* 捨てる神あれば、拾う神あり・・(涙)
『捨てる神あれば、拾う神あり』
まさしくこのコトバのとおりに、リアルな現実が訪れました!・・(涙)
ハッキリ言って、これを意図して年頭より「* オーバーホール/修理ご依頼受付のシステム、或いは受付そのものを考え直します!」をアップしたワケではないのですが、年頭より与件があり完璧に頭の中がホワイアウトしてしまい、マジッでオーバーホール完了後、ご依頼者様宛オールドレンズをお届けした後に「着信するメールが怖くなってしまった」次第です。
ところが、僅か数日で『拾ってくれる神が降臨した』ことで・・どんなに救われたのか・・
真に計り知れません(涙)
この数日、当方宛励ましのメールをお送り頂いた皆様、本当に本当にありがとう御座います
・・心が救われました(涙)
今一度、冷静に立ち戻り、オーバーホール/修理ご依頼受付に関するシステムを考え直すことにしました。
いえ、これは「オーバーホール/修理のご依頼を受け付けない」ではなく「オーバーホール/修理の受付フォーマットを変更する」とのシステム変更に主眼を置くことに改心しました(汗)
・・皆様のお助けのおかげで御座います(涙) ありがとう御座います(涙)
当方は信仰心を持つ者ではありませんが(汗)、きっと「汝悔い改めよ」と仰せつかったのだと受け取ることにしました(涙)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
オーバーホール/修理ご依頼を賜っていると、中には事細かくあれこれと現状のオールドレンズの状況に対するご不満やご納得頂けない要素を挙げて頂く方がいらっしゃると思えば、サクッと「末永く気持ちよく使えるようオーバーホールお願いします」との一文で済ませる方も・・当然ながら数多くいらっしゃいます。
それら自体はそれぞれご依頼者様の表現性なので、当方がとやかく言うべき事柄では決して
ありません。
しかし実際に完全解体してしまうがゆえに、その後のオーバーホール工程の中で各部位を組み立てていく際、それに伴い必ず生じる「微調整」は「必ずしも客観性を以て一意に仕上げられるものではない」ことが→→→→→当方の心の闇を誘引し、あ~だこ~だ考えてしまう無限のループに陥り、まさに頭の中に「∞」マークがグルグルと回っている状態が起きます(怖)
・・そうなのです、暗黒面の当方を呼び起こしてしまうのです(怖)
例えば距離環を回すトルク制御をイジっている時、組み上げて実際に自分の手に保持してグリグリと回してみた時・・・・・・、
「これでいいかな???」
「いや、もう少し重いほうがお好みかしら???」
「いやいや、一般的に言って、むしろもう少し軽く仕上げたほうが良いのでは???」
・・・・・・との同道巡りを繰り返します(涙)
はたして、この何処に『自分なりの納得感を合致させるべきなのか???』について、皆さんはサクッとご決断頂けますか???(涙)
もっと細かく実態を露わにするなら(恥)、当方がヘリコイドのトルク制御工程を行う際『必ず塗布するヘリコイドグリースを微調整して最低3回は組み直してみる』工程を経ています・・
とっても恥ずかしいリアルな現実なのですが、そうしないとなかなか確信に至らないのです。
このブログで何度も何度も執拗に「当方の技術スキルが低い」と述べ続けている理由の一つがこれであり、確信を以て最初から塗布できていないと言う、まさに恥ずべきリアルな現実なのです(恥)
もちろんその必ず実施している最低3回の組み直しの際「同じヘリコイドグリースばかり塗布していては意味がない」のは至極当然な話なので(笑)、必然的に塗布するヘリコイドグリースの性質 (成分や配合に添加剤の違いなど含め) を勘案して入れ替えますが、そうは言っても実際に目にしているヘリコイドの金属材やメッキ加工にネジ山の条ネジ状態などなど、それらを勘案していくと「塗布すべきヘリコイドグリースの性質は自ずと決まってくる」のが道理です (もちろん当方が主体的に使うヘリコイドグリースは黄褐色系グリースです)。
従って用意している「黄褐色系グリース」の種類は毎年増えていって、今では20種類を超える勢いです(汗) 課題となるグリースの性質は「もっと軽く仕上げられる黄褐色系グリース」
或いは「もっと重く仕上がる黄褐色系グリース」であり、その両極端に向かうべく探求が続くのが毎年恒例なるリアルな現実です(恥)
そうは言っても、年間で消費するヘリコイドグリースの量など、たかが知れているワケで(笑)「ちょっとしたグリース屋さん」ヨロシクたくさん残っている始末です(汗)
それでも次から次へと新たなグリース探求に明け暮れるのは、偏に「気に入って頂けるトルク感に仕上げたい」からであり、その為に探索の時間を費やすことに何等抵抗感がありません
・・しかし、ここでいつもこのブログをお読み頂く方々には「???」と勘づかれます(笑)
・・いつもブログで「グリースに頼った整備」と貶してね???
