◎ Schneider-Kreuznach (シュナイダー・クロイツナッハ) Tele-Xenar 7.5cm/f3.8《前期型》(M26)
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※解説とオーバーホール工程で使っている写真は現在ヤフオク! 出品中商品の写真ではありません
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(オーバーホール/修理ご依頼分の当ブログ掲載は有料です)
ゼンマイ仕掛けの自動巻上げ機構を装備し24枚の連続撮影を実現したフィルムカメラ「RoBoT I型」は、戦前ドイツのノルトライン・ヴェストファーレン州のSchwelm (シュヴェルム) にて、1931年にHans Heinrich Berning (ハンスハインリッヒ・ベルニング) 氏とHeinz Kilfittによって創設されたフィルムカメラメーカー「Otto Berning & CO. (オットー・ベルニング商会)」から1934年に発売されました (父親で あるOtto Berning氏のグループ会社)。
今回扱うモデル『Tele-Xenar 7.5cm/f3.8《前期型》(M26)』は、旧西ドイツのSchneider-Kreuznach社から発売された「RoBoTシリーズ」用の交換レンズ群の一つです。
【モデルバリエーション】
※オレンジ色文字部分は最初に変更になった諸元を示しています。
前期型:1934年発売
光学系:3群5枚 (拡張テレフォト型)
絞り羽根枚数:10枚
最短撮影距離:90cm
マウント:M26ネジ込み式
中期型:
光学系:2群4枚 (テレフォト型)
絞り羽根枚数:8枚
最短撮影距離:1m
マウント:M26ネジ込み式
後期型:
光学系:4群5枚 (クセノター型)
絞り羽根枚数:8枚
最短撮影距離:1m
マウント:Royalバヨネット式
後期型:
光学系:4群5枚 (クセノター型)
絞り羽根枚数:8枚
最短撮影距離:1m
マウント:Royalバヨネット式
光学系は3群5枚の拡張テレフォト型構成です。
「前期型」は最短撮影距離が90cmですが、この後に登場する「中期型」では1mに後退してしまい、光学系もテレフォト型に再設計しています。
また「後期型」では再び再設計して4群5枚のクセノター型構成に変更しています。なお「後期型」はバヨネットマウント方式に替わりますが マウント面に「M30ネジ」も備わるのでネジ込み式でも使えます。
なおレンズ銘板に刻印されている文字はドイツ語表記されており、その中にある「D.R.P.」は「Deutsche Reichspatentamt Patentschrift」の略で戦前ドイツ時代の「ドイツ帝国特許庁特許」である事を表記していますから「商標登録済」を意味します。また例えばバルナック型のライカカメラなどに刻印されている「DBP」は旧西ドイツ時代の「Deutsche Bundesanstalt Patentschrift」略であり、やはり登録商標である旨の表記を意味しています。
これと似ているのが「DDR」刻印ですが「Deutsche Demokratische Republik」の略で旧東ドイツを表すドイツ語表記になり、一方「GDR」は「German Democratic Republic」の略で同様に旧東ドイツを指しますが「英語表記」であるワケで、すると当時の国際輸出法に則り「英語表記で通関処理/関税処理」が義務づけられていたので「その個体は輸出向け仕様」或いは「単なる輸出品」だったりしますね。つまり旧ドイツ国内向け流通品、或いは東欧圏向けの輸出品なら「DDR」でも大丈夫ですが、欧米向けの輸出となると「GDR」が必要だったというワケです。
