〓 Steinheil München (シュタインハイル・ミュンヘン) Cassaron 40mm/f3.5 VL(exakta)

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※解説とオーバーホール工程で使っている写真は現在ヤフオク! 出品中商品の写真ではありません

今回完璧なオーバーホールが終わって出品するモデルは、旧西ドイツは
Steinheil München製標準レンズ・・・・、
Cassaron 40mm/f3.5 VL (exakta)』です。


この当時の旧西ドイツはSteinheil München製標準レンズで俗に言う「パンケーキレンズ」なので、ついつい光学系の状態が良さそうな個体を見つけると扱ってしまいます(笑) このモデルの扱い数は今回の個体が累計で13本目になります。

とは言っても特に人気モデルと言う話ではなくて,単に当方がその描写性の特徴に惹かれまくっているだけの話です(笑)

その描写性の特徴とは・・・・、

僅か⌀ 12.99mmの非常に小さな光学系第1群 (前玉) と⌀ 11.99mmの第3群 (後玉) が吐き出したとは想像し難い、現場の生々しいまでに空気感や距離感
などの臨場感溢れる写りに魅了される

・・と言う描写性なのです。それはまさに「その場に佇むが如く」まるで空気まで写っているかのように感じられる生々しさとでも表現できましょうか。

それほどの写りがこの小っちゃなパンケーキレンズ (最大幅:47.89mm/全高:24.28mm マウント面から) で撮れてしまうのが撮影していて楽しくて愉快なのです(笑)

そしてその臨場感溢れる写りを実現しているのが,当時主流で、且つ今もなお「鋭くも誇張感のない素直な描写性」を伝え続ける魅惑の
3群3枚トリプレット型構成という単純な光学系なのが、また堪ら ないのですね(笑)

右図は今回のオーバーホールで完全解体した後、光学系の清掃時に 各群を当方の手でデジタルノギスを使って逐一計測したトレース図 です。

一方、右図は当時のカタログやフィルムカメラの取扱説明書などに 印刷されていた構成図からトレースしたものです。

すると各群の曲率やカタチに厚みなど、全ての要素でビミョ〜に異なり、例えば第1群 (前玉) は裏面が非常に平坦に近い緩やかな凸になる「両凸レンズ」ですが、上の構成図のように実際は裏面側の中心部が極僅かに凹んでいる「凸メニスカス」でした (洗浄液を全面に垂らす と中心に溜まる)。

こんな発見もまた完全解体しながらオーバーホールしていると何とも楽しくて堪りません!(笑)

ちなみにレンズ銘板に含まれる「VL」の刻印はコーティング層のモノコーティングを意味し、ドイツ語の「Verhinderung von Lichtreflexion」頭文字であり、その意味は「光反射防止」です。またこのモデルのモデル銘は「カッサロン」の発音が正しいようです。

↑上の写真は今回のオーバーホールで完全解体した後に一度洗浄し、且つその後当方の手で「磨き研磨」工程を経た後に組み立てている途中の写真です。

絞り羽根がセットされた絞りユニットが最深部に組み込まれている状態の「鏡筒」を立てて 撮影していますが (写真上側が前玉側方向)、ご覧のように鏡筒外壁は「上から下までビッチリと均等のピッチでネジ山が切削されている」のが分かります。

実はここがこのモデルの整備に於いて最大のポイントなのですが,今回の個体は過去メンテ ナンス時に「テキト〜整備」されてしまい「ピント面の鋭さが足りていない写り」に堕ちて いたのです(涙)

この鏡筒には上から絞り環がネジ込まれ、同時に下のネジ山はヘリコイド (オス側) の内側に ネジ込まれる設計です (ヘリコイドオスメスの関係でははなくて単にオス側のヘリコイド内側にネジ込んでセットされるだけの話)。

つまり「絞り環を何処までネジ込むのか?」或いは「この鏡筒をヘリコイドの内部に何処までネジ込むのか?」と言う2つの要素について「最もピント面が鋭くなる適切なネジ込み位置/ 鏡筒固定位置適切な光路長の決定」という与件を全く意識せずに「当初バラした時の逆手順で組み上げただけ」だった整備なのがバレバレだったのです(笑)