そうなのです(恥) まさに「言ってることとヤッてることに整合性が無い」丸出しであって、
全く以て反論の余地がありません(汗)
要は「ヤルべきことをヤッたのに、それでもダメならグリースで逃げるしかない」と言う、当方のダークな顔が現れている状況としか言いようがありません (なんだかんだ言っても最後は、
逃げの一手)(汗)
どんなに『DOH』を頑張っても、最後のトルク制御を決定づけるのは『黄褐色系グリースの性質』だったりするのです(汗)
『DOH』で頑張るのは経年劣化進行に伴う酸化/腐食/錆びの除去です。仮に有言実行できて完璧に除去できたとしても、その先の塗布するヘリコイドグリースは「純正グリースが手に入らない」或いは「純正グリースの性質を調べられない」が故に、勘に頼るしか残されていないワケです(汗)
すると前述した「∞無限ループ」の中での唯一の確定証拠は「自分の手に感じている/伝わっているトルクの感触でありトルク感」しか無いワケで、その時に頭の中に顔を擡げているのは「どのグリースで決着つける気なの???」と言う暗黒面なのです(怖)
その暗黒面と対峙して、真正面から立ち向かう時・・何度でも、それこそ数十回でも納得できるまで組み直しを続ける・・ことで、確信を以て選別できる「黄褐色系グリースの選定」に、ようやく辿り着いているのが今現在のリアルな当方の現実であり、納得だったりするのです。
ヤッているのは「ライトセーバーを振り下ろす」彼の映画のワンシ~ンではなく(笑)、目を細くして両手で掴んでグリグリ無心にヤッている仕草/作業だったりするのです(笑)
・・これを以て「恥ずかしい」と言わずして、何と表現できるのでしょうか???(恥)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
前述の例を以て説明すれば、それが故に「オーバーホール/修理ご依頼受付フォーム」入力項目の中に「希望する距離環のトルク感」と言う要素を配置して、届いたオールドレンズの (バラす前の) 現状と、オーバーホール工程の中で自分の手で掴んでグリグリやっている最中の感触との整合性/齟齬をコントロールするべく参照している次第です。
要はご依頼者様との意思疎通を如何に執るのかが永遠の課題であって、それはまるで「何処で諦めるのか」との闘いであり、その結論/結末に対してクレームメールが着信した時、もう当方には「ひたすらに奈落の底に堕ちていく崖しか、背後にはない」状況に陥るのです(涙)
(着信したクレームメールで押されて崖下に堕ちていく自分が見える)
ところが振り返ってみれば、確かに今まで頂いた感動メールの中に「私は普段オールドレンズの操作性に固執することはほとんどなく、ただ単に撮影にこだわるだけですが、貴方から届いたこのレンズは撮影に使わず触っているだけで、操作するだけでとても気持ちよく満足感を得られることに初めて自分自身気づきました」の一文を添えて頂いた方もいらっしゃいました。
もしかしたら、そういうのが「人情」であり「愛着」であり、そして「慈しみ」なのかも知れません(涙) 当方が関わることで、もしも万一にもそのようなお気持ちが極々僅かでも増すのなら、抱かれるのなら、当方にも何某かの使命があるのかも知れません(汗)
年が明けて、皆様から教えて頂いた内容は、暗黒面に対峙する勇気ではなく、使命に対峙する勇気を抱くことだったのですね・・(涙)
頭の中がホワイトアウトしてましたが『拾ってくれる神が降臨した』ことで、ようやく5日めにして救済を授かりました (過呼吸に陥り、ちょっと苦しかった)(涙)
・・今一度、皆様、ありがとう御座いました!(涙)
冒頭で述べた「オーバーホール/修理の受付フォーマットを変更する」とのシステム変更は、さらに踏み込んで「ご依頼者様との意思疎通の確実性、齟齬の排除」に努めるべく、工夫するようこれから考えていきたいと思います。
当方の技術スキルが低いが故に、今年も結果的なクレームは決して避けられず減らないとしか考えられませんが(汗)、どうか、本当にどうか、お心優しい方々からオーバーホール/修理のご依頼が舞い降りてくることを、切に願うばかりで御座います(涙)
・・もう少し、あと少し、頑張ってみます・・