◎ 解説:新型コロナウイルス (SARS-COVID19) とUV光照射との関係 (正しい知識)

新型コロナウイルス (SARS-COVID19) による感染者数は日本全国的に第三波に入っている状況が続いていますが、ネット通販などを見ていて (ヤフオク! やAmazon含む) 間違った認識が広まっているように受け取ったので、いろいろ調べてみました (と言うかそもそも娘達の認識が間違っていたので調べたのが正しいが)。

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《ウイルスなどの菌を殺す表現の相違について》

まず良く日常会話的に使っているコトバとして「殺菌/除菌/消毒」などがあり、且つメディアでも多種多様に使われていますが、はたしてこれらのコトバの意味を正しく説明できるでしょうか?(笑)

滅菌 (めっきん):

微生物やウイルスに対して最も強力に死滅させる (死滅の) 処置を指し、医療関係では微生物やウイルスの生存率が100万分の1以下になる状況と定義しています。

これは例えば対人、或いは自分のカラダに対しての影響度として仮に考えると、人体の細胞自体が死滅する事を意味するので人体も含めて生物に対して「滅菌」処置する事はあり得ません。

つまり特に医療関係に於いて使用している器具や道具などの菌を医療行為に於いて影響しないレベルまで菌を死滅させる処置を指します。逆に言うと医療関係では必ず「滅菌」が必須になりますが、例えば美容関係やエステなどでは必ずしも必須とは限りません。

殺菌 (さっきん):

菌を殺す事を意味しますが前述の「滅菌」との違いは「微生物やウイルスも含めた細胞の全滅ではない」点です。つまり対象とする微生物やウイルスに限定して「死滅」させる場合、或いは結果として死滅の程度が保証できない状況を指して「殺菌」と広義的に使う場合などもあてはまりますから「殺菌」の言葉だけを以てイコール「安心/安全」にそのまま繋がる話にはならない点に注意を払う必要があります。

消毒 (しょうどく):

病原性微生物やウイルスなどを害の無い程度まで低減、或いは感染力を奪ってしまう「処置/行為」を指して「消毒」と言います。従って「消毒殺菌」と言う場合は、消毒する為に殺菌する意味合いになるので混同しがちですが(笑)、意味を正しく認識する必要があります。

除菌 (じょきん):

ある任意の空間や場所などに浮遊/存在する微生物やウイルスなどの「その量を低減させる事」を「除菌」と言うので、除菌イコール消毒や殺菌には成り得ません (あくまでも量が減っていく状態/進行中を指すから)。また同様に除菌イコール微生物やウイルスがゼロと言う話もありません。

減菌 (げんきん):

これも前述の除菌と混同して使われている事が多いように感じますが、任意の微生物やウイルスなどを特定せずに「単に菌の量を減らした状態」を指すので、前述の除菌が空間や場所を対象としているのに対し減菌は器具そのモノや道具/家具などを対象としています。つまり空間なら「除菌」でモノなら「減菌」とも言い替えられますからエアコンなどの空調に係る表現は「除菌」になりますね(笑)

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するとネット通販やヤフオク! 、或いはAmazonなどを見ていても、これらのコトバが入り乱れていて何となく「ウイルスが減っていいんだろうなぁ〜」と漠然とした気持ちのまま商品を見ていたり買ったりしていると思います。

特に現下の新型コロナウイルスに対する防疫として考えると、生地中途半端な認識は命の危険にも至るので本当に注意が必要です。

その一つとして今回は「殺菌用UV光の照射」みたいなお話としてこのブログに掲載する事にしました。皆さんもUV光の照射で殺菌できる事はご存知の方が多いと思いますが、はたして市販品の全てが問題なく殺菌能力として適していると断言できるのでしょうか?

ネット通販やAmazonなどを見ていても左写真のようなUV光の照射による「殺菌器」のような商品を多く見かけると思います (左写真は一例として掲載したのでこのブログの内容とは直接関わりません)。

結構「紫外線」には殺菌能力がある (高い) 事をご存知の方も多いのではないでしょうか。しかしそれははたしてどの微生物やウイルスに対して効果が期待できるのでしょうか?

ますば衝撃的な以下のグラフをご覧下さいませ。

↑上の図は某研究所の検証論文を読んで勉強し自分で作図したグラフになります。

UV光の照射」とは紫外線の照射を意味しますが、紫外線は波長なので長い波長から短い波長まで存在する中でどのポジショニングと言えるでしょうか?