と言うのも、これらの事柄は何も完全解体してから判明したのではなく、実は当初バラす前の実写チェック時点で「あッ!ピントが甘い!」とすぐにピ〜ンと来ていたのです(笑)

つまり過去メンテナンス時の整備者は「このモデルの光路長確保の方法を全く知らなかった」ワケで、いわゆるバラしてグリースを入れ替え再び同じ手順で組み立てるだけの (当方と同じ)「整備屋モドキ」だったワケですね(笑)

従って,今回のオーバーホールでは非常に面倒でしたが、ゼロから「適正な光路長の確保」を行いつつ鏡筒の固定位置を決めていったので、当然ながらヘリコイド (オスメス) のネジ込み 位置も当初バラした直後の位置とは全く別の箇所でヘリコイドをネジ込んでいます。

ヘリコイド (オスメス) のネジ込み位置は全部で5箇所あり、且つ距離環を回す時の駆動域を 決めているネジ山もやはり5箇所ネジ込み位置が用意されていて、さらにこの鏡筒のネジ込み位置/固定位置は凡そ13列もの用意されているネジ山のいずれかなので(笑)、とてもいちいち組み上げて実写確認していたのでは何日経ってもラチがあきません(笑)

それを一日がかりながらもスパッと適切な光路長を確保して最も鋭いピント面に至り「本来の3枚玉トリプレット光学系らしい写り」を実現したのは、まさに「観察と考察」により「原理原則」に則り組み上げていったからなのであり、そして結果として仕上がった個体の操作性の良さが「チョ〜気持ちいい!」のは当方がこだわる「DOH」を大前提としているからに他なりません。

要は思い入れの強いモデルだからこそ、そこには相応の結果に繋げられるオーバーホール技術を注ぎ込んでいる次第です。

ちなみに上の写真で赤色矢印で指し示している「開閉環」は,絞りユニットを構成するパーツの一つで、ダイレクトに絞り羽根の開閉駆動をしている環/リング/輪っかです。

↑上の写真は光学系第2群の両凹レンズ部分を格納筒ごとひっくり返して後玉側方向から撮っている写真です。すると赤色矢印で解説していますが、第2群の光学硝子レンズのすぐ周りに「平滑面」が用意されている設計です。

やはりこの点も過去メンテナンス時の整備者は全く注意しておらず (たぶん理解できていない)ここに何とグリースを塗ってくれたので「今回バラしてみたらサビサビ状態で一部に緑青まで生じていた」ワケです(泣)

と言うのも一つ前の写真で解説したように絞りユニットの「開閉環」の直上に「平滑面が開閉環の縁に接触しながら硬締めされる」のがこの光学系第2群の宿命です。

つまり前述の「開閉環は光学系第2群のネジ込みで固定を代用させた設計」だったワケです。

従って過去メンテナンス時の整備者は、おそらく組み上げたものの絞り環操作が思いの外重いトルクだったので「ここにグリースを塗ってしまった」事が浮かび上がります。もちろんそれで何とか軽い操作性で絞り環操作できるようになったのでしょうが,経年劣化の進行で「絞り羽根には赤サビがオンパレード」に至り、且つ一時期には油染みの粘りが起きてしまい「絞り羽根が膨れあがりへの字型に変形していた」因果関係にも繋がってしまいました。

おそらく過去メンテナンス後の個体を手に入れた前オーナーは、やがて再び絞り環操作が重くなってしまい「ムリなチカラで絞り環を回していた時期がある」と踏んでいます。

このようにちゃんとした「観察と考察」によって正しく適切な組み立て手順と、合わせてその時の必要な微調整が施されないまま「グリースに頼った整備だけでごまかして組み上げる」とその結果の影響が今回のモデルでは「絞り羽根に対する負荷が強まりプレッシングされているキーが垂直を維持できなくなり、いずれ脱落して製品寿命を早める」のが分かります。

要はメンテナンスしたすぐ後の使用感が重要なのではなく「数年後10年後のその個体内部の状況」こそが製品寿命を存えるのか否か決めていく因果関係とも言い替えられ、まさに整備者の認識こそが問われる話ではないかと当方は拘りを持っています(笑)

どうしてそんな拘りを抱くのかと言えば,今から50年後にはほとんどの
オールドレンズが寿命を迎えてしまい,哀しいかな市場から消滅している

・・と言う「絶滅危惧種に対する憂慮と危機意識」に他なりません。

いや、自分が使っている間だけちゃんと動いていればそれでいいじゃないか!

