〓 mamiya (マミヤ光機) AUTO mamiya/sekor 50mm/f2 (silver)《後期型:富岡光学製》(M42)

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※解説とオーバーホール工程で掲載の写真はヤフオク! 出品商品とは異なる場合があります。

今回完璧なオーバーホールが終わりヤフオク!出品するモデルは、国産は
マミヤ光機製標準レンズ・・・・、
AUTO mamiya/sekor 50mm/f2 (silver)《後期型》(M42)』です。


  ЯПОНІЯ З УКРАЇНОЮ!    Слава Україні!  Героям слава!  

上の文は「日本はウクライナと共に! ウクライナに栄光あれ! 英雄に栄光を!」の一文をウクライナ語で国旗色を配って表現した一文です。現地ウクライナでは民衆が「ウクライナに栄光あれ!」と自らの鼓舞を叫ぶとそれに応えて民衆が「英雄に栄光を!」と返すようです。

Slava UkrainieieGeroyam Slava

今回完璧なオーバーホールが終わってヤフオク! 出品するモデルは、当方がオーバーホール作業を始めた13年前からの累計で、当時のmamiya製標準レンズ「50㎜/F2」だけで捉えると11本目にあたりますが、今回扱った「後期型」だけでカウントすると僅か8本目です。さらにその中で「silver」モデルは5本目にあたります。

つい先日も栗林写真工業製標準レンズC.C. Petri Orikkor 50mm/f2 (B)《前期型》(M42)』について、その仕上がりに納得できず『ジャンク扱い出品』としましたが、今回の
オーバーホール済ヤフオク!出品も同様仕上がりが納得できず『ジャンク扱い出品』です(汗)

・・ウ〜ン、もしかしたらスランプか???(怖)

確かに今月に入ってから体調不良が続き(涙)、計画どおりに作業できておらず、全く以て焦燥感ばかりが募ります(汗) 今回のオーバーホール済ヤフオク!にて今月7月分の出品作業については終わりにします (何だか負のスパイラルにハマっている???)(汗)

この後にオーバーホール/修理ご依頼分がゴッソリと控えているのですが(汗)、スミマセン。少々気力を取り戻す必要があるのと、合わせて体調不良も
まだ続き、暫くのあいだ、時間的猶予を・・い・た・だ・き・ま・す(涙)
申し訳ございません!!

確か、昨年の夏も大きく体調を崩していたと思うので、まだ冬場のほうがカラダの調子が良さげな気がします(汗)

さすがにこの暑さで娘達が代わる代わる昼に夜に「大丈夫???!」と連絡してくる始末で、
いやいや、今寝てるからと、その対応に苦慮です (寝るのが本当に大変で辛い/睡眠障害で
全く眠れないから、せめて寝入った時くらい静かに寝かせろ!
)(笑)

・・ペットのワンちゃん猫ちゃんではありませんが「見守り隊」なる監視カメラ必要。

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ジャンク扱い出品にした根拠たる残る瑕疵内容》
後玉中央に非常に薄いクモリ状の微罪な点キズが集中している箇所が残る。
距離環を回すと擦れ感が強い。
距離環を回すとトルクムラを感じ箇所が数か所ある。

後玉中央に非常に薄いクモリ状の微罪な点キズが集中している箇所が残る。
これはLED光照射したり光に翳して凝視すれば (指摘されれば) 確かにそのように見える場所/領域が、後玉の中央に広がっているのが分かります(汗)

その程度のレベルなので、写真撮影で影響が現れる写りには至らないと判定していますが、
斜め方向から日差しが射し込む逆光撮影時などでは、多少ですがフレア気味に写るかも知れません(汗)・・然し、ある意味、その程度です(笑)

距離環を回すと擦れ感が強い。
距離環を回すとトルクムラを感じ箇所が数か所ある。
これが何しろ今回のオーバーホール作業で相当気に入りません(汗)

ヘリコイドのオスメスだけ、或いは「直進キー」を基台にセットしヘリコイドオス側に刺しても、それらヘリコイド駆動に違和感なく「至って滑らかで下手すれば軽すぎであり、むしろ
トルクを与えたいくらい
」との判定でした。

ところが組み上げると「トルクムラ・・酷!」「擦れ感・・凄!」「引っかかりがある!」と、まぁ〜どれもこれも気に入らないったらありゃしません(汗)

・・今回も音をたてて『ジャンク扱い出品』へと滑り墜ちていきました(涙)

