◎ BITTCO (ビット) SUPER VEMAR 35mm/f3.5(exakta)

 

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SV3535レンズ銘板

Petriペトリ-logo今回は海外オークションでも数年に一度出回るかどうかと言う『珍品』をオーバーホール済にて出品致します。

このオールドレンズを一番最初に手に取った時、思い浮かんだのは「栗林写真工業」の「Petri C.C. Orikkor 35mm/f3.5」でした。以前に一度だけオーバーホールをしたことがあったので、写真データベースで確認したところ、その外観から内部構成パーツに至るまで総てが同一で原型モデルであることが判りました。他にも「Petri K.C. Orikkor 35mm/f3.5」がありますね。

今回の個体のレンズ銘板には「BITTCO」と言うブランド銘が刻まれています・・そのまま日本語読みの如く発音してしまったら「びっこ」になってしまいますね(笑) そもそもこのブランド銘が一体何処の国の会社のブランド銘なのかが思い浮かびません。

ネット上で調べてみたところ、今でも海外オークションの「ebay」で様々なビンテージモノの中古品が出回っています。しかしオールドレンズに関しては「135mm」の中望遠しか出ていません。同じ焦点距離の35mmでは全く別モノのモデルが出品されていました。

いずれも「MADE IN JAPAN」ばかりであり、恐らく写真機材を取り扱う通信販売専門の商社が付けたブランド銘だったのではないでしょうか・・。

このブランド銘の読み方もよく分かりません・・翻訳サイトで調べてみると「BITTCO」では何処の国の言語でも一文字ずつの読み方になってしまいます。幾つかの国の言語で「ビッチコ (チをほとんど発音しない)」と発音する言語がありましたが不自然です。唯一ヒットしたのは「ハンガリー語」でした・・「ビット」と発音しそのままの訳意では「噛みつく」になるようです。果たして正しいのかどうかは分かりませんが、ここでは仮に「ビット」としておきます。

栗林写真工業は1950年代後半には欧州での足掛かりを固め始めていたようですので (現地邦人の設立はオランダに1962年開設)、その中で欧州向け輸出用OEMモデルとして生産されたのが今回の個体なのかも知れません。

このモデルは、その他にも様々なブランド銘でOEM輸出されており「Mayfair CRYSTAR」や「PHOTAX」「PRINZGALAXY」などが海外輸出用OEMモデルとして存在していますし、日本国内では「Kyoei Acall」などもあったようです。海外の英語圏サイトでは当レンズが「Kyoei Acall」のOEMモデルとの解説がありましたが、それは間違いで逆です。

描写性は、骨太なエッジを伴うピント面なのですが、それほど鋭い描写にはなりません。アウトフォーカス部の滲み方が硬いのでほとんどボケていないように見えてしまいますが、その影響も相まり記録写真的な写りに終始します。被写体の素材感や材質感を写し込む質感表現能力に優れ、少々強めの色乗りの良い発色性ではありますが、決して誇張感のないとても自然なコントラストが画全体の印象としてナチュラル感を感じさせます。この描写性から、街中のスナップ撮影や特に風景写真にはもってこいのオールドレンズだと感じました。なかなか緻密で鋭いインパクトのある写真を残してくれそうです。

空白

SV3535レンズ銘板

オーバーホールのため解体した後、組み立てていく工程写真を解説を交え掲載していきます。

すべて解体したパーツの全景写真です。

SV3535(0210)11ここからは解体したパーツを使って実際に組み立てていく工程に入ります。内部の構造化は、まるでロシアンレンズの如く「環 (輪っか)」の集合体でした。

構成パーツの中で「駆動系」や「連動系」のパーツ、或いはそれらのパーツが直接接する部分は、すでに当方にて「磨き研磨」を施しています (上の写真の一部構成パーツが光り輝いているのは「磨き研磨」を施したからです)。「磨き研磨」を施すことにより必用無い「グリースの塗布」を排除でき、同時に将来的な揮発油分による各処への「油染み」を防ぐことにもなります。また各部の連係は最低限の負荷で確実に駆動させることが実現でき、今後も含めて経年使用に於ける「摩耗」の進行も抑制できますね・・。

