〓 FUJI PHOTO FILM CO. (富士フィルム) FUJINON 55mm/f2.2《前期型:総金属製》(M42)

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※解説とオーバーホール工程で使っている写真は現在ヤフオク! 出品中商品の写真ではありません

今回完璧なオーバーホールが終わって出品するモデルは、FUJICA製
(富士フィルム製) 標準レンズ・・・・、
 『FUJINON 55mm/f2.2《前期型:総金属製》(M42)』です。


つい先日も同型モデルのやはり『総金属製』をオーバーホール済でヤフオク! 出品しましたが、すぐにご落札頂きました (即決価格39,500円)。ありがとう御座いました!

今回オーバーホール済でヤフオク! 出品する個体も2本目に調達できた稀少品です! 当モデル累計扱い本数は今回の個体が「52本目」にあたり、さらに「前期型」モデルバリエーションで捉えると「32本目」になります。

そもそもこの『総金属製』が市場に出現する率は相当低く、おそらく1年に1本レベルですが今回は幸運にも2本調達できたので、その2本目の出品でもあります (従って手元にはもぅ 在庫は無い)。従ってまた気長に日々市場調査を続ける次第です。

本来「前期型」の例えば距離環は、金属製芯材にエンジニアリング・プラスティック製パーツをハメ込む方式で設計されている為、経年劣化に伴い樹脂材の収縮が起きヒビ割れが発生して いる個体が相当多く市場に流れています。

そもそも発売時点から「廉価版」の格付だったのでしょうが、今回のように『総金属製』に なるとガラッと豹変し「高級感」すら感じるので不思議なものです(笑)

また今回の個体は光学系の状態も最優先チェックで手に入れたのですが、残念ながら後玉表面側にLED光照射で視認できる非常に薄いクモリが出ています (それでもこのモデルにすればまだ良い状態のレベル)。

製品格付が「廉価版」としてもその描写性能は意外にもハイレベルを維持しており、特に日本製オールドレンズの中でキレイで繊細なエッジを伴う本格的なシャボン玉ボケを表出できる モデルとしては希少な1本でもあります。

↑今回出品の個体を完全解体した時のパーツ全景写真です。オーバーホール工程やこのモデルの当時の背景など詳しい解説は『FUJINON 55mm/f2.2《前期型》(M42)』のページをご参照下さいませ。

ここまで掲載したオーバーホール工程の写真は「全て過去扱い品/個体からの転載」です。オーバーホール済でヤフオク! 出品する際の個体写真とは一部に一致しない場合があります。

DOHヘッダー

ここからはオーバーホールが完了した出品商品の写真になります。

↑完璧なオーバーホールが終わりました。本当はエンジニアリング・プラスティック製の個体と手に取って比べてみると、どんだけ製品としての質感が違うのかがよく分かります。その意味で「所有欲を十分充たしてくれる」存在とも言えます。その上で4枚玉フジノンの描写性の素晴らしさをジックリ味わって頂ければと思います。

↑光学系内の透明度が非常に高い状態を維持した個体です。LED光照射でコーティング層経年劣化に伴う極薄いクモリが後玉表面を除いて皆無です (後玉表面側に非常に薄いクモリが残っています/順光目視できず)。