とは言っても、トルクムラと引っ掛かりは、気にならない人のほうが多そうですし(汗)、擦れ感も原因が分かってしまうと無視レベルかも知れません (要は瑕疵レベルが細かすぎる)(笑)

詰まる処、久しぶりの「silverタイプ」で喜んで調達したのに感が強い当方だけが、こだわっているキライがありますが(笑)、まぁ〜、それはそれでせっかくなので『ジャンク扱い出品』でお楽しみ頂ければと、せめてもの思いです(笑)

その代わりと言っては何ですが、ピント面の鋭さ感は当初バラす前の実写
確認時と比べて大幅に向上し、ピーキング領域も増えてカリッカリ
変わっています(笑)

↑上の写真は、ヘリコイドメス側の駆動域を限定する目的/役目/狙いの「制限キー」を写しています。当初バラして溶剤洗浄した直後の写真ですが、このパーツは真鍮製/ブラス製なので「相当硬い金属材」です(汗)

それにもかかわらず赤色矢印で指し示した箇所2箇所をムリヤリ曲げています(汗) この結果
ブルー色の矢印で指し示した「ヘリコイドメス側が付きあて停止する時の当たる位置が変化する」のと合わせて「駆動域を僅かに縮めたい」との、過去メンテナンス時整備者の意図が見え隠れします(汗)

どうしてそのような「ごまかしの整備」が必要だったのかは「???」です(汗)

↑上の写真は、オーバーホール工程の中で、当方の手により正しい「本来在るべき姿」として、ほぼ製産時点に近づけたカタチに戻した直後の撮影です(汗)

曲げられてしまった箇所 (赤色矢印) を可能な限り正し (何しろ硬いのでペンチ2本で掴んでも曲がらない) 且つ合わせてブルー色の矢印の突き出しも適正な長さに戻しました。

このブルー色の矢印で指し示している箇所たる左右の両端には、ヘリコイドメス側に備わる「制限壁」と言う壁が、カツンと音をたてて無限遠位置と最短撮影距離位置の両方で突き当て停止します。

↑上の写真は今回扱ったモデルのヘリコイド群と「直進キー」です。

ヘリコイドメス側 (黄銅材)
ヘリコイドオス側 (アルミ合金材)
基台 (アルミ合金材)
直進キー
制限壁
直進キーガイド (溝/両サイドに備わる)
制限キー固定用ネジ穴

ヘリコイドメス側 (黄銅材) ですが、1箇所に飛び出ている壁が「制限壁」であり、この左右両端に前述の「制限キー」がカツンと音をたてて突き当て停止すめので、無限遠位置とその反対側の最短撮影距離位置の両方で距離環が止まります。

前出のヘリコイド群は組み上げても大変滑らかで、何一つ瑕疵内容が残りません(汗) 過去メンテナンス時の整備者が、どうして「制限キー」を曲げたのか、その理由が掴めませんでした。

然し、最後まで組み上げて距離環と指標値環をセットしたら判明しました(笑) 要は落下か何かして「距離環と指標値環が変形してしまった」が為に、擦れ感が酷くトルクが重く、仕舞にはトルクムラも出ていたと推測できます(汗)

それらの改善策として「制限キー」を曲げてきた理由は「ヘリコイドのネジ込み位置を1山分ズラした」と推定でき、その結果 ヘリコイドメス側 (黄銅材) の駆動域が変わってしまい、それの対処とみられます(汗)

そのように考えた理由がもう一つあり、実は今回の個体のマウント部が「半締め状態」で、僅かにガタつきが出ていました (実際は絞り環の箇所でガタを感じる) ものの、その因果は「当初のバラしている最中に、マウント部丸ごとを締め付け固定する締付ネジ3本が全て半締め状態」だったワケで、1本の締付ネジだけが緩むなら道理がとおりますが、3本全てが同じように緩むことは、単なる経年では考えられません。

そこで過去メンテナンス時の整備者が故意にワザと半締め状態のまま (分かっていて) 組み上げていると推察できます(笑)

そこから見えてくる/浮かび上がる話は「鏡筒が必要以上に落ち込んでしまい/格納してしまい、無限遠位置のオーバーインフ量を相殺できなかった」と考えられ、その結果マウント部内部の絞り羽根制御系パーツが固くなってしまい「最終的に最小絞り値まで閉じきらなかった」現象が見えてきます(笑)

