◎ MINOLTA (ミノルタ) MC ROKKOR-PF 58mm/f1.4《前期型》(SR/MD)

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今回完璧なオーバーホールが終わって出品するモデルは、MINOLTA製標準レンズ『MC ROKKOR-PF 58mm/f1.4《前期型》(SR/MD)』です。

市場では1,000円台〜6,000円辺りでいくらでも出回っているモデルですが、光学系内の特に『アクロマチックコーティング (AC) 層』の状態が良い個体となると大変少なく、調達にも勇気がいります。どうして『アクロマチックコーティング (AC) 層』の状態に拘るのかと言うと当方がオールドレンズの中で最も好きなモデルがMINOLTA製オールドレンズであり、特に『アクロマチックコーティング (AC) 層』を複数の群に蒸着している「AUTO ROKKOR」や「MC ROKKOR」のシリーズが気に入っているからです。

オールドレンズの光学系に関しては、当初はノンコーティングの無色透明な光学硝子レンズから始まるワケですが、光学硝子レンズを入射光が通過する際には、表面反射により4%の透過光が失われます。光学硝子レンズは必ず「表裏面」が存在するので、1枚の光学硝子レンズを入射光が透過した時点で合計8%分入射光が減じられます・・しかも、実装している光学硝子レンズの枚数分発生するワケですから、いくら明るい開放F値のモデルを設計しても入射光が失われてしまいます。当時、明るいレンズを設計すると言っても光学硝子材の成分や生成技術はもちろん、光学系の設計自体もまだ発展途中でしたから、表面反射で減じられる透過光を何とかしようと研究が進んだようです。そこで登場したのが「コーティング技術」であり、当初は単層コーティングとして開発されました。

その後すぐに、単層コーティングは成分や目的に従い光学硝子レンズの表裏面で異なるコーティング層を蒸着することで、表面反射の改善だけではなく解像度や収差の改善を狙って開発が進みます。従って、単層コーティングを「シングルコーティング」と表現してしまうと一種類のコーティング層のみを各光学硝子レンズに蒸着していた時代のモデルと混同してしまうので当方では敢えてこの当時のオールドレンズのコーティング層を「モノコーティング」と表現しています。

そして、今回取り扱うモデルの『アクロマチックコーティング (AC) 層』は、MINOLTAが当時世界で初めて開発した「複層コーティング技術」になりますが、数年後には多層幕コーティング技術である「マルチコーティング」が登場しています。そこで、この『アクロマチックコーティング (AC)のポジショニングが大変分かりにくくなってしまうのですが・・、

モノコーティング < 複層コーティング < マルチコーティング

・・と言う式にはなり得ません (ここで言う複層コーティングはアクロマチックコーティング (AC) を指します)。この認識がなかなか理解されないままネット上でも解説されていることが多いのではないでしょうか。単なるコトバとして捉えてしまうと「単層<複層<多層幕」のような認識に受け取ってしまうのですが、例えばMINOLTA製オールドレンズでもマルチコーティングが施されていたモデルに、敢えて複層コーティングである『アクロマチックコーティング (AC) 層』を蒸着しているモデルが存在していたりします。多層幕であるマルチコーティングに複層コーティングを施すことの意味が理解できるでしょうか??? 逆に言うと、前述の式が成り立たないような (マルチコーティングに何故、複層コーティングを蒸着するのか) 妙なお話だと感じると思います。

実は、MINOLTAの複層コーティング技術と言うのは、当時のカタログにも記載されていたとおり『人の目で見た自然な発色性の追求』から生まれた複層コーティング技術だったのです。従って、単なるコーティング層の蒸着層をカウントした「モノコーティング」や「マルチコーティング」と言った表現/分類とは、全く異なる発想から使われているコーティング層であることを認識しなければイケマセン。

