〓 Carl Zeiss (カールツァイス) CONTAX Planar 50mm/f1.4 T*《AEJ》(C/Y)

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※解説とオーバーホール工程で使っている写真は現在ヤフオク! 出品中商品の写真ではありません

今回完璧なオーバーホールが終わって出品するモデルは、Carl Zeiss製
標準レンズ・・・・、
 『CONTAX Planar 50mm/f1.4 T*《AEJ》(C/Y)』です。


このモデルの扱いは今回の個体が累計24本目にあたりますが、実は大多数がオーバーホール/修理ご依頼分としてのみ承りました。さらにその中で今回の「AEJ」タイプのほうは少なくなり、僅か6本目という状況です・・。

さらにオーバーホール済でヤフオク! に出品するのは「AEJ」モデルでは今回が2本目です。

標準レンズの帝王」と揶揄され続け名声を欲しいままにしている銘玉中の銘玉Planarですが構造面から絞りユニットが剥き出しの設計なのでそろそろ経年劣化進行から絞り羽根の油染みが生じている個体がだいぶ市場に多くなってきました。

また後期に登場したマルチプログラム撮影 (プログラムモードとシャッター速度優先モードを備える) 対応「MMJ」では、それにプラスしてコーティング層経年劣化に伴う薄いクモリの発生という懸念すら表れています。特に富岡光学製となればコーティング層の耐性がそれ程長くないのも他の数多くのOEMモデルで検証されているので納得できます。

またヘリコイド (オスメス) のネジ山長が相応に長いので距離環を回すトルクも、過去メンテナンス時に「白色系グリース」などが塗られている個体の場合には容易に重く劣化していたりしますから、手に入れる際のチェック項目が結構多かったりします(笑)

↑今回出品の個体を完全解体した時のパーツ全景写真です。オーバーホール工程の解説などは「Carl Zeiss CONTAX Planar 50mm/f1.4 T*MMJ(C/Y)」のページをご参照下さいませ。

 

ここまで掲載したオーバーホール工程の写真は「全て過去扱い品/個体からの転載」です。オーバーホール済でヤフオク! 出品する際の個体写真とは一部に一致しない場合があります。

 

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ここからはオーバーホールが完了した出品商品の写真になります。

↑完璧なオーバーホールが終わりました。特にこのモデルはオーバーホール済でヤフオク! に出品される率が意外にも低いのでありがたいかも知れませんね(笑)

今回の出品個体は距離環を回すトルク感が大変良い仕上がりに至り、とても滑らかで快適な操作性です。また絞り羽根も当初バラす前は僅かに油染みがありましたが、意外と市場流通品を見ていても油染みしている個体が多かったりします。そのほとんどの原因が過去メンテナンス時に塗布された「白色系グリース」により早ければ1年、もっても数年で揮発油成分が廻り始めるので、結果的に絞り羽根の油染みとして出てきます。

↑光学系内の透明度が非常に高い状態を維持した個体で、LED光照射でもコーティング層経年劣化に伴う極薄いクモリすら皆無です。パッと見で「微細な塵/」に見えてしまう極微細な点キズが少々多め (特に後群側) ですが、前後群共に光学系内はスカッとクリアです。

但し前玉には経年相応のカビ除去痕が幾つか残っており、特に外周附近に1箇所コーティング層のハガレを伴うカビ除去痕があるので、光に反射させる角度によっては目視できます (実際は透過しているカビ除去痕です)。

↑上の写真 (3枚) は、光学系前群のキズの状態を拡大撮影しています。すべて極微細な点キズを撮っていますが微細すぎて全部写りませんでした。

↑光学系後群側もLED光照射で極薄いクモリが皆無であり、スカッとクリアです。僅かにパッと見で「微細な塵/」に見えてしまう極微細な点キズが少々多めな感じです。

↑上の写真 (3枚) は、光学系後群のキズの状態を拡大撮影しています。すべて極微細な点キズを撮っていますが微細すぎて全部写りませんでした。

【光学系の状態】(LED光照射で様々な角度から確認)
・コーティング劣化/カビ除去痕等極微細な点キズ
(経年のCO2溶解に拠るコーティング層点状腐食)
前群内:17点、目立つ点キズ:13点
後群内:18、目立つ点キズ:10点
・コーティング層の経年劣化:前後群あり
・カビ除去痕:あり、カビ:なし
・ヘアラインキズ:あり(前後群内僅か)
(極微細で薄い8ミリ長が数本あります)
・バルサム切れ:なし (貼り合わせレンズあり)
・深く目立つ当てキズ/擦りキズ:なし
・光源透過の汚れ/クモリ (カビ除去痕除く):なし
但し前玉表面に経年相応なカビ除去痕が幾つか残っており1箇所外周附近にコーティング層ハガレを伴うカビ除去痕があり光に反射させると目視できますが透過しています。また一部には極微細な点キズ状に集中している箇所などもありパッと見で塵/埃に見えますが極微細なカビ除去痕の一種です(清掃で除去できず)。
・その他:光学系内は微細な塵や埃が侵入しているように見えますが清掃しても除去できないCO2の溶解に拠る極微細な点キズやカビ除去痕、或いはコーティング層の経年劣化です。
・光学系内は透明度が非常に高いレベルです。
(LED光照射でも極薄いクモリすら皆無です)
・いずれも全て実写確認で写真への影響ありません。