それらを全て改善させるための「ごまかしの整備」であり、さらに指摘するなら「ありとあらゆるネジ類全てを固着剤で固めていた」と同時に「潤滑剤系グリース」を使う「何処ぞの有名処整備会社」の所為なのが、今現在もそれら処置の一部がネット上に解説され続けているので分かります(笑)

↑完全解体した時の内部構成パーツ全景写真です。オーバーホール工程やこのモデルの当時の背景など詳しい解説はAUTO mamiya/sekor 50mm/f2 (black)《後期型》(M42)』のページをご参照下さいませ。

ここまで掲載したオーバーホール工程の写真は「全て過去扱い品/個体からの転載」です。オーバーホール済でヤフオク! 出品する際の個体写真とは一部に一致しない場合があります。

DOHヘッダー

ここからは完璧なオーバーホールが完了した出品商品の写真になります。

↑オーバーホール作業自体は完璧レベルで終わっていますが、冒頭の3つの瑕疵が残ったままで、全く以て不本意です(泣)

↑光学系内の透明度が非常に高い状態を維持した個体です。LED光照射でもコーティング層経年劣化に伴う極薄いクモリすら皆無です。

但し、それは後玉露出面側を除く話で、後玉にはLED光照射で視認できる薄いクモリに見えてしまう (本当はクモリではない) とても微細な点状キズが集まっている箇所が中央に広がっています(汗)

さらに指摘するなら、今回の個体の前玉締付環の固着が酷く「加熱処置」すら受け付けず何をヤッてもダメでした(涙)

従って「溶剤注入時に溶け出した固着剤の一部成分が前玉外周端にチラチラと残っている」状況なるも、これを明示しないと「人によってカビに捉える人が居る」ような残り方をしています (ちなみにカビは完全除去済です)(汗)

↑上の写真 (3枚) は、光学系前群のキズの状態を拡大撮影しています。すべて極微細な点キズを撮っていますが微細すぎて全部写りませんでした。

↑光学系後群側もスカッとクリアなのですが、後玉露出面側がダメです(涙)

・・ 後玉中央に非常に薄いクモリ状の微罪な点キズが集中している箇所が残る。

↑上の写真 (3枚) は、光学系後群のキズの状態を拡大撮影しています。すべて極微細な点キズを撮っていますが微細すぎて全部写りませんでした。

【光学系の状態】(LED光照射で様々な角度から確認)
・コーティング劣化/カビ除去痕等極微細な点キズ
(経年のCO2溶解に拠るコーティング層点状腐食)
前群内:13点、目立つ点キズ:8点
後群内:20点以上、目立つ点キズ:20点以上
・コーティング層の経年劣化:前後群あり
・カビ除去痕:あり、カビ:なし
(後玉に点状の極微細カビ除去痕複数あり)
・ヘアラインキズ:あり(前後群内僅か)
(光学系内は薄い極微細な最大5mm長数本あり)
・バルサム切れ:なし (貼り合わせレンズあり)
・深く目立つ当てキズ/擦りキズ:あり
(後玉に複数の微細な点キズあり)
・光源透過の汚れ/クモリ (カビ除去痕除く):あり
(後玉にごく薄いクモリが僅かに残っています)
・光学系内は透明度が非常に高いレベルです。
(LED光照射で確認しても極薄いクモリが皆無)
(後玉を除く)
・その他:光学系内は微細な塵や埃が侵入しているように見えますが清掃しても除去できないCO2の溶解に拠る極微細な点キズやカビ除去痕、或いはコーティング層の経年劣化です。

↑6枚の絞り羽根はキレイになりA/M切替スイッチや絞り環共々確実に駆動しています。絞り羽根が閉じる際は「完璧に正六角形を維持」したまま閉じていきます。

ここからは鏡胴の写真になりますが、経年の使用感が僅かに感じられるものの当方にて筐体外装の「磨きいれ」を施したので大変落ち着いた美しい仕上がりになっています。「エイジング処理済」なのですぐに酸化/腐食/錆びが生じたりしません。

当方ではヤフオク! で流行っている「抗菌剤/除菌剤による清掃」などは絶対に実施しません。これをやると薬剤に含まれている成分の一部が金属の表層面に対して酸化/腐食/錆びを促す結果に至るので、早ければ1年、遅くとも数年でポツポツと錆が表れ始めます。