SV3535(0210)12絞りユニットや光学系前後群を格納する鏡筒です。このモデルにはヘリコイド (オス側) は独立しており別に存在し、鏡胴は大きく「前部」と「後部」の二分割による構成になっています。

SV3535(0210)13さて、今回バラしてみて入手したのを後悔してしまった理由がこの絞り羽根です。レンズの絞り羽根には必ず「キー」と言う、絞り羽根を「固定させる/角度を制御する」際に必要な「突起」が存在するのですが (一部のモデルでは「開口部 (穴)」であることもあります)、上の写真のように金属製の棒状の突起ではなく、めくれ上がっている羽根状のモノでした。

この方式で作っていたのが「藤田光学工業」で「FUJITA P.C 35mm/f2.5」を筆頭にやはり様々な海外輸出向けOEMモデルを生産していました。

この方式は、絞り羽根のキーの位置に「十文字」の切り込みを入れてプレスすることで上の写真のように「4枚のめくれ」が突起の役目として出来上がります。絞り羽根には表裏に1箇所ずつこの方式のキーが用意されています。

SV3535(0210)14こんな感じですね・・単にプレスでめくれ上がっているだけなので、絞り羽根が大変薄く弱い素材である以上、この「めくれた羽根」部分を何度も曲げて垂直にさせるコトができません・・つまり「整備する回数に限界がある」のがこの方式の大きな欠点です。もちろん経年の油染みなどに拠って粘りなどが生じていた場合には、容易に曲がったり折れてしまい二度と修復できなくなることもあります。メンテナンス性が悪いだけでなく、経年の耐性自体も悪い方式だったと言わざるを得ません。

SV3535(0210)158枚の絞り羽根を、絞り羽根を固定するベース環にセットした状態の写真です。SF映画に出てきそうな何だか得体の知れない機械のように見えグロいですが(笑)、それぞれの絞り羽根は用意されているキー用の「穴 (上の写真ではシルバーに削ってある穴)」にシッカリと固定されています。もちろん絞り羽根ですから、スルスルと滑らかに動いてくれないと意味がありません・・では、どうやって固定しているのでしょうか???

SV3535(0210)16こんな感じで「4枚のめくれ」を穴の縁に折り曲げて引っ掛けることで、絞り羽根が脱落しないようにしているのです。今回バラした時に入手したのを後悔した理由は、この面倒な作業を「4枚のめくれ x 2箇所 x 絞り羽根8枚」に対して行わなければならない面倒くささからです(笑) もちろん絞り羽根をハズす時も、このめくれ部分に注意をしながらハズして、清掃後に精密ピンセットを使って「垂直状」に戻します。それをキー用の穴の中に入れ込んで、折り曲げて脱落しないようにする作業です・・充分楽しませて頂きました、もう当分いいです。

SV3535(0210)178枚の絞り羽根が組み付けられて無事に絞りユニットが完成しました。

SV3535(0210)18この状態で鏡筒を立てて撮影しました。この次は「絞り環」や「プリセット絞り機構部」を組み付けていきます。

SV3535(0210)19まずは「絞り環」をセットしたところです。ネジ込み式による組み付け方法なので、最後までネジ込んでしまうと絞り羽根の制御が正しくできなくなります。

SV3535(0210)20プリセット絞り機構部を組み付けてから最後に「プリセット絞り環」を上の写真のようにセットします。すべて環の固定は「イモネジ (ネジ頭が無くネジ部にいきなりマイナスの切り込みを入れたネジ種) 」を使います。既に下穴が用意されているので、そこにピタリと位置が適合しないとダメですね。

「プリセット絞り環」の操作はカチカチと小気味良くクリック感を伴った操作性になっており、セットしたプリセット絞り値と開放F値「f3.5」との間で、クロームメッキ仕上げの美しい「絞り環」を回すことで絞り羽根を無段階で開閉できます・・プリセット絞り機構ですね。

