◎ OLYMPUS (オリンパス) ZUIKO AUTO-T 100mm/f2(OM)

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今回の掲載はオーバーホール/修理ご依頼分のオールドレンズに関する、ご依頼者様へのご案内ですのでヤフオク! に出品している商品ではありません。写真付の解説のほうが分かり易いこともありますが、今回に関しては当方での扱いが初めてのモデルでしたので、当方の記録としての意味合いもあり無料で掲載しています (オーバーホール/修理の全工程の写真掲載/解説は有料です)。オールドレンズの製造番号部分は画像編集ソフトで加工し消しています。

今回オーバーホール/修理を承ったモデルは、OLYMPUSのフィルムカメラ「OM-4」が発売された1984年に、その交換レンズ群の仲間入りを果たした中望遠レンズ『ZUIKO AUTO-T 100mm/f2 (OM)』ですが、実は、このモデルは当方がOLYMPUS製オールドレンズの中で、あまり手を付けたくないモデルとして考えている中の一つです。

光学系は5群7枚の構成ですが、光学系前群内に特殊分散ED硝子と異常分散硝子を配した、徹底的に色収差を含む諸収差の改善を追求したアポクロマートレンズであり、同時に光学系後群にフローティング機構を装備してきた銘玉です。
当方が手を付けたくない理由は・・光学系後群にフローティング機構を装備しており、且つ最短撮影距離が70cmの諸元値からダブルヘリコイド方式を採っているだろうと容易に推察できるからです。つまり、内部では2つのヘリコイド群と共に、その動きに連動して可変に直進動しているフローティング機構部を備えており、これらのトルク調整や無限遠位置の割り出し、或いは各連動系・連係系パーツとの噛み合い調整などを考えると、気が遠くなる思いなので・・正直、あまり関わりたくないと言うのがホンネです(笑) Flickriverにて当モデルの実写を検索してみましたので興味がある肩はご覧下さいませ。

今回のご依頼は「光学系内のカビ除去」と「距離環を回す際のトルク改善」ですが、光学系内のカビが盛大に生じているのを確認したものの、距離環のトルク感に関しては充分適正なトルク感の範疇に入ると考えます・・これ以上、軽いトルク感に仕上げるのは、正直ダブルヘリコイドとフローティング機構部を装備したモデルとして考えると「純正ヘリコイド・グリース」を使わない限りムリではないかと思います。実際、バラしてみたところ、過去のメンテナンス時に使われていたグリースは「白色系グリース」でした (生産当時の純正グリースは黄褐色系グリースです)。

  • 光学系内のカビ発生原因:
    内部には経年の揮発油成分がヒタヒタと液状に各部に附着している状態であり、その影響により光学系前群内のカビが発生していると推測できます。また、光学系後群内のカビ発生はフローティング機構部に「白色系グリース」を塗布しているために、その揮発油成分からカビが発生してしまったと推察します。
  • 距離環を回す際のトルク改善:
    古いグリースが「白色系グリース」であったため、今回のオーバーホールでは「黄褐色系グリース」を使い「粘性:軽め」で仕上げていくしか方策がありません。

オーバーホールのため解体した後、組み立てていく工程写真を解説を交え掲載していきます。すべて解体したパーツの全景写真です。

↑ここからは解体したパーツを使って実際に組み立てていく工程に入ります。バラしたところ、内部には非常に多くの構成パーツが使われており、上の写真のとおり撮影で使っている小道具の楢材のお盆に並び切りません(笑)

↑絞りユニットや光学系前後群を格納する鏡筒 (ヘリコイド:オス側) です。

いつもならば、バラしていく際は前玉側から順にバラしていくのですが、今回のモデルは前玉側からバラしても、絞りユニットを取り外すことが一切できません。仕方なくマウント側から外していくことになります・・いきなしバラし始めてしまったのですが、何のことはなく、ちゃんとネット上にマウント側からバラしていくと解説されていることに、後で気がつきました(笑)

↑絞りユニットには絞り羽根の位置を確定させる「位置決め環 (リング/輪っか)」と絞り羽根の開閉角度をコントロールしている「絞り羽根開閉幅制御環」の2種類が必ず存在するのですが、このモデルにはもうひとつ「メクラ環」がありプラスティック製でした。この「メクラ環」がワザワザ存在すると言うことは、絞りユニットの絞り羽根が固定 (保持) されないままに駆動している方式を採っていることに他なりません・・つまり、メクラ環で絞り羽根がバラバラに外れないよう防いでいる考え方の設計です。これは裏を返せば、絞りユニット自体が非常に薄い厚みで設計されていることを意味し、同時に光学系前後群に挟まれた (絞りユニットが配置される) 空間も非常にタイトであることになります。

