〓 Schneider-Kreuznach (シュナイダー・クロイツナッハ) RoBoT Xenon 40mm/f1.9 ▽《後期型》(M26)

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※解説とオーバーホール工程で使っている写真は現在ヤフオク! 出品中商品の写真ではありません

今回完璧なオーバーホールが終わって出品するモデルは、旧西ドイツは
Schneider-Kreuznach製標準レンズ・・・・、
 『RoBoT Xenon 40mm/f1.9 《後期型》(M26)』です。


ちょっと通の人でないとあまり知られていないオールドレンズとフィルムカメラのシステムに「RoBoT (ロボット)」と言うのがあります。文字を読めばそのコトバのとおり「ロボット」ですが(笑)、今ドキの何か作業を自律的に行う装置や機械のロボットではなく、戦前ドイツで1934年に発売されたフィルムカメラシステムの総称として商標登録されたシリーズ名です。

Otto Berning & CO. (オットー・ベルニング商会)」が開発/製産したゼンマイによるフィルム自動巻上げ機構のみならず「24x24mm」フォーマットの連続撮影 (最大54枚) が可能なフィルムカメラとして「RoBoT I」を世に送り出した会社であり、第二次大戦中にはドイツ空軍にも採用され連続撮影による航空機撮影を実現していました。
(右写真は第4世代のRoBoT IIa)

中央上部にある大きな巻き上げノブを回しきり、シャッターボタンを押し込むと普通にフィルム撮影するのですが、次の巻き上げを必要とせずに連続してシャッターボタンを押し込んで撮影可能な世界初の連続撮影が可能なフィルムカメラシステムであり、ほとんど1960年代前半まで連続撮影市場を独占していたモデルでもあります。

今現在もRobot Visual Systems GmbHとして現存しスピード違反撮影機などの開発製産を 続けています。

今回出品するオールドレンズは、そのRoBoTシリーズの標準レンズとして同じ旧西ドイツのSchneider-Kreuznachから供給されていたRoBoT Xenon 40mm/f1.9 《後期型》(M26)』です。

このRoBoTシリーズのフィルムカメラが採用していたレンズマウントが一番最初期のモデルは「M25 (⌀25mm)」の俗に言う「Cマウント」と同一でしたがフランジバックは異なっていました。そして次の「RoBoT II (1938年発売)」からは「M26」に仕様変更し、その後も1953年から発売されたロイヤルシリーズになるとバヨネットマウントを採用しつつも同時にネジ山も残した「M30」が採用されていたりします。

従って一言にRoBoT用のオールドレンズと言っても、どのマウント規格なのかを把握しないと使えない事があるので要注意です。

既にヤフオク! に出品中ですが、どうも関心が薄いのか人気が無くて不本意なので描写性について解説したいと思います (本来は既に解説したページがあるので面倒なのですが)。

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上の写真はFlickriverで、このモデルの特徴的な実写をピックアップしてみました。
(クリックすると撮影者投稿ページが別ページで表示されます)
※各写真の著作権/肖像権がそれぞれの投稿者に帰属しています。

一段目
実写のピックアップを載せるつもりが無かったのですが、あまりにも「正当評価されていなさすぎる」ので仕方なくピックアップ解説します。

左端からシャボン玉ボケが滲んで溶けて円形ボケへと変わっていく様をピックアップしました。もっとキレイで明確な細いエッジを残したなシャボン玉ボケも表出できるのですが見当たりません。またシャボン玉ボケのエッジが溶けていく時はご覧のように滑らかに自然な表現で滲んでいくので、まさかこの写真がこんな小っちゃなXenonから吐き出されていると想像できないと思います。

二段目
さらに「背景効果」的に使えそうないわゆる収差ボケを集めてみました。このようにガチャガチャと乱れる背景ボケは収差の影響を受けているからだと思いますが、滲み方が素直で直線的 (自然な階調の変化) なので、背景が煩くならないよう気を使う必要があまり無さそうに感じました。これは普通の大きな光学系を実装しているXenon 50mm/f1.9クラスとも相通じる描写特性であり、一つのXenonモデルの得意技とも言い替えられると思います

言い方を変えれば、むしろこちらの小さな光学設計を実装したRoBoT Xenonのほうが「より自然でより人の目で見た情景描写に近い」と感じているからに他なりません。その意味で「背景効果にも使える」収差ボケなのだと言っています。