この後は、フィルター枠も兼ねている光学系前群の格納筒や後群をセットして、鏡胴「前部」が完成します。

SV3535(0210)21ここからは鏡胴の「後部」の組み立てに移ります。上の写真はヘリコイド (オス側) です。切削技術があまりヨロシクなく、ガリガリの面取りのネジ山です。似たようなのは、富岡光学のモデルでもヤシカに吸収された後に京セラに移行する直前の時期には、質の悪いネジ山で平気で生産していました (母体のヤシカの資金面の問題からそのような境遇だったのでしょう)。

SV3535(0210)22このモデルでは普通のオールドレンズとは逆で、先にヘリコイドの「オスメス」をネジ込んでしまいます。そうしないとヘリコイドの「直進キー (距離環を回す「回転するチカラ」を鏡筒が前後動する「直進するチカラ」に変換する役目のパーツ)」のガイド環を入れられない構造化です。原理原則が理解できていないとなかなかスムーズに工程を進められませんね・・もちろん、ヘリコイド (オス側) を最後までネジ込んでしまうと無限遠は出ません (合焦しません)。

SV3535(0210)23直進キーのガイド環を入れ込んでから (つまりは無限遠位置のアタリ付けがキッチリ終わってから)、最後に基台をセットします。

SV3535(0210)24基台にマウント部を組み付けてイモネジで締め付け固定します。この後は、距離環や指標値環を組み付ければ鏡胴「後部」は完成します。最後に完成している鏡胴「前部」をこの「後部」にネジ込めばいよいよ完成間近です。

上の写真で解説しているのは「シム」と言って無限遠位置の調整をする「スペーサー」のような役目の環です。今回の個体ではこのままのシムでは鏡胴「前部」の「」マーカーと指標値環の「」マーカーの位置が「約2cm」ほどズレてしまい (先まで回ってしまい)、且つ無限遠位置もだいぶオーバーインフになってしまいました。従って、仕方ないので基準マーカー位置の適合と無限遠位置の実距離との整合性を内部で処置しています。

単純に組み上げてしまうと、このような基準マーカー位置のズレもそのままに、大幅なオーバーインフで仕上げてしまうコトになってしまいます。ちゃんと適正な状態で仕上げられているオーバーホールを施した個体と言うのは、そう出回っていないと思います。

 

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ここからはオーバーホールが終わった出品用オールドレンズの写真になります。

SV3535(0210)1聞いたことのない「BITTCO」ブランド銘の広角レンズ「SUPER VEMAR 35mm/f3.5 (exakta)」で、珍品なのではないでしょうか。

SV3535(0210)2光学系内はとてもクリアで透明度の高い状態を維持した個体です。ほぼ透明に見えますが、僅かにアンバーがかったモノコーティングが施されており、逆光耐性は良い部類なのではないでしょうか・・。

SV3535(0210)2-1

SV3535(0210)2-2上の写真 (2枚) は、光学系前群のキズの状態を拡大撮影しています。1枚目は前玉の極微細な点キズやヘアラインキズなどを撮っています。2枚目はキズや汚れではないのですが、勘違いしてクレームを付けてくる人が居るので、敢えて撮影しました。

光学系が5群5枚のレトロフォーカス型なので、このモデルでは上の写真 (2枚目) のように前玉を横方向から順光目視すると、光学レンズの「コバ部分」の浮きが反射して「汚れのように」映って見えます。これは硝子レンズに着いている汚れでもキズでも何でもありませんので、クレームをして来ないようくれぐれもお願い申し上げます。希に平気で返品してくる人が居るので・・勘弁して下さい。前玉が「凸メニスカス」になっており、裏面の曲率が大きいのでこのような現象が生じます・・決して異常でも何でもなく全くの正常品ですので、本当に勘弁して下さい!