従って、当時のMINOLTAがマルチコーティング化したモデルにも、敢えて『アクロマチックコーティング (AC) 層』を蒸着していた事実が、納得できるお話になります。当時の日本の光学メーカーがこぞってマルチコーティング化へと舵取りを大きく変え、当時のドイツ製オールドレンズを意識した戦略に流れていたのに対し、MINOLTAだけがプラスαとして「色の再現性」に拘りをみせて開発したのが「世界初の複層コーティング技術アクロマチックコーティング (AC)」だったのです。後には、この技術がライカの目に留まり、ついにはライカとの技術提携にまで至っています・・その意味では、狙っている思想がライカとMINOLTAは、互いに同じ方向性だったのかも知れませんね。たかがコーティングのお話ですが、なかなかロマンは膨らんでいきますからオールドレンズは本当にオモシロイです(笑)

アクロマチックコーティング (AC)』はグリーンの光彩を放つコーティング層として蒸着されているので、当時のMINOLTA製オールドレンズは俗に『緑のロッコール』とも呼ばれていました (ちなみに当時のライカ製オールドレンズで採用されていた『アクロマチックコーティング (AC)』はアンバー色)。そこで当方が狙っているMINOLTA製オールドレンズのお話に戻りますが「AUTO-ROKKOR」シリーズでは光学系内の2枚以上の光学硝子面グリーンの光彩を放つ『アクロマチックコーティング (AC)』が蒸着されていました (実際に複数のモデルを既にオーバーホールでバラしているので把握できているワケです)。しかし「MC ROKKOR」シリーズの時代になると、当時のドイツ製レンズとの対抗意識からマルチコーティング化が優先されていく方向性に舵を切り替えます・・つまり「MC ROKKOR」シリーズでは光学系内の2面 (前玉裏面と後玉裏面) のみに限定して『アクロマチックコーティング (AC)』が蒸着され、次の「MD ROKKOR」シリーズに至っては「前玉裏面のみ (つまり1面のみ)」と変わり最終的に「New MD」シリーズでは『アクロマチックコーティング (AC)』の蒸着をやめてしまっています (このお話は推察ではなく、実際にオーバーホールにて光学系をバラした際に都度確認しているので事実です)。従って、時代が進むにつれて『緑のロッコール』たる輝きは徐々に消えていったワケで、すべてのMINOLTA製オールドレンズをバラしたワケではないので、多少モデルの違いで相違はあるかも知れませんが、時代の流れと共に『アクロマチックコーティング (AC)』が消滅していったのは、何とも寂しい気持ちですね・・当方が「AUTO-ROKKOR」や「MC-ROKKOR」が大好きな理由を、ご理解頂けたでしょうか。

【モデルバリエーション】
オレンジ色文字部分は最初に変更になった諸元を示しています。

前期型:1966年発売

距離環ローレット (滑り止め):水平型

 

後期型:1968年発売

距離環ローレット (滑り止め):アーチ型

ネット上の解説では、前期型と後期型との相違点は単に距離環ローレットの滑り止め (ジャギー) の形状が異なるだけのように解説されていることが多いですが、実は「後期型」登場のタイミングで光学系の設計も再設計していました。

前期型:1966年発売

光学系構成:5群6枚拡張ダブルガウス型

アクロマチックコーティング (AC) 層:前玉裏面 / 後玉裏面

後期型:1968年発売

光学系構成:5群6枚拡張ダブルガウス型

アクロマチックコーティング (AC) 層:前玉裏面のみ

・・従って、前期/後期の相違で距離環ローレット (滑り止め) のカタチが異なるだけではなく、光学系の「グリーンの光彩」の度合いも異なってきますから、偏に『緑のロッコール』と言っても、その結果である「人の目で見た自然な発色性」がその画に相違として見て取れます。この後のモデル「MD ROKKOR」からは前玉裏面のみに『アクロマチックコーティング (AC)』を蒸着してきます。

なお、今回出品するモデルの実写をFlickriverにて検索しましたので、興味がある方はご覧下さいませ。

オーバーホールのため解体した後、組み立てていく工程写真を解説を交え掲載していきます。すべて解体したパーツの全景写真です。

↑ここからは解体したパーツを使って実際に組み立てていく工程に入ります。先代の「AUTO ROKKOR-PF 58mm/f1.4」と比較すると、特にマウント部内部の合理化によってパーツ点数が減っているので僅かに簡素化されています。

