりばったり的な安直な設計変更をしているから絞りユニット側の環 (2つとも回ってしまう) の問題になります。

結果、工程数が増えて人件費が嵩み調整箇所まで増えるので適正検査時の出戻り率まで影響してきます。

↑上の写真は前出の写真とは反対側を撮りました。絞りユニット内の2つの環 (リング/輪っか) は、それぞれ「絞り羽根が常に開こうとするチカラ」と「常に閉じようとするチカラ」の2種類の相反するチカラが及ぶ必要があります。そのためにスプリングが2本附随するワケですが前述の「なだらかなカーブ」が逆方向になったためにCONTAXマウントとしての絞り羽根制御方式上、絞り羽根を閉じないとイケマセンから結果的に2つの環が回らざるを得なかったワケです。

なので、鏡筒が完成した時点で「あれ? 絞り羽根閉じてないじゃん?!」と言うことになります(笑) つまり悪さしているのは「なだらかなカーブ」だったワケです。

なお、この鏡筒裏側に「なだらかなカーブ」を用意して制御系を一極集中的に配置してしまう設計思想も当時の富岡光学製オールドレンズに多く共通する要素のひとつです。

↑距離環やマウント部を組み付ける為の基台です。

↑真鍮製のヘリコイド (メス側) を無限遠位置のアタリを付けた場所までネジ込みます。最後までネジ込んでしまうと無限遠が出ません (合焦しません)。

↑アルミ材削り出しのヘリコイド (オス側) を、やはり無限遠位置のアタリを付けた正しいポジションでネジ込みます。このモデルでは全部で9箇所のネジ込み位置があるので、さすがにここをミスると最後に無限遠が出ず (合焦せず) 再びバラしてここまで戻るハメに陥ります。

アルミ合金材の間に真鍮製のヘリコイド (メス側) を挟んでいる理由は、同じ材によるネジ山の回転でカジリ付 (互いに咬み合って固着してしまう現象) を避ける目的なので、この当時の富岡光学ではまだアルミ合金材同士のネジ山切削技術が到達していなかったことになります。ところが当時の他社光学メーカーでは既にアルミ合金材同士でのヘリコイド (オスメス) を実現していましたから、要は富岡光学では工場の製産設備更新ができなかったことが窺えます。

それもそのハズで、1968年にヤシカに吸収された後、母体のヤシカまで倒産してしまい結局1983年には京セラに共倒れで吸収されます。しかしその京セラもついに2005年からカメラ 事業の縮小を始め2007年には撤退してしまうので、結局転げ堕ちる下り坂が変わっただけの話で命運は既に尽きていたのでしょう・・ロマンが広がりますね。

↑さて、ここで反対側を撮影しました。「絞り環用の連係環」と言う環 (リング/輪っか) が内部にセットされています。

実は今回の個体が発売されたタイミングを「中期型〜後期型」時期だと冒頭で推察した根拠がこの工程です。

左写真は先日オーバーホールした焦点距離28mmの広角レンズですが基台は「絞り環用延長筒」と2つの構成パーツで完成していました。基台の深さを深くして1つのパーツにまとめてしまえば工程数が省けるのにと考察したのですが、全くそのとおりに改善していました (設計変更)。従って前回の28mmが中期型の製産時期だったので今回の個体は「後期型」の時期に登場した可能性が高いとみています (つまり1978年〜1982年辺り)。

内部構成パーツを注意深く「観察と考察」することで隠れている事実が見えてきます。

↑完成した基台の裏側マウント側方向を撮りました。絞り環との連係環 (リング/輪っか) が介在しています。つまり鏡筒に配置されている「連係アーム」と絞り環との間に「さらにもう一つの連係環」を用意しているワケで(笑)、ここも意味不明の設計です。何で構成パーツを増やす方向にばかり設計するのでしょうか?(笑) ダイレクトに絞り環と「開閉アーム」を連係させる他社光学メーカーと同じ方式で設計すれば良いと思うのですが・・。

↑この工程が海外も含めて他社光学メーカーでは何処も採り入れなかった富岡光学独特の設計です(笑) この当時の富岡光学製オールドレンズでそのほとんどが鏡筒の位置調整で絞り羽根の開閉幅 (開口部/入射光量) を調整する仕組みを延々と続けていました。

従って鏡筒はヘリコイド (オス側) 内側にストンと落とし込んでから「締め付け環」でワザワザ締め付け固定します (グリーンの矢印)。つまり最後まで組み上げてから検査時点で絞り羽根の開閉幅が適正ではなかったら、ここまで戻ってイチイチ鏡筒を取り出して絞り羽根の開閉幅 調整をやり直す設計です。

この当時他社光学メーカーで最も多い調整方法は、鏡筒自体、或いは絞りユニット自体の位置をダイレクトに微調整する方式 (つまりネジ止め固定方式) だったのでここまでバラす必要性が無く、工程数も合理化できて人件費も掛からず検査の影響も最低限で対応できます。要は富岡光学は旧態依然の「慣例に従う設計」をず〜ッと踏襲し続けていたと推測でき、いわゆる日本らしい会社の体質だったことが窺えます。こう言う部分が当方が「アンチ富岡光学」に走る由縁だったりします(笑)

↑実際に鏡筒をヘリコイド (オス側) の中にセットしたところです。

↑この工程も「意味不明な設計」です。絞り環をセットした後にスプリング+ベアリングを絞り環側に組み込みますが、そのベアリングがカチカチとハマるクリック感を実現する「 (絞り値キー)」が、何と指標値環側に用意されているのです。

これが何で拙いのか?