SV3535(0210)9レトロフォーカス型なので光学系後群がとても小さいです。

SV3535(0210)9-1後群にも極微細な点キズやヘアラインキズがありますが、総じてとてもキレイな状態を維持した個体です。

【光学系の状態】(順光目視で様々な角度から確認)
・コーティング劣化/カビ除去痕等極微細な点キズ:
前群内:9点、目立つ点キズ:5点
後群内:10点、目立つ点キズ:6点
コーティング経年劣化:前後群あり
カビ除去痕:あり、カビ:なし
ヘアラインキズ:あり
・その他:バルサム切れなし。光学系の仕様から順光目視で前玉を見た際、角度によっては外周附近に硝子レンズのコバ部分の浮きがゴーストのように浮かび上がって見えることがありますが、直線上で見ると消えています。単純にコバの浮きが反射して映って見えているだけなのでキズや汚れでもなく写真への影響もありません。後玉外周附近に1点微細な汚れ状の黒点があります。
・光学系内はLED光照射でようやく視認可能レベルの極微細な拭きキズや汚れ、クモリもありますがいずれもすべて写真への影響はありませんでした。

光学系の状態を撮影した写真は、そのキズなどの状態を分かり易くご覧頂くために、すべて光に反射させてワザと誇張的に撮影しています。実際の現物を順光目視すると、これらすべてのキズは容易にはなかなか発見できないレベルです。

これらの極微細な点キズは「塵や埃」と言っている方が非常に多いですが、実際にはカビが発生していた箇所の「芯」や「枝」だったり、或いはコーティングの劣 化で浮き上がっているコーティング層の点だったりします。当方の整備では、光学系はLED光照射の下で清掃しているので「塵や埃」の類はそれほど多くは残留していません (クリーンルームではないので皆無ではありませんが)

光学系内については、何でもかんでも「カビや塵・埃、拭き残しと決めつける方」或いは「LED光照射した状態をクレームしてくる人」は、当方ではなくプロのカメラ店様や修理専門会社様などでオールドレンズのお買い求めをお勧めします。当方のヤフオク! 出品オールドレンズの入札/落札や、オールドレンズ/修理のご依頼などは、御遠慮頂くよう切にお願い申し上げます。
当方には光学系のガラス研磨設備やコーティング再蒸着設備が無く、キズやコーティングの劣化が全く無い状態に整備することは不可能です。

SV3535(0210)3絞り羽根もキレイになり確実に駆動しています。プリセット絞り環や絞り環の操作も大変滑らかで、プリセット絞り環は軽いチカラで確実なクリック感を伴った操作性になっています。プリセット絞り環の操作は、そのままダイレクトに設定絞り値に回すだけですので、ムリにマウント側方向に押し込んだりして壊さないでください・・過去にプリセット絞りはすべて押し込む方式だと思い込んで、壊してしまい返品してきた人が居るので、これも勘弁してくださいよ。

どうしてこう言う事柄まで写真をワザワザ撮って記載して掲示しなければならないのか、最近本当にイヤになります・・当方のヤフオク! 出品では当方が用意している「返品システム」を悪用して返品してくる人 (当方からすれば悪用ですよ!) が居るので・・出品ページに記載していないからと平気で返品を強要してきます。そういうものなのでしょうかねぇ〜? せっかく整備してもガックリしてしまいます。下手すれば壊れた状態で戻ってきますから・・単に落札者の知識が足りないだけではないのでしょうか? もっとちゃんと調べてから返品を要請してほしいです。

こう言う事柄を説明して返品を断ると「ウソや隠し事は無い、ごまかしは一切排除しているのでは?」と言ってきます・・(笑) 何だか自分で自分の首を真綿で絞めているような気持ちになってしまいますが、基本的には返品は受理していますので、そのように仰る人は商品を返品して下さい。送料はクロネコならば着払いで結構です。ちゃんと当初の振込手数料も含めて全額ご返金しますので、一切損はしませんから大丈夫ですよ・・。その代わり、そのような人とは二度とオークションの取引もオーバーホール/修理のご依頼もお受けしたくないので、ヤフオク! はブラックリストに登録して防御しますし、迷惑メールアドレスの登録も行い一切受け付けません。

 

ここからは鏡胴の写真になります。経年の使用感が僅かに感じられる個体です。特に距離環や絞り環などのローレットはジャギー部分が擦り減ったり擦れて剥がれたりしています。「美品」の掲示にて出品していますが、あくまでも「オールドレンズ」ですので経年相応の中古品です・・オールドレンズとして捉えたら「美品」だと判断しているので、その部分を突っ込んでくるのもご勘弁下さいませ。