赤外線
可視光線の赤色外の波長が長い (周波数が低い) 領域の人の目では視認できない波長を指す。
紫外線
可視光線の紫外の波長が短い (周波数が高い) 領域の人の目では視認できない波長を指す。

すると赤外線には照射対象を加熱するチカラがあったりしますが、一方紫外線には熱の変化よりも微生物やウイルスに対する殺菌効果が有名だったりします。

 

さて、上のグラフは180nmと言う紫外線から300nm以上までの波長に対して、その照射強度と「人体に対する害」の領域分けを表すグラフです。180nmから紫外線の周波数が上がっていく中で、何と「200nm230nm」の 色部分だけが「人体に対して害が無い領域」それ以外の 部分たる「〜180nm」或いは「230〜」に関しては「人体に有害」であるとの報告が載っていました。

もっと言うなら「特に230nm〜に関しては皮膚細胞の発がん性を促す懸念が高くなる」ので例えば夏場などの太陽光 (直射日光) は500nm以上が当たり前の世界なので、女性の方などが腕カバーしていたりしますね。

そしてさらに上のグラフが表しているのは「222nmのところで現下の新型コロナウイルスに対して不活性化/除菌効果が検証」という点です (赤色ラインのピークの処)。もっと正しく言うなら「222nmのUV光の照射を最低30秒実施すると99.7%のSARS-COVID19不活性化が実証」されたとあります。

今後空調機器や病院、或いは待合室などクラスターの懸念が高い場所にこれら「222nmUV光照射器」が開発され活躍するかも知れません (取り敢えず2021年度から登場予定との事)。

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それは非常に有益でありがたい研究結果であり、本当に藁にもすがる想いなのですが、はたして市場に氾濫している「殺菌器/除菌器」などの商品はどうなっているのか・・疑念を抱いてしまったと言うワケです(笑)

結論から言いましょう・・。

紫外線殺菌器」「UV減菌器」などを謳っている、或いはネイル関係で売られている商品の中に非常に危険極まりない商品が公然と流通している事を知り、このブログに掲載する事にした次第です (美容師の長女も正しく理解していなかった)。

両極端になりますが、185nmと言う減菌にも殺菌にもほとんど効果が期待できないような商品がある一方、逆に人体に対して有害と報告されている「253nm以上」もっと言えば「業務用レベルになる300nm以上」のUV光照射が可能な商品 (一部は切り替え操作で波長を変更可能) が公然と販売され続けていました。

300nm以上は人体細胞の発癌性を促す懸念もある (必ず発癌性が高いワケではない)」ので「有害」としている領域の波長です。もっと言うならこれら商品の前ドアがガラスで中味が見える状態の商品と言うのは「視覚効果」を狙った商品で人気があるモノの、現実的に人体に対して良くないとも言い替えられます。

従って特に「253nm〜」の商品についてはもちろん目視はダメですし、中に手を入れたりして照射してしまう事もお勧めできません。もっと言うなら「ネイル関係の製品」にこのような波長帯の商品が流れていれば、特に夏場に腕カバーをしている女性にとっては「言語道断!」みたいなお話になり得ません!(怖)

ザッとAmazonなどで売られている製品を全てチェックしましたが、凡そ60%の製品について「照射しているUV光の波長の記載が無い」状況で、特に中国製や韓国製の製品に多かったように思います。

このような製品はハッキリ言ってあまり使用をお勧めできません (何故ならネイル関係が多いから)。モロ手の甲を差し入れて下手すれば1分以上も照射し続けたりするかも知れません。

前述のとおり現下のSARS-COVID19新型コロナウイルスでさえ「僅か30秒の照射」だけで99.7%死滅です!お若いうちは良いのでしょうが、歳を取ってくるとシミが増えたり皮膚病の心配にもなりあまり心安まる気持ちにはなりませんね(怖)

一応、現状100近い商品を全てチェックしましたが「222nm」限定の商品はまだ発売されていません。むしろ「253nm〜」が以外と多く、且つネイル関係や透明扉でモロ見えの商品も多く、少々危機感を感じた次第です。

なお、医療関係での「滅菌」には「275nm以上」が必要になるので、例えば病院のICUなどで使われている「滅菌器」では275nmの波長が使われており「大腸菌O-157/メチシリン耐性黄色ブドウ球菌/アオカビ」などの死滅化、或いはインフルエンザウイルスやノロウイルスなどの不活性化などは既に実証済とされています。