三段目
特に距離感や空気感を感じる立体的な表現性として「リアル感を強く出した写真」をピックアップしました。Xenon 50mm/f1.9が苦手なのがこの表現性ですから、意外にもイッパシに本家よりも頑張っちゃっているのがこのRoBoT Xenonです。普通の光学系を実装したXenonのほうで同じ事を狙うともっと繊細感の強い、それでいて明確なカリカリのピント面を放つ写真になるので、落ち着いた (誇張感の少ない) 表現ならこちらのRoBoT Xenonのほうが無難です。

四段目
ここでは人物表現を載せましたが、このモデルが登場した当時のフィルムは白黒フィルムが主体だったはずで、特に戦時中に軍用機に搭載して航空写真を撮っていたことを考えると、精緻な階調表現の境目までキッチリ解像させているのが納得できますが、ところがカラーにしてみると意外にも本格的に表現できてしまっているのが、一番最初にこのRoBoT Xenonを見た時に感動した印象だったのです。

従って今まで一段目から順に解説してきましたが、このRoBoT Xenonは意外にも白黒写真よりカラーでの表現性のほうが優れていると評価しています (つまりその意外性が堪らなく魅力)。

こんな感じでこのRoBoT Xenonの描写性について解説しましたが、ハッキリ言ってもちろん大きな光学系を実装している普通のXenon 50mm/f1.9のほうが細かい部分の描写性能は優れており当然ながら銘玉の部類ですが、その表現性を大方削ぎ落とさずに可能な限り凝縮し受け継いでいるのがこのRoBoT Xenonである点を武器として考えています

従ってもっと正当に評価されるべきですね・・!(怒)

光学系は当初の「初期型」では純粋な4群6枚のダブルガウス型構成と思いきや、何と特殊な (あまり目にしない) 専用設計を採っていました。

つまり「絞りユニット」の配置が違うのです (特異なのです)。すると 第3群直下に「絞りユニット」を配置してしまったので、入射光の「光量制御」を考えた時にこのような特殊なダブルガウス型に設計せざるを得なかったのではないでしょうか。

そこでおそらく画の収差、特に周辺域での流れや乱れ方が写真として使えないとの軍からの 要請が来たのかどうかは不明ですが、ガラッと変える光学設計へとモデルチェンジしてしまいました。通常はここまで一から設計し直すことはあまり考えられないので、そのような背景があったのではないかと考察した次第です。

よくこれらオールドレンズの光学系の解説を目にしますが、たいていのサイトで「光学系前後群の別関係なく全体の構成だけをみて光学設計の型を推察している」ワケですが、当方はそれは「おかしい」と考えています。つまり「入射光を遮る/光量制御する絞りユニット」が何処に配されているのかに従い光学設計の根本が変わるハズとの前提に立っています。従って今回のモデルで言えば前述の「初期型」に於ける4群6枚ダブルガウス型構成は、決して典型的な普通の4群6枚ダブルガウス型構成とは「同一にならない」とみています。

当方は確かに光学知識が疎く何も知らないド素人ですが(笑)、そうは言っても「説明ができなければ決して納得できない」のではないでしょうか? よくSNSで当方を批判する人達が多いワケですが(笑)、では何故当方が指摘する前にその問題について自分のサイトでちゃんと解説していなかったのか? 分かりにくい、不明瞭な案内をしているから完全解体してバラして組み直していったらその考え方だとおかしいですョ、辻褄が合わないですョと言っているだけです。それをあ〜だこ〜だと批判する前に、自らが完全解体して視認/確認していなかった点について「謙虚に一歩下がる心根を持つ」ようにしたら、どうなんですかね(笑) 何故なら、実際に バラして組み立てたら解説されているとおりにならないからです (説明できないからです)!

今回の例で言えば、前述の「初期型」のダブルガウス型構成は「どうして第3群貼り合わせレンズが両凹レンズになるよう設計しているのですか?」「どうしてそれを以てなおも一般的なダブルガウス型と同一と言い切るのですか?」と言っているのです。一般的なダブルガウス型構成を指すなら第3群貼り合わせレンズは「凹メニスカス凸メニスカス」の貼り合わせに至るハズなのではありませんか (つまり第2群の反対のカタチ)? それが説明できないから当方は「専用の独自設計」と判定しているワケで、決してウソを載せているワケではありません!