・・そのようにお考えの方は,当方がオーバーホールした個体を手に入れるメリットは何一つないでしょう (むしろ単に高価なだけでデメリットしかない)(笑)

その意味で言うなら、落札されていく市場価格で検索している限り当方がオーバーホール済で出品している個体は「バカ高いだけ!」で何の魅力もありませんから、是非ともスル〜頂いてもっと信用/信頼が高い出品者様の出品個体を手に入れるのがベストだと思います(笑)

確かに50年はムリでも、せめて10年、いやあと7〜8年は生き存えてほしいと言う切なる想いだけで日々のオーバーホール作業を進めている次第です (何故なら7年前に当方が整備した個体を再び買い入れて内部状況をちゃんと検証しているから、最低でも7〜8年は維持できているのを把握しているから)(涙)

↑今回出品の個体を完全解体した時のパーツ全景写真です。オーバーホール工程やこのモデルの当時の背景など詳しい解説は「Cassaron 40mm/f3.5 VL (exakta)」のページをご参照下さいませ。

ここまで掲載したオーバーホール工程の写真は「全て過去扱い品/個体からの転載」です。オーバーホール済でヤフオク! 出品する際の個体写真とは一部に一致しない場合があります。

DOHヘッダー

ここからはオーバーホールが完了した出品商品の写真になります。

↑完璧なオーバーホールが終わりました。たいして人気が高いワケでもなく、優れた描写性と 銘玉扱いされるワケでもない、極々一部の方々に共感を得られ「隠れキリシタン」の如く絶大なるファンが集うモデルなのが今回のモデル・・旧西ドイツはSteinheil München製の標準
レンズCassaron 40mm/f3.5 VL (exakta)』です。

当時はまだライカ判モデルの焦点距離50mmを標準レンズ域としての定義認識が固まっていなかったので、あくまでも戦前から流行り続いていたレンジファインダーカメラ向け標準レンズたる「焦点距離40mm45mm」が標準レンズの位置付けという認識だったようです。

従って今でこそ「準標準レンズ」みたく言われますが(笑)、実は当時から全くの標準レンズ扱いだったのがこの焦点距離のモデルです (だから古い時代のモデルに多く存在する)。

その意味で、何でもかんでも今ドキの感覚で物事を捉えようとしてしまうと、ことオールド レンズの世界では正しい認識を妨げる要因になったりもしますね(泣)

本来あるべき姿の3枚玉トリプレットの写りを堪能・・」して頂くべくこだわってオーバーホールして仕上げた個体の出品です!