↑絞りユニットや光学系前後群を格納する鏡筒です。このモデルではヘリコイド (オス側) は独立しており別に存在しています。鏡筒はヘリコイド (オス側) の中にストンと落とし込む方式で固定されます。

↑6枚の絞り羽根を組み付けて絞りユニットを完成させます。このモデルの一つ目のハードルになりますが、上の写真の解説のとおり絞りユニットは「絞りユニット固定環」と言うシルバーな環 (リング/輪っか) で固定されます。鏡筒外側からイモネジ (ネジ頭が無くネジ部にいきなりマイナスの切り込みを入れたネジ種) 3本で締め付け固定しますが、キッチリと最後まで締め付け固定してしまうと絞り羽根が動かなくなります。かと言って、ユルユル状態にすると、今度はレンズを逆さまに持った途端に絞り羽根がバラけてしまい外れます。3本のイモネジは、適度な締め付けで絞りユニットを固定しないとイケマセン。

↑この状態で鏡筒をひっくり返して撮影しました。鏡筒の裏側には様々な制御系パーツが配置されていますが、先代の「「AUTO ROKKOR-PF 58mm/f1.4」」では、これらの制御系パーツはすべてマウント部内部に装備していました。

  • 絞り環連係アーム:
    絞り環と連係させる役目のパーツで設定絞り値に従い「絞り羽根開閉幅制御環」を駆動します。
  • 絞り羽根開閉幅制御環:
    絞り羽根の開閉角度を決める「なだらかなカーブ」を装備した真鍮製の環 (リング/輪っか)。
  • 絞り羽根開閉アーム:
    マウント面に装備している絞り連動ピンとの連係により絞り羽根を勢いよく開閉する役目のアーム。

・・「絞り羽根開閉アーム」に用意されている「短い金属棒」が「絞り羽根開閉幅制御環」の「なだらかなカーブ」部分に突き当たり、絞り羽根の開閉角度が決まり設定絞り値まで絞り羽根が閉じます。ブルーの文字で案内しているとおり「なだらかなカーブ」部分の「麓」は最小絞り値側になり、登りつめた「頂上」部分は開放側になります。特に開放時には一気に絞り羽根が開く仕様なので、カーブの勾配だけでは足りずに制御板で強制的に完全開放するよう設計されています。
2本のコイルばねを使って互いに「常時開放状態に開くチカラ」と「閉じようとするチカラ」が及ぼすように設計されているので、絞り羽根の油染みなどに拠ってはコイルばねが経年劣化で弱まってしまい「絞り羽根の開閉異常」を発生しますが、2本のコイルばねはビミョ〜なチカラ関係で釣り合っているので、このモデルでは絞り羽根の油染みを放置してしまうのは致命的だったりします (絞り羽根の動きが緩慢な個体が非常に多い)。

↑こちらは距離環用のベース環です。ヘリコイド部と基台〜マウント部とをワザと分離できるように設計したことによって、サービス (メンテナンス) レベルを上げています。CanonやNikonなどのオールドレンズも時々オーバーホール/修理のご依頼を承ってバラしていますが、メンテナンス性にまで拘った設計をしているのは、MINOLTAだけではないでしょうか・・? しかし、この後の最後に登場する「New MD」シリーズになると、メンテナンス性にまで拘ってコストを掛けている余裕が無くなってしまったように感じます。その意味では、この頃が黄金期だったのかも知れませんね。

↑真鍮製のヘリコイド (メス側) を無限遠位置のアタリを付けた場所までネジ込みます。最後までネジ込んでしまうと無限遠が出ません (合焦しません)。

↑ヘリコイド (オス側) を、やはり無限遠位置のアタリを付けた正しいポジションでネジ込みます。このモデルでは全部で13箇所のネジ込み位置があるので、さすがにここをミスると最後に無限遠が出ず (合焦せず) 再びバラしてここまで戻るハメに陥ります。