ちゃんと説明せずにただ単に批判ばかりしているそういう人達は、まるでヘイトの如く当方にとっては『』なので関わりたくないです。

光学系は5群6枚のウルトロン型構成に設計が引き直されています。筐体の内部設計にこのような光学系の設計変更に類似するような大きな変更が無いので、如何にも慌てて設計し直したかのように当方が受け取っているだけです (普通はモデルチェンジする時筐体まで設計し直していることが多いから)。

ここまで完璧なウルトロン型に設計し直してしまった以上、おそらく コスト計算上あまり利益が取れないモデルになってしまったのではないかと推測しています。

以上、ピックアップ写真と光学系の解説を追加で載せました・・。

あくまでも、本来世に多く出回っていたであろう上位格のXenon 50mm/f1.9のほうの描写性能がもちろんベストなのですが、残念ながら特に「M42マウント」だった場合に、Schneider-Kreuznach製オールドレンズの「M42マウント」は「絞り連動ピンの位置」が特殊で、今ドキのデジカメ一眼/ミラーレス一眼にマウントアダプタ経由装着使用とすると「ピン押し底面タイプのマウントアダプタで相性が発生する」事から、当方ではほぼ「扱い停止中」状態です。

具体的に言うと、Xenon 50mm/f1.9 (M42) の場合「絞り連動ピン」が僅かにマウントアダプタの「ピン押し底面の内径 (縁)」から内側方向にズレた位置で設計されている為に (絞り連動ピンを正しく最後まで押し込みきらないので)「絞り羽根開閉異常」が生じ易い「マウントアダプタとの相性問題」が顕在します。

また逆に「exaktaマウント」を選択すれば逃げられるかと思いきや、そちらも今度は「絞り ユニットとシャッターボタンで使っている2つの棒ばねの経年劣化に伴う弱りが致命的」なので、こちらも「絞り羽根開閉異常」が起きている個体が多いのが現実です。

従って当方では現在のところSchneider-Kreuznach製オールドレンズの扱いを「扱い停止中」にしている次第です (オーバーホール工程時の微調整でどうにかなる話ではないから)。

そんな中で、唯一気軽に、しかもサクッとXenonの味を愉しめるモデルとしてこのRoBoT Xenonが居るワケで、そこんところをもっともっとちゃんと評価してあげてほしいものですね・・とブツブツ(笑)

しかもオーバーホール済でのヤフオク! に際し、ワザワザ「一体感を最優先」に考慮した「L39マウント」のマウントアダプタを附属させて、あたかもL39マウントのオールドレンズのように見えてしまうコンパクトさとデザインの一体感、そして何よりもXenonの血筋を受け継ぐ描写性を特に強調したいですね(笑)

単なる連写目的の工業 (標準) レンズの類ではありませんぞ!
コイツだってSchneider-KreuznachのXenonです!

・・うぅッ。可哀想に・・(涙)

↑今回出品の個体を完全解体した時のパーツ全景写真です。オーバーホール工程の解説などは「RoBoT Xenon 40mm/f1.9 《後期型》(M26)」のページをご参照下さいませ。

 

ここまで掲載したオーバーホール工程の写真は「全て過去扱い品/個体からの転載」です。オーバーホール済でヤフオク! 出品する際の個体写真とは一部に一致しない場合があります。

 

修理広告DOHヘッダー

ここからはオーバーホールが完了した出品商品の写真になります。

↑完璧なオーバーホールが終わりました。最大幅:49mm x 全高:33mmという非常にコンパクトな筐体サイズながら、筐体外装から内部の締め付けネジに至るまで総てが真鍮 (黄鋼) 製のズッシリと重みを感じる小さなオールドレンズです。

今回はこのコンパクトさを最大限に惹き出す為にマウントアダプタを同一の意匠を最優先してチョイスし、且つ専用の純正金属フードまで用意してセットしました。マウントアダプタは「KIPON製」が以前からありますが仕様が違う為に最後までネジ込めない場合があります。

従って今回はその「見た目の統一感/コンパクト」を最優先に、且つ機能性も加味して仕上げましたので、お探しの方は是非ご検討下さいませ。

↑光学系内の透明度が非常に高い状態を維持した個体です。LED光照射でもコーティング層経年劣化に伴う極薄いクモリが皆無です。このモデルの製産時期が戦前の1935年辺りからスタートしている為、さすがに光学系内のコーティング層経年劣化進行が否めず、市場流通品の中には薄いクモリが生じてしまっている個体がとても多いので要注意です