↑光学系内の透明度が非常に高い状態を維持した個体です。LED光照射でもコーティング層経年劣化に伴う極薄いクモリが皆無です。

↑上の写真 (3枚) は、光学系前群のキズの状態を拡大撮影しています。すべて極微細な点キズを撮っていますが微細すぎて全部写りませんでした。

↑光学系後群 (と言っても後玉だけの話) もLED光照射で極薄いクモリが皆無です。

↑上の写真 (3枚) は、光学系後群のキズの状態を拡大撮影しています。すべて極微細な点キズを撮っていますが微細すぎて全部写りませんでした。

【光学系の状態】(LED光照射で様々な角度から確認)
・コーティング劣化/カビ除去痕等極微細な点キズ
(経年のCO2溶解に拠るコーティング層点状腐食)
前群内:12点、目立つ点キズ:9点
後群内:20点以上、目立つ点キズ:17点
・コーティング層の経年劣化:前後群あり
・カビ除去痕:あり、カビ:なし
・ヘアラインキズ:あり(前群内僅か)
(前群内に極微細な薄い2mm長数本あり)
・バルサム切れ:なし (貼り合わせレンズなし)
・深く目立つ当てキズ/擦りキズ:なし
・光源透過の汚れ/クモリ (カビ除去痕除く):なし
・その他:光学系内は微細な塵や埃が侵入しているように見えますが清掃しても除去できないCO2の溶解に拠る極微細な点キズやカビ除去痕、或いはコーティング層の経年劣化です。
・光学系内は透明度が非常に高いレベルです。
(LED光照射でも極薄いクモリすら皆無です)
・光学系内には大小の「気泡」が複数あり、一部は一見すると極微細な塵/埃に見えますが「気泡」です(当時気泡は正常品として出荷されていた為クレーム対象としません)。「気泡」も点キズにカウントしているので本当の点キズは僅かしかありません
・いずれも全て実写確認で写真への影響ありません。

↑10枚の絞り羽根も赤サビを除去したのでとてもキレイになり絞り環共々確実に駆動しています。絞り羽根が閉じる際は「完璧に円形絞りを維持」したまま閉じていきます。また絞り環は基本的に設計上スカスカ状態になり易いので,今回のオーバーホールでは敢えて逆に「トルクを与えて」相応の手応えを感じるような操作性に仕上げています (そう言う配慮がオーバーホールのメリットでもあります)。

ここからは鏡胴の写真になりますが、経年の使用感が僅かに感じられるものの当方にて筐体外装の「磨きいれ」を施したので大変落ち着いた美しい仕上がりになっています。「エイジング処理済」なのですぐに酸化/腐食/錆びが生じたりしません。

↑【操作系の状態】(所有マウントアダプタにて確認)
・ヘリコイドグリースは「粘性:中程度+軽め」を使い分けて塗布し距離環や絞り環の操作性は非常にシットリした滑らかな操作感でトルクは「普通」人により「重め」に感じ「全域に渡り完璧に均一」です。
距離環を回すとヘリコイドのネジ山が擦れる感触が伝わる箇所があります
・絞り環は設計無段階式(実絞り)でスカスカですが今回のオーバーホールで極僅かにトルクを与えてスカスカ感が低減するよう微調整済です。

【外観の状態】(整備前後関わらず経年相応の中古)
・距離環や絞り環、鏡胴には経年使用に伴う擦れやキズ、剥がれ、凹みなどありますが、経年のワリにオールドレンズとしては「超美品」の当方判定になっています (一部当方で着色箇所がありますが使用しているうちに剥がれてきます)。
当方出品は附属品に対価を設定しておらず出品価格に計上していません(附属品を除外しても値引等対応できません)。

今回のオーバーホール済でのヤフオク! 出品に際しセットした附属品の一覧です。

《今回のヤフオク! 出品に際し附属するもの》
marumi製UVフィルター (新品)
本体『Cassaron 40mm/f3.5 VL (exakta)』
汎用樹脂製バヨネット式後キャップ (新品/3Dプリンタ精製品)

距離環を回すトルク感はこのモデルのピントの山がなだらかで掴みにくいので「故意にワザとトルクを与えて僅かに重め」の印象に仕上げてあります。トルクが軽すぎると距離感を掴んでいた指が離れる際の極僅かなチカラだけでピント位置がズレるからです (何でもかんでも軽めが良いと言う認識ではない)。

要はオールドレンズは、それぞれのモデルのピントの山/ピークの印象を基に距離環のトルクを決めるべきとの認識なので、必ずしも「軽めのトルク感」だけが操作性の良さに繋がるとは考えていません。但しそうは言っても動画撮影を前提にするなら、むしろ逆にツルツルくらいに軽すぎる嫌いが強調されているくらいの動きのほうが使い易いかも知りませんが、当方は動画撮影での使用を前提として仕上げていません。

光学系内の透明度はまさに「スカッとクリア!」ですが、前述のとおり非常に微細な「気泡」が複数光学硝子材精製時に残っているので,パッと見で「微細な塵/」の如く見えてしまいますが、3回の清掃でも除去できなかったので改善不可能です (クレーム対象としません)。

気泡
光学硝子材精製時に、適正な高温度帯に一定時間到達し続け維持していたことを示す「」と捉えていたので、当時の光学メーカーは正常品として「気泡」を含む個体を出荷していました (写真に影響なし)。