詳細は厚労省の「新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について」が詳しく解説しています。

もっと言うなら「光沢剤/研磨剤/化学反応」の類も一切利用しないので、金属材表層面に影響を及ぼしてしまう処置は何一つ講じていません(笑) 特にヘリコイドのネジ山などを研磨剤にて処置すると、塗布するヘリコイドグリースの成分/配合によってはそれらの浸透を促してしまうので、ザリザリ感やスレ感が数年で増大し製品寿命の短命化を促す結果に到達しますから要注意です(泣)・・当方独自のヌメヌメ感を感じるシットリしたトルク感は、それら「光沢剤/研磨剤/化学反応」の類を一切利用しない磨き研磨により実現している特異なトルク感であり、巷で流行る「分解整備済」とは全く異なる完全解体を前提とした製品寿命の延命化が最終目的です(笑)

もちろんそれらの根拠として「当時製産時点に使っていたであろう成分/配合の分類に可能な限り近い黄褐色系グリースだけを使う」事をその前提と据えており、今ドキ流行っているシリコーン系「白色系グリースの何♯ (番)」などを謳って整備するのは以ての外で(泣)、そのような整備は「製品の延命処置」からはまさに逆行した所為と指摘せざるを得ません(涙)

実際それらシリコーン系「白色系グリース」が塗布されている個体を数多く確認していますが
距離環を回した時のトルク感は「ツルツルした感触」しか感じず、合わせてピントのピーク/山の前後微動に於いて、意識せずとも微動してしまう使いづらささえその印象として残るので、はたしてそれで撮影に没頭できる操作環境を真に提供できているのかとの疑念さえも湧いて
きます(笑)

その意味でも整備で塗布するグリースの問題は、製産時点/設計概念に配慮した内容だけに留まらず、組み上げられたオールドレンズの使用感にまで気配りした概念がそこには介在し、結果的に「製品寿命の延命化」に到達できていれば、なおさらに最高ではないかとのポリシ~が
根底にあったりするのが当方が施すDOHそのものなのです(笑)

↑【操作系の状態】(所有マウントアダプタにて確認)
・付属マウントアダプタのヘリコイドグリースは「粘性:中程度+軽め」を使い分けて塗布し距離環や絞り環の操作性は非常にシットリした滑らかな操作感で距離環を回す時のトルクの印象は「普通」人により「軽め」に感じ「全域に渡り完璧にほぼ均一」です。
距離環を回すとヘリコイドネジ山が擦れる感触が指に伝わります(神経質な人には擦れ感強め)。距離環と指標値環の過去打痕による変型により、互いが擦れる為に僅かにトルクムラが現れます
(距離環と指標値環が互いにすれて引っかかる感じが指に伝わります)

【外観の状態】(整備前後関わらず経年相応の中古)
・距離環や絞り環、鏡胴には経年使用に伴う擦れやキズ、剥がれ、凹みなどありますが、経年のワリにオールドレンズとしては「超美品」の当方判定になっています (一部当方で着色箇所がありますが使用しているうちに剥がれてきます)。
当方出品は附属品に対価を設定しておらず出品価格に計上していません(附属品を除外しても値引等対応できません)。

今回のオーバーホール済でのヤフオク! 出品に際しセットした附属品の一覧です。

《今回のヤフオク! 出品に際し附属するもの》
汎用樹脂製スナップ式前キャップ (新品)
本体『AUTO mamiya/sekor 50mm/f2 (silver)《後期型》(M42)』
汎用樹脂製ネジ込み式M42後キャップ (新品)

↑いつもどおり当方所有のマウントアダプタではありますが、ちゃんと事前に装着して「操作性の確認と共に各部位の駆動をチェック」しています(笑) 上の写真は中国製のK&F CONCEPT製「M42 → SONY Eマウントアダプタ」に装着し、合わせてマウントアダプタ内側のピン押し
底面を「平面」にセットした状態で全く問題がない正常動作である事を確認しています。

赤色矢印で指し示している隙間がオールドレンズとマウントアダプタ側の互いのマウント面に生じているのは、オールドレンズ側マウント面に「開放測光用の突起」があるモデルの場合にそれが干渉しないよう、約1mmほど突出させた設計で造られているからで、製品上の仕様になります (隙間があってもちゃんと最後までネジ込めて指標値も真上に来ているのが分かる)。

ちなみに「ピン押し底面」は両面使いできますが「平面側/凹面側」どちらでも絞り環操作、或いは絞り羽根の開閉角度など「凡そ当方が気になって確認するべき事柄は全て逐一チェックし微調整が終了している状態」での、オーバーホール済ヤフオク!出品になっています (当たり前の話ですが)(笑)