↑上の写真 (3枚) は、光学系前群のキズの状態を拡大撮影しています。すべて極微細な点キズを撮っていますが微細すぎて全部写りませんでした。

↑光学系後群側も透明度が高い状態を維持していますが、残念ながら「後玉表面側」のみLED光照射で非常に薄いクモリが浮き上がります。

↑上の写真 (3枚) は、光学系後群のキズの状態を拡大撮影しています。すべて極微細な点キズを撮っていますが微細すぎて全部写りませんでした。

【光学系の状態】(LED光照射で様々な角度から確認)
・コーティング劣化/カビ除去痕等極微細な点キズ
(経年のCO2溶解に拠るコーティング層点状腐食)
前群内:12点、目立つ点キズ:8点
後群内:20点以上、目立つ点キズ:13点
・コーティング層の経年劣化:前後群あり
・カビ除去痕:あり、カビ:なし
・ヘアラインキズ:あり(前後群内僅か)
(極微細で薄い5ミリ長が数本あります)
・バルサム切れ:なし (貼り合わせレンズなし)
・深く目立つ当てキズ/擦りキズ:なし
・光源透過の汚れ/クモリ (カビ除去痕除く):あり
後玉表面にコーティング層経年劣化に伴う極薄いクモリがLED光照射で浮かび上がります
光源を含む場合や逆光撮影時などハレーションの出現率が極僅かに上がるかも知れません(ピント面のエッジに微かにハロが付く程度のレベル)。
・その他:光学系内は微細な塵や埃が侵入しているように見えますが清掃しても除去できないCO2の溶解に拠る極微細な点キズやカビ除去痕、或いはコーティング層の経年劣化です。
・光学系内は透明度が非常に高いレベルです。
・いずれも全て実写確認で写真への影響ありません。

↑5枚の絞り羽根もキレイになり絞り環共々確実に駆動しています。絞り羽根が閉じる際は「完璧に正五角形を維持」したまま閉じていきます。

ここからは鏡胴の写真になりますが、経年の使用感が僅かに感じられるものの当方にて筐体外装の「磨きいれ」を施したので大変落ち着いた美しい仕上がりになっています。「エイジング処理済」なのですぐに酸化/腐食/錆びが生じたりしません。

当方ではヤフオク! で流行っている「抗菌剤/除菌剤による清掃」などは絶対に実施しません。これをやると薬剤に含まれている成分の一部が金属の表層面に対して酸化/腐食/錆びを促す結果に至るので、早ければ1年、遅くとも数年でポツポツと錆が表れ始めます。

詳細は厚労省の「新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について」が詳しく解説しています。

↑【操作系の状態】(所有マウントアダプタにて確認)
・ヘリコイドグリースは「粘性:中程度+軽め」を使い分けて塗布し距離環や絞り環の操作性は非常にシットリした滑らかな操作感でトルクは「普通」人により「軽め」に感じ「全域に渡り完璧に均一」です。
距離環を回すとヘリコイドのネジ山が擦れる感触が伝わる箇所があります。またマウントアダプタなど装着時に繰り出し/収納操作すると内部からカリカリ音が聞こえてきますが、これはアームが爪に掴まれたまま直進動する際の擦れ音であり仕様上改善できません(クレーム対象としません)。
・ピント合わせの際は極軽いチカラで微妙な操作ができるので操作性は非常に高いです。
・マウント面から突出している「開放測光用の爪」を当方で切削する場合別途「2,000円」頂戴し送料欄に加算でお支払い頂きます(発送が1日程遅れます/解体後切削し着色する為)。

【外観の状態】(整備前後関わらず経年相応の中古)
・距離環や絞り環、鏡胴には経年使用に伴う擦れやキズ、剥がれ、凹みなどありますが、経年のワリにオールドレンズとしては「超美品」の当方判定になっています (一部当方で着色箇所がありますが使用しているうちに剥がれてきます)。
当方出品は附属品に対価を設定しておらず出品価格に計上していません(附属品を除外しても値引等対応できません)。

↑不思議なモノで、筐体外装がエンジニアリング・プラスティック製から総金属製になっただけで「高級感を醸し出す」と受け取ってしまうからどうしようもありません(笑)

距離環を回すトルク感は一応念の為神経質な人が居るので大袈裟に記載していますが、基本「軽め」の印象です。

↑中古のフィルターと純正樹脂製被せ式前キャップ、汎用樹脂製ネジ込み式後キャップが附属します。中古のフィルターは一応清掃しましたが経年の微細なキズなどが残っています。

距離環のラバー製ローレット (滑り止め) や前キャップなどはちゃんと中性洗剤で洗浄してあるので、経年の手垢など残っておらず清潔です。

↑上の写真解説のとおり「開放測光用の爪」がマウント面から飛び出ています (グリーンの矢印)。当時のFUJICA製フィルムカメラ「ST-801/901/AZ/1」などに装着すると開放測光機能がご使用頂けます。