するとお金を掛けずに、しかし「いや、外貨は目一杯稼ぎたい」などと言う欲求を満たすには(笑)、当時の東西に分割統治されていたベルリンに商品をトラックで持っていって「闇取引」で旧東ドイツから旧西ドイツに簡単に流せたりしたそうです (ご年配のドイツ人から聞いたお話)(笑) その意味で結構、東ベルリンにあった当時の巨大な操車場 (機関車の折り返し地点) は賑わっていたらしいです(笑) なるほど、どうりで「GDR」刻印の個体よりも遙かに「DDR」 刻印のオールドレンズが多く市場に流れているワケです。
そもそも「ベルリンの壁」が敷設されたのも戦後すぐの話ではなく、旧東ドイツから旧西ドイツ側への逃亡者が多すぎるのに苦慮した結果1961年に初めて有刺鉄線だけだったベルリンの中央帯に「壁」を敷設したワケですから、とても支給されたお金だけでは当時の旧東ドイツは生活していけない経済状況だったようです。
また実際は壁に囲まれていたのは左図のとおり「旧西ベルリン」のほうであり、それはベルリン市自体が旧東ドイツのド真ん中に位置していたからにすぎませんね。
オールドレンズを探っていると、こんなちょっとしたロマンが詰まったお話まで手に入るので楽しいですね(笑)
オーバーホールのため解体した後、組み立てていく工程写真を解説を交え掲載していきます。すべて解体したパーツの全景写真です。
↑ここからは解体したパーツを使って実際に組み立てていく工程に入ります。内部構造は簡素でこの当時の一般的なオールドレンズと同じ設計を採っているので簡単ですが、今回の個体は以下のような問題点があったので少々厄介でした。
【当初バラす前のチェック内容】
① 絞り環側マーカーと基準「△」マーカーとの位置がズレている。
② 絞り環操作が重すぎる。
③ 鏡胴にガタつきが発生している。
④ 光学系内にクモリがある。
【バラした後に確認できた内容】
⑤ 過去メンテナンス時に黄褐色系グリース使用。
⑥ ヘリコイドのネジ込み位置がズレている。
⑦ 基準「△」マーカー位置がズレている。
↑絞りユニットや光学系前後群を格納する鏡筒 (ヘリコイド:オス側) です。真鍮 (黄銅) 製なのでズッシリと重みを感じます。
絞り羽根には表裏に「キー」と言う金属製突起棒が打ち込まれており (オールドレンズの中にはキーではなく穴が空いている場合や羽根の場合もある) その「キー」に役目が備わっています (必ず2種類の役目がある)。製産時点でこの「キー」は垂直状態で打ち込まれています。
◉ 位置決めキー
「位置決め環」に刺さり絞り羽根の格納位置 (軸として機能する位置) を決めている役目のキー
◉ 開閉キー
「開閉環」に刺さり絞り環操作に連動して絞り羽根の角度を変化させる役目のキー
◉ 位置決め環
絞り羽根の格納位置を確定させる「位置決めキー」が刺さる環 (リング/輪っか)
◉ 開閉環
絞り羽根の開閉角度を制御するために絞り環操作と連動して同時に回転する環
↑完成した鏡筒 (ヘリコイド:オス側) を立てて撮影しました。写真上側が前玉側方向で下部が後玉側になります。
実は上の写真を見ると分かりますが、鏡筒側が白っぽいクロームメッキの真鍮 (黄銅) 製に対して、ヘリコイド (オス側) はシャンパンゴールド色の真鍮 (黄銅) 製です。
従って本来はヘリコイド (オス側) が外れるハズなのですが、残念ながら今回の個体はどうやっても外れませんでした。上の写真で解説していますが、基準「△」マーカーが刻印されています (赤色矢印)。本来ならばこの基準「△」マーカーが鏡胴の基準「△」マーカーと一直線上に並ぶべきなのですが、今回の個体は当初バラす前の時点でズレていました (冒頭問題点の①)。
つまりヘリコイド (オス側) の鏡筒へのネジ込みが入りすぎている事になります (1/4周分ズレている)。この問題が後々大きく影響してしまい大変な作業になりました。
↑絞り環用のベース環をセットしたところです。今回のオーバーホール/修理ご依頼内容の一つに「絞り環操作を軽くする」必要があります。このモデルの設計上、絞り環は (正確には上のベース環の事) ネジ込み式なので「ネジ山が存在する」ワケです。
すると真鍮 (黄銅) なのでグリースを塗らないとネジ山がカジリ付いてしまいます (固着してしまう)。つまりはグリースの粘性の分だけトルクがかかるのでスカスカの操作性にはなりません。そこで当方の「DOH」である「磨き研磨」の効果が最大限に発揮される次第です。
↑後からでは面倒なのでここで先に光学系前後群を組み付けてしまいます。
↑基準「△」マーカーが刻印されている鏡胴 (ヘリコイド:メス側) を無限遠位置のアタリを付けた場所までネジ込みます。最後までネジ込んでしまうと無限遠が出ません (合焦しません)。実は当初バラす前の時点では上下の位置で基準「△」マーカーが一直線上に並んでいませんでした。絞り環側の基準「△」マーカーがちょうど上の写真の位置に来ていて、1/4周分ズレていたのです。
しかしこの位置ズレをちゃんと一直線上に並ぶよう調整してネジ込むと、今度は無限遠位置がズレます (何故なら1/4周分ネジ込みが足りないからアンダーインフ状態に陥る為)(笑)
↑上の写真は既にいろいろあ〜だこ〜だと微調整を繰り返して3時間経過後に、ようやく適切な位置で上下の基準「△」マーカーが一直線上に並んだところを撮影しています。
ヘリコイド (オスメス) のネジ込み位置と基準「△」マーカーとの関係、或いはそもそもそれぞれのパーツを締め付け固定している「イモネジ用の穴」の位置ズレがあったので、今回の個体は別の個体から一部パーツを転用した「ニコイチ品」ではないかと推測しています。
それ故、過去メンテナンス時にも位置がズレたまま何とか組み上げたのではないかと考えます (それで鏡胴にガタつきが発生していた)。
ヘリコイド (オスメス) のネジ込み位置を適正にして組み上げると基準「△」マーカーが一直線上に並ばず (上の絞り環用マーカーが1/4周分ズレてしまう)。上下でちゃんと一直線上に並ぶようにヘリコイド (オスメス) をネジ込むと、今度は無限遠位置がズレます。さらに両方とも適切な位置で組み上げると今度は距離環がズレてしまい無限遠位置の「Inf」刻印が途中で止まってしまい無限遠位置まで回り切りません。
このような場合、たいていは過去メンテナンス時に「ニコイチ」している事が多いですね。
この後は絞り環をセットしてから無限遠位置確認・光軸確認・絞り羽根開閉幅の確認 (解説:無限遠位置確認・光軸確認・絞り羽根開閉幅確認についてで解説しています) をそれぞれ執り行えば完成です。
ここからはオーバーホールが完了したオールドレンズの写真になります。
↑完璧なオーバーホールが完了しました。当初の問題点①〜⑦は全て改善できています。
あくまでも推測の域を出ませんが、これらは過去に施されてしまった「ニコイチ」が大きく影響している為に現れていた問題点ですから、本来なら当方がその責めを負う道理がないのですが、過去メンテナンス時のツケはその次の整備者に回ってくる、何とも不条理な話です(笑)
今回の個体に限らずオーバーホールしていると「完全解体」に拘れば拘るほど、このような事に巻き込まれます(笑)
↑光学系内の透明度が非常に高い状態を維持した個体ですが、残念ながら第3群 (後玉) の表裏面でコーティング層経年劣化が進行しており、特に外周部分に非常に薄いクモリが生じています。
この事からネット上で案内されている「ノンコーティング」と言うのは不適切で「シングルコーティング (単層膜コーティング)」ではないかと考えています。
↑光学系後群はご覧のように微かな斑模様をしているので「シングルコーティング」と推測しています。クモリの状況はLED光照射でしか確認できないレベルなので、写真には影響しませんがコーティング層がそろそろ限界なのかも知れません。
ちなみに第1群と第2群は貼り合わせレンズですが、一部の面だけコーティングされているようにも見えますが定かではありません。
↑10枚の絞り羽根もキレイになり絞り環共々確実に駆動しています。絞り羽根には相当な「赤サビ」が生じていましたが、羽根部分はある程度除去できたものの残念ながら「キー」の赤サビは除去できていません。従って次回油染みが放置プレイされると脱落の危険が上がると思います。
絞り羽根が閉じる際は「完璧に円形絞りを維持」したまま閉じていきます。
ここからは鏡胴の写真になりますが、経年の使用感が僅かに感じられるものの当方にて筐体外装の「磨きいれ」を施したので大変落ち着いた美しい仕上がりになっています。「エイジング処理済」なのですぐに酸化/腐食/錆びが生じたりしません。
↑塗布したヘリコイドグリースは「黄褐色系グリース」の「粘性:中程度」で、トルク感は「全域に渡り完璧に均一」であり「普通」人により「軽め」の印象で仕上がっています。
ヘリコイド (オスメス) のネジ込み位置を調整すると同時に鏡胴基準「△」マーカーが一直線上に並ぶよう配慮しつつ、且つ距離環の無限遠刻印「Inf.」がピタリと基準「△」マーカー位置で停止するよう「三つ巴での微調整」を行ったので、ご覧のとおり最短撮影距離位置「3ft」でもキッチリちゃんとカツンと停止します。
但し無限遠位置側は少々詰まった印象で停止するので、時々グッとチカラを入れないと回り始めないことがありますが、これはヘリコイドのネジ山の端部分で詰まって停止している為なので改善のしようがありません。本来ならば「制限キー」と言う突起が用意されていて、そこに両端 (無限遠位置側と最短撮影距離位置側) がカツンカツンと突き当たって停止するべきですが、この個体にはその突起がありません (その代わりネジを入れてあったりする)。
つまり締付ネジが少々多めに使われている気がするのですが (何故なら意味を成していないネジが幾つか存在する)、本当のところは同じモデルをもう1本バラしてみないと明確にならないです。
↑オーバーホール/修理ご依頼内容である「距離環のトルクより絞り環のトルクを軽めに」と言うご要望を実現する為に、いろいろあ〜だこ〜だと3時間もかかって作業しましたが、その甲斐あってご要望どおりの操作性に仕上がっています。
このモデルはヘリコイドが「回転式繰り出し方式」なので、距離環を回していくと絞り環側まで一緒にクルクルと回っていきます。従って距離環でピント合わせした後に絞り環操作してボケ具合をイジる時に、絞り環を回しただけで距離環が動いてしまいピント合わせしたのが簡単にズレてしまいます。
そうならないよう「なるべく軽めの絞り環操作 (トルク)」にしつつも、然し「決してスカスカの絞り環操作」にならぬよう配慮しています。また同時にその分距離環側のトルクを重くしてしまえば、絞り環操作した時にピント面がズレる心配がないワケですが、そうすると今度はこのモデルのピントの山が掴み辛いのでピント合わせが面倒になります。
従って「距離環のトルクも十分軽い」まま「でも絞り環も軽くて違和感が無い」トルクに仕上げなければイヤだ・・とご依頼者様がご要望と汲み取りました(笑)
ちゃんとそのような印象になるよう仕上がっています(笑)
三つ巴で位置調整をするハメになり、且つ同時にトルクも考えつつと言う少々ハードな内容でしたが、十分に楽しい時間を過ごせました。ありがとう御座います!(笑)
無限遠位置 (当初バラす前の位置に合致/僅かなオーバーインフ状態)、光軸 (偏心含む) 確認や絞り羽根の開閉幅 (開口部/入射光量) と絞り環絞り値との整合性を簡易検査具で確認済です。
もちろん光学系の光路長調整もキッチリ行ったので (簡易検査具によるチェックなので0.1mm単位や10倍の精度ではありません)、以下実写のとおり大変鋭いピント面を確保できました。電子検査機械を使ったチェックを期待される方は、是非ともプロのカメラ店様や修理専門会社様が手掛けたオールドレンズを手に入れて下さい。当方の技術スキルは低いのでご期待には応えられません。
↑ここで念の為に (ご存知ない方の為に) このモデルの「被写界深度インジケーター」の使い方というか認識をご案内しておきます。
まずは開放f値「f3.8」に絞り環をセットした時 (赤色矢印) のピントが合っているように見える距離指標値は、距離環刻印指標値の「130ft」を基準「△」マーカーに一致させると赤色のラインで示した領域「65ft〜Inf.」がピント合焦しているように見えます (凡そ20mから無限遠方向に向かった全ての距離)。
↑同じように今度は設定絞り値を「f8」のボケ具合で写真を撮る際 (イエロー矢印) の「目安となる実距離」は、やはりイエローのラインで囲んだ範囲になりますから「33ft〜Inf.」なので凡そ「10m〜無限遠方向」になりますね (距離指標値:65ftにセットした場合)。
↑さらに設定絞り値「f16」なら (グリーンの矢印)、その時の実距離は「凡そ5m〜無限遠方向」の目安になるワケで、ピント確認できない状況下で「えい!」と目測で (勘で) 写真を撮ってしまってもピントが合いますョ・・というとてもありがたいインジケーターなのです(笑)
まッ。今ドキのデジカメ一眼/ミラーレス一眼ならピーキングを働かせてピント面をチェックしながら撮れるので、このような目安があったところで単なるお飾りにしかなりませんが(笑)
◉ 被写界深度
被写体にピントを合わせた部分の前後 (奥行き/手前方向) でギリギリ合焦しているように見える範囲 (ピントが鋭く感じる範囲) を指し、レンズの焦点距離と被写体との実距離、及び設定絞り値との関係で変化する。設定絞り値が小さい (少ない) ほど被写界深度は浅い (狭い) 範囲になり、大きくなるほど被写界深度は深く (広く) なる。
↑当レンズによる最短撮影距離90cm付近での開放実写です。ピントはミニカーの手前側ヘッドライトの本当に「球部分」にしかピントが合っていません (このミニカーはラジコンカーなのでヘッドライトが点灯します)。カメラボディ側オート・ホワイト・バランス設定はOFFです。
この実写はミニスタジオで撮影していますが上方と右側方向からライティングしています。その関係でフードを装着していない為に絞り値の設定によりハレ切りが不完全なまま撮影しています。一応手を翳していますがハレの影響から一部にコントラスト低下が出てしまうことがあります (簡易検査具による光学系検査を実施済で偏心まで含め光軸確認は適正/正常)。
↑さらに回してf値「f8」で撮りました。フードを付けていないのでフレアを僅かに伴う写りになってしまいました。
↑f値は「f11」に変わっています。今度は絞り羽根が閉じているので「回折現象」まで影響を受け始めてます (解像度が低下し始めている)。
◉ 回折現象
入射光は波動 (波長) なので光が直進する時に障害物 (ここでは絞り羽根) に遮られるとその背後に回り込む現象を指します。例えば、音が塀の向こう側に届くのも回折現象の影響です。
入射光が絞りユニットを通過する際、絞り羽根の背後 (裏面) に回り込んだ光が撮像素子まで届かなくなる為に解像度やコントラスト低下が発生し、眠い画質に堕ちてしまいます。この現象は、絞り径を小さくする(絞り値を大きくする)ほど顕著に表れる特性があります。
↑f値「f16」になりました。相当コントラストも解像度も影響が現れています。
↑最小絞り値「f22」での撮影です。ここまで絞るともうフードがあっても解像度低下は免れないので仕方ありません。大変長い期間に渡りお待たせし続けてしまい本当に申し訳御座いませんでした。今回のオーバーホール/修理ご依頼、誠にありがとう御座いました。