↑6枚の絞り羽根もきれいになり絞り環共々確実に駆動しています。絞り羽根が閉じる際は「完璧に正六角形を維持」したまま閉じていきます。

ここからは鏡胴の写真になりますが、経年の使用感が僅かに感じられるものの当方にて筐体外装の「磨きいれ」を施したので大変落ち着いた美しい仕上がりになっています。「エイジング処理済」なのですぐに酸化/腐食/錆びが生じたりしません。

↑【操作系の状態】(所有マウントアダプタにて確認)
・ヘリコイドグリースは「粘性:中程度+軽め」を使い分けて塗布し距離環や絞り環の操作性は非常にシットリした滑らかな操作感でトルクは「普通」人により「軽め」に感じ「全域に渡り完璧に均一」です。
・距離環を回すとヘリコイドのネジ山が擦れる感触が伝わる箇所があります。
・ピント合わせの際は極軽いチカラで微妙な操作ができるので操作性は非常に高いです。
・絞り環操作も確実で軽い操作性で回せます。

【外観の状態】(整備前後関わらず経年相応の中古)
・距離環や絞り環、鏡胴には経年使用に伴う擦れやキズ、剥がれ、凹みなどありますが、経年のワリにオールドレンズとしては「超美品」の当方判定になっています (一部当方で着色箇所がありますが使用しているうちに剥がれてきます)。
当方出品は附属品に対価を設定しておらず出品価格に計上していません(附属品を除外しても値引等対応できません)。

↑このモデルはピントの山が少々掴み辛いので、ピント合わせの時のトルクが重すぎると前後の動作で使い辛くて仕方ありません。その辺を勘案してオーバーホール工程を進めているので距離環を回すトルク感は「シッカリした軽さ」と言う表現がピッタリの「重さ」に仕上がっています。

無限遠位置 (当初バラす前の位置に合致/僅かなオーバーインフ状態)、光軸 (偏心含む) 確認や絞り羽根の開閉幅 (開口部/入射光量) と絞り環絞り値との整合性を簡易検査具で確認済です。

もちろん光学系の光路長調整もキッチリ行ったので (簡易検査具によるチェックなので0.1mm単位や10倍の精度ではありません)、以下実写のとおり大変鋭いピント面を確保できました。電子検査機械を使ったチェックを期待される方は、是非ともプロのカメラ店様や修理専門会社様が手掛けたオールドレンズを手に入れて下さい当方の技術スキルは低いのでご期待には応えられません

↑樹脂製後キャップと純正のL39 (UV) MCフィルター (中古) が附属します。この附属の中古フィルターも清掃済です。

↑前玉外周附近のコーティング層ハガレを伴うカビ除去痕を、ワザと故意に光に反射させて目立つようにして撮りました。コーティング層が剥がれていますが菌糸状のクモリを伴わないのでそのまま透過してしまい、光に反射させないと視認できません。

またLED光照射時も同様極僅かなクモリさえ伴わないのですが、むしろ逆に極微細な点キズの集まりのように見えます。要はカビ除去痕なのですが・・(笑)

↑当レンズによる最短撮影距離45cm付近での開放実写です。ピントはミニカーの手前側ヘッドライトの本当に「球部分」にしかピントが合っていません (このミニカーはラジコンカーなのでヘッドライトが点灯します)。カメラボディ側オート・ホワイト・バランス設定はOFFです。

各絞り値での「被写界深度の変化」をご確認頂く為に、ワザと故意にピントはミニカーの手前側ヘッドライトの本当に電球部分に合わせています。決して「前ピン」で撮っているワケではありません。またフード未装着なので多少ハレーション気味だったりします。

↑絞り環を回して設定絞り値「f2.0」で撮影しています。

↑さらに回してf値「f2.8」で撮りました。

↑f値は「f4」に上がっています。

↑f値「f5.6」での撮影です。

↑f値「f8」になりました。

↑f値「f11」です。

↑最小絞り値「f16」での撮影です。もうほとんど絞り羽根が閉じきっている状態ですが「回折現象」の影響が見ても分からないレベルです。

 回折現象
入射光は波動 (波長) なので光が直進する時に障害物 (ここでは絞り羽根) に遮られるとその背後に回り込む現象を指します。例えば、音が塀の向こう側に届くのも回折現象の影響です。
入射光が絞りユニットを通過する際、絞り羽根の背後 (裏面) に回り込んだ光が撮像素子まで届かなくなる為に解像度やコントラスト低下が発生し、眠い画質に堕ちてしまいます。この現象は、絞り径を小さくする(絞り値を大きくする)ほど顕著に表れる特性があります。

被写界深度
被写体にピントを合わせた部分の前後 (奥行き/手前方向) でギリギリ合焦しているように見える範囲 (ピントが鋭く感じる範囲) を指し、レンズの焦点距離と被写体との実距離、及び設定絞り値との関係で変化する。設定絞り値が小さい (少ない) ほど被写界深度は浅い (狭い) 範囲になり、大きくなるほど被写界深度は深く (広く) なる。