もしもマウントアダプタ (ピン押し底面タイプ) 経由デジカメ一眼/ミラーレス一眼に装着される場合は、マウント面の「開放測光用の爪」を当方にて切削しキレイに着色処理しますので、必ずご落札後の一番最初の取引ナビメッセージにてその旨ご案内下さいませ

再び一旦バラして絞り環だけを取り出し「爪」のみ切削するのでとてもキレイに削れますし、もちろんちゃんと目立たないよう着色します (装着するマウントアダプタ側に擦りキズが付いたりしません)。作業料として別途「2,000円」を申し受けます (発送が数日遅延します/作業料はヤフオク! の送料欄に加算してお支払い下さいませ)

↑当方が所有している以下のマウントアダプタについて、実際に今回の出品個体を装着した状態を掲載します。特に K&F CONCEPT製マウントアダプタは2千円台で出回っているので、安価ですから手に入れるのも良いと思います。
(ここからの写真は過去扱った時の写真から転載です)

RAYQUAL製マウントアダプタ (日本製)
K&F CONCEPT製マウントアダプタ (中国製)

両方ともオールドレンズ側のマウント面に「1mm強の突出」が用意されているので (グリーンの矢印)、今回出品の個体をネジ込んでいっても引っ掛かる事が無く、ちゃんと最後までネジ込めるワケです。

なお、共に「ピン押し底面の深さ」は「6mm」です (ブルーのラインの深さ)。

RAYQUAL製マウントアダプタに今回の出品個体を装着した時の写真です。ちゃんと最後までネジ込めて、且つブルーの矢印のとおりオールドレンズ側の基準「●」マーカー位置がマウントアダプタの真上の位置にほぼ合致しています。

↑こちらは K&F CONCEPT製マウントアダプタの装着状況を撮った写真です。同様、ちゃんと最後までネジ込めて、且つブルーの矢印のとおりオールドレンズ側の基準「●」マーカー位置がマウントアダプタの真上の位置にほぼ合致しています。

このようにマウントアダプタ装着時の問題なども当方では可能な限り出品前に事前に検証し、ご落札者様がお使い頂く際に問題なくご使用頂けるよう配慮しているつもりですが、然しながら信用/信頼が無いとの事なので(SNSでそのような評判らしい)(笑)、過信は禁物かも知れませんね(笑)

一応ウソを言っていないつもりなのですが(笑)、信じられないようなので装着例の写真を撮って載せました(笑)

無限遠位置 (当初バラす前の位置に合致/僅かなオーバーインフ状態)、光軸 (偏心含む) 確認や絞り羽根の開閉幅 (開口部/入射光量) と絞り環絞り値との整合性を簡易検査具で確認済です。

もちろん光学系の光路長調整もキッチリ行ったので (簡易検査具によるチェックなので0.1mm単位や10倍の精度ではありません)、以下実写のとおり大変鋭いピント面を確保できました。電子検査機械を使ったチェックを期待される方は、是非ともプロのカメラ店様や修理専門会社様が手掛けたオールドレンズを手に入れて下さい当方の技術スキルは低いのでご期待には応えられません

↑当レンズによる最短撮影距離60cm附近での開放実写です。ピントはミニカーの手前側ヘッドライトの本当に「球部分」にしかピントが合っていません (このミニカーはラジコンカーなのでヘッドライトが点灯します)。カメラボディ側オート・ホワイト・バランス設定はOFFです。

各絞り値での「被写界深度の変化」をご確認頂く為に、ワザと故意にピントはミニカーの手前側ヘッドライトの本当に電球部分に合わせています。決して「前ピン」で撮っているワケではありませんし、光学系光学硝子レンズの格納位置や向きを間違えたりしている結果の描写でもありません (そんな事は組み立て工程の中で当然ながら判明します/簡易検査具で確認もして います)。またフード未装着なので場合によってはハレーション気味だったりします。

↑絞り環を回して設定絞り値「f2.8」で撮影していますが、絞り環の刻印は単なるドット「●」になります。

↑さらに回してf値「f4」で撮っています。

↑f値は「f5.6」に変わっています。

↑f値「f8」になります。

↑f値「f11」です。

↑最小絞り値「f16」での撮影です。