従って今回のチョイスも光学系の状態を最優先で調達しました。特にこのモデルが欲しくて探している方はご存知ですが、市場流通品のとても多くの個体にクモリが生じているので、なかなかスカッとクリアなXenonを手に入れることができません。

光学系内には大小の「気泡」が少々多めに残っており、且つ一部にはカビ除去痕もあります。

気泡
光学硝子材精製時に適正な高温度帯に一定時間維持し続けたことを示す「」と捉えていたので、当時光学メーカーは正常品として出荷していました。

↑上の写真 (3枚) は、光学系前群のキズの状態を拡大撮影しています。すべて極微細な点キズを撮っていますが微細すぎて全部写りませんでした。

↑光学系後群側も透明度が高くLED光照射で極薄いクモリが皆無です。第4群の貼り合わせレンズは中央に大きめの「気泡」が目立ちますが写真には影響しません (後から覗くとハッキリ見えるが前から見ると気泡なのが分かる)。

↑上の写真 (3枚) は、光学系後群のキズの状態を拡大撮影しています。すべて極微細な点キズを撮っていますが微細すぎて全部写りませんでした。

【光学系の状態】(LED光照射で様々な角度から確認)
・コーティング劣化/カビ除去痕等極微細な点キズ
(経年のCO2溶解に拠るコーティング層点状腐食)
前群内:17点、目立つ点キズ:11点
後群内:20点以上、目立つ点キズ:12点
・コーティング層の経年劣化:前後群あり
・カビ除去痕:あり、カビ:なし
・ヘアラインキズ:あり(前後群内僅か)
(極微細で薄い4ミリ長が数本あります)
・バルサム切れ:なし (貼り合わせレンズあり)
・深く目立つ当てキズ/擦りキズ:なし
・光源透過の汚れ/クモリ (カビ除去痕除く):なし
・その他:光学系内は微細な塵や埃が侵入しているように見えますが清掃しても除去できないCO2の溶解に拠る極微細な点キズやカビ除去痕、或いはコーティング層の経年劣化です。
・光学系内の透明度が非常に高いレベルです。
(LED光照射でも極薄いクモリすら皆無です)
・光学系内のコーティング層には一部に拭き残しのように見えてしまうコーティング層経年劣化が線状に見る角度により光に反射させると視認する事ができますが拭き残しではありません。
・光学系内には大小の「気泡」が複数あり、一部は一見すると極微細な塵/埃に見えますが「気泡」です(当時気泡は正常品として出荷されていた為クレーム対象としません)。
・いずれも全て実写確認で写真への影響ありません。

↑15枚の絞り羽根もキレイになり絞り環共々確実に駆動しています。絞り羽根が閉じる際は「完璧に円形絞りを維持」したまま閉じていきます。

ここからは鏡胴の写真になりますが、経年の使用感が僅かに感じられるものの当方にて筐体外装の「磨きいれ」を施したので大変落ち着いた美しい仕上がりになっています。「エイジング処理済」なのですぐに酸化/腐食/錆びが生じたりしません。

↑【操作系の状態】(所有マウントアダプタにて確認)
・ヘリコイドグリースは「粘性:中程度+軽め」を使い分けて塗布し距離環や絞り環の操作性は非常にシットリした滑らかな操作感でトルクは「普通」人により「重め」に感じ「全域に渡り完璧に均一」です。
・距離環を回すとヘリコイドのネジ山が擦れる感触が伝わる箇所があります。
・ピント合わせの際は極軽いチカラで微妙な操作ができるので操作性は非常に高いです。
・絞り環操作も確実で軽い操作性で回せます。

【外観の状態】(整備前後関わらず経年相応の中古)
・距離環や絞り環、鏡胴には経年使用に伴う擦れやキズ、剥がれ、凹みなどありますが、経年のワリにオールドレンズとしては「超美品」の当方判定になっています (一部当方で着色箇所がありますが使用しているうちに剥がれてきます)。
当方出品は附属品に対価を設定しておらず出品価格に計上していません(附属品を除外しても値引等対応できません)。
・純正金属製専用フードは清掃済ですが微かな拭きキズなどが残っています(実用レベルでキレイ)。