↑距離環やマウント部が組み付けられる、基準「♦」マーカーがある基台をセットします。

↑この状態で基台をひっくり返しましたが、距離環の「回転するチカラ」を鏡筒が前後動する「直進するチカラ」に変換する「直進キー」と言うパーツが、この当時のMINOLTA製オールドレンズでは1本しか用意されていません。普通のオールドレンズで多いのは両サイドに1本ずつの合計2本です。
さらに、上の写真をご覧頂くと分かりますが、直進キーを固定している固定ネジが「3本」あります。これは何を意味しているのか??? 距離環を回すトルク調整を必要としないほどに、ヘリコイドのネジ山切削精度を高くしている設計の「証」になります。フツ〜のオールドレンズでは、直進キーには2本の固定ネジを使い、且つネジ穴にマチがあるので直進キーの固定位置を調整することで距離環のトルクを調節しています。ところが3本のネジで締め付け固定してしまうと、位置調整は一切できませんから、必ず同じトルクでどの個体も距離環を駆動させる「自信がある」と言うことに他なりません。但し、残念ながら、距離環を回す際のトルク感は「あくまでも純正グリース使用を前提」としている設計なので、ヘリコイド・グリース入れ替えに伴い必ず距離環を回すトルク感が「重め」になってしまいます (今となっては純正グリースが入手できませんから)。

↑完成している鏡筒をヘリコイド (オス側) に落とし込みネジ止め固定します。

↑ひっくり返して「鋼球ボール (1mm径) +スプリング」を組み付けてから絞り環をセットします。この時、鏡筒の裏側に飛び出ている「絞り環連係アーム」に爪を噛み合わせます。これで、絞り環を回すことで鏡筒裏側の「絞り羽根開閉幅制御環」が回るようになり「なだらかなカーブ」部分の勾配が変化することになります (つまり結果として絞り羽根が動き設定絞り値になる)。

なお、MINOLTA製オールドレンズで使われている「1mm径の鋼球ボール」は市販されていないので、紛失するとクリック感の無い絞り環操作になってしまいます。また、一部のライカ製オールドレンズにも、同じ「1mm径の鋼球ボール」が使われているので (しかもスプリングまで同一の径と長さ/巻き数)、生産工場 (日本と西ドイツ) が異なるのにどうして同じなのか不思議なのですが(笑) MINOLTAで使っているスプリングは、巻き数が途中で変化しているので、一般的な他社のオールドレンズとは少々異なる特殊スプリングです (一部のライカ製オールドレンズでも同じ)。まぁ、深くは考えず・・(笑)

↑絞り環を押さえ込むシルバーな梨地仕上げの環をセットします。この環の内側には「絞り連動ピン」の環 (リング/輪っか) がセットされ、同時に「弧を描いたアルミ棒 + 鋼球ボール」が5個組み付けられます。オーバーホール/修理を承っていると、このモデルの場合よく「絞り羽根の開閉が緩慢」と言う症状があるのですが、意外とここの「弧を描いたアルミ棒」が経年劣化で腐食していたりします (もちろん鋼球ボールも)。大抵の場合、気がつかずに絞りユニットのほうを調整したりするので、間違ったメンテナンスが施されていることがあります (強制的に絞り羽根の開閉を変えていることが多い)。従って、キレイに「磨き研磨」を施し滑らかに駆動するように戻しますが、何しろ細かいので厄介です (5セット分あるので)。

↑マウント部をセットします。マウント面には全部で8本の固定ネジがあるのですが、そのうちの4本 (長) がマウント部固定用で、残りの4本 (短) が絞り連動ピン機構部の固定用ですから、間違えて外すと前述の「鋼球ボール (1mm径)」がアッと言う間にバラけてしまい紛失します。

↑距離環を仮止めしてから光学系前後群を組み付けて、無限遠位置確認・光軸確認・絞り羽根開閉幅の確認をそれぞれ執り行い (それぞれ「解説:無限遠位置確認・光軸確認・絞り羽根開閉幅確認について」で解説しています) 、最後にフィルター枠とレンズ銘板をセットすればいよいよ完成です。