これらの事柄から、もしも「254nm〜」の波長の機器を使っているなら目視はダメですし皮膚に照射する事もお勧めできません。基本的に密閉 (密封の必要なし) 状態にして照射するのが適切であり、照射対象となるのは「器具類」なのだと言えますね。

またUV光ライト (ブラックライト) と言う商品も数多く流通していますが、LED光による紫外線照射のちょうど懐中電灯みたいなライトです。ところがこの仕様をチェックしていたところ、何と「400nm」などと言う製品があったりしたので、ネイル関係のUV光照射器よりも格段に照射する波長が高いワケで、さらに危険極まりない話になります

上のグラフで言えば「300nm〜」の 部分は人体に対して「有害」と指定されている領域の 波長です。是非とも扱いにはご注意頂きたいと思います。

その意味では特にスマホ関係の殺菌器などを使っている女性も多いのでしょうが、はたして新型コロナウイルスを念頭に置いての使用だとすると「222nmの製品はまだ存在しない」ので、どうかなと言う処です (論文によると照射強度によりピークから低下してしまうので222nmに限定されるようです/基本的に新型コロナウイルスに対しては不活性化のお話)。

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最後に一部の政党や政治家、或いはメディアの司会者、コメンテーターなどが「検査検査」とコメントしまくっていますが、そもそもPCR検査器具は複数の製品が日本国内に入ってきており、且つそれらPCR検査器具が対象としている新型コロナウイルスの種別も全てではありません。

従って任意の日程で検査した時点では陰性でも、その次の検査では陽性になる懸念もあり、例えば旅行に出かける前にPCR検査して「陰性」だったとしても旅行先で感染するかも知れません。SARS-COVID19の種類は当初は2〜3種類 (S型/L型) と呼ばれていましたが (いわゆる中国武漢市を源とする) その後欧州イタリアなどでパンデミックになった新型コロナウイルスは、突然変異による別種との事です。

するとそもそもPCR検査がRNA (遺伝子) レベルでのSARS-COVID19検査だとしても100%の信用/信頼が置けるとは限らないとの医療関係者の話です。さらにはもちろん抗原検査や抗体検査などもあり、徐々に対象域が狭まってくるので余計に検査の信憑性が見えなくなります。

また新型コロナウイルスの潜伏期間は当初14日間と言われていましたが、その後1カ月後の発症も顕在化したので、一概に2週間と決めてかかるのは少々危険かも知れません。もっと言えば突然変異の速度が今までのSARSなどよりも相当早く、且つ感染力も高いので一にも二にも「自分と家族の防疫体制強化による自己防衛」を基本として臨むしかないと考えます (政府や役所など他人のせいにしたり第三者的な関わり方をすると下手すれば命を落とし兼ねない)。

当初このコロナウイルスは (コウモリ由来) だいぶ以前から家畜系の伝染病としては研究されましたが、人間に対して感染しないので全く研究されませんでした。ここに来て人間への感染能力を持ち、さらに頻繁に突然変異を繰り返すと言う今までのSARSやノロウイルスには見られなかった傾向を強く持つので「心して係る必要大!」と言えるのではないでしょうか。それはまさにPCR検査に於いてもその遺伝子レベルとは「コロナウイルスの遺伝子」なのであって、今パンデミックを引き起こしているSRAS-COVID9に限定した遺伝子検査では無い点に於いて信憑性は100%信用しきっては拙いと言うお話なのです (要はコウモリ由来のコロナウイルスは以前から数多く存在しているから)。勘違いしている人が多いですが、コロナウイルスと新型コロナウイルスとは同一ではありません (コロナウイルスの起源は元々は風邪などの鼻水などに起因するウイルスのようです/家畜系の話)。

東大の研究チームが政府の施策GoToを利用すると未利用者に対して約2倍の感染率の高さになったとの報告をしていますが、そもそも9月末〜10月末と言う1カ月間ものスタンスで調査した話なので、その結果に於いて感染ルートを辿る事ができず、執筆者自身が結果の信憑性は保証できないなどと言っている始末です(笑)

この話を政府の揚げ足取りとして活用している政党もありますが(笑)、どうか皆様には決してこれらメディアや政治家の暴言には惑わされずに「自分の目と耳で納得した事柄だけを信ずる」覚悟で、もう暫くはコロナ禍との闘いが続くと思います。

日々いろいろ厳しくて苦しいですが、先達も敗戦日本の焼土から見事復興したワケですし、自分の父母祖父母を見習って是非ともみんなで協力し合いながらまずは日本が世界に先駆けて防疫体制を確立し乗り越えていきたいと覚悟を新たにしました!