しかし、このモデルは焦点距離が100mmであり、最短撮影距離も70cmですから相当な鏡筒の繰り出し量を誇っているハズです・・つまり、マウント面からの連動系・連係系パーツとの噛み合い調整には、相当な神経を遣わないければイケナイと言うことになります (絞り羽根の開閉制御のためにすべてが絞りユニットに繋がっていくワケだから)。相当ハードなオーバーホール工程になりそうな予感です・・。

↑内部のダブルヘリコイド方式とフローティング機構部を並べて撮影しました。ヘリコイドは「外ヘリコイド」と「内ヘリコイド」の2つが互いに連係して駆動し、同時にそのタイミングに合わせて光学系後群を格納している「フローティング機構部 (3つの環)」が複雑な動きをする設計です。当然ながら、これらはすべて無限遠位置がピタリと適合 (つまりヘリコイドのネジ山ネジ込み位置が適正である) していなければピントさえ合焦しなくなります。それは、特に光学系後群が単独で「フローティング機構」を採用してきたことから容易に察しが付きます・・フローティング機構は、鏡筒の繰り出し (或いは収納) に従い、繰り出したり戻ったりの複雑な動きをするシステムだからであり、例え鏡筒を繰り出している最中 (つまり∞から最短撮影距離位置まで繰り出している途中) だとしても、光学系後群は必ずしも「繰り出しオンリー」ではない動きをしている (つまり途中で戻っていることもある) ことを理解できていなければ、触らないほうが良いでしょう。

↑鏡筒の外壁には「内ヘリコイド (オス側)」のネジ山が用意されていますが、このモデルは繰り出し量の多いダブルヘリコイド方式を採っているために、ヘリコイドのネジ山は鋭利な凹凸 (山谷) にはなっていません・・ネジ山は「U字型」の丸い山谷になっており、繰り出し量の多いダブルヘリコイド方式の常ですね。切削研磨技術も然ることながら、使っている材質の均質性も必要になる、まさしく工業技術の粋を見る発想であり、当時は日本製オールドレンズでしか成し得なかった素晴らしい技術なのが確認できます。

内ヘリコイドのオスメスを無限遠位置のアタリを付けた正しい場所までネジ込みます。最後までネジ込んでしまうと無限遠が出ません (合焦しません)。そして、同時に外ヘリコイド (メス側) にも内ヘリコイドを組み付けてしまいます (この時、内ヘリコイドを組み付ける箇所は全部で4箇所あるので、ここをミスると組み上げが完遂できません)。

↑鏡筒に絞り環をセットします。

↑この状態で鏡筒の内部を覗いてみた写真です。絞り環からの「長い連係アーム」が鏡筒内部にず〜ッと伸びています。この長さ分が鏡筒の繰り出し量になるワケですから、距離環を回して最短撮影距離まで鏡筒を繰り出したり、収納したりの操作時には相当な抵抗/負荷が架かることが容易に想像できるハズです。

↑外ヘリコイドのオス側は指標値環の裏側に刻まれています。

↑外ヘリコイド (オス側) の内部には、各連動系・連係系パーツの基台が組み込まれ、これが様々な制御を司る箇所になっています。

↑外ヘリコイドを無限遠位置のアタリを付けた正しいポジションでネジ込みます。このモデルでは全部で9箇所のネジ込み位置があるので、さすがにここをミスると最後に無限遠が出ず (合焦せず) 再びバラしてここまで戻るハメに陥ります。

↑こちらの写真は、光学系後群を格納するフローティング機構部の格納筒を並べて撮影しています。一番左端にある「フローティング格納筒」の内側に、右側の第4群と第5群の硝子レンズ格納筒がそれぞれ収まります。

↑実際に第4群と第5群の硝子レンズ格納筒を収納してフローティング機構部が完成した状態の写真です。上の写真の赤色矢印が指し示している「への字型」の切り欠きは、第4群の硝子レンズ格納筒が駆動する範囲を指し示しています。「への字型」の動きをすると言うことは、鏡筒の駆動に連動して繰り出したり戻ったりしていることを意味しています・・ここが理解できていないとフローティング機構部を仕上げることができません。

仮に鏡筒が繰り出されている途中 (つまり∞から最短撮影距離方向に距離環を回している最中) だとしても、この第4群に関しては繰り出しだけではなく、途中では「収納動作」をしていることが「への字型の切り欠き」から推測できるワケです・・つまり、光学硝子レンズは、あくまでも光路長の範疇で捉える直進動なワケですから、仮に「への字型」で硝子レンズが横方向に移動していたとしても直進動の動きの中ではビミョ〜に縦方向の位置だけが可変していることになりますね。