↑オーバーホール完了後の状態で以下についてご留意下さいませ。

【オーバーホール後の状態】
無限遠位置は相当オーバーインフ量が多めです。これを微調整して少ないオーバーインフ量に調整しようとすると、ヘリコイドのネジ込み位置を変更するしか方法がありません (この モデルには設計上無限遠位置微調整機能が無い)。

ところが唯一残されている次のネジ山でネジ込むと、今度はアンダーインフ状態に陥り無限遠合焦しません。仕方ないので当初バラす前のオーバーインフ量と同じ状態で組み上げました。
(4目盛ほど手前で一旦無限遠合焦して再び∞に向かってボケ始めます)

フィルター枠径を「⌀ 40.5mm」としていましたがビミョ〜に径が合わずネジ込めません。また⌀ 37mmもダメなので不明です (おそらく⌀ 37.5mmなら入ると思います/市販されているフィルター径では存在しません)。

フィルター枠径が「⌀ 37.5mm」である事を確認しました。
(アマゾンで購入し実際にネジ込めることを確認しました)
ステップアップリング「37.5mm→40.5mm」で変換すれば市販の
フィルター (⌀ 40.5mm) など、使用可能になります。

↑今回の出品に際し揃えた附属品を並べました。

【ヤフオク! 出品の附属品】
RoBoT Xenon 40mm/f1.9 《後期型》(M26)
Yeenon製M26→L39マウントアダプタ (距離計連動せず)
L39汎用樹脂製ネジ込み式後キャップ
純正金属製専用フード
⌀ 37mmスナップ式樹脂製前キャップ

↑純正の金属製専用フードはもちろんちゃんとネジ込めます。オールドレンズ本体側はフィルター枠部分がそのまま絞り環になっているので、この専用フードをネジ込むと「フードを回して絞り環操作できるようになる」ワケです。

また両サイドにクッション付のロックキーが飛び出ているので、指で掴んで (ブルーの矢印①) フード自体を押し下げると (ブルーの矢印②) フードが収納されます。

↑こんな感じでフードが収納状態になりオールドレンズ本体を覆ってくれます。一応径がピタリと合はないのですが、⌀ 37mmのスナップ式樹脂製前キャップを附属させています。

無限遠位置 (当初バラす前の位置に合致/相当なオーバーインフ状態)、光軸 (偏心含む) 確認や絞り羽根の開閉幅 (開口部/入射光量) と絞り環絞り値との整合性を簡易検査具で確認済です。

もちろん光学系の光路長調整もキッチリ行ったので (簡易検査具によるチェックなので0.1mm単位や10倍の精度ではありません)、以下実写のとおり大変鋭いピント面を確保できました。電子検査機械を使ったチェックを期待される方は、是非ともプロのカメラ店様や修理専門会社様が手掛けたオールドレンズを手に入れて下さい当方の技術スキルは低いのでご期待には応えられません

↑当レンズによる最短撮影距離75cm付近での開放実写です。ピントはミニカーの手前側ヘッドライトの本当に「球部分」にしかピントが合っていません (このミニカーはラジコンカーなのでヘッドライトが点灯します)。カメラボディ側オート・ホワイト・バランス設定はOFFです。

この実写はミニスタジオで撮影していますが上方と右側方向からライティングしています。その関係でフードを装着していない為に絞り値の設定によりハレ切りが不完全なまま撮影しています。一応手を翳していますがハレの影響から一部にコントラスト低下が出てしまうことがあります (簡易検査具による光学系検査を実施済で偏心まで含め光軸確認は適正/正常)。

↑絞り環を回して設定絞り値「f2.8」で撮影しています。

↑さらに回してf値「f4」で撮りました。

↑f値は「f5.6」に変わっています。

↑f値「f8」になりました。

↑f値「f11」です。

↑最小絞り値「f16」です。「回折現象」の影響が現れています。

 回折現象
入射光は波動 (波長) なので光が直進する時に障害物 (ここでは絞り羽根) に遮られるとその背後に回り込む現象を指します。例えば、音が塀の向こう側に届くのも回折現象の影響です。
入射光が絞りユニットを通過する際、絞り羽根の背後 (裏面) に回り込んだ光が撮像素子まで届かなくなる為に解像度やコントラスト低下が発生し、眠い画質に堕ちてしまいます。この現象は、絞り径を小さくする(絞り値を大きくする)ほど顕著に表れる特性があります。