SV3535(0210)4

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SV3535(0210)7塗布したヘリコイド・グリースは「粘性:重め」を使っていますが、当方による「磨き研磨」で平滑性を担保できたので、距離環などの操作はとても滑らかで軽くなっています。

【操作系の状態】(所有マウントアダプタにて確認)
・ヘリコイドのグリースは「粘性:重め」を使用。
・距離環のトルク感は滑らかに感じ完璧に均一です。
・ピント合わせの際は極軽いチカラで微妙な操作ができるので操作性は非常に高いです。

【外観の状態】(整備前後拘わらず経年相応の中古)
・距離環や絞り環、鏡胴には経年使用に伴う擦れやキズ、剥がれ、凹みなどありますが、経年のワリにオールドレンズとしては「美 品」の当方判定になっています (一部当方で着色箇所がありますが使用しているうちに剥がれてきます)。

「磨き研磨」は極力グリースの類の塗布を少なくして、今後の経年使用に於いても「揮発油成分」が光学系まで回らないよう配慮した処置です。それは既に光学系、特にコーティングの劣化が相応に進行しており、さすがに硝子材だけはいくらメンテナンスと言えども、おいそれと何度も研磨することはできません (せいぜい当初生産時諸元値の1%以下程度までしか研磨できません)。それを考えるとグリースを塗ったくったり、或いは液化の早い滑らかな (粘性が軽めな) グリースばかりを好んで使うのもどうかと思いますが・・。

自分が使い倒してそれで終わりでいい・・と考えるならば仕方ありませんが、いつの日にか状態の良いオールドレンズ自体が入手困難な時代もやってくるでしょう。その時には、古いオールドレンズに替わって、最新の技術と設計思想で作られたマニュアルフォーカスの新たなレンズ (復刻版など) が全盛時代になるのでしょうか (オートフォーカスはまた別のお話として)・・しかし、その描写性は如何にも最新の画造りだけの世界にも感じ、古き良き時代の「個性」としての描写性は、 オールドレンズのひとつの魅力ではないかとも考えます。

SV3535(0210)8栗林写真工業の「Petri C.C. Orikkor 35mm/f3.5」と同一モデルとは言え、このブランド銘は珍品だと思います。さらにオーバーホール済でキッチリと基準マーカー位置なども合わせたので、なかなか市場にはこのような整備済の個体は出回らないのではないでしょうか? 特にコンパクトな筐体を活かしてスナップ撮影や風景描写などに適したモデルですので、愛用レンズのひとつに如何でしょうか・・鏡胴も光沢ブラックの艶めかしい輝きが美しく、アクセントのクロームシルバーな絞り環が品格を添えています。

SV3535(0210)10当レンズによる最短撮影距離90cm附近での開放実写です。ご覧のようにほとんどボケ味が出ていません。その代わり、ピント面の質感表現能力は相当なものです。立体感や緊迫感などリアルな現場表現には欠かせませんね。開放F値「f3.5」ですが、白飛びやハロが出た写真になってしまいました・・当方はこういう写真は好きなのですが、寄れないのが辛いですね。それもあってスナップ撮影や風景描写に向いているのではないかと感じました。なかなかいインパクトのある画を残してくれます。


せっかくなので記載しますが、昨年末から続いていた「未払い/故障の損害」の裁判案件がようやく片付きました。いきなり返品してきて一切音信不通だったのですが (支払い前の発送)、最終的に先月勝訴して「債権強制執行 (銀行口座の凍結)」まで進んだら、やっとビビッたのか連絡が来て、ちゃんと直した商品を発送して終わりました。結果的に当初落札した金額よりも何倍もの金額まで膨れあがってしまい、バカを見ます。もう1件は2カ月以上かかりましたが、内容証明郵便だけで (3回出しましたが) 片付いたので良かったです。それもヤフオク! の諸費用以外に3回分の内容証明郵便手数料が加味されているので、当初の落札金額の倍にはなっています。お願いしますよ・・そこまでして無為な返品をしなくても良いのではないでしょうか・・ちゃんと理由があって良心的にお話頂ければ、ヤフオク! 出品に関しては当方は基本的に返品を受理しています (もちろん当方の責に係る場合のみ)。