↑こちらの写真は、同じフローティング機構部を90度回した位置で撮影しました。今度は第5群の駆動域を決定している切り欠きが備わっています。第5群も第4群と同様に横方向への動きをしつつ、ビミョ〜に光路長に於ける直進動をしているワケです・・つまり、第4群と第5群は互いにダブルヘリコイド方式の繰り出し/収納動作に対して、横方向の動きをしながらビミョ〜な直進動の軸線上の動きをしていることがご理解頂けると思います。

今回のオーバーホール/修理ご依頼内容のひとつ「光学系内のカビ除去」ですが、この光学系後群内の硝子レンズにも盛大なカビが発生していました。その原因はたったひとつ・・このフローティング機構部に過去のメンテナンス時に「白色系グリース」を塗ってしまったのがカビ発生の根本原因です。バラした直後の確認では、これらフローティング機構部のそれぞれの格納筒にはヒタヒタ状に液化した揮発油成分が附着していました。

特に第4群と第5群の硝子レンズ格納筒をよ〜くご覧下さいませ。硝子レンズ格納筒の外壁には、2つの「シルバーな帯」が用意されています。この部分は鏡研磨を施した接触帯であることを意味します。同じアルミ材削り出しのパーツ同士が互いに接触していながら駆動している部位になりますが、ここに「グリースを塗らずに」接触することを想定した設計の切削/研磨が施されていることに、過去のメンテナンス者は全く気がついていなかったのです。もっと言えば、第4群と第5群の硝子レンズ格納筒の外壁には「シルバーの帯」部分以外が「梨地仕上げ」されていることに気がついていません・・これは、経年の揮発油成分を排除したいが為に、ワザワザ梨地仕上げにして揮発油成分が附着しにくいように設計していることの「証」に他なりません。「観察と考察」がとても重要ですね(笑)

既に「シルバーな帯」の部位は当方による「磨き研磨」が終わっているので、鏡のように反射して映っていますが、当初バラした直後は白色にスッカリ腐食していました (もちろん液化した揮発油成分が相当量附着していました)。

意外と多いのですが、フローティング機構部を装備したオールドレンズをバラすと、大抵の場合、過去のメンテナンス時にグリースが塗られており、それが悪影響となって腐食や酸化を促しています。上の写真をご覧頂くと分かりますが、第4群と第5群の硝子レンズ格納筒が駆動する際には「ポリキャップ+金属製シリンダーネジ」によって切り欠き部分を動いています。これは材質を替えることで接触面の抵抗/負荷を最大限に低減した設計であることに気がつかなければイケマセン・・つまり、このフローティング機構部には「グリースは塗ってはイケナイ」のです。あくまでも「鏡研磨」した状態のアルミ材削り出しパーツ (各格納筒) が接触するだけと言うのが正しいメンテナンスになります。但し、何でもかんでも磨いてツルツルならば良いワケではなく(笑)、適正な許容値 (隙間が空きすぎると逆に引っ掛かり原因になる) がありますから、磨き過ぎも却って抵抗/負荷を増やす原因に陥ります。なかなか一筋縄では行かないのがフローティング機構ですね・・神経質な仕組みなので当方は大キライです(笑)

↑完成したフローティング機構部を鏡筒の裏側にセットします。

↑当方ではバラす際に必ず「構造検討」と言う工程を経ているのですが、今回はミスってしまい、組み立て手順がスマートではありませんでした。上の写真のように距離環をヘリコイドに被せるのですが、何と距離環が何処からも入りません(笑) 一番最初に距離環を入れ込んでから内外ヘリコイドを組み付けていくと言う組み立て手順が正解でした・・何と面倒な手順だこと。従って、上の写真を撮る間に、再びぜ〜んぶバラして最初から組み直しを1回やっています(笑)

↑ようやく各連動系・連係系パーツ (アームが多い) を組み付けられます。マウント方向にアームの一方が飛び出ていますね・・。

↑この状態のままひっくり返して、鏡筒の内部を覗いてみた写真です。赤色矢印で指し示したように (1本だけ写っていませんが) 4本のアームが鏡筒内部にまで伸びてきており、ここに絞りユニットからの連係アームが噛み合って、適正な絞り羽根の開閉を制御する設計です。上の写真では、まだ絞りユニットを組み付けていません。

↑こちらはマウント部内部の写真ですが、当方による「磨き研磨」が既に終わった状態で撮っています。当初バラした直後は、このマウント部内部にも経年の揮発油成分がヒタヒタと附着しており、一部は赤サビを発生させる原因になっていました。

↑取り外していた各連動系・連係系パーツも「磨き研磨」を施し組み付けます。単純な仕組みの設計ですが、特に絞り込みボタンの押し込み動作で動くアームは適正な位置まで動かないと、絞り羽根の開閉もズレてきますから意外と神経質な箇所です。

↑完成したマウント部をセットします。いつもなら、これでほぼ完成に近づいた状態なのですが、今回のモデルは何とまだ「絞りユニット」がセットされていません(笑)