↑同様今度は日本製のRayqual製「M42 → SαE マウントアダプタ」に装着して「操作性の確認と共に各部位の駆動をチェック」しています(笑) 赤色矢印で指し示している隙間がオールドレンズとマウントアダプタ側の互いのマウント面に生じているのは、オールドレンズ側マウント面に「開放測光用の突起」があるモデルの場合に、それが干渉しないよう約1mmほど突出させた設計で造られているからで、製品上の仕様になります (隙間があってもちゃんと最後まで
ネジ込めて指標値も真上に来ているのが分かる
)。

無限遠位置 (当初バラす前の位置から改善/ほぼピタリの位置)、光軸 (偏心含む) 確認や絞り羽根の開閉幅 (開口部/入射光量) と絞り環絞り値との整合性を簡易検査具で確認済です。

被写界深度から捉えた時のこのモデルの無限遠位置を計算すると「焦点距離50㎜開放F値f2.0被写体までの距離49m許容錯乱円径0.026㎜」とした時、その計算結果は「前方被写界深度25m後方被写界深度∞m被写界深度∞m」の為、30m辺りのピント面を確認しつつ、以降後方の∞の状況 (特に計算値想定被写体の50m付近) をチェックしながら微調整し仕上げています。

・・一言に無限遠位置と述べてもいったいどの距離で検査したのかが不明瞭ですね(笑)

従って、以下仕上がり後の今回扱った個体によるオーバーホール後の実写確認も「常に被写界深度を意識」して写真掲載していますから、確かに皆様がネット上で仰る通り、当方は「プロにもなれず、マニアすらなれなかった整備者モドキのクソな転売屋/転売ヤー」との話ですから(笑)、電子検査機械設備を所有しない以上、せめてもの基準としてそのように仕向けている
次第で御座います(汗)

もちろん光学系の光路長調整もキッチリ行ったので (簡易検査具によるチェックなので0.1mm単位や10倍の精度ではありません)、以下実写のとおり大変鋭いピント面を確保できました。電子検査機械を使ったチェックを期待される方は、是非ともプロのカメラ店様や修理専門会社様が手掛けたオールドレンズを手に入れて下さい当方の技術スキルは低いのでご期待には
応えられません

↑当レンズによる最短撮影距離50cm付近での開放実写です。ピントはミニカーの手前側ヘッドライトの本当に「球部分」にしかピントが合っていません (このミニカーはラジコンカーなのでヘッドライトが点灯します)。カメラボディ側オート・ホワイト・バランス設定はOFFです。

各絞り値での「被写界深度の変化」をご確認頂く為に、ワザと故意にピントはミニカーの手前側ヘッドライトの本当に電球部分に合わせています。決して「前ピン」で撮っているワケではありませんし、光学系光学硝子レンズの格納位置や向きを間違えたりしている結果の描写でもありません (そんな事は組み立て工程の中で当然ながら判明します/簡易検査具で確認もして います)。またフード未装着なので場合によってはフレア気味だったりします。

↑絞り環を回して設定絞り値「f2.8」で撮影しています。

↑さらに回してf値「f4」で撮りました。

↑f値「f5.6」に上がっています。

↑f値「f8」での撮影です。

↑f値「f11」です。

↑最小絞り値「f16」での撮影です。ほぼ絞り羽根が閉じきっているものの「回折現象」の影響は見えません。

 回折現象
入射光は波動 (波長) なので光が直進する時に障害物 (ここでは絞り羽根) に遮られるとその背後に回り込む現象を指します。例えば、音が塀の向こう側に届くのも回折現象の影響です。
入射光が絞りユニットを通過する際、絞り羽根の背後 (裏面) に回り込んだ光が撮像素子まで届かなくなる為に解像度やコントラスト低下が発生し、眠い画質に堕ちてしまいます。この現象は、絞り径を小さくする(絞り値を大きくする)ほど顕著に表れる特性があります。

被写界深度
被写体にピントを合わせた部分の前後 (奥行き/手前方向) でギリギリ合焦しているように見える範囲 (ピントが鋭く感じる範囲) を指し、レンズの焦点距離と被写体との実距離、及び設定絞り値との関係で変化する。設定絞り値が小さい (少ない) ほど被写界深度は浅い (狭い) 範囲になり、大きくなるほど被写界深度は深く (広く) なる。

焦点移動
光学硝子レンズの設計や硝子材に於ける収差、特に球面収差の影響によりピント面の合焦位置から絞り値の変動 (絞り値の増大) に従い位置がズレていく事を指す。