なお、各群のコーティング層は既に経年劣化進行に伴い一部にハガレが生じていますが写真には影響しません (実際LED光照射しても極薄いクモリすら皆無なので)。

また,特に鏡筒の固定位置を「適切な位置に仕上げた」ので当初バラす前の実写チェック時点で「甘いピント面」の印象だったのはピタッと鋭く合焦するよう「3枚玉トリプレットの本来のあるべき姿の鋭さ」に至っているので、まさに撮影現場のシ〜ンをそのまま閉じ込めるが如く素晴らしい写りを追求して下さいませ (但し相応に撮影スキルが必要かも)(笑)

・・てな感じで,今回はこだわりの大好きなモデルをオーバーホールしてみました。是非ご検討下さいませ。

無限遠位置 (当初バラす前の位置に合致/僅かなオーバーインフ状態)、光軸 (偏心含む) 確認や絞り羽根の開閉幅 (開口部/入射光量) と絞り環絞り値との整合性を簡易検査具で確認済です。

もちろん光学系の光路長調整もキッチリ行ったので (簡易検査具によるチェックなので0.1mm単位や10倍の精度ではありません)、以下実写のとおり大変鋭いピント面を確保できました。電子検査機械を使ったチェックを期待される方は、是非ともプロのカメラ店様や修理専門会社様が手掛けたオールドレンズを手に入れて下さい当方の技術スキルは低いのでご期待には応えられません

↑当レンズによる最短撮影距離60cm附近での開放実写です。ピントはミニカーの手前側ヘッドライトの本当に「球部分」にしかピントが合っていません (このミニカーはラジコンカーなのでヘッドライトが点灯します)。カメラボディ側オート・ホワイト・バランス設定はOFFです。

各絞り値での「被写界深度の変化」をご確認頂く為に、ワザと故意にピントはミニカーの手前側ヘッドライトの本当に電球部分に合わせています。決して「前ピン」で撮っているワケではありませんし、光学系光学硝子レンズの格納位置や向きを間違えたりしている結果の描写でもありません (そんな事は組み立て工程の中で当然ながら判明します/簡易検査具で確認もして います)。またフード未装着なので場合によってはハレーション気味だったりします。

↑絞り環を回して設定絞り値「f4」で撮っていますが、開放f値が「f3.5」なのであまり変化しません(笑) また開放f値の関係からたいして被写界深度に影響が出ず,相応にピント面の鋭さも強調されています。

↑さらに回してf値「f5.6」で撮りました。

↑f値は「f8」に上がってきています。

↑f値「f11」での撮影です。もうだいぶ絞り羽根が閉じてきているのですが,何しろ小っちゃな前玉なのにまだまだ「回折現象」の影響が視認できていませんから素晴らしい限りです!(笑)

 回折現象
入射光は波動 (波長) なので光が直進する時に障害物 (ここでは絞り羽根) に遮られるとその背後に回り込む現象を指します。例えば、音が塀の向こう側に届くのも回折現象の影響です。
入射光が絞りユニットを通過する際、絞り羽根の背後 (裏面) に回り込んだ光が撮像素子まで届かなくなる為に解像度やコントラスト低下が発生し、眠い画質に堕ちてしまいます。この現象は、絞り径を小さくする(絞り値を大きくする)ほど顕著に表れる特性があります。

被写界深度
被写体にピントを合わせた部分の前後 (奥行き/手前方向) でギリギリ合焦しているように見える範囲 (ピントが鋭く感じる範囲) を指し、レンズの焦点距離と被写体との実距離、及び設定絞り値との関係で変化する。設定絞り値が小さい (少ない) ほど被写界深度は浅い (狭い) 範囲になり、大きくなるほど被写界深度は深く (広く) なる。

↑f値「f16」です。もう次の最小絞り値「f22」との移動差は僅か0.5〜0.8ミリくらいなので、それでもまだまだイケてます。

↑最小絞り値「f22」での撮影です。さすがに「回折現象」の影響が現れ始めていますが (解像度の低下) 然しコントラストの低下は著しくなくそれなりに頑張ってくれているのが本当に泣けてきます・・ (前玉も後玉も小っちゃいんです!)(笑)