↑最後の最後でやっと「絞りユニット」を組み付けられます。マウント部からの連係動作と、距離環の駆動に伴うフローティング機構部の制御 (鏡筒内に飛び出てきているアームの一つが制御の役目) など、全ての制御系が完成して初めて絞りユニットが組み付けられる組み立て手順です (前述のようにアームは全部で4本鏡筒内に飛び出てきています)。標準レンズ域のOLYMPUS製オールドレンズも絞りユニットには様々な制御系パーツがビッシリと組み込まれるので大変なのですが、今回のモデルはその域をさらに超越し「組み立て手順が命」みたいなモデルでした(笑)

↑内蔵フードをセットしてから光学系前後群を組み付けて、無限遠位置確認・光軸確認・絞り羽根開閉幅の確認をそれぞれ執り行い、最後にレンズ銘板をセットすればいよいよ完成です。

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ここからはオーバーホールが完了したオールドレンズの写真になります。

↑前玉外周附近に生じていた盛大なカビ (前玉表裏に発生) はキレイに除去できましたが、特に前玉裏面のコーティング層に浸食していたカビはカビ除去痕が残っていますし、汚れのように見えていた中心部も実際にはカビだったのでカビ除去痕として残っています・・前玉裏面のコーティング層が、もうだいぶ弱くなっているので、次に揮発油成分がオールドレンズ内部に生じてきた (絞り羽根の油染みや距離環のトルク感が緩くなってきた) 時には、すぐにメンテナンスしたほうが良いでしょう。コーティング層が劣化してしまったら、次はコーティング層を一旦剥がして代用のコーティング層を再蒸着するしか方策がありません (オリジナルのコーティング層はもう蒸着できませんから、あくまでも似たような代用コーティング層の蒸着しかあり得ません) が、その際はコーティング層の光彩は変わってしまうと思います。

↑実は、光学系内には第4群の裏側 (つまり絞りユニット側) に極薄いクモリが全域に渡って発生していましたが、当方による「硝子研磨」でキレイに除去できていますから、光学系内の透明度はLED光照射でも極薄いクモリすら「皆無」の状態になりました。

↑フローティング機構部である光学系後群も大変キレイになりましたが、やはりカビ除去痕は残っています。今回のオーバーホールでは、このフローティング機構部には一切グリースを塗っていませんので、将来的にカビが発生する確率はだいぶ抑えられたのではないかと思います。

↑当初バラす前のチェックでは、絞り羽根が開きすぎている設定でしたので (つまり最小絞り値f22まで閉じ切れていない) 適正な開閉幅 (開口部/入射光量) に調整しています (絞り値との整合性を確認済)。

ここからは鏡胴の写真になりますが、経年の使用感を感じさせない大変キレイな状態を維持した個体です。当方による「磨きいれ」を筐体外装に施したので大変落ち着いた美しい仕上がりになっています。

↑塗布したヘリコイド・グリースは黄褐色系グリースの「粘性:軽め」だけを使いましたが、ダブルヘリコイドであることと、フローティング機構部を装備していることから、当初バラす前に確認したトルク感に比べると「ほんの僅か」しか軽く改善できていません・・誠に申し訳御座いません。もしも、この点ご納得頂けないようであれば、ご請求額より必要額分を減額下さいませ。黄褐色系グリースを塗布しているので白色系グリースのようなザラつき感はありませんが、粘性が軽いのでヘリコイドの状態がダイレクトに伝わっている感触は感じるようになっています (グリースの粘性の問題なので改善できません)。

↑光学系内のカビがキレイに除去できたので本当に良かったです・・現状のコーティング層の経年劣化のレベルから考えると、今回のメンテナンスがギリギリのタイミングだったのかも知れません。

↑当レンズによる最短撮影距離70cm附近での開放実写です。ピントはミニカーの手前側ヘッドライトの本当に「球部分」にしかピントが合っていません (このミニカーはラジコンカーなのでヘッドライトが点灯します)。1枚目の写真は内蔵フードを収納したままで撮影し、2枚目は内蔵フードを引き出した状態で撮っています。

↑絞り環を回して設定絞り値を「f2.8」にセットして撮影した写真です。2枚目が内蔵フードを出した状態での撮影です。

↑さらに絞り環を回してF値「f4」にセットしました。

↑設定絞り値はF値「f5.6」に変わっています。

↑F値「f8」になりました。

↑F値「f11」で撮っています。

↑F値「f16」になりました。内蔵フードのおかげで多少は2枚目の写真のほうが背景の城などが引き締まった印象です。

↑最小絞り値「f22」での撮影です。今回のオーバーホール/修理ご依頼、誠にありがとう御座いました。長きに渡りお待たせしてしまい、本当に申し訳御座いませんでした。お詫び申し上げます。