指標値環がイモネジ (ネジ頭が無くネジ部にいきなりマイナスの切り込みを入れたネジ種) 3本による締め付け固定だからです。つまり指標値環の固定位置をミスると絞り環のクリック感と刻印されている絞り値との整合性が無くなります

この工程も「要調整箇所」になってしまったワケで、そのような設計をしているのが拙いのです。単に絞り環の裏側に溝を用意して基台側にベアリングを忍ばせればクリック感が簡単に (しかも調整の必要も無いまま) 実現できるのに、どうしてその発想ができないのか?!

この当時の富岡光学製オールドレンズに多く採用されている設計でもあります・・。

↑上の写真「ストッパー」は指標値環の位置を微調整する際の目安として、ワザワザ真鍮製の パーツを用意しているのです。

指標値環の位置調整にこのような真鍮製ストッパーを用意しているのは数多いオールドレンズのなかでも富岡光学製オールドレンズだけに見られる独特な設計なのです。

↑実際に指標値環を組み付けるとこんな感じでストッパー部分で指標値環の固定位置を微調整しています (赤色矢印)。

↑こちらはマウント部内部の写真ですが既に当方による「磨き研磨」を終わらせた状態で撮っています。

↑セットされるのはたった一つ「絞り連動レバー」だけです。

↑完成したマウント部を基台に組み付けます。この後は光学系前後群を組み付けてから距離環を仮止めして無限遠位置確認・光軸確認・絞り羽根開閉幅の確認 (解説:無限遠位置確認・光軸確認・絞り羽根開閉幅確認についてで解説しています) をそれぞれ執り行い、最後にフィルター枠とレンズ銘板をセットすれば完成です。

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ここからはオーバーホールが完了したオールドレンズの写真になります。

↑完璧なオーバーホールが終わりました。実際に手に持って操作して頂ければ「おぉ〜!」とご納得頂けると思います (それ程の仕上がりです)。

↑光学系内は残念ながら締め付け環の固着が激しく一部しか解体できていません。数回溶剤を流し込んで専用工具で外そうと試みましたがビクともしません。仕方なく「加熱処置」を施してようやく一部だけバラせました。従って清掃できているのは以下の箇所だけになります。

・第1群 (前玉):表面のみ清掃
・第2群:裏面のみ清掃
・第3群〜第5群:各群とも表裏清掃済
・第6群:裏面のみ清掃
・第7群:未清掃
・第8群 (後玉):表面のみ清掃

この理由は過去メンテナンス時に「黒色の固着剤」を各群の締め付け環全周に渡って塗ってしまったからです。さすがにどんなに溶剤を流し込んでも全周に渡る固着剤塗布はどうにもなりません。またムリに解体しようとして溶剤を流し込みすぎると下手すれば内部に浸みてしまうので悪影響になる懸念もあります (揮発油成分が溶けて汚れとして中で広がってしまう)
つまり清掃するつもりが逆に汚してしまう結果に繋がることもあるので細心の注意が必要です。もちろん締め付け環が外れてくれれば清掃できますから問題ありませんが、外れないまま溶剤が入ってしまうと酷いことになります。

今回の個体は各群を個別にLED光照射してチェックしていくと前玉裏面のみコーティング層の経年劣化から薄いクモリが広がっています。ところが光学系を全てセットしてからLED光照射しても前玉裏面の薄いクモリが視認できません。従って実写への影響は少ないと考えますがシ〜ンによってはハロの出現率が多少上がる懸念は残りますからご留意下さいませ (前玉をバラせないので清掃できません)。申し訳御座いません・・。

↑光学系後群側も残念ながら解体できなかったので内部は清掃できていませんが、ラッキ〜ことに透明度が高い状態を維持しているので結果的に写真への影響は最小限に収まっていると考えます。

↑当初白色系グリースが塗られていたので絞り環操作もぎこちない印象でしたが小気味良いクリック感に仕上がっています。当初バラす前のチェック時に極僅かに絞り環にガタつきが発生していたので改善させています。

ここからは鏡胴の写真ですが大変キレイな状態を維持した個体なので当方による「磨きいれ」で大変落ち着いた美しい仕上がりになっています。

↑塗布したヘリコイドグリースは黄褐色系グリース粘性中程度と軽め」を使い分けて塗りました。距離環を回すトルク感は全域に渡って完璧に均一でシットリした操作性を実現しています。トルク感は「普通」人によって「軽め」に感じますがピントの山が掴みにくいのでピント合わせ時にはむしろ楽に操作できます。その辺の操作性も考慮したトルク調整が細かくできるのも黄褐色系グリースのメリットの一つです (もちろん欠点もありますが)。

↑次の実写をご覧頂ければ当初と比較してピント面の鋭さが向上したことをご確認頂けると思います (原因は第3群の締め付けが甘かったこと:冒頭問題点の)。

無限遠位置 (当初バラす前の位置に合致/僅かなオーバーインフ状態)、光軸 (偏心含む) 確認や絞り羽根の開閉幅 (開口部/入射光量) と絞り環絞り値との整合性を簡易検査具で確認済です。

↑当レンズによる最短撮影距離30cm附近での開放実写です。ピントはミニカーの手前側ヘッドライトの本当に「球部分」にしかピントが合っていません (このミニカーはラジコンカーなのでヘッドライトが点灯します)。カメラボディ側オート・ホワイト・バランス設定はOFFです。

↑絞り環を回して設定絞り値「f4」で撮影しています。

↑さらに回してf値「f5.6」で撮りました。

↑f値は「f8」に変わっています。

↑f値「f11」になります。

↑最小絞り値「f16」での撮影です。