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DOHヘッダー

ここからはオーバーホールが完了した出品商品の写真になります。

↑今回調達した個体は、経年の使用感を感じる筐体なのですが、光学系内の『アクロマチックコーティング (AC) 層』の状態が大変良い個体なのでゲットした次第です。珍しいのですが純正の専用金属製フードが附属しています。

↑光学系内の透明度が非常に高い個体です。大抵はカビの発生が必ずあるのですが、今回の個体はカビが一切無かったので、必然的にカビ除去痕もありません。このモデルにしては珍しいでしょうか・・。

↑上の写真 (5枚) は、光学系前群のキズの状態を拡大撮影しています。すべて極微細な点キズを撮っています。前玉中央付近に1点だけ少々目立つ点キズがあります。

↑光学系後群も大変キレイな状態をキープしています。特に後玉裏面の『アクロマチックコーティング (AC) 層』が無事なのは、それだけでも珍しいですね。

↑上の写真 (5枚) は、光学系後群のキズの状態を拡大撮影しています。すべて極微細な点キズを撮っていますが、一部に写り込んでいる弧を描いた筋は撮影時のレンズが写り込んでいるので、現物にはこのような線はありません (極微細な点キズだけです)。なお、カビに関する解説を「解説:カビの発生と金属類の腐食/サビについて」に掲載していますので、興味がある方はご覧下さいませ。

【光学系の状態】(順光目視で様々な角度から確認)
・コーティング劣化/カビ除去痕等極微細な点キズ:
前群内:18点、目立つ点キズ:14点
後群内:17点、目立つ点キズ:11点
・コーティング層の経年劣化:前後群あり
・カビ除去痕:あり、カビ:なし
・ヘアラインキズ:あり
・バルサム切れ:無し (貼り合わせレンズあり)
・深く目立つ当てキズ/擦りキズ:あり
・光源透過の汚れ/クモリ (カビ除去痕除く):皆無
・その他:光学系内は微細な塵や埃が侵入しているように見えますが実際はカビ除去痕としての極微細な点キズです (清掃しても除去できません)。
光学系内の透明度が非常に高い個体です
・いずれもすべて写真への影響はありませんでした。

↑6枚の絞り羽根もキレイになり確実に駆動しています。

ここからは鏡胴の写真になりますが、筐体外装は経年の使用感を感じるキズや凹み、擦れ、削れなどが複数あり、当方の判定では「実用品」としていますが、当方による「磨きいれ」は施しています。

↑【操作系の状態】(所有マウントアダプタにて確認)
・ヘリコイドグリースは「粘性:中程度」を塗布しています。距離環や絞り環の操作はとても滑らかになりました。
・距離環を回すトルク感は「重め」で滑らかに感じトルクは全域に渡り「完璧に均一」です。
・ピント合わせの際は極軽いチカラで微妙な操作ができるので操作性は非常に高いです。

【外観の状態】(整備前後拘わらず経年相応の中古)
・距離環や絞り環、鏡胴には経年使用に伴う擦れやキズ、剥がれ、凹みなどありますが、経年のワリにオールドレンズとしては「実用品」の当方判定になっています (一部当方で着色箇所がありますが使用しているうちに剥がれてきます)。

↑光学系の状態優先で調達しましたが、外観は経年相応です。専用フードが附属している分、お得でしょうか・・キレイな『緑のロッコール』をお探しの方は、是非ご検討下さいませ。

↑附属している純正の専用金属製フードを装着すると、こんな感じです。一応、フード内側の不織布もブラッシングしてありますし、外側は「磨きいれ」を施したのでキレイです (キズはほぼ皆無です)。

↑当レンズによる最短撮影距離60cm附近での開放実写です。ピントはミニカーの手前側ヘッドライトの本当に「球部分」にしかピントが合っていません (このミニカーはラジコンカーなのでヘッドライトが点灯します)。

↑絞り環を回して設定絞り値を「f2」にセットして撮影しています。

↑さらに絞り環を回してF値「f2.8」で撮っています。

↑絞り値はF値「f4」になりました。

↑F値「f5.6」で撮っています。

↑F値「f8」です。

↑F値「f11」になりました。

↑最小絞り値